Title | 交渉人 …★ |
---|---|
Date | 7/10/1999 |
Theater | 渋谷パンテオン |
Directed by | F.Gary Gray |
Starring | Samuel L.Jackson Kevin Spacey J.T.Walsh David Morse |
story |
シカゴ警察東地区でトップの人質交渉人ローマンは、ある日、警察年金の横領罪および、その内偵に当っていた同僚刑事の殺人の濡れ衣を着せられる。ローマンは事件の鍵を握ると思われる内務局のニーバウム警視正を人質に取り連邦政府ビルに立て篭もる。 シカゴ警察、SWAT、FBIが交渉に当ろうとするが、ローマンは交渉人として、西地区トップの人質交渉人セイビアンを指名する。やがて、セイビアンが現場に到着し、二人の天才交渉人の間で駆け引きが始まる... |
valuation |
追いつめられた交渉のプロと、それと交渉するもう一人のプロ、いやー、プロ対プロの手に汗握る対決に酔ってしまいました。 二人のプロを演じたSamuel L.JacksonとKevin Spaceyの巧さに感激。 しかも、ニーバウム役のJ.T.Walshがいかにも鍵を握る男という怪しさをプンプンさせているし、SWAT隊長のベック役David Morse、署長役のJohn Spencerも怪しくて良かったです。 最後はハッピーエンドと思いつつも、そこに至るまでの意表を突く展開、特にセイビアンがローマンを撃つシーンは、え!?て思いました。 観客も観ている間は1分たりとも油断の出来ない、隙の無い映画です。 「L.A.コンフィデンシャル」っぽいラストシーンも良かったし、2時間強の長さを感じさせない映画でした。
|
Title | ペイバック |
---|---|
Date | 6/12/1999 |
Theater | 渋東シネタワー |
Directed by | Brian Helgeland |
Starring | Mel Gibson Gregg Henry James Coburn Kris Kristofferson |
story | ポーターは妻のリン、相棒のヴァルと3人でチャイニーズ・マフィアの裏金を強奪するが、奪ってみればたったの14万ドルしか入っていない。ポーターは分け前の7万ドルを持って帰ろうとするが、組織に13万ドルを返さなければならないヴァルはリンと共にポーターの分け前を奪い、リンの放った銃弾で瀕死の状態に陥る。一命を取り留めたポーターは分け前の7万ドルをヴァル、リンから取り返すことに拘るが、金は既に組織の手元にあり、組織の厚い壁がポーターの前に立ちはだかる。 |
valuation |
派手なアクションが畳み掛けるように続く映画ではありませんが、意地とも思えるポーターの分け前7万ドル奪回への拘り、立ちはだかる組織、金の匂いを嗅ぎ付けてハイエナのようにポーターに群がる警察、とストーリー的にはテンポ良く、時間が気にならなかったです。 しかも、Gregg Henryをはじめとして一癖も二癖もある役者が次から次へと出てきて、これもGOODでした。 特に、ポーターに群がる警察官のBill DukeとJack Conleyが小悪党を演じて良い味を出してました。 監督が「L.A.コンフィデンシャル」の脚本を担当していただけあって、いろいろ伏線が張ってあるのですが、ラストの組織への反撃には拍手でした。 組織に捕まったポーターへの拷問でのハンマー攻撃は、画面には映し出されませんでしたが、想像してしまい、ちょっと強烈なシーンでした。
|
Title | ブレイド |
---|---|
Date | 6/ 5/1999 |
Theater | 渋東シネタワー |
Directed by | Stephen Norrington |
Starring | Wesley Snipes Stephen Dorff Kris Kristofferson N'Bushe Wright |
story | 精肉工場の中にある秘密クラブ、実はヴァンパイヤたちが集まる秘密クラブに一人の男が現れる。その男、人間とヴァンパイヤとの混血でヴァンパイヤ・ハンターのブレイドは集まっていたヴァンパイヤを葬り去る。しかし、その中のクインは病院で蘇生し、女医カレンを襲う。瀕死のカレンをブレイドは相棒のウィスラーの待つアジトに連れ帰る。一方、世界制覇を企むヴァンパイヤ・フロストは血の神マルガを復活させるためブレイドの血を手に入れようとするが... |
valuation |
とにかく登場シーンからラストまで、ブレイドが滅茶苦茶カッコイイです! Wesley Snipesがあれ程アクションをこなせるとは、セガールもぶっ飛びです。 手足を使った蹴りと突きだけでなく、刀を使った殺陣、そして「決め」のポーズもバッチリです。 アクションシーンは100点満点の出来だし、ブレイドとその相棒のウィスラー、そしてカレンの3人は良かったのですが、肝心のヴァンパイヤ側はフロストの一枚看板といった感じで少々役不足気味でした。 もう少し、フロストと純粋種ヴァンパイヤたちとの抗争をドンパチやって、フロストがもっと強敵であることを観客に印象付けた方が良かった。 フロスト役のStephen Dorffも頑張っていましたが、やっぱりWesley Snipesがカッコイイ!
|
Title | エネミー・オブ・アメリカ |
---|---|
Date | 4/24/1999 |
Theater | 渋東シネタワー |
Directed by | Tony Scott |
Starring | Will Smith Gene Hackman John Voight Gabriel Byrne |
story | 敏腕弁護士のディーンは、妻へのクリスマスプレゼントを買うため立ち寄ったランジェリーショップで大学の同級生ザビッツと出会う。その直後ザビッツは車にはねられ死亡する。実はランジェリーショップでディーンの気付かない間に、ザビッツがある殺人現場を撮影した画像が入ったゲーム機をディーンのカバンにしのばせる。これ以降ディーンは弁護士事務所を解雇されたり、クレジットカードが使えなくなったり、不審な出来事が続く。ディーンは一連の出来事は謎の情報提供屋ブリルに関係ありとして、ブリルに接触しようとうるが... |
valuation |
Tony Scott監督、今回もなかなか好調でテンポの良い展開に引き込まれます。 ディーンが事件に巻き込まれて国家安全保障局に追いつめられて行く前半部も良かったですが、Gene Hackman扮するブリルが登場して国家安全保障局に反撃して行く後半が盛り上がります。 そして、頼みのブリル共々John Voightに捕らえられたディーン。 この難局をどう乗り切るのだろうと思っていると、映画の冒頭でのイタリアン・マフィアのシークエンスがこんなところで活きて来るとは! 思わず「巧い!」と感心させられる、畳み掛けるようなラストでした。 役者ではGene Hackmanが相変わらずの存在感を出してましたが、チョイ役で出ていたGabriel Byrneも意表を突いていて良かったです。
|
Title | 隣人は静かに笑う …★ |
---|---|
Date | 4/17/1999 |
Theater | 渋谷ジョイシネマ |
Directed by | Mark Pellington |
Starring | Jeff Bridges Tim Robbins Joan Cusack |
story | 大学でテロリズムの歴史を教えているマイケルは、花火で遊んでいた少年ブラディを病院に運んで助けたことから、ブラディの両親で隣に引っ越してきたオリバー夫妻と懇意になる。マイケルの妻はFBI捜査官で殉職しており、マイケルや息子のグラントもいまだにそのことを引きずっていたが、オリバー一家との交流により慰められる。しかし、カンザス大卒のオリバーに届いたペンシルバニア大の同窓通知やショッピング・モールの増築工事の設計をやっていると言ったオリバーの書斎にある設計図が別の建物だったことから、マイケルは段々とオリバーに対し疑惑を持ち、オリバーの過去を調べていくが... |
valuation |
冒頭のブラディを病院に連れていくシーンから、緊張感を感じさせる映像と音楽で観てる側を映画の中に引き込みます。
特に終盤は観てる側もテンション高くなりっぱなしでした。 中盤、マイケルの奥さんが殉職するシーン(回想シーン)は臨場感あり過ぎて、まるで自分に向けられているように一丁の銃の恐さを痛感させられました。 で、ラストも果たしてグラントを助けられるか?と思いながら観ていたのですが、「そう来るかー!?」という感じで意表を突かれました。 あまり詳しく書けないのが残念ですが、一見の価値はある作品です。 それと映画の途中で視覚的に驚かされるシーンがありましたので、観た人がどんな反応するか楽しみです。 役者では、大学教授でありながら少し偏執狂がかった演技で段々はまり込んで行くJeff Bridgesも良かったですが、少年時代の過ちをひた隠し今の家庭を守ろうとするTim Robbinsの静かな演技が良かったです。
|
Title | アルマゲドン |
---|---|
Date | 3/21/1999 |
Theater | 渋東シネタワー |
Directed by | Michael Bay |
Starring | Bruce Willis Ben Affleck Liv Tyler Billy Bob Thornton |
story | スペースシャトルに隕石が激突し爆発し、直後にニューヨークに隕石群が落下し、ニューヨークが一瞬にして廃虚と化す。しかし、隕石群だけではなくテキサス州に匹敵する巨大な小惑星が地球に向かっていることが判明する。人類に残された時間はわずか18日間。NASAは小惑星の軌道を修正させるため、小惑星の地下240mで核爆弾を爆発させることを決定。そのため石油掘削のプロ、ハリーおよび彼の部下たちにが集められ小惑星に向け飛び立つ。その間にも隕石群が地球を襲い、何とか小惑星に辿り着いたハリーたちも数々の困難が待ち受けていた。 |
valuation |
特撮がとにかく凄かったです。「ディープ・インパクト」の津波も凄いと思いましたが、「アルマゲドン」の隕石落下シーンはそれ以上でした。 でも、特撮だけでなく、しっかり、泣かされました。 ストーリー的には石油採掘屋が2週間で宇宙に飛び立つという荒唐無稽さで、ちょっと乗れない部分もありましたが、最後の方のBruce Willis、Ben Affleck、Liv Tylerの3人に泣けてしまいました。 このシーンと特撮観るためだけでももう一回観たいです。 役者では、Steve Buscemiが相変わらず顔は存在感あるんですが、役柄的には中途半端で残念でした。
|
Title | スネーク・アイズ …★ |
---|---|
Date | 2/27/1999 |
Theater | 渋谷ジョイシネマ |
Directed by | Brian De Palma |
Starring | Nicolas Cage Gary Sinise Carla Gugino Stan Shaw |
story | ハリケーンが近づきつつある中、アトランティック・シティ・アリーナでは14,000人の観客を集めてボクシングのヘビー級タイトルマッチが行われる。その会場には国防長官も招待されており、その警護には国防省のケビン中佐があたっていた。ケビンの幼なじみで市警のリックも会場に来ていた。リックとケビンは国防長官の席の近くでそれぞれ警護、観戦するが、あやしい赤毛の女をケビンが追っている間にブロンドの女がケビンの席に座り、国防長官に話し掛ける。その直後、チャンピオンのタイラーがダウンを奪われるのと同時に国防長官が狙撃される。リックとケビンは会場を封鎖し、それぞれ犯人探しを進めるが... |
valuation |
まず、冒頭の13分間ノーカット連続撮影に驚かされました。 13分間、Nicolas Cageとともに会場内を歩き回る流れるようなカメラワークが素晴らしいです。 またハイテンションな演技で我々をぐいぐい引っ張るNicolas Cageと彼に絡むGary Siniseをはじめとする役者さんも13分間NG出さないよう大変だったろうなあと思います。 で、役者さんも良かったのですが、やっぱりデ・パルマの映画になってました。 モニター、ビデオ、スプリット画面、回想シーン等ゾクゾクするシーンがどんどん出てきます。 ただ、結末はそんなにうまく偶然が重なるかな?とちょっと肩透しをくらいました。 エンドロールの最後のシーンの方が「何だこれは!?」と思わせてくれます。 あとでプログラム読むまで何か分かりませんでした。 やっぱり、デ・パルマの映画は最後まで油断出来ませんねえ。 エンドロール前のNicolas CageとCarla Guginoの会話のシーンが爽やかな印象で与えてGOODでした。
|
Title | ワイルドシングス …★ |
---|---|
Date | 2/ 6/1999 |
Theater | 渋谷ジョイシネマ |
Directed by | John McNaughton |
Starring | Kevin Bacon Matt Dillon Neve Campbell Denise Richards |
story | フロリダ州ブルーベイの高校教師ロンバードは、レイプされたとして女生徒ケリーから訴えられる。捜査を開始した刑事デュケは、同じ女生徒スージーもロンバードにレイプされたことを聞かされる。やがて裁判が始まり検察側の証人としてスージーが出廷するが、ロンバードの弁護士ボウデンの鋭い質問にスージーがケリーに頼まれて、ロンバードにレイプされたという偽証をしたことを認める。この証言で裁判は一転してロンバードの勝訴となるが... |
valuation |
裁判のシーン以降二転三転する展開に思わずニヤリとさせられます。 やはりキャスティングの妙というべきか、主役の4人全員一癖も二癖もある連中で最後に誰が笑うのか予想が難しかったです。 しかも主役の4人以外にもBill Murray、Theresa Russell、そして懐かしのRobert Wagnerが脇を固めてダレることない作品になっています。 ストーリーについてあまり触れることが出来ないのが残念ですが、これから観る方は予備知識無しで観ることをお奨めします。 役者ではNeve Campbell、Denise Richardsの女優陣2人の魅力爆発で輝いていました。 それとGeorge S Clintonの音楽がヒッチコック映画風でいかにもといった具合でサスペンスを盛り上げていました。
|
Title | ラッシュアワー |
---|---|
Date | 1/30/1999 |
Theater | 渋谷パンテオン |
Directed by | Brett Ratner |
Starring | Jackie Chan Chris Tucker Elizabeth Pena Chris Penn |
story | 中国領事の令嬢が中国マフィアに誘拐され、その捜査にFBIが乗り出す。一方、中国領事は香港から信頼のおける捜査官リーを呼び寄せる。領事令嬢が誘拐され、その上香港の捜査官が捜査中に負傷あるいは死亡してはますます国際問題となると心配したFBIはロス市警のトラブルメーカーのカーターに体よくリーの相手をさせて、リーを捜査から遠避けようとする。しかし、リーの相手をさせられ面白くないカーターも何とか自分の力で誘拐事件を解決しようと捜査を開始し、いつしか2人は協力して捜査を開始する。 |
valuation |
Jackie Chanの映画は久々に観ますが、今回はいつものアクションに加えて、Chris Tuckerのしゃべりがプラスされてなかなか楽しい映画になっています。 「48時間」とまでは行きませんが、2人の個性の違う人間が段々と協力しあい事件を解決していくストーリーも定番ながら引き込まれます。 しかし、惜しむらくは、爆発処理班のElizabeth Penaももう少し前面に出し、最後の爆発物処理のシーンにもっと時間をかけてサスペンスを盛り上げていれば、Jackieのアクションと相まって筋金入りのアクション映画になっていたと思います。
|
Title | 踊る大捜査線 THE MOVIE …★ |
---|---|
Date | 1/15/1999 |
Theater | 渋東シネタワー |
Directed by | 本広克行 |
Starring | 織田裕二 柳葉敏郎 深津絵里 水野美紀 |
story | 警視庁副総監が誘拐され湾岸署へ警視庁から室井参事官をはじめ多くの捜査陣が乗込んで来るが、ことがことだけに極秘捜査となり所轄の湾岸署の青島刑事たちは捜査の蚊帳の外。一方、湾岸署所轄の川に死体が上がるが、警視庁は副総監誘拐事件で手一杯で、青島たちはインターネットを利用して犯人への接触を試みるが、逆に柏木が犯人「Teddy」に負傷を負わされ取り逃がす。しかし、「Teddy」はまるで自首するように湾岸署に現れ、捕らえられるが、青島は「Teddy」から副総監誘拐事件の犯人像についてヒントを聞き出す。 |
valuation |
インターネットを通して殺人犯「Teddy」に接触を図る青島たちに犯人「Teddy」が現れるシーン、そして副総監誘拐犯人からの連絡電話が入り、誘拐犯を探している間に「Teddy」が姿を消すところ等、ワクワクさせられました。 署長以下一癖も二癖もある湾岸署の面々に笑わせてもらい、そして最後にはウルウルしてしまいました。 ダレることなく最後まで見せてくれて、これなら大ヒットするのもうなづけます。 青島と室井の、道は違うけれど、目指すものは同じ者同士の友情、そして、同じく和久と吉田副総監との友情もさわやかでした。 役者では小泉今日子が役柄のせいもあり存在感ありましたが、いかりや長介、筧利夫も良い味出してました。 そして織田裕二、柳葉敏郎、深津絵里の3人にはラストの方でウルウルさせられました。
|
Title | マイ・フレンド・メモリー …★ |
---|---|
Date | 1/ 9/1999 |
Theater | 渋谷ジョイシネマ |
Directed by | Peter Chelsom |
Starring | Elden Henson Kieran Culkin Sharon Stone Gena Rowlands |
story | 祖父母と暮らす、中学1年生のマックスは身体は並みの大人以上にデカイが、脳ミソは恐竜並みに小さいとバカにされ、いつも一人で行動していた。そんな彼の隣の家に、松葉杖をつくケビンと母親が引っ越して来た。生まれつき身体の不自由なケビンは5ドルを渡してマックスに花火大会に連れて行ってもらうが、不良グループとのいざこざで危機一髪だったが、ケビンの知恵とマックスの体力で難を逃れる。これ以後、ケビンとマックスは助け合いクラスの人気者となっていくが、ある日殺人罪で服役していたマックスの父親が仮釈放となり、マックスの前に現れる。 |
valuation |
「スタンド・バイ・ミー」同様少年時代の友情と冒険を描いてノスタルジーな気持ちにさせてくれる映画です。 先天的な難病に侵されているケビンは最後に亡くなってしまいますが、この映画は単なる「お涙頂戴」ではなく、それまでの、ケビンとの友情を通して、誰にも心を開こうとしなかったマックスが次第に心を開いていく過程を描いています。 それでかえって、ケビンが亡くなった時のマックスの悲しみに共感出来ました。 何と言っても、マックスとケビン役のElden HensonとKieran Culkinの2人が良かったです。 それと出番は少ないもののケビンの母親役のSharon Stoneがこれまでの役柄と異なり、年相応というか、落ち着いた役でイメージ変わりました。
|
![]() |