劇場版セーラームーンSについての考察
私は劇場版セーラームーンSと原作のかぐや姫の恋人では原作のが好きです。
なぜ原作のが面白く感じるかを考えてみました。
それは、原作はおっきなお友達がターゲットなのに対して、劇場版は
ちっちゃなお友達がターゲットになっているからではないかと思えます。
では、ちっちゃなお友達がターゲットになるとどうなるかというと、
- 時間
原作どおりに映画にすると90〜120分程度になると思われますが
ちっちゃなお友達には60分位が限界で、それ以上長いと飽きてしま
います(他の子供向け映画もやはり60分位ですね)。
60分でも素晴らしい映画を作る事は可能でしょうが、この話を60
分にまとめるには無理があったようですね。
- 飽きない展開
原作はルナを中心に翔と姫子が多く出て来ます。ちっちゃなお友達には
馴染みのないキャラがずっとでてくると楽しく無いでしょう。映画に
したときは、飽きないようにする為に所どころで、5人がでてきて、
いつものギャグをするようにして飽きないようにしてます。
また、原作では戦闘シーンも押えられてますが、映画では戦闘シーンも
ひとつの見せ場になってるようです。
- ルナの心
話は基本的にはルナの切ないラブストーリーなん ですが、原作はルナの心
の様子がよくわかるんですが、映画の方は強引な展開のせいか、いまいち
わかりにくくなってます。もっとも、ちっちゃなお友達には原作のほうは
理解出来んだろうけど。
原作では翔についてNASAまでいってしまうシーンがありますが、ここで
いかにルナが翔のことを思っているのかがよ〜くわかるような気がします。
- 翔と姫子のキャラの設定
原作では翔と姫子はどちらもロマンチストでお互いをよくわかっています。
原作の姫子はセーラームーンの言う事を理解し信じましたが、映画の方は
うさぎちゃんの言う事が信じられないというか相手にしてませんでした。
映画の姫子はちょっと冷たくて、現実的な人として描かれてます。
また、どうして二人が宇宙(月)に憧れる(こだわる)かの描写も無いし。
- ルナが人間へ
ルナが人間に変身する経緯が違います。原作ではクリスマスの主役は今年は
ルナね☆って感じで、ちびうさのお願をスーパーセーラームーンがかなえて
みんなの見守る中ルナが変身しますが、映画では途中でルナが人間になれたら
っていうのが伏線になっていて、スーパーセーラームーンが独断と敵を倒した
勢いででルナを人間に変身させます。どっちもよくできていますが、私は原作
のが好きです。
てなところでしょうか。まぁ、色々書きましたが、劇場版も結構いいです。
なんといってもちびムーンのMakeUpは劇場版オリジナルのロングバージョンですし。
4戦士もBGMが作り直されてます。必殺技のオンパレードってのもあるし。
時間がとれたら、みんなのMakeUpシーンや必殺技のシーンをAVIにまとめ
たいです。
もちろんアクションシーン以外にもいい所はあります。
例えば、前述の通り、ルナが人間になるプロセスは原作のが好きですが、
実際に人間になるアニメーションの所から、宇宙に行き、キスしてわかれる
シーンなんかアニメのいい所を使ってますよね。
また最後の空港で、
うさぎ『ほんとにいいの?』
ルナ『だって私猫なんだもの』
ってところ、ルナの心が悲しい程よくわかる。とってもお気に入りのシーンです。
まだ劇場版セーラームーンSを見ていないあなた。ぜひ原作と併せて見てみましょう。
原作の方はセーラームーン『かぐや姫の恋人』orセーラームーン11巻に載ってます。
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