ほかのSLGやシミュレーションRPGと比べると、ゼルドナーシルトの難易度はかなり低い方だと思います。多くの光栄SLGについている難易度調整もなく、ある程度慣れれば比較的簡単にクリアすることができます。

 そこで、プレイヤー側で制限をつけて難しくしてみよう、というのがこのページでの提案です。あくまでも提案であって、私が実際にプレイしたことはないのでクリアの保証はありませんが、多分可能でしょう。

1中隊にひとりづつ、補助魔法しか使えない小隊長を配属する

 「補助魔法しか使えない小隊長」とはいっても、ホセやオリンピュアスなどを使っていたのでは難しくありません。個人名はあげませんが、使える魔法が

ルーズ ディレイ メガルーズ メガディレイ
のように、メガクラスまでしか使えない小隊長、いますよね?こういう人たちに第一線を任せるわけです。

補助魔法を使わない

 これは初級者はどうってことないように思うかもしれませんが、逆に上級者にとっては相当厳しいです。特にコンフューズ系を使えないのが痛い。送還魔法も補助魔法に含めてターンアンデッドも使えないようにすると更に厳しいです。

中隊内の兵科を統一する

 全て騎兵の騎兵中隊はよくやりますが、「1列だけでファランクスと言えるか!」と全て槍兵にしたりするわけですね。攻撃魔法で敵を一気に壊滅状態に追い込める場合はあまり不利には働きませんが、攻撃魔法なしで戦うときは補助魔法は必須ですね。ただ、弓兵はどうしましょうか…アナスタシアとギルフォードの中隊に2小隊づつ、ですかね。歩兵の中隊長がいないのでアインを歩兵にしておきましょう。

攻撃魔法を使わない

 これは厳しいです。攻撃魔法を使わない分MPが余り、その分補助魔法につぎ込めばある程度はがんばれるでしょうが、敵を一気に潰せないのでその分戦闘回数が増え、士気が低下していきます。

 これを避けるためには、神聖兵と暗黒兵を送還魔法+コンフューズ系で倒すのは当然として、ある程度逃げ回って士気を回復する必要があります。逃げ回る、とはいっても、逃げる時点で接敵している敵部隊からは逃れることはできないので、これだけは倒さないといけません。時間がかかりますね。護衛なんかのミッションではできないし。

 はっきりいって個人的には、プレイ時間がかかりすぎることからほぼ不可能に近い、と思っていたのですが、なんと成功したとのメールを山崎崇氏より頂きました。脱帽。

 以下山崎氏のメールから引用させていただきます。

攻撃魔法が無いと戦闘回数が増え、その結果レベルアップが早くなります。
ただ、クラスチェンジが早すぎるのでその頃に資金難になります。

中盤までは補助魔法を使っていけばそれほど大損害は出ません。
終盤では敵に合わせて前列交代を繰り返す必要が有るのであまり魔法を使えません。
それでも相性が良い状態を維持できるので何とかなりますが、ポイントは回復魔性を使うタイミングです。

スマイリーは楽勝でしたが、その後がMP不足で苦労しました。
最終戦突入前で30時間半と、思ったほど時間はかかりませんでした。
意外や意外、それほど時間はかからないんですか。


 …とこれだけで終わってしまっては私としてはちょっと味気ないです。ゼルドナーシルトの良さは高い難度とシビアなゲームバランスではなく、バランスのとれた素晴らしい設定にあるのですから。これは別に、細かいということではありません。もっと台詞やイベントが多かったり、きれいなビジュアルや音声で出すようなゲームは少なからずあります。

 設定が多くもなく少なくもない、というのがちょうどいいんですね。だからこそ、その隙間をプレイヤーが埋めることができる。想像を広げることができる。最高のストーリーは他人が作るものではなく、最終的には自分が作るものだと思っています。

 君だけのストーリー云々とうたっておいて、その実ビジュアルと流行りのトピックで見せているようにしか思えないゲームが多い中で、3Dグラフィックは粗くても良質の世界を提供してくれるゲーム、それがゼルドナーシルトです。ですから、その一見粗くて陳腐に見えるストーリーの隙間を納得いくように埋めていく作業、それこそがゼルドナーシルト上級者の遊び方、のように思います。私はまだそこまで至りませんが。


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