Title | 女性上位時代 |
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Date | 8/19/2000 |
Theater | シネセゾン渋谷 |
Directed by | パスカーレ・フェスタ・カンパニーレ |
Starring | カトリーヌ・スパーク ジャン・ルイ・トランティニャン ルイジ・プロイェッティ ファビエンヌ・ダリ |
story |
夫の突然の死で未亡人になってしまったミミは、夫が生前、ミミに内緒でマンションを持っていたことを知る。 そして、そのマンションで、夫と様々な女性の情事を収めたビデオを見付ける。 夫と張り合うかの如く、ミミの男性遍歴が始まる。 夫の弁護士、歯科医、テニス・コーチ、いろんな男といろんな体験をするが、いずれもミミにとっては不完全燃焼。 そんな時、ミミは病院でレントゲンを撮ってくれた医師、デ・マルキに一目惚れしてしまう。 |
valuation |
ストーリーはセックスにまつわるライトコメディで他愛の無いものですが、この映画はカトリーヌ・スパークの輝く魅力につきます。 ジャン・ルイ・トランティニャンの抑えた演技も良いのですが、カトリーヌ・スパークの前では霞んでました。 カトリーヌ・スパークの映画はこれ一本しか観ていないのですが、「狂ったバカンス」「太陽の下の18歳」も観たくなりました。 ジャズ・ピアニスト、トロヴァヨーリの音楽も頭の中で何度もリフレインされる程印象に残ります。
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Title | さくや妖怪伝 |
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Date | 8/17/2000 |
Theater | 渋谷東急 |
Directed by | 原口智生 |
Starring | 安藤希 松坂慶子 嶋田久作 藤岡弘 |
story |
江戸時代、富士山が突如爆発し、結界が破れ妖怪たちがこの世にあふれ出てくる。 この妖怪を迎え撃つ公儀妖怪討伐士、榊備前守は妖刀村正で大河童を退治するが、そこで力尽き死に際に娘、さくやに後を託す。 幕府大老から妖怪討伐の密命をおびたさくやは弟と、そして二人の忍者と共に、今回の妖怪騒動の元凶である草薙の地へと向かう。 途中、数々の妖怪たちを討伐したさくやたちの前に妖怪の首魁、土蜘蛛の女王が現れる。 |
valuation |
物語としては単純明快で、気楽に楽しめる映画でした。 ただ、もう少しひねりも有っても良かったと思います。 助っ人の忍者二人のうち一人は嶋田久作だったので、絶対最後にどんでん返しがあると思ったのですが(^^; 特撮も期待以上のものは無かったのですが、クライマックスで巨大化した土蜘蛛の女王=松坂慶子は、その衣装、動きを含めて良かったです。 この映画は海外への配給もされるそうですが、このシーンは結構うけるかもしれません。 主役の安藤希よりも松坂慶子の方がインパクトありました。
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Title | パーフェクトストーム |
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Date | 7/22/2000 |
Theater | 渋谷パンテオン |
Directed by | ウォルフガング・ペーターゼン |
Starring | ジョージ・クルーニー マーク・ウォールバーグ ダイアン・レイン メアリー・エリザベス・マストラントニオ |
story |
91年10月、ビリーを船長とする漁船「アンドレア・ゲイル」号が大西洋へ向けて港町グロスターを出港する。 これまでの収穫は今一つだったが、今回は大漁で冷凍庫は一杯になる。 しかし、地元のテレビでは「グレイス」と名づけられたハリケーンの発生を伝えていた。 更に「グレイス」の進路には爆弾低気圧と寒冷高気圧があった。 やがて、この3者がぶつかり、気象観測史上例の無い大嵐「パーフェクトストーム」が誕生した。 そして、「アンドレア・ゲイル」号はグロスターに帰る途中にこの「パーフェクトストーム」と遭遇する。 |
valuation |
巨大な波のCGだけが売り物で最初は驚くが、すぐに慣れてしまうと思っていましたが、CGだけでなく、荒れ狂う海でのヨットとそれをヘリコプターで上空から救助しようと試みる救助隊、「アンドレア・ゲイル」号を次々に襲う鮫や大波等のトラブル、と観る方を飽きさせずハラハラさせてくれました。 救助活動だけでも一本の映画が撮れそうなぐらいハラハラでした。 「アンドレア・ゲイル」号の連中も一人一人その個性を丁寧に描かれていて、ジョージ・クルーニーのワンマン映画に終わらなかったところも良かった。 みんな日焼けのメイクとかでいかにも漁師と言った面構えだったし、ダイアン・レインもメアリー・エリザベス・マストラントニオも派手なメイクで興を殺ぐようなことも無かったです。
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Title | グラディエーター ★ |
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Date | 6/17/2000 |
Theater | 渋谷パンテオン |
Directed by | リドリー・スコット |
Starring | ラッセル・クロウ ホアキン・フェニックス コニー・ニールセン オリバー・リード |
story |
ローマ帝国の時代、皇帝マーカス・アウレリウスに全幅の信頼をおかれている将軍マキシマスは、森の中での激しい戦闘の末、ゲルマニアとの戦闘にも勝利をおさめる。 皇帝アウレリウスはマキシマスを自室へ呼ぶと、皇帝の地位をマキシマスに譲る意思を伝える。 軍人である自分がローマ皇帝として国を治められるか?その場での決断を避けマキシマスは退室するが、その夜、皇帝の息子コモドュスにより皇帝は暗殺される。 マキシマスも故郷の家族を惨殺され、自らも殺されかかるが何とか逃げ延び、奴隷となる。 やがて剣闘士しとして名をはせたマキシマスは、皇帝コモドゥスが治めるローマのコロシアムにやってくる。 |
valuation |
まずオープニングのゲルマニアでの戦闘の迫力に引き摺り込まれます。 「プライベート・ライアン」の序盤のノルマンディ上陸シーンほどエグいシーンは無いものの、以降の戦闘シーンに期待を持たせるに十分な迫力でした。 奴隷から剣闘士となり、闘いに勝ち残って行く前半が特に面白いです。 そして、いよいよローマの巨大なコロシアムに初めて登場した剣闘士たちが、戦車隊相手にチームワークで勝利を勝ち取るシーンが最高にカッコ良かったです。 コロシアムの観客同様喝采を送りたいぐらいでした。これはプロレスで下のレスラーが上のレスラーから金星を上げた時の会場の盛上りに似ています。 後半、マキシマスが正体を現し最後のコモドュスとの対決までが前半の盛上りよりも弱かったのは、やはりコモドゥス役のホアキン・フェニックスの個性が弱かったからかと思います。 でも、トータルとして観て損の無い娯楽大作だと思います。 主演のラッセル・クロウは先日観た「インサイダー」と今回の「グラディエーター」と波に乗ってます。
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Title | インサイダー ★ |
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Date | 6/ 3/2000 |
Theater | 渋谷エルミタージュ |
Directed by | マイケル・マン |
Starring | アル・パチーノ ラッセル・クロウ クリストファー・プラマー ダイアン・ヴェノーラ |
story |
CBSの報道番組「60ミニッツ」のプロデューサー、バーグマンの元に煙草会社の極秘書類が届く。 バーグマンはその書類の分析のため、元煙草会社の開発担当副社長ワイガントと出会う。 ワイガントが会社と対立し解雇されたことを知ると、バーグマンはその理由は探る。 実はワイガントは煙草の人体への有害性を証明する機密を握っていた。 マスコミと接近するワイガントに対し、煙草会社からの圧力がかかるが、ワイガントは苦悩の末、その機密について「60ミニッツ」のインタビューに応じ、法廷で証言する。 すると今度はそのインタビューを報道させないようCBSへ煙草会社から圧力が... |
valuation |
CBSの人気報道番組のプロデューサー、バーグマン、元煙草会社開発担当副社長、ワイガント、この二人の告発に対する煙草会社の圧力、ここまでやるか?と言うぐらいの執拗さです。 この圧力に苦悩する二人が最終的に選択する道は?こちらは結果が分かっているのですが、ぐいぐいと引っ張り込まれ2時間半の長尺を感じさせません。 特に、あらゆる手段で圧力をかけられるワイガント役のラッセル・クロウの垂れ目がいかにも困った感じが出ていて目に焼き付きます。 ロバート・ミッチャムの「スリーピング・アイ」のように尾を引きそうな目でした。 しかし、この実話を実名で映画化するこの企画も凄いと思います。 日本だったら似たような別の名前に設定を変えていただろうなあ。 そう言う意味ではTVの「60ミニッツ」も観てみたいです。 懐かしのクリストファー・プラマーが引退間近の人気ジャーナリスト、マイク・ウォーレス役を好演して存在感を出していました。
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Title | ミッション・トゥ・マーズ ★ |
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Date | 5/27/2000 |
Theater | 渋東シネタワー |
Directed by | ブライアン・デ・パルマ |
Starring | ゲイリー・シニーズ ティム・ロビンス ドン・チードル コニー・ニールセン |
story |
西暦2020年、火星探査のためのマーズ1号が火星に着陸し、ルークら4人の乗組員の探査が始まる。 4人は巨大な山を発見し、詳しく調査するため近寄ると、巨大な山から竜巻が発生しルーク以外の3人が飲み込まれる。 マーズ1号の異常を察知した宇宙ステーションから、ルークの親友ジム、ウッディ、その妻テリー、科学者フィルの4人がマーズ2号で火星に向かう。 火星の周回軌道に達し、火星への着陸に備えていたマーズ2号を隕石群が襲い、マーズ2号は致命的な損傷を被る。 やむなくマーズ2号を放棄した4人は物資補給モジュールに乗り移り火星へ着陸しようと試みるが... |
valuation |
マーズ1号の一行を襲う竜巻の序盤から、それを救出に向かうマーズ2号が隕石群に襲われて何とか火星に辿り着く中盤まではかなり面白かったです。 特に隕石群により生じた船体の亀裂がどこにあるのかを見つけ出すまでの展開は、無重力と言うことで乗組員の動きはスローなのに、BGMも良かったせいか凄い緊迫感を感じました。 更にその後のマーズ2号の爆発から物資補給モジュールへの乗り移りはスリリング&感動的な展開で、これをクライマックスに持ってきた方が良かったと思うぐらいの盛上りです。 しかし、その後火星に着陸してからは、巨大な山の謎解きが始まるのですが、この謎解きが割とスムーズに解けてしまうし、山の内部に入ってからの展開もそんなもんかなあ、と言うレベルで今一つ拍子抜けでした。 しかし、中盤の盛上りはこれだけでも観に行く価値ありの作品でした。 役者では主役のゲイリー・シニーズよりもウッディ役のティム・ロビンスとその妻役のコニー・ニールセンの二人が中盤で感動的なシーンを演じインパクトありました。
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Title | 風雲ストームライダーズ |
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Date | 4/15/2000 |
Theater | テアトル新宿 |
Directed by | アンドリュー・ラウ |
Starring | 千葉真一 イーキン・チェン アーロン・クオック クリスティ・ヤン |
story |
武術会で天下統一を狙う「天下会」の雄覇は「風と雲を手に入れると今後の前半生は無敵となる」と言う予言を受け、風と雲と二人の子を奪い、その二人を自らの弟子とする。 10年の歳月が流れ、雄覇の勢いは絶大となり、唯一対抗出来るのは剣聖のみとなり、天下統一も間近となった。 しかし、今度は「後半生は風と雲によって滅亡する」と言う予言を受け、雄覇は風と雲を争わせ、その隙に二人もろとも倒そうとするが、それに気付いた雄覇の娘シウチーが身を呈して二人を助ける。 反目する風と雲だったが、最後は二人の力を合わせて雄覇に立ち向かう。 |
valuation |
ワイヤーワークとCGが大爆発の娯楽アクションでした。 ストーリー的には「三国志」「北斗の拳」っぽいものを感じましたが、風のコスチュームなんかモロに「北斗の拳」でした。 次から次へと繰り広げられる格闘シーンはある時はワイヤーワーク、ある時はストップモーション、CGといろんなバリエーションで飽きさせず、香港映画のパワーを感じます。 役者では何と言っても千葉真一でした。声が吹き替えだったのが残念でしたが、千葉真一が出ると、場面が千葉ちゃんワールドでした。 アーロン・クオックも寡黙な雲をハードボイルドに演じて存在感を出してました。 オープニング・タイトルは主題歌とCG共にカッコ良いので必見です!
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Title | グリーンマイル★ |
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Date | 4/ 2/2000 |
Theater | 渋東シネタワー |
Directed by | フランク・ダラボン |
Starring | トム・ハンクス デビッド・モース マイケル・クラーク・ダンカン ダグ・ハッチソン |
story |
ジョージア州の刑務所のエッジコムが看守主任を務める死刑囚房に、ある日コフィと言う巨漢死刑囚がやって来る。 彼は幼い姉妹を殺害し死刑を宣告されここにやって来たが、その巨体に似ず、物静かな男だった。 しかも、尿路感染症に苦しむエッジコムの姿を見かねてコフィがエッジコムと握手すると尿路感染症が治ってしまう。 エッジコムは仲間のブルータル、ハリーらと共に死刑囚が心安らかにいれるよう努力しているが、州知事の甥でコネで入った新人パーシーは受刑者をいじめることを喜びとしている。 やがて、死刑囚房に死刑囚ウォートンがやって来るが... |
valuation |
3時間の超大作で、しかも舞台のほとんどが死刑囚房内ですが、全く時間を感じさせない作品でした。 個々の登場人物を丁寧に描いていて観客が感情移入しやすかった上に、刑務所内で起こる大小様々な事件に、次はどうなるのか、予想を許さない展開の積み重ねの上手さだと思います。 最後はやっぱりウルウルして来ました。 フランク・ダラボン監督が前回スティーブン・キングの原作を映画化した同じく刑務所物の「ショーシャンクの空に」も良かったですが、今回も良くて、このタッグチームは強力です。 役者では、トム・ハンクスは相変わらず上手いし、その他にも曲者が沢山出ていましたが、やはり巨漢コフィ役のマイケル・クラーク・ダンカンの存在感と、パーシー役のダグ・ハッチソンの憎たらしさは出色でした。
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Title | ダブル・ジョパディー |
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Date | 3/26/2000 |
Theater | 渋谷東急 |
Directed by | ブルース・ベレスフォード |
Starring | トミー・リー・ジョーンズ アシュレイ・ジャッド ブルース・グリーンウッド アナベス・ギッシュ |
story |
リビーは夫のニック、息子のマティと3人で幸せに暮らしていたが、ある日夫のニックとセーリング中にニックの姿が消える。 気が付くと甲板は血だらけで、しかも血が付いたナイフが転がっていた。 そのナイフを拾い上げたところに運悪く沿岸警備隊が駆けつけ、ニックの死体の見つからないまま、リビーは夫殺しの罪で刑務所へ。 息子のマティは友人のアンジーが預かってくれていたが、ある日アンジーにかけた電話で夫のニックが生きていることを知る。 刑務所仲間で元弁護士のマーガレットから同じ罪で二度裁判にかけられることはないと言うダブル・ジョパディー=二重処罰の禁止のことを教えられニックへの復讐を誓うリビーは身体を鍛え6年後に仮出獄しニックの行方を追跡する。 |
valuation |
仕事に忠実な保護観察官のレーマンが何故リビーの味方になったのか、その過程が十分に伝わって来ないのが難点ですが、これと言った大きな見せ場も無いのに話に引き込まれます。 刑務所、サンフランシスコ、コロラド、セントルイスとさながらロードムービーのようにニックを追跡するリビーにゆく先々で、図書館にいた学生、近所のおばあさん、画廊経営者、酒場のマスターがある時は助けてくれ、ある時はヒントをくれるところも良かったです。 私が黒幕と思っていたリビーの親友のアンジーが早々にニックに殺されてしまったのには少し意表を突かれましたが、ニックのキャラが弱かったので、アンジーも黒幕で、リビーvsアンジーで最後の対決をする、って言う展開も面白かったかなあ、と思いました。 役者では、あの手この手でニックを追いかけるリビー役のアシュレイ・ジャッドが良かったです。 トミー・リー・ジョーンズは同じような役が多いなあ。
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Title | 発狂する唇 ★ |
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Date | 2/26/2000 |
Theater | テアトル新宿 |
Directed by | 佐々木浩久 |
Starring | 三輪ひとみ 夏川ひじり 由良宣子 大杉蓮 |
story |
女子中学生の首が切り落とされると言う連続殺人が4件発生し、その容疑者の美智夫が失踪する。 マスコミの取材攻勢で家族は家に篭るが、美智夫の妹、里美はわらをも掴む気持ちで霊能者・間宮悦子を家に招き美智夫を居場所解明を依頼する。 間宮の霊能力で殺された4人の女子中学生の首無し死体が自分の首を求めてさ迷い歩きはじめる。 一方、間宮は手下の当麻とともに里美たちの家に居座り、更に刑事、FBIも現われて、里美の周りの世界が徐々に狂いはじめる。 果たして兄美智夫はどこに?そして連続殺人事件の犯人は? |
valuation |
基本的にはB級ホラー映画なんでしょうが、とにかくインド映画も真っ青な何でも有りの映画で、何の前振りも無く突然の展開に唖然・大爆笑の連続でした。 クレジットタイトルからして怪しげでしたが、本編はそれ以上に怪しい映画でした。 特に終盤のカンフーアクションは、何でここでカンフーアクションになっちゃうの?と思いつつも凄いと感心させられます。 これは私もこの映画を観ながらいつの間にやら、作者のワナにハマッテ「発狂」しちゃったと言うことでしょうか(^^; レイトショーのみの公開ですが、それがこの怪しい映画に合った公開方法だと思います。 口コミでうまく行けばレイトショーで何十週も上映が続きそうな予感です。 役者では、下元史郎、諏訪太朗、大杉蓮をはじめクセ者がズラリ並んでましたが、何と言っても鼻声が何とも言えない三輪ひとみの体当り演技に脱帽でした! 16週上映が続けば「発狂する唇2」が作られるそうですが、「2」も観たいので、また「発狂する唇」観に行こう!
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Title | 13ウォーリアーズ |
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Date | 2/19/2000 |
Theater | 渋東シネタワー |
Directed by | ジョン・マクティアナン |
Starring | アントニオ・バンデラス ダイアン・ベノーラ オマー・シャリフ デニス・ストーイ |
story |
アラブの詩人イブンは密通の罪により、北方の地の大使として左遷される。 その地では勇猛なバイキングと出会うが、彼らも恐れる存在があった...それは夜霧とともに現われる謎の魔物「ヴェンデル」であった。 隣国の王の助けの要請に応じ12人のバイキングが立ち上るが、老巫女の予言により13人めの戦士は外国人でないといけないためイブンも仕方なく同行し、魔物と闘うことになる。 隣国に到着した13人は魔物と闘うため、住民と一緒になって村の周りを要塞化して行く。 |
valuation |
外敵から村を守るために複数の戦士がやって来て村人とともに外敵と闘う、と言うストーリー的には「七人の侍」の焼き直し。 ただ13人と言う人数が多すぎたせいなのか、最初からバンデラス一点集中で行くつもりだったのか、13人の戦士それぞれの個性を表現出来ていなかったため、戦死しても感情移入出来なかったのが残念でした。 なんせ、戦士の顔と名前が一致する前にあっさりと何人も戦死してしまいます。 これでは魔物が現われて13人の戦士が闘うシーンでのハラハラドキドキが起こりようが無く、戦闘シーンの迫力を損なっていたと思います。 冒頭、イブンたちが北方に向かうため荒海の上を船で滑るように進むシーンが凄かっただけにアクションに期待出来そうだと思っていたのに...
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Title | ワールド・イズ・ノット・イナフ |
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Date | 2/12/2000 |
Theater | 渋東シネタワー |
Directed by | マイケル・アプテッド |
Starring | ピアース・プロスナン ソフィー・マルソー ロバート・カーライル デニス・リチャーズ |
story |
英国の石油王キング卿がテロリストに支払った300万ポンドを取り返すが、その300万ポンドが化学反応により爆発し、キング卿が死亡。 かってキング卿の娘エレクトラを誘拐したことがあるテロリスト、レナードが犯人と発見したMはボンドを次なるレナードの標的と思われるエレクトラの護衛に付かせる。 アゼルバイジャン共和国でパイプラインの建設中のエレクトラの護衛をするボンドは、キング社の警備主任に殺されたロシア人科学者になりすましカザフスタンにある核兵器試験場に潜入するが、そこにレナードも現われ核弾頭が盗まれる。 レナードの狙いは何か? |
valuation |
かって誘拐されたエレクトラと、その犯人であるレナードの関係が今一つ理解出来なかったが、それを除けば時間を忘れて楽しめる娯楽作でした。 冒頭のテムズ河畔で繰り広げられるボート・チェイスは空撮シーンが秀逸で、中盤の核兵器試験場でのレナードとの攻防も楽しめました。 久々に観た007物(「消されたライセンス」以来)でしたが、「ゴールデン・アイ」「トゥモロー・ネバーダイ」もビデオでチェック要かな? ピアース・ブロスナンのボンドは初めてでしたが、ティモシー・ダルトンよりボンドのイメージに合ってました。 久々のソフィー・マルソーがきれいになっているので驚きました。 デニス・リチャーズと合わせて今回のボンド・ガールは二人とも魅力的でした。 日本から出演していた森川美穂は残念ながら見付けられませんでした。
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Title | シュリ |
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Date | 2/11/2000 |
Theater | 渋谷パンテオン |
Directed by | カン・ジェギュ |
Starring | ハン・ソッキュ キム・ユンジン チェ・ミンシク ソン・ガンホ |
story |
2002年のサッカーワールドカップのため南北朝鮮統一チームが結成されることとなり、その交流試合に南北朝鮮の首脳が招かれることになった。 韓国情報機関のジュンウォンと同僚のジャンギルはある武器密売人から情報を受け取るため約束の場所に赴くが、密売人は彼らの目の前で狙撃される。 北朝鮮の特殊工作員イ・バンヒが狙撃犯と睨んだ二人は、イ・バンヒが強力な液体爆薬CTXを狙っていることを知る。 そしてイ・バンヒのかっての上官パクがそのCTXを研究所から奪い、首脳の観戦する交流試合会場に仕掛けるが... |
valuation |
冒頭の北朝鮮特殊部隊の訓練シーンの壮絶さに度肝を抜かれ、一機に「シュリ」の世界に引き込まれました。 北朝鮮の特殊工作員のテロとそれ阻止する今国情報部員のアクション映画と言う先入観が強かったのですが、それだけでなく主役二人の愛の物語としても良く出来ていました。 最後のスタジアムでの対峙しての対決シーン、その後の留守電のシーンには少しウルウルしました。 役者ではヒロインを演じたキム・ユンジンが可愛いし、銃を構えた狙撃シーンもカッコ良く、難しい役を上手く演じてました。 それとイ・バンヒの上官パク役のチェ・ミンシクが、ゲイリー・オールドマンと西岡徳馬を足して2で割ったような風貌に醒めた演技で存在感を出してました。
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Title | 雨あがる |
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Date | 1/29/2000 |
Theater | 渋谷エルミタージュ |
Directed by | 小泉尭史 |
Starring | 寺尾聡 宮崎美子 三船史郎 仲代達矢 |
story |
浪人・三沢伊兵衛は長雨により渡れなくなった川のそばの宿に妻たよと共に滞在する。 伊兵衛は何とか仕官し妻のたよに楽をさせてやりたいと考えているが中々うまく行かない。 そんなある日、決闘をしていた藩士を止めた時の剣の腕前を殿様に認められ藩の指南役の話が持ち上がる。 しかし、老中たちがこの仕官話に難色を示したため、御前試合を開きその伊兵衛も参加することとなった。 次々と藩士を破る伊兵衛に最後は殿様が相手をすることとなったが、勢い余った伊兵衛は謝って殿様を池に落してしまう。 |
valuation |
うっとうしい長雨で宿に閉じ込められた連中のために、賭け試合で儲けた伊兵衛が酒、肴を用意し一席を設けるシーン、特に松村達雄がつかの間のささやかな幸せをかみしめる演技が良かった。 作品としては黒澤明のダイナミックな動きは無いものの、ある時は緊張感あふれさせ、ある時はコミカルに、じっくりと見せてくれる作品です。 そのくせ上映時間を感じさせない語り口のうまさです。 役者では前述の松村達雄以外では伊兵衛役の寺尾聡、殿様の三船史郎が印象的でした。 伊兵衛役は寺尾聡でないと出来ない役だと思うし、三船史郎も猪突猛進型の殿様をちょっと不器用ながら演じて帰って印象に残りました。
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Title | 海の上のピアニスト ★ |
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Date | 1/ 3/2000 |
Theater | 渋谷ジョイシネマ |
Directed by | ジュゼッペ・トルナトーレ |
Starring | テョム・ロス プルート・テイラー・ヴィンス クラレンス・ウィリアムズ三世 メラニー・ティエリー |
story |
落ちぶれたトランペッターのマックスは楽器屋に自分の大切なトランペットを売りに持ち込む。 そして、売り渡す前に最後の演奏をする。 するとその演奏曲に聴き覚えのある楽器屋の店主がレコードをかけると、マックスの演奏する曲と同じ曲が流れる。 その曲こそ、ヴァージニア号の機関士ダニーに育てられ生涯を船の上で過ごした伝説のピアニストの曲だった。 そして、マックスが伝説のピアニスト=ナインティーン・ハンドレッドについて語り始める。 |
valuation |
ほとんどがヴァージニア号の船上での物語なので時間が長く感じるかと思いましたが、ナインティーン・ハンドレッドとジェリー・ロール・モートンとの船上でのピアノ対決のシーンや爆破されるヴァージニア号の船内でのマックスの登場等、どうなるのかと次の展開に引き込まれ、時間を忘れさせられました。 特に船上でのピアノ対決のシーンはモートンとナインティーン・ハンドレッドが3度ずつ演奏しますが、次はどんな演奏をするのか?こんなにスリリングになるとは思いませんでした。 ナインティーン・ハンドレッド役のティム・ロス、モートン役のクラレンス・ウィリアムズ三世ともにピアノ対決を文字通り熱演してます。 マックスとナインティーン・ハンドレッドの出会いのシーンでの大広間でのピアノでのスケーティング演奏、少女を見つめながらのレコーディング等、心に残るシーンが沢山ありますが、それを彩るエンニオ・モリコーネの音楽も素晴らしかったです。
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