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イースターエッグ easter egg
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キリスト教の祭日、イースター(復活祭)に交換される彩色した卵をイースターエッグというが、宝飾の世界でイースターエッグといえば、カール ファベルジェ(ファバルジェとも記す)の工房で作り出されたファベルジェのイースターエッグを指す。 イースター(復活祭)とは北方神話に登場する春の女神「Eostre」が語源といわれる。イースターは元々キリスト教とは関わりなく春の収穫を祈る祭りであり、大きな力を宿す存在とされた卵に彩色をする習慣があったが、これが十字架にかけられた後に復活したとされるイエスのイメージと重なり、キリスト教の儀式として統合されていったと考えられている。 イースターは毎年定めれた日ではなく、宗派によって異なるものの、基本的には春分後の最初の満月から数えて最初の日曜日とされる。この日キリスト教では親しい友人の間で彩色した卵を贈り物として交換、あるいは飾りとして用いる習慣がある。 革命前のロシアの国教は東方正教会であり、その教徒であったロシア皇室では出入りの宝石商ファベルジェに、宮廷内や海外の王室への贈り物としてイースターエッグを作らせた。これが「ファベルジェのイースターエッグ」である。 ファベルジェがイースターエッグを制作したのは1885から1916年までとされ、この間合計54個(現存50個。現在の所有者は後段参照)を完成させている。優れた七宝が特徴。 2004年4月20,21日サザビーズ ニューヨークにおいて、フォーブス誌で知られるフォーブス家の所有していた9個のイースターエッグが出品される事となり話題となったが、同年2月4日サザビーズは、ロシアの富豪ヴィクター ヴェクスバーグ氏が当該コレクションを購入したと発表した。個々の落札推定価格はおよそ3億5千万円から20億円だったが、ヴェクスバーグ氏への販売価格は明らかにされていない。ヴェクスバーグ氏はロシア第3位の石油天然ガス会社、チュメニ石油社(TNK)の会長などを歴任している。 2007年春、モスクワ クレムリン博物館所有のファベルジェのイースターエッグ、“クレムリン エッグ”が江戸東京博物館で展示された。 ファベルジェのイースターエッグ所在 ウォルター美術館(メリーランド州)=2個 クリーブランド美術館(クリーブランド州)=1個 バージニア美術館(バージニア州)=5個 ヒルウッド美術館(ワシントンDC)=2個 ニューオリンズ美術(ニューオリンズ州)=3個 モスクワ クレムリン コレクション=10個 クイーン エリザベスII世 ロイヤル コレクション=3個 エドワール モーリス サンド財団(スイス)=2個 モナコ プリンス レーニエIII世 コレクション(モナコ)=1個 プライベート コレクション=13個 不明=8個 プライベート コレクション中の以下の9個は、フォーブス家よりサザビーズを介して買い取りロシアの富豪ヴィクター ヴェクスバーグ氏の所有(2004年時点)。
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