番外2 英語版との相違


 私は現在アメリカに住んでいることもありまして、日本語版と英語版を両方プレイしています。(というか、日本語版を入手する方がはるかに大変なんです、ここ…)勿論基本的には字幕と吹き替えの言語の違いなのですが、それ以外の相違点を書いてみます。勿論、隅から隅まで比較して確認したわけではないので、あくまで私の印象レベル、なのですが…

 まず、名前が違います。"Valkyria Chronicles"です。日本語版の副題には"Gallian Chronicles"とあるので、てっきりこれが英語版のタイトルかと思ったらそうではない。まあ、ガリアというのは、実際の歴史上実在する地名ですので、混乱を避けるには、いいかもしれません。

 パッケージの絵も少し違います。タイトルネームを中心にして、上半分がセルベリア、下半分にウェルキンとアリシアです。セルベリアの扱いが良すぎます…まあ正直、帝国軍の考え方や戦い方の方が、アメリカという国にはなじめそうな、気もします。

 電源入れて、ディスクを入れて…まずはじめに、あれっ?と思います。オープニングが似ているようで少し違う。BGMが『どんなに遠くても…』ではないんですよね。いきなり『受け継がれる想い』のフルオーケストラ版です。おそらく版権の関係でしょうか…また、オープニングで使われている動画の各場面は同じですが、曲に合わせたのか、全体の構成は異なっています。

 ゲームの設定で、音声を英語と日本語で選ぶことができます。でも字幕等の文字は英語のみ。海外のアニメファンで、吹き替えよりも日本語の方がいい!という方もいらっしゃいますので(まあ要するに吹き替えにかける予算の問題なんでしょうけど…)、そういう方に対する配慮なのかもしれません。ちなみに、『受け継がれる想い』については、しっかり英語版で歌われていますよ。名前は"A Love Passed On"といいます。

 実際のゲームに入ってしまえば、英語であること以外はゲームバランス・演出等、全く同じです。細かいところを言いますと、画面中に文字で示される擬音の表示も、しっかりアメコミのそれになっています。

 とはいっても、音声が吹き替えられているだけで、随分違った印象を受けます。アングロサクソンやラテン系は、アジア人に比べて歳を取るのが早いので…年齢は同じでもアジア人は子供扱いされることもありますし、また、実際、外見上はそう見えます。吹き替え音声も、たとえキャラクターの設定年齢は同じでも、アングロサクソンでの年齢を基準にしてしまうので、結果として声が老けるんですね。

 あと、流石に身近に軍隊がある世の中だけありまして、日本語版みたいな生やさしい?吹き替えはしていません。アリシアもかわいらしく「うんっ!」なんて言ってくれません。「フン!」(日本語の「ふんっ!」よりアクセントは「フ」に強くつく)と、いかにも殺りました、という台詞になっています。この殺る気満々感は、いろんな人の随所の台詞に出てきまして、たとえばエリシス。とろいイメージの彼女で、行動開始時にはのんきに「りょ〜か〜〜い」と応えてくれますが、同じとろくても、英語版では"Roogerrrr."と、確かにしゃべり方は遅いけど、その分確実に仕留めてくれそうな応答をしてくれます。

 比較的平和な?面々でこの有様ですから、これがジェーンなんかになろうものなら、一斉射浴びせながら、"Die!Die!Die!"…こりゃ辞書引けば誰でも分かりますね。ちなみにこの場合は命令形ですね…なんて冷静な解説は置いといて。声で聞いていると妙にいっちゃっている迫力がありまして、サディスト通り越して殺人鬼??まあ、あまり聞きたくない声ではありました。あ、でもヤンは普通にそっち方面の人でしたよ。それが嬉しいかどうかは別ですが。

 最後にもう一つ。どうも英語版も、追加アップデートがありまして、ダウンロードコンテンツが追加できるようになったようです。でも、私は自分のPS3を、日本語版のダウンロードコンテンツを入手するために、国は日本扱いで登録してありますので、今のアカウントでは、英語版のダウンロードコンテンツを購入できません。とはいっても、イーディ分隊のあのノリ、英語版で通じるのかなあ…


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