Titleエンド・オブ・デイズ  
Date12/30/1999
Theater渋東シネタワー
Directed byピーター・ハイアムズ
Starringアーノルド・シュワルツェネッガー
ガブリエル・バーン
ロビン・タニー
ケビン・ポラック
story ボディガードのジェリコは銀行マンをガードしていたが、その銀行マンが狙撃され、狙撃犯を追跡、捕らえるが、その正体は元バチカンの修道士だった。
狙撃された銀行マンにはサタンが乗り移っており、次の千年間を支配しようと企むサタンを阻止するため修道士は銀行マンを狙ったのだ。
修道士が何故銀行マンを狙撃したか、ジェリコが理由を調査するうちに、クリスティーンと言う女性が浮かび上がる。
実は、クリスティーンはサタンが次の千年間を支配するために生け贄として選ばれた女性だった。
valuation ミレニアムを直前に人類とサタンの最終戦争、と言うことでタイムリーな映画ではありますが、宗教色が強くて今一つの盛上りでした。
キリスト教圏の国ではこの映画受けるのかもしれませんが、私は聖書も読んだことがないので聖書の内容との符合に驚くこともなくて...
シュワちゃんの久々のシリアスな映画で期待していたのですが、アクションも中途半端でした。
地下鉄のシークエンスはちょっと良かったですが、ピーター・ハイアムズならもっと手に汗握るアクション出来たと思います。
最後、ジェリコが武器を捨てるところは、もっと盛上げることも出来たと思うので残念です。



Titleワイルド・ワイルド・ウエスト  
Date12/29/1999
Theater渋谷東急2
Directed byバリー・ソネンフェルド
Starringウィル・スミス
ケヴィン・クライン
ケネス・ブラナー
サルマ・ハエック
story 騎兵隊大尉ウエストは、南北戦争で自分の仲間を虐殺したマグラス将軍を追いつめるが、合衆国法執行官アーティマスに邪魔され取り逃す。
実はアーティマスは、高名な科学者誘拐にマグラス将軍が関係していると睨み潜入操作していたのだ。
互いに相手が邪魔をした、といがみ合う二人だったが、合衆国大統領グラントが二人に密命を下す。
それは、科学者誘拐の黒幕と黙されるラブレス博士の野望を阻止することであった。
valuation ラブレス博士の発明した最終兵器、巨大タランチュラ荒野をのっしのっしと歩き、西部の町を破壊するところのミスマッチが最高の異色西部劇。
しかし、全体のトーンは、いがみ合うウエストとアーティマスのやりとり、とアーティマスとラブレス博士の珍発明?に笑わされ、明るく楽しいお正月映画でした。
特にアーティマスが作った「生首網膜映写機」と、それを見て「それは生首だ...」と絶句するウエストのやりとりはケッサクでした。
ウエストとアーティマスが乗ったタランチュラが夕陽に向かって進んで行くところも妙に魅力的なラストでした。
どんな役をやっても相変わらずのウィル・スミス、軽いのりのケヴィン・クライン、怪演のケネス・ブラナー、美形のサルマ・ハエックと役者が良かった。



Titleシックス・センス  …  
Date12/26/1999
Theater渋東シネタワー
Directed byM.ナイト.シャマラン
Starringブルース・ウィリス
ハーレイ・ジョエル・オスメント
トニ・コレット
オリビア・ウィリアムス
story 小児精神科医のマルコムは少年たちの心の病を癒す第一人者だったが、以前に彼が担当した少年ビンセントを救うことが出来ず、マルコムが自宅で妻のアンナと一緒にいる時に、ビンセントがマルコムに銃を発砲し、ビンセントはその銃で自殺してしまう。
その事件以来アンナとマルコムの間は冷え切り、マルコム自身もビンセントを救えなかったことが深く心の傷となっていた。
そんなマルコムの前にビンセントと良く似た症状の少年コールが現われる。
今度こそビンセントの時のような失敗を繰り返さず、コールを救おうとするマルコムだったが...
valuation 前半はマルコムが、如何に心を閉ざすコールの信頼を得て行くかが焦点になりますが、後半、死人が姿を見せてくるとじわじわと恐くなって行きます。
派手な出方をするわけではなく、自然な感じで出て来る死人、そして何となく不安感を誘う音楽とあいまって、どちらかと言うと、ぞ〜っとする感じです。
しかし、恐いだけでなく、最後にはウルウルさせられるし、驚かされます。
本当に曲者の映画で、もう一度観たくなる映画でした。
役者ではブルース・ウィリスもノー・アクションで違った面を見せてくれましたが、やっぱりコール少年役のハーレイ・ジョエル・オスメントが上手かったです。



TitleWHO AM I?  
Date11/20/1999
Theater渋谷ジョイシネマ
Directed byJackie Chan
StarringJackie Chan
Michele Ferre
山本未来
Ron Smerczak
story 特殊工作員ジャッキーたちはアフリカに落下した隕石を研究する科学者たちを襲撃し隕石と科学者を手に一れる。
しかし、ジャッキーは襲撃後記憶を失い倒れているところをアフリカ原住民に助けられる。
元気になったジャッキーは記憶が無くなっていたため自ら「WHO AM I?」と言い、原住民からも「フーアムアイ」と呼ばれるようになる。
ある日、負傷したラリー出場者を助け優勝に導いたジャッキーの写真を載せた新聞を見たCIA工作員モーガンはジャッキーに近づき、何もしらないジャッキーはモーガンを信じるが...
valuation 「ラッシュ・アワー」では共演のクリス・タッカーに合わせてか、アクションに元気が無かったJackie Chanですが、今回は全く遠慮なしのアクション大爆発で、かなり面白かったです。
後半、舞台をアフリカからオランダに移してからはアクションの釣瓶打ちでした。
特にビルの屋上での二人の刺客との死闘はもの凄いです。
刺客の一人の長身の方の足技・蹴りはこれだけで見物で、ブルース・リーのキックを越えていると思いました。
やっぱり、Jackie Chanの映画では、最後にベニー・ユキーデのような真打に登場してもらわないといけません。
Michele Ferreが「週間地球TV」でレポーターやっていたとは知りませんでしたが可愛かったです、最後もモーガン相手に「決めて」くれたし。



Titleノッティングヒルの恋人  
Date10/28/1999
Theater渋谷東急
Directed byRoger Michel
StarringJulia Roberts
Hugh Grant
Gina McKee
Rhys Ifans
story ロンドンのノッティングヒルで旅行所専門店を経営するタッカー。
その日もタッカーが店にいると、世界的な女優アナ・スコットが店に現われ本を買って帰る。
その直後、ジュースを買いに行ったタッカーは出会い頭にぶつかったアナにジュースをかけてしまう。
濡れてしまった服を乾かすため、タッカーはアナを自宅に誘う。
いつしかタッカーに心ひかれたアナはその後もタッカーに連絡を取ろうとするが...
valuation 「ローマの休日」の現代版と言ったストーリーでした。
アナ・スコットが、しがない本屋のバツイチ男のタッカーにあんなに短期間で心ひかれる所は、ちょっと無理があるなあ、と思いましたが、その後の二人の心ひかれながら、タイミングが悪くてわだかまりが生じるところはありそうだなあ、と思いました。
大女優アナがいることで、慌てふためくタッカーの知人、妹の姿も微笑ましいし、同居人のスパイクのマイペースにも笑わせられました。
そして、やはり高嶺の花かと思わせた後の記者会見のシーンでの大逆転には、分かっていながらうれしくなりました。
Julia Robertsも可愛くて良かったし、Hugh Grantも抑えた演技で好感持てました。



Titleディープ・ブルー  
Date10/24/1999
Theater渋谷東急
Directed byRenny Harlin
StarringThomas Jane
Saffron Burrows
Samuel L.Jackson
LL Cool J
story 海洋医学研究施設アクアティカでは、鮫の脳組織から人間の脳組織を再生させる新薬を開発していた。
ある日、この研究に対する投資家の代表としてフランクリンが、投資の打切か継続の判断のため視察にやってくる。
投資を打切らせたくないチーフ研究員のスーザンは、何とか成果をフランクリンに見せようと焦って鮫にDNA操作を行い、その鮫の脳組織を使って見事に実験を成功させる。
しかし、このDNA操作により、鮫が知能を持ち、嵐でアクアティカに閉じ込められた研究員たちを次々と襲って行く。
valuation 「ジョーズ」程苦しくなるような緊張感溢れる恐いシーンはありませんが、それなりに怖がらせてくれるシーンが続き、なかなか楽しませてくれました。
LL Cool Jが扮するコックがいつ殺られるかと思っていたのですが、何とか生き延びて最後に大活躍してくれます。
逆にSamuel L.Jacksonの殺されるシーンは本当に唐突だったし、まさか、あのSamuel L.Jacksonが鮫に食べられる役を引き受けるとは思ってなかったのでビックリしました。
そして最後まで生き残ったヒロインSaffron Burrowsが鮫を逃すまいと自らおとりとして海に飛び込むが、あっさり鮫に食べられてしまうとは...
いろいろ意表を突いてくれた作品でした。



Titleマトリックス  …
Date10/16/1999
Theater渋谷パンテオン
Directed byWachowski Brothers
StarringKeanu Reeves
Carrie-Ann Moss
Laurence Fishburne
Hugo Weaving
story 凄腕のハッカー・ネオはある晩、謎の美女トリニティに導かれ、モーフィアスと出会う。
そこでモーフィアスから聴いた話は、この世の中が全て人工知能が支配し人類を栽培するマトリックスという仮想現実世界であり、ネオこそ、モーフィアスが待ち望んでいた救世主である、と言うことだった。
モーフィアスの言葉を信じマトリックスから抜け出すことが出来たネオはモーフィアス、トリニティたちと人工知能に立ち向かって行くが、彼らの前に「エージェント」が立ちはだかる。
valuation とにかくCGとワイヤーワークを駆使したアクションが見物です。
これだけでも一見の価値のある作品です。
アクションだけでなく、エージェントに捕らわれたモーフィアスを救出するため、再度マトリックスに行こうとするネオの決断とそれに付いて行くトリニティ、自分的には泣けるシーンでした。
ただし、最後はエージェントは倒したものの人工知能自体を倒していないので中途半端でした。
ネオの復活のしかたもちょっと?でした、でも多分ビデオが出たらまた観るんだろうなあ。 役者では、シブいLaurence Fishburneも良かったのですが、何と言ってもトリニティ役のCarrie-Ann Mossが目茶苦茶カッコ良かったです。
顔だけ観るとどちらかと言うと落ち着いた顔付きですが、あの黒い衣装とサングラスでの立ち回りにクラクラ来てしまいました。




Titleスターウォーズ・エピソード1
Date10/10/1999
Theater梅田スカラ座
Directed byGeorge Lucas
StarringLiam Neeson
Ewan McGregor
Natalie Portman
Jake Lloyd
story 遠い昔、銀河系で交易の課税問題から通商連合が惑星ナブーを封鎖する。
惑星ナブーのアミダラ女王は通商連合の要求を跳ねつけるが、事態は悪化するばかりであり、共和国議会の最高議長は事態を収めるためジェダイ・マスターのクワイ・ガン・ジンとその弟子オビ・ワン・ケノービを派遣する。
アミダラ女王を救出した二人は一旦惑星タトゥイーンに立ち寄るが、そこで強いフォースを持つ少年アナキンと運命的な出会いをする。
一方、通商連合を影で操るダース・シディアスはジェダイ・マスターの登場に対し、自らの弟子ダース・モールを向かわせる。
valuation 今回の3部作はアナキン少年がいかにしてダース・ベイダーになってしまうのか?これが最大の焦点であり、そう言う意味ではコノエピソード1は登場人物の紹介編&予告編と言った作品です。
従って、ストーリー自体は単調なのですが、後半のポッド・レースのシーンのスピード感、前半のグンガン族の水中都市の美しさ、深海生物との追っかけ等、アトラクション的な見せ場で2時間超の長さを全然感じさせない楽しい作品でした。
巨大な防護壁を突き破るライト・サーバーのシーンが、改めてライト・サーバーの凄まじい威力を見せ付けられ、おおっと唸らされました。
適役のダース・モールの描きかたがあっさりし過ぎて、感情移入出来なかったのが残念でした。



Titleロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ  …
Date 9/18/1999
Theaterシネセゾン渋谷
Directed byGuy Ritchie
StarringNock Moran
Dexter Fletcher
Jason Flemyng
Jason Statham
story カードの腕の良いエディは、仲間のベーコン、トム、ソープと共に2万5千ポンド出し合い10万ポンドを元手にギャングのハリーの開催するカード賭博に乗込む。
しかし、ハリーのイカサマに嵌められ10万はおろか50万ポンドの借金を造ってしまう。
一週間以内に50万ポンドを返さなければ、ハリーに指を切断される運命となった4人は、困り果てた挙げ句、エディの住いの隣の強盗団の盗んだブツを横取りしようと企む。
しかし、強盗団が盗んだのは大麻と大金で、その大麻の所有者で麻薬王ロリーの怒りを買う。
valuation 4人の主人公たちをはじめ沢山の人間が登場して来ますが、彼らが段々と絡んで来て、最後はこうなるんだろうなあ、と途中から予想は付くのですが、終盤の畳み掛けるような収束が小気味良いです。
「エネミー・オブ・アメリカ」もこんなパターンで、予想出来ずに「やられた!」と思いましたが、こちらは予想が付いてしまうものの、上手くまとめたなあ、と思いました。 タイプ的にはタランティーノっぽい映画ですが、タランティーノ作品のような名前の知っている役者は登場しません。
しかし、馴染みの無い役者たちが皆個性一杯で良い味出してました。
麻薬王ロリー、一見大人しいシェフのソープ、機関銃をぶっ放すラリった女、そして最後にカッコ良く締めてくれるクリス、等皆キャラクター立ってました。
JD役のStingもシブかったです。



Titleエントラップメント  
Date 9/ 4/1999
Theater渋東シネタワー
Directed byJon Amiel
StarringSean Connery
Catherine Zeta-Jones
Ving Rhames
Will Patton
story 保険会社の女性調査員ジンは大泥棒マックを罠に掛け捕まえるために、マックに中国の黄金マスク強奪をエサに近づく。レンブラントの絵を盗むジンの腕前を知っていたマックはこの誘いに乗り、二人で綿密な準備にあたる。電話の盗聴でジンの正体を知り、マスク強奪後、ジンを殺そうとしたマックだったが、ジンの本当の目的=2000年問題対応のためシステムを30秒だけ大晦日に停止させる大銀行の預金80億円を知り、これに挑むが...
valuation 綿密な計画を立てた泥棒映画は、いかに観客をハラハラドキドキさせることが出来るかが勝負だと思うのですが、中盤の黄金マスク強奪が準備のシーン丁寧にを見せて結構盛り上げてくれたのに比べると、最後の銀行の強奪のところは、そういう前準備の説明が少なく、観ている方にとってあっさりとしたシーンになってしまったのが残念です。
しかし、その分、強奪が露呈してしまってからの高層ビルでの逃避行は見せてくれました。
マックとジンの二転三転する関係も最後まで気を抜けず、楽しませてもらいました。
ただ、泥棒の側のマックとジンに対する側、保険会社のジンの上司クルーズあるいは銀行のセキュリティ担当者をもっと登場させ描いていればもっと面白くなってかと思うのですが。
Sean Conneryは「ザ・ロック」の時にはそうでもありませんでしたが、さすがに老けて来たなあ、と思いました。
対するCatherine Zeta-Jonesは何と言っても「赤い糸」のシーンで魅せてくれました。