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2004年2月

ハワイ、お仕事 and カバン持ち自転車ツアー!





期間:2月7日ー2月13日

場所:ハワイ、オアフ島カイルア

相方のガチクーさんのお仕事に便乗、BikeFridayを持ってハワイに行ってきました。

事の発端は、今年(2004年)のお正月。ガチクーのお師匠様 (というか お師匠様のお師匠様か)からの招集でございました。曰く、「日本語のダビングするから、おいで。」
そして、行って参りました。

チケットを入手せよ

せっかく会社を休んで行くので目一杯週末から週末の予定を考えていたのですが、なんと飛行機が取れません。まさか二月のハワイがこんなに混むなんて考えて いなかったもので、大慌てです。ガチクーがHISなど何社かに聞いたのですが、どこも良い日程では押さえられません。今度は各航空会社のWebから直接調 べてみました、ところがこれもほぼ全滅。そこで、日程を縮めて再調査をしました。その結果、短い日程で、関空とか名古屋を経由する便ならなんとかなりそう (この場合成田より家に近い羽田を使える)。でもなぁ、あきらめきれずにもう一度調べると全日空とユナイテッドのコードシェア便がとれるようです。オペ レーションはユナイテッドのフライトです。ちなみに、この便は ユナイテッドのWeb で は満席になってました。結局この2/7成田発で行き、2/12ホノルル発で帰ることにしました。チケットそのものは、私がすでにマイレージ会員で登録済み だったので、そのままクレジットカードで買って、数日後に郵送されてきました。

自転車をパックせよ

私にとって、今回の旅行は「自転車旅行」なのです。考えてみれば、このような機会のために折り畳み自転車を買ったようなものです。私の自転車は BikeFriday のNew World Touristというものです。この自転車は少し分解してあげるとスーツケースに納まってしまうというものです。しかも、自転車としての性能もなかなか。 問題は、果たしてうまくパッキングが出来るか :-)

なにしろ去年(2003年)の夏に買って以来、布製のいわゆる輪行バッグに入れて電車で運んだことは何回かありますが、本格的にスーツケースに収めるのは 初めてです。でも、こんなときのために組み立て方、分解収納の仕方を説明したビデオがあるのです。まずはビデオを見ずにやってみました。

入らない!

全然だめです。フタなんかしまりゃぁしません。これはまずい、という事でビデオを見てみ ます。すると、ずいぶんと手順もケース内への収め方も違っているじゃぁないですか。今度はビデオにしたがってやってみると……入るには入ったがなんか変で す。でも、まぁいいや。今日はこんなもんで勘弁してやろう。(あぁ、早めに予行演習を始めて良かった、前日の晩やまして当日こんなことになったら大パニッ クです)

なんとか自転車をパックするのだ

どう考えても、収納で悩むのは私だけではないはずです、世間の人はどうやって克服してるんだろうか、という事で BikeFridayのメーリングリスト の今までのもの を遡って検索をしてみました。調べてわかったのは、
  1. 最初に送られてきたときに出来るだけたくさん写真を撮っておけ。(手遅れだ。いやぁ撮ろうとは思ってたんだけど、早く組み立てたかったんです よ)
  2. 組み立ての手順を自分の言葉で書き留めておけ
  3. (アメリカでは荷物のセキュリティチェックが非常に厳しいので)スーツケースを開けられて中を見られても各部品がずれないようにベルクロなど で留めておけ
  4. (上と同じ理由で)スーツケースのナンバーロックの組み合わせをスーツケースに貼っておけ
  5. 中身は自転車だと書いておくんだ
  6. 慣れるしかないぞ
等々。うーーん、今さら写真と言われてもなぁ。いや待てよ、確か写真はある。そうなんです、メーカーから送られてきたときにスーツケースに収めた状態での デジカメ映像のプリントアウトが付いてきていたのでした。いい加減な私としては珍しくちゃんとマニュアル類と一緒に保管してありました。この写真を見てみ ると……あれ、ビデオと全然違うぞ。実はBikeFridayの自転車はほとんどがカスタムメイドで、パーツ類はもちろんのとこフレームの大きさもそれぞ れで違うのです。そこで、写真から読み取れるかぎり再現を試みるとすっきり入るじゃないですか。なんだ、やりゃぁ出来るじゃん。(もともと入ってたんだか ら当たり前です)

結局この方法で二三度練習をしたら、まぁなんとか自信がついてきました。よしパッキングオッケー。


第一日目 (2/7/2004)

UA880(NH7024) 19:30 成田発。家から割と近くてしかも大荷物を持っているときに便利な青葉台駅までタクシー、そこから水天宮前まで田園都市線+半蔵門線、そこから空港まではリ ムジンバスに乗りました。ユナイテッド航空のカウンターでチェックインをするときにスーツケースのうち一つに自転車が入っていることを告げました。「え、 自転車が全部入ってるんですか?」って、一部だけ入っているのはもっと変だと思うんですけどね。「取り扱い注意」「Handle with care」とか書いたものを貼ってはおいたんですが、カウンターのお兄さんもステッカーを組み合わせて「fragile」のタグを作って付けてくれまし た。ここで色々な人のWebで見て予習していた免責(waiver)の書類がでてくると思ったら、違いました。口頭で「自転車などのスポーツ用品について は、万が一損傷などがあっても弁償出来ませんが、よろしいですね」と言われただけです。あとから、「聞いてないぞ」とかごねられたらどうするんだろう、な どと他人事ながらちょっと心配しちゃいました。ちなみにバッゲージタグには「Limited Release」と書かれていました。

さすがに冬のハワイ便です。追い風百マイルに乗って五時間半ほどで到着しちゃいました。早いのは良いんですが、この間に二度も食事がでるもんだから、ゆっ くりすることも出来ません。朝の六時半ごろに着いて、税関も特に問題はなし。自転車も無事のようだ。七時半ごろに今回お世話になるラスティとクム・フラの パティさんが迎えに来てくれて、そのままカイルアへ。途中マックのドライブスルーで朝飯を仕込んでいきましたが、ここでなんとなかなかオーダーが通りませ ん。自分があの状況になったら、「あぁ、発音悪いんだなぁ、おれ」ってなりそうですが、今回はネイティブがしゃべってもなかなか簡単なオーダーが通じませ ん。何分もかかって、オーダー完了。

食後自転車を組み立てて一時間ほど走ってみました。準備をしているときにクムが携帯を貸してくれた。今回は一人出あちこち走る予定なので、携帯を手に入れ ようと思ってたんですが、成田でよさそうなのを見つけたけど、在庫がなくって準備が出来なかったので、助かりました。多分使わないで済むだろうけど、万が 一のときのための保険みたいなものかな。(結局この携帯は使わずにすみ、完全にお守りになりました)

カイルアビーチパークから東にAALAPAPAからMOKULUAを通って公園に戻ってきて計16kmほど。(十マイルなので説明しやすかった)久しぶり に高い気温(26,7℃かな)で走ったせいか途中で少し頭が痛くなってきた。給水はしていたけどオーバーヒート気味な感じになって、途中で公園によって シャワーを頭にかけたら楽になった。着いたばっかりだし、無理はいけませんねぇ。



でも、まだ昼前だ。

昼食はポイをベースにしたシチューをご飯にかけていただきました。

食後に相方の仕事=レコーディングが始まったけれど、ここでは何もすることがないので昼寝。一時間ほどうとうとしてたけれど、このまま寝てしまうと後が困 るので、起きてまた自転車。今度は反対方向に走ってみた。ちょっと短めで13.9km。最後は少し雨が降ってきたので急いだけれど、さっきの教訓を生かし て、ゆっくりペース。気持ち良くなってきた。

夜はKaneoheでクム達が昔一緒にステージをやっていた方の79歳の誕生日に、びっくりゲスト(のおまけ)として参加。テレビなどでは観たことがある けど、本物のガレージパーティー。持ち寄ってきた料理は多分100人分くらいになるんじゃないかなぁ。下手なホテルのパーティーよりも豊富でおいしい。ガ レージのテントに結局40人くらい集まってたと思います。ギター二本、ベース一本、ウクレレは多分5,6本。みんなうまい。しかも歌がもっとうまい。ソ ロ、デュエット、知らないうちに十人以上がコーラスに参加していたり、あんなこと映画じゃなくってもあるんだなぁ、と参加しつつ夢心地。

クムはまだ居たかったみたいだけれども、ラスティーが我々に気を使ってくれて、皆さんより早めに引き上げてきた。楽しかったけど、そのままベッドに直行。



第二日目 (2/8/2004)


朝はプールサイドで食事。クムの息子さんのJefferyとガールフレンドのシンディ(ロングビーチの人)も一緒。

食事の後クムと三人でBishop museumに遊びに行く。

一時から二時の間に帰ると約束していたクムだけど、案の定帰ってきたらほぼ三時。そこから、昨日録音した分をチェック。一ヶ所だけお尻が切れていたけれ ど、あとは大丈夫のよう。今後は英語の部分の書き起こしはハワイ側でやることにして、今日の録音にはいる。

でも、こちらは自転車だ。

もう大方四時だったので、遠出は出来ないので、軽くKailuaを北(西?)の方に流した。初めに近所のSafewayの場所を確認してから走り始める。 夕方近くなって温度もそれほどは高くないし、昨日より落ち着いているので、のんびりのんびり。昨日はほとんど撮れなかった写真を撮りながら、回ってきた。



最後にSafewayによって水とTylenolを買って戻ってきた。約16km。

帰ってきて、ヘルメットをかぶったままレコーディング部屋に行ったら犬に吠えられてしまった。うーーん、そりゃぁ怖いよね。

今回走るコースは Hawaii Bicycling League のページから手に入れたBike Map を参考にして決めました。この地図は各道路について、自転車にお勧めとか、やめた方が良いとかがわかりやすく書かれているので助かりました。この日当たり はまだ、Webからプリントしたものを使っています。

第三日目 (2/9/2004)

今朝から長期滞在する予定の日本人の女性Mさんが来た。こちらが寝ている間にラスティーとクムは空港までピックアップに行っていた。

KaneoheのショッピングモールでMさんの電話の契約をしにいくのにおつき合い。ちょうど探していたVerizonの店だったので、プリペイドの携帯 のパンフレットをもらい、ついでに期限が切れたときの再開方法を聞いた。手数料25ドルで再開できるそうな。日本からメールで聞いたときは30ドルだった けど、どっちが正解かな?まぁ、そのくらいの金額で大丈夫、ということなんでしょう。

Mさんが自転車が欲しいということで、KailuaのダウンタウンにあるThe Bike Shopに自転車を見に行った。そこそこ広い店内にはアクセサリ類も結構充実していました。ここで、いちばん多く水の入るCamel Bakを購入(3リットル)。そこのスタッフと話しているときに、こちらに来る前にBike Bicycle League のWebで見つけた自転車用の地図を発見。聞いてみると、Information centerで手に入れられるということなので、後で取りに行くことにした。

相方は録音再開。その間に自転車で地図をもらいに行ってきました。結構立派な地図で、Mさんの分を入れて三部ほどいただいてきました。

第四日目 (2/10/2004)

今朝は朝から録音、と思ったら、なんと前の道で歩道の補修工事が始まってしまった。木の生長でゆがんでしまったコンクリートの舗装をブロック単位ではがし て、直すらしい。今日はこの辺りの舗装をはがして回っていた。これがうるさいので、録音が出来ない、って言うことです。予定を変更してLanikaiの ビーチで遊びながら、クムからフラのことや、ハワイの歴史、伝説などの話を聞いた。(僕はほとんど聞かないで、泳いでいたけど)

昼前に家に戻ってPumehanaさんが今度Bishopでやるプレゼンテーションをやってもらった。DNAによるタロの識別、鑑定の話。なかなか時間の かかる作業で大変そう。タロのバリエーションが思った以上に多いので、驚いた。

彼女と以前Bishopではたらいていたというランスが一緒に来ていた。日本への留学経験がありJETのプログラムで徳島で教えていたこともあるそうだ。 今は大阪に住んでいて留学サービスの仕事を始めたらしい。

クム、Mさん、ぴと四人でアラモアナに行って買い物色々のおつきあい。帰りに昨日行った自転車屋でMさんはFUJIの自転車を購入。乗って帰ることにした ので、三人で車で先に帰ったら雨が本降りになってきたので、ラスティーが迎えに行きました。ところが、この時点でも店のお兄ちゃんはMさんとの話に夢中 で、整備も書類も途中だったそうで、あきれてました。

明日も日中に録音できないかもしれないので、ラスティと相方は録音に入った。

12時過ぎまで録音は続いたが、おかげで大物はすべて片づいたようです。明日は、もう少し残りをやれば、無事に予定をしょうか。えらいぞ。

第五日目 (2/11/2004)

夕べが遅かったせいか、8時半頃になってもあまり動きがありません。明日は早く出てしまうので、実質今日が最終日。いっちょう早出をするか。というわけ で、仕事のある皆さんとは別に9時半頃出発。朝ご飯は一緒に食べると食べさせられすぎちゃうので、とらずに出発。

KeoluからKalanaiana'ole Hwyを東(Honolulu方面)に進む。すぐに7-11があったので Hot Deluxe SPAM Musubi を一つ買い食い。どこがデラックスかというと、多分ふりかけみた いなのがかかっていて、玉子が大きいから?

今日のコースで最初の難所(というほどでもないけど)はMakapu'u Point。岬の先端を避けるようにして鞍部を上る。上りきった辺りにSEA LIFE PARKがある。ここは昔、WaikikiからバスでHanauma Bayに行こうとして、乗り換えを忘れてたら着いてしまったところだ。うーん、こんなところだったのか。





この辺はずっとHawaii Kaiのすそ野をまいて行く感じです。次にSandy BeachからKoko HeadをかすめてHanauma Bayを通過。この辺でにわか雨にも降られ、へろへろ。

うーーん、この辺で帰っちゃおうかなぁ。なんて思っているうちにすてきな下り坂。いったん下っちゃったら後は同じようなもんだ、行っちゃえ行っちゃえ。



 Hawaii Kai Town Centerをすぎて一気に進む。この辺りは最初のXAXのフラツアーで来てレッスンをしたところだ。考えたら、あのツアーに参加しなかったら生活は全然 違っていたかもしれないなぁ。この辺からたまにレーサーと行き合う。気持ち良いコースだし、レーサーならなおさらだろうなぁ。

そうだ、このままWaikikiを通り越して、沖縄料理屋さんの「かりゆし」で、沖縄そばでも食べよう。一度思いついたら、もうその気になってしまった。 よーーし行くぞ。

Kahala Mallの辺りを左折して、Diamond Headを海側から回る。灯台の辺りで意外と上っていた。でも、平気平気、そばだそばだ。



Kapiolani ParkからDateを通ってYoungに入りかりゆし。と、思ったら、看板が違ってるぞ。つぶれたの?この辺りで12:00

恐る恐る入って行くと、いつもの愛想のあまり良くないおかみさんが店の前でイスを修理してました。話を聞いてみると、いまは沖縄料理の居酒屋にしていると いうこと(前は何だったんだ?)で、名前もかりゆしから「居酒屋初音や 」にしたそうだ。で、問 題なのは、昼の営業はやめちゃったみたい。困った。そばが食 えない。

でも、いいのだ。こういうときにはCheeseburger in Paradiseなのだ。Kalakaua Ave.でWaikikiのビーチ沿いに走って無事入店。 Cheeseburger2とアイスティー
おいしいぞ。これでビールを飲むともっとおいしいんだろうけど、走って帰らなきゃいけないので、飲まない。帰りは少しペースを押さえて3時間ちょっとで帰 る予定。13:30頃。

またDiamond Headを海側から越して、Hawaii Kaiの辺りまでは同じコース。PortlockのあたりでLunalilo Home Rd.に入って山側に入って行く。Hawaii Kaiの
北西の裾にそって鞍部を抜けて行くが、情けないことにもう力が残ってない。この坂で、二度ほど止まってしまった。ちょっと悔しいなぁ。でも、以前だったら 上ろうとも思わなかっただろうなぁ。

Kealaouに入るところでちょっと道を間違えたけど、地図を確認してすぐに戻ったので、痛手にならないで済んだ。(でも、今地図を見てみたら、どうせ すぐに行き止まりだ)Makapuuでもちょっと苦戦するけど、まぁなんとか突破。後は、少々の登りもあるけど、基本的には海沿いを走って行く気持ちの良 いコースだ。飛ばすつもりはないけど、25−30km位で走り続けている感じだ。途中7-11でアイス、コーラ、水を買った。アイスはジャイアントコーン を買ったけど、上1/3位で、もういいやって気になったので、ごみ箱行き、ごめんなさい、アイスの神様。Camel Bakの水を入れ替えて、コーラを飲んで、出発。着いてみれば16:00位、行きと同じく2時間半コース。

途中の路面は全般的にはきれいなんですが、海辺なので、砂が浮いていたり、時々へこみがあったりして、焦ります。実際、途中のくぼみを通過したときに Polarのボトルを落としてきちゃいました。油断してるとすっ飛びかねないです。

これで、往復約90km。ほぼ、ハーフセンチュリーですね。実際、Honolulu Century Rideのほぼ半分を走った感じです。何だか、これなら本番もいけるかなぁ、と裏付けの無い自信が湧いてきました。 (2004年5月現在9月参加予定 中)

もう明日は、帰るので、パッキングです。さすがに来るときに色々と悩んだので、今度は楽勝です。

第六日目 (2/12/2004)

朝早めのフライトですが、ラスティとクムが空港まで送ってくれたので、何の問題もありません。チェックインの時にも、ぽんと預けておしまい。結局行きも帰 りも自転車の運搬にはなんの問題もありませんでした。Bike Fridayを買って良かったなぁと思った旅行でもありました。

おまけ

ハワイでの自転車の歩道通行について。

長いですが、blogに書いた記事を引用しておきます。

------------------------------ 引用開始 ----------------------------------

自転車は歩道を走れるのか ハワイ編


今年、ハワイで自転車に乗る機会がありました。行く前に調べたときや、何となくあちらこちらのWebなどで見た印象では、自転車は歩道を絶対に走っちゃだ めなんだと思っていました。

(ここでは、ある程度ちゃんと自転車に乗れる人の場合を考えていますから、小さい子供や、自転車に乗る事自体が危なっかしい人とかは考えていません)

ところが、ハワイでお世話になった家に人たちは「ほぉ、自転車に乗るのか。ヘルメットまで持ってきてるけど、ひょっとしたら車道を走るのか?」って言う じゃないですか。そのつもりだし、そもそも歩道は走っちゃいけないんでしょ、って聞くと。「どうかなぁ、小さい頃は危ないから歩道を走れって言われてた なぁ」 えっ、そうなの?この人は本土出身の今60近い人です。でも、もうハワイに住んで3,40年以上にはなるはず。(しかも、彼のお父さんは軍を退役 後ハワイのハワイ州交通局の局長もやっていたはず)

オアフ島の場合場所によって自転車が走りやすそうな場所は色々とあります。たとえば、ホノルルからダイヤモンドヘッドを越えて北上していく東海岸には幅1 メートルほどの自転車レーンが確保されています。路上駐車もほとんど無く、私のようなちんたらライダーでも時速40km程度で安心して走ることが出来ま す。車道は片側2,3車線の区間でした。また、市街地などでは、Bike Pathとして、独立して用意されていることもあります。感じとしては、サイクリングロードです。あとは、特になんの指示も無く自動車と分け合って走る部 分です。(いやぁ、それ以外もあると思いますけどね)

Bike Pathや専用レーンがあるような場合は何も気にせず、そこを走れば問題ないですよね。問題は狭いけれど、それなりに自動車の通行量が多い、でも専用レー ンなどがない場合でしょう。ある程度の距離を走るような場合なら自動車の流れに乗るようにしていけば、まぁ走れます。少なくとも、東京や横浜で経験するよ りは走りやすかったです。(でも、地元の知人は「自転車と一緒に走るのは慣れてないからねぇ」って言ってました、これで慣れてないって言うなら、東京の運 転手はどうなるんだ……)

でも、もしそこに歩道があったらどうしますか?最初は悩みました。小さい町の中をふらふらと見て回りたかったので、スピードは出したくない、でも歩道を走 るのはまずいらしい、という知識はある。何となく、フラフラと走っているうちに、向こうから自転車がやって来ます。歩道を通って。「うーーん、どこにでも そういう人はいるんだよぁ。困ったもんだ」なんて思いつつ進むと、またいます。しかも、そこは警察の前。警官も見ています。あれ、すぐに捕まるんじゃな かったのか?

気になったんで、調べました。

アメリカでのことなので、これは州毎にかなり規則が違っていても不思議はありません。ですから、ここではハワイに限っての話です。

何ヶ所か調べていたら、こんなページを見つけました。

http://www.honolulupd.org/community/bikesafety/291c148.htm

ホノルル警察のページです。

> 291C-148: Driving upon sidewalks:
 >
 > (a) Except as provided in subsection (b), no person shall drive any vehicle upon
 > a sidewalk or sidewalk area except upon permanent or authorized temporary driveway.
 >
 > (b) Unless otherwise prohibited, a bicycle may be driven at a speed of ten miles per
 > hour or less on a sidewalk or sidewalk area; provided that the driver of the bicycle
 > shall yield the right of way to any pedestrian and that bicycle riding shall be
 > prohibited on sidewalks in business districts.

まず、(a)の内容はこうなっています。“(b)で掲げる例外を別として、歩道上では乗り物に乗ってはいけない。”
 つまり、自転車に乗っちゃいけないんですね。さて、ではその例外は、というと。“自転車は歩道上では最高時速10マイル(時速16km)以下 で走らなく てはならない。自転車の運転手は歩行者に対して道を譲らなくてはならない。また、商業地区の歩道は自転車で通行してはならない”(翻訳は厳密じゃないで す、必要のある人は自分でちゃんと訳してね)

なんと、そもそも自転車での歩道通行は禁止されてないんですね。商業地区(Business district)の定義の確認をする必要がありますが、それ以外のところでは時速16km以下であれば走って良かったんですね。

ある程度の距離、スピードで走るときはわざわざ歩道を走ることも無いでしょうが、今後は安心して、田舎ではちんたら出来そうです。

ちなみに、どう考えても、ワイキキ辺りは全部アウトだと思いますよ。はい。
------------------------------------ 引用おしまい ---------------------------------------