劇場版セーラームーンRの見所(1.1版)

花・華・はな。花に始まり花で終る。
この物語は花が主題です。

衛がフィオレにばらの花を渡す所から始まります。
時は経ち、衛はうさぎたちと一緒に植物園に行きます。
花びらが空から降ってきて、 そこでフィオレと再会します。
街の人々が花の妖魔に エナジーを吸い取られて倒れています。
フィオレが現れますが、フィオレはキセニアンの花に 心を乗っ取られている事が判明します。
フィオレの彗星へ。 ここはフィオレの花で覆われています。
妖魔も花。
うさぎがフィオレに倒されそうになる時、 タキシード仮面の一輪のばらの花で フィオレは動揺します。
最後に銀水晶を発動した時、銀水晶は花を形どります。
そしてフィオレの命の花。
宇宙に流れる花びら。
花に始まり、花で終る。そんな物語です。

さて、一度見ただけで気が付くかどうか。
最初の衛がフィオレに花を渡すシーン(衛の記憶?)と同じ場面のフィオレの回想シーン、 フィオレが銀水晶を握った時に見た、うさぎの心のなかのシーン、 ばらの花がちょっと違っています。
衛の記憶の中では、ばらはまだ蕾の状態にありますが、フィオレの回想や うさぎの心ではばらは咲いています。
過去の事は唯一ではない。それぞれに人達の心にあるということだろうか?

さて、必殺技の数々。
最初の妖魔が現れた所ではいつものバンクが使われています。
まぁこれはいいとして、キセニアンのアジトで使われた必殺技。
セーラー・プラネット・アタックはちょいとおいといて、 マーズがフィオレに放った抜き打ちファイヤー・ソウルがGood!! 当たらなかったけどとってもいいです。
つぎに、マーキュリーのシャイン・アクア・イリュージョン。 いつもと水量が違います。水圧で妖魔を圧倒。
で、またまたマーズ。ダブルファイヤー・ソウル。 マーキュリーのが水の舞なら、こちらは然ながら火の舞と言ったところか。
#実はバンクで使われるファイヤー・ソウルは嫌いなんだけど、 これは最高の傑作だと思っている。
次は、ジュピターのワイド版怒迫力シュープリーム・サンダー。 全身を捻りながら大量に放電して妖魔達を蹴散らす。 険しい表情が何とも言えない。
ヴィーナスのクレッセント・ビームとムーンのプリンセスハレーションも 特別バージョンだけどこっちはいまいちって感じ。

必殺技以外に特に気に入っている所と言えば、 4戦士が捕まって、フィオレがムーンに武器を捨てろと言うシーンがあります。
そこで、『やめた、みんなごめんね、わたし戦えない、皆の事大事だもん』ってところ。
うさぎらしさが滲み出てますよね。すっごく好きです。
銀水晶を使おうとした時、フィオレが銀水晶を掴みます。 そこに手を差し伸べ、『何をこわがっているの、大丈夫よ、あなた一人なんかじゃないは』ってシーン、 そして、ちびうわが屋根の上で『セーラームーンはみんなのママだもの』 ってところ。いいです。まさしく、母親の愛情でしょうか。 みんなを包み込むような優しいまなざしと海より深い愛。 これがセーラームーンの最大の武器っていうか、うん、それです。

最後のさいこ〜に盛り上がる場所、フィオレが銀水晶から手を離し、 Moon Rivengeがかかるところ。
まず、ムーンがプリンセスに変身し、続けてタキシード仮面がプリンスに 変身します。
実はこの変身が凄く好きだったりします。
まっ、それはおいといて、そのあと、4戦士の回想シーンがありますが、 実はそれぞれの回想シーンの時はそれぞれの声優さんがソロで唄ってます。
#私も一回では気が付かなかった。
実にGoodな演出です。
で、そのあと、力を使い果たし、銀水晶は割れてしまい、ムーンは倒れてしまいます。 そこにフィオレが現れ、命の花の蜜を衛が口移しにうさぎに飲ませます。 王子様のキスで目覚めるお姫様。お約束といわれればそれまでだけど、 やっぱり感動しちゃいます。
#この時の亜美ちゃんのしぐさがいい。
ところで、ちょっと不思議に思ったのは、銀水晶は宇宙をも支配する力が あったと思います。
しかし、何故この程度の事で、その力を失ったのだろう。
私はこう考えました。
うさぎの銀水晶はうさぎと共に成長する。 今はまだその成長過程にあり充分な力を持っていない。 その中途半端な状態で力を解放したため、壊れた。
と、いったところでしょうか。
他にも理由が考えられますが、美奈さんはどお思いますか?

最後に
今日までにセーラームーンの劇場版(外伝は除く)は3作、作られていますが、 このRが一番出来が良いと思っています。
その大きな要因として、上に挙げた、セーラームーンのうさぎの愛情を 一番よく表現しているせいかも知れません。
2作目の「かぐやひめの恋人」も原作はよいのですが、アニメ化に失敗してるって感じ。
#詳しくはここを見てね。
3作目に関してはLDが出て何度も見るまではコメントを控えますが(といっても、 映画館で3度見てるけど)、同時上映の『亜美ちゃんの初恋』の方のがGoodです。
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