福本修の宝石・鉱物小事典ホームへ

 

針状、六角形のプラチナ結晶(ロシア製フラックス法合成アレキサンドライト/x60 斜方照明)

写真下は、写真上の右下、茶色い部分の拡大写真。合成結晶中に取り残されたフラックスを写している。一次フラックスインクルージョンの一種。天然石の特徴である酸化鉄によるシミにも似るが、表面の木目が粗く、立体であることが識別の特徴。

合成アレキサンドライト(ごうせい---)
(synthetic alexandrite)

天然アレキサンドライトと、基本的に同じ化学組成、結晶構造をもつ人造結晶。
フラックス法、プーリング法に因る。
天然アレキサンドライトと、一般的な器具を使っての鑑別の鍵は拡大検査。フラックス法ではプラチナ製の坩堝(るつぼ)を使用するため、溶融したプラチナが、合成結晶中で晶出し、プラチナの板状(六角形、三角形のことも多い)、あるいは針状インクルージョンとして観察される事も多い。
 
→アレキサンドライト


(C)Copyright 2000 by Osamu FUKUMOTO. All Rights Reserved.


戻る  戻る