「インスタント沼」
監督:三木聡
出演:麻生久美子/風間杜夫/加瀬亮/ふせえり/岩松了/村松利史

三木聡監督と麻生久美子の脱力系コメディ。

ジリ貧女、沈丁花ハナメのジリ貧な物語ですが、骨董屋電球商会での水道の蛇口の話やラストにインスタント沼から出て来たものを観て、何となく元気になれる映画でした。
信じれば何でも見える!(^-^)
三木聡作品の常連さんが次から次と登場してクスクス笑かせてくれます。中でも岩松了と、ミュウミュウちゃんこと村松利史、相変わらずインパクト有りました(^^;)

麻生久美子はキャラもしゃべりも相変わらず可愛い。
加えて電球のオッチャン役の風間杜夫が麻生久美子のエキセントリックなキャラに負けないキャラで受けて立ちます。
この二人の関係、やり取りに癒されました。

私も「しおしおミロ」食べたくなりました(^-^)


BACK

「おっぱいバレー」
監督:羽住英一郎
出演:綾瀬はるか/青木崇高/仲村トオル/光石研

タイトル通り、おっぱいネタでかなり笑わせてもらいました(^-^)
笑わせるだけでなく、主人公寺嶋先生の恩師である原田先生の感想文の所は泣かされました。
結局、最後は試合に勝てませんが、熱血スポ根路線のようなクドさが無く、爽やかな青春映画になってました。

また、劇中の挿入歌でユーミン、甲斐バンド、浜田省吾、キャンディーズ、ツイストの懐かしい曲が流れてノスタルジーな雰囲気を醸し出していたのもgood!でした。

綾瀬はるかは特に美形とは思いませんが、映画を観て行くうちに段々とタレ眼が可愛いく見えて来ました(^-^)
青木崇高も地味ながら先輩教師を巧く演じてました。


BACK

「レイン・フォール/雨の牙」
監督:マックス・マニックス
出演:椎名桔平/長谷川京子/ゲイリー・オールドマン/柄本明

ゲイリー・オールドマンが出るので期待していたんですが、見事に裏切られました。

殺し屋とそれを追うCIAとのハードなアクションとサスペンス物になるはずが、主役の椎名桔平が全然殺し屋に見えない(^^;)
彼を追うCIAエージェントも、ヤクザの殺し屋も迫力無く、緊迫感の無いゆるゆるの映画でした。

ヒロイン役の長谷川京子はきれいだったけど、台詞棒読みで全然感情移入出来ませんでした。


BACK

「グラン・トリノ」
監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド/ビー・ヴァン/アーニー・ハー/クリストファー・カリー

クリント・イーストウッド扮する、妻に先立たれたウォルトが、あることがキッカケで隣に引っ越して来たスーとタオ、その家族たちと触れ合い、孤独な頑固オヤジから次第に良い隣人になって行く姿が何とも心が暖まります。
床屋のオヤジとの毒舌合戦、スーのお婆さんをはじめとする親族一同とのやり取り、等クスクス笑わされるシーンも多くこのままハートウォーミングな映画として終わっても良かったと思う。

しかし、それでは終わらない所がクリント・イーストウッド監督でした。
タオ家を銃撃し、スーを襲ったチンピラたちを一掃するためウォルトがある決意をします。
クライマックスで必殺マグナム44(^^;)が火を吹きチンビラたちを一掃!と思っていたら....
あんなエンディングとは、もう眼がウルウルで、クリント・イーストウッド監督に完全にやられてしまいました。
出来たらもう一度観たいです。

主役のクリント・イーストウッドが良いです。
まだまだ俳優引退せずにもっと映画に出てほしいものです。
有名な役者が出ていないのに、スーもタオも神父さん役の人も皆良かった。
エンド・クレジットで流れていた「グラン・トリノ」も良かった。


BACK

「ニセ札」
監督:木村祐一
出演:倍賞美津子/青木崇高/板倉俊之/木村祐一

田舎の極普通の人々がニセ札造りに手を染めますが、犯罪映画と言う感じは無く、のんびり平和な映画です。
出来上がったニセ札をお金に困っている村人たちに配った時のみんなの喜びよう(^-^) この喜ぶ姿を見れたから、逮捕後の裁判で倍賞美津子扮する、かげ子先生が「悪いことやったと思ってません」って言えたのかな。

倍賞美津子、かなり年取ってましたが、年輪を重ねて良い感じで主役のかげ子先生になってました。
対する段田安則も見た目の線の細さを全く感じさせない貫禄の演技でした。


BACK

「GOEMON」
監督:紀里谷和明
出演:江口洋介/大沢たかお/広末涼子/ゴリ/要潤

「キャシャーン」に続く紀里谷和明監督の第2作。

CGによる映像は凄いと思うんですが、独特の配色と相俟ってどうしても造り物っぽくて乗れなかった。
五右衛門と才蔵の関係は良かった。
特に釜茹でのシーンでの才蔵の叫びは不覚にも目がウルウルしてしまいました。
大沢たかおは巧いですね、良い意味で何をやっても変わらない江口洋介より存在感有りました。

それにしても上映時間は長過ぎだなあ、釜茹での所で秀吉を殺して終わりにするぐらいで丁度良かったかな。


BACK

「バーン・アフター・リーディング」
監督:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
出演:ジョージ・クルーニー/ブラッド・ピット/フランシス・マクドーマンド/ジョン・マルコヴィッチ/ティルダ・スウィントン

ジムのトレーナーのリンダとチャドの勘違いから元CIA分析官の自伝下書きが機密情報と間違われ、二人の行動に巻き込まれるコックスたちや振り回されるCIA幹部。

ブラッド・ピット、フランシス・マクドーマンド、ジョージ・クルーニーら主役5人がいずれ劣らぬおバカで下品(^^;)
彼らのキャラと先が読めない展開に時間も忘れて観てました。
でも、後に何も残らない、お気楽に楽しむ映画でした。

しかし、ブラッド・ピットもよくこの役引き受けたなあ(^^;)


BACK

「野獣都市」
監督:福田純
出演:黒沢年男/三國連太郎/高橋紀子/岡田可愛/小松方正

ガンアクションとしてはイマイチ盛り上がりに欠けてました。
もっと派手なクライマックスを期待していたのに消化不良でした。
救いは石濱社長役の三國連太郎が存在感抜群の好演で映画を引き締めてました。

BACK

「国際秘密警察 指令第8号」
監督:杉江敏男
出演:三橋達也/水野久美/佐藤充/若林映子/ジェリー伊藤

東宝スパイアクション「国際秘密警察」シリーズ第1作。
第1作だけあってコミカルな部分は無く、アンハッピーなラストを含めて結構真面目なスパイ映画になってます。

国際秘密警察の北見が主役ですが、佐藤充扮する矢島と水野久美扮する冴子の二人の微妙な関係が結構良くて、この二人が実質主役っぽかった。
英語、フランス語が飛び交い、レトロな東京の風景と共に無国籍な雰囲気が良いです。

そして何と言ってもヒロイン水野久美の美しさ!
フィルムが色褪せてもこの頃の水野久美の美しさは色褪せないです。。


BACK

「野獣死すべし 復讐のメカニック」
監督:須川栄三
出演:藤岡弘/小松方正/黒沢年男/村井国夫/真理明美/緑魔子

藤岡弘主演のハードボイルドアクション。
クライマックスの銃撃戦は派手でしたが、それまでの展開が地味で眠くなりました。
藤岡弘演じる伊達邦彦のキャラがもっと立ってたら良かったのでしょうが、影が薄かった。
黒沢年男の存在も中途半端でした。
前半でいなくなりましたが、社長秘書役の緑魔子が病んでいて存在感有り過ぎでした。

BACK

「国際秘密警察 鍵の鍵」
監督:谷口千吉
出演:三橋達也/中丸忠雄/黒部進/若林映子/浜美枝

往年の東宝スパイアクション映画「国際秘密警察」シリーズ第4作。
この映画を基にしてウッディ・アレンが「What's up Tiger Lily?」と言う映画を作ってます。

さすがに40年以上前の作品なので暗号解読機など小道具はショボいのですが、一度は手を組む催、最大の敵と思いきや途中で殺される某国のゲゲル等、相手役のキャラで見せてくれました。
しかし、終盤の主人公国際秘密警察、北見が催を狙撃するシーンがフィルム飛びして次の瞬間倒れていたのは残念でした(^^;)

「007は二度死ぬ」でボンドガールを演じた浜美枝と若林映子がホントに若くて可愛い。


BACK

「ザ・バンク−堕ちた巨像−」
監督:トム・ティクヴァ
出演:クライブ・オーウェン/ナオミ・ワッツ/アーミン・ミューラー=スタール/ブライアン・F・オバーン

序盤は割と派手な展開が無く眠たくなりそうでしたが、軍事産業社長カルビーニの暗殺から俄然スリリングな展開で目が覚めました(^^ゞ
暗殺が失敗したと思いきや、スナイパーも、そして観ていた私も驚きの展開でした。 そしてサリンジャーが追いかける殺し屋、コンサルタントと呉越同舟となってのニューヨークのグッゲンハイム美術館での銃撃戦。

最後が多少呆気なかったのは残念でしたが、序盤にさり気無く重要人物が画面に現れていたり、ガラスの映り込みで相手に気付く所、等、ブライアン・デ・パルマっぽい演出で結構盛り上げてくれました。

役者ではサリンジャーと呉越同舟となる殺し屋、コンサルタント役のブライアン・F・オバーンが見た目は目立たないですが存在感有りました。
それに比べてヒロインのハズのナオミ・ワッツは影が薄かったなあ。


BACK

「フロスト×ニクソン」
監督:ロン・ハワード
出演:フランク・ランジェラ/マイケル・シーン/ケヴィン・ベーコン/レベッカ・ホール/サム・ロックウェル

ウォーターゲート事件で大統領を辞任したが、再び政治の世界への復帰を狙うリチャード・ニクソンと、彼の犯した過ちの謝罪を引き出そうするインタビュアー、デビッド・フロストの4回にわたるインタビュー。
フロストもインタビュー実現のために全財産を注ぎ込んでおり、正に崖っぷちの2人によるルール無用の闘いが何ともスリリングで最後までテンション下がること無く観せてくれます。

フランク・ランジェラが凄まじい貫禄でニクソンを演じて存在感抜群でした。
やっぱり、この人の眼力は凄いですね。
かと思えば、最後のインタビューでの悩み、インタビュー後にフロストと再会した時の枯れた演技に脱帽です。
対するフロスト役のマイケル・シーンは「アンダーワールド ビギンズ」の時と同一人物と思えないチョイ軽な演技で好演。
フロストの恋人役のレベッカ・ホールが可愛い(^-^)


BACK

「アンダーワールド ビギンズ」
監督:パトリック・タトポロス
出演:マイケル・シーン/ビル・ナイ/ローナ・ミトラ/ケイト・ベッキンセール

「アンダーワールド」シリーズ第3弾。
前2作から遡って、ヴァンパイヤ族の奴隷のライカン族を解放するルシアンが主人公。
第1作の前日談であり、ヴァンパイヤ族とライカン族の闘いがここから始まります。

ルシアンが初めて狼に変身し、純血種狼族をたじろがせるシーンに熱くなりました。
最後に対決するヴァンパイヤ族の君主ヴィクターがもっと圧倒的な力を見せ付けてほしかったですが、ルシアンとソーニャとヴィクターの愛と対立、そしてヴァンパイヤ族とライカン族の闘いの始まりを描いて面白かったです。

しかし、「アンダーワールド」シリーズの魅力はケイト・ベッキンセール扮するセリーンに尽きるので、前2作よりは辛口の採点になります(^^;)
最後に1シーンだけ出てましたが。
今回のヒロイン、ソーニャ役のローナ・ミトラはケイト・ベッキンセールに雰囲気似てるけど、ちょっと印象薄かった。


BACK

「ジェネラル・ルージュの凱旋」
監督:中村義洋
出演:竹内結子/阿部寛/堺雅人/羽田美智子/山本太郎

「チーム・バチスタの栄光」に続いて海堂尊の医療サスペンスの映画化。

原作は読んでなかったので前作「チーム・バチスタの栄光」のライトなサスペンスと思ってましたが、今回は予想外にヒューマンな作品になってました。
救急医療について考えさせられます。
緊迫した倫理委員会からショッピングセンター付近の事故救急患者受け入れまでの畳み掛ける後半の展開は堺雅人の熱演も有って素晴らしかったです。
ジェネラル・ルージュの云われとなったエピソードで少しウルウルしました。

役者では断然、堺雅人でしたね。
大河ドラマ「新撰組!」で初めて知りましたが、昨年の「アフター・スクール」と言い「クライマーズ・ハイ」と言い、インパクトの強い役者です。
相手役の羽田美智子も良かった。
竹内結子と阿部寛のコンビも相変わらず良い味だしてました。


BACK

「ワルキューレ」
監督:ブライアン・シンガー
出演:トム・クルーズ/ビル・ナイ/ケネス・ブラナー/トム・ウィルキンソン/トーマス・クレッチマン

実際に起こったヒトラー暗殺計画をトム・クルーズが映画化。

ワルキューレ作戦開始までの前半の説明が端折られていて人間関係が飲み込めなかった。
でも、中止となった最初の作戦を含めて、ワルキューレ作戦が開始されてからの緊張感はかなり有りました。
特に爆弾が隠されたカバンと、随所に使われる電話のシーンがスリリングに盛り上げてくれます。

暑さのために会議室が変更となり、窓が開けられ爆発力が軽減され、果たしてヒトラー暗殺が成功したのか否かもなかなか判明しない中で進むワルキューレ作戦がどう言う結末を迎えるのか?結構ハマりました。

役者では名前が分かりませんが、敵か味方かなかなかハッキリしない曲者フロム将軍役のオッサンが良い味出してました。
それから、シュタウフェンベルク大佐の副官役も印象に残ります。


BACK

「罪とか罰とか」
監督:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:成海璃子/永山絢斗/犬山イヌコ/段田安則

ケラリーノ・サンドロヴィッチ監督が成海璃子主演で撮ったコメディ。

もっと真面目なコメディと思って観たら見事に裏切られました(^^;)
爆笑とは行きませんが、結構小ネタで笑わせてくれました。(^-^)
特に主人公アヤメのマネージャー役の犬山イヌコが相変わらず良い味出してました。
物語がフラッシュバックして話が繋がって行く構成も楽しませてくれます。
ホラーっぽい警察署内および署長室は違和感有り過ぎでちょっとひきましたが(^^;)

序盤でいきなり麻生久美子がカメオ出演していて驚きました。


BACK

「チェンジリング」
監督:クリント・イーストウッド
出演:アンジェリーナ・ジョリー/ジョン・マルコヴィッチ/ガトリン・グリフィス/ミッシェル・マーティン

クリント・イーストウッド監督がロスで実際に起こった誘拐事件を映画化。

誘拐されたコリンズ夫人の息子ウォルターが別人に入れ替わって戻って来る。
そのミスを隠蔽しようとするロス警察を相手に、コリンズ夫人は果たして本当のウォルターと再会出来るのか気になり引き込まれます。
しかし、コリンズ夫人が神経科病棟に入れられてからの展開に予想を裏切られラストまで2時間半を一気に観せてくれます。
クリント・イーストウッド監督作としては「ミリオンダラー・ベイビー」同様に一筋縄では行かない作品でした。

主演のアンジェリーナ・ジョリーが最愛の息子を誘拐された母親を演じて上手かった。
ラストに「希望」を得た笑顔が良いです。
後半に登場するサンフォード少年役の子役も印象に残る演技でした。

どうでも良いことですが、警察のミスを隠蔽しようとするジョーンズ警部がオードリーの春日に見えて仕方なかった(^^;)


BACK

「ヤッターマン」
監督:三池崇史
出演:櫻井翔/福田沙紀/深田恭子/生瀬勝久/ケンドーコバヤシ/阿部サダヲ

アニメ「ヤッターマン」を三池崇史監督が実写映画化。

お子ちゃま向けと思いきや意外に大人向けで楽しませてもらいました。
終盤のヤッターマン、ドロンボー、そしてドクロベエの対決も盛り上げてくれました。
三池監督なので何かやってくれると思ったら、最後にドクロベエと海江田博士との対決での海江田博士の登場でやられました(^^;)
あと「ジャンボパチンコ」も!

役者では何と言ってもドロンジョ様の深田恭子がカワイイ!(^-^)
次回予告編の白ドロンジョも早く観たーい!
ボヤッキーの生瀬勝久、トンズラーのケンドーコバヤシもハマってました。


BACK

「少年メリケンサック」
監督:宮藤官九郎
出演:宮崎あおい/佐藤浩市/木村祐一/田口トモロヲ/ユースケ・サンタマリア

予想外に笑わせてもらいました。
宮崎あおい扮するカンナと少年メリケンサックの癖の有る面々が一緒になってのツアーで爆笑する場面が結構有りました(^-^)
終盤近くのライブでジミーがジャンプした後の展開が一番のツボでした。
個人的にこう言うロードムービー好きですね。

役者では、宮崎あおいの笑顔が最高でした(^-^)
佐藤浩市も相変わらずの存在感ですが、ジミー役の田口トモロウが良い味出してました。
しゃべれない振りをしていた理由が分からなかったけど(^^;)


BACK

「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」
監督:デイヴィッド・フィンチャー
出演:ブラッド・ピット/ケイト・ブランシェット/タラジ・P・ヘンソン/ティルダ・スウィントン

老人として生まれて、歳を取るごとに若返って行く主人公ベンジャミン・バトンの数奇な人生。

次は一体どうなって行くのかベンジャミンの人生を辿る各エピソードに引き込まれ、2時間半の長さを感じさせない物語でした。
第二次世界大戦での敵側潜水艦との戦闘シーンの迫力、デイジーがパリで交通事故に遭うまでのトリッキーな演出、海辺のデッキで日の出を見るシーン、等、印象に残るシーンも多かったです。

若返って行くベンジャミンと普通に歳を重ねて行くデイジーが同じ世代になった時に結ばれる二人。
しかし、終盤記憶を無くしたベンジャミンが痛々しく、それを見守っていくデイジーが哀しい。
今と言う時間を大切にしないといけないと考えさせられました。

成年から老年まで演じ切ったブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット共に良かった。


BACK

「誰も守ってくれない」
監督:君塚良一
出演:佐藤浩市/志田未来/柳葉敏郎/石田ゆり子/木村佳乃

小学生姉妹殺人事件の容疑者の妹沙織と彼女をマスコミから保護することになった刑事勝浦。
沙織を安全な場所へと連れ出す警察とそれを追い掛けるマスコミとのカーチェイスが意表を突いてスリリングでした。
3年前の事件で勝浦まで追い詰められマスコミの不気味さにぞ〜っとしました。
更には東京を離れた二人を追い込むネットの怖いこと怖いこと。
正直、こんな映画だと思って観て無かったのですが、予想外にハマりました。
不快な所も有りましたが、ラストの柳葉敏郎、石田ゆり子夫妻の笑顔、佐藤浩市と志田未来の和解に全て救われました(^-^)

役者では、痛みの伝わる演技の佐藤浩市、柳葉敏郎、石田ゆり子、そしてその頑なな年頃を演じ切った志田未来、みんな良かった。
勝浦の相棒の三島役の松田龍平も軽めな役を自然に演じて、さすが松田優作の血をひいてると想わせる存在感でした。


BACK

「007/慰めの報酬」
監督:マーク・フォスター
出演:ダニエル・クレイグ/マチュー・アマルリック/ジュディ・デンチ/オルガ・キュリレンコ

ダニエル・クレイグ主演の007シリーズ第二弾。
前作「カジノ・ロワイヤル」の直後から始まる続編。

前作同様に荒唐無稽な部分は排除してひたすらシリアス・モード。
冒頭からのチェイスに次ぐチェイス・アクションでぐいぐい引っ張ってくれて時間を感じませんでした。
ただ、終盤のアクションは息切れしてしまったのと適役のグリーンにボスキャラの迫力が無くショボかったのが残念でした。

ポンドと手を組むオルガ・キャリレンコ可愛かった(^-^)


BACK

「ラーメン・ガール」
監督:ロバート・アラン・アッカーマン
出演:ブリタニー・マーフィー/西田敏行/余貴美子/石橋蓮司/山崎努

西田敏行とブリタニー・マーフィーのお互い言葉が通じない二人のやり取りが面白かった。
後半は少し話が端折られ過ぎて薄味になったかな。
アビーとトシのロマンスを削って、もっとブリタニー・マーフィーの修行シーンに時間をかけて描いていれば師匠のお墨付きのシーンの印象も違っていたと思います。

西田敏行は今回のような頑固オヤジを演じると上手いです。
ブリタニー・マーフィーはクリッとした大きな目が可愛かった(^-^)


BACK

「ワールド・オブ・ライズ」
監督:リドリー・スコット
出演:レオナルド・ディカプリオ/ラッセル・クロウ/マーク・ストロング/ゴルシフテ・ファラハニ

中東を舞台に爆破テロ組織リーダーを追う工作員フェリスと彼に指示を出す中東局主任ホフマン、それに絡むヨルダン情報局長官ハニの虚々実々のやり取り。
中東情勢は今一つ頭に入りませんが、虚々実々の緊迫感の有るストーリーに引き込まれ2時間強の時間を感じさせませんでした。
終盤の痛いシーンはちょっと参りましたが、その後の展開は「そう来たか」と言う感じでした。

フェリス役レオナルド・ディカプリオ、ハニ長官役マーク・ストロング共に良かったですが、ホフマン役はラッセル・クロウはミスキャストだったと思います。
ラッセル・クロウはどちらかと言うとフェリス役の方が良かったと思う。
ホフマン役はゲイリー・オールドマン、ケヴィン・スペイシー辺りにやって欲しかったなあ。


BACK

「K-20 怪人二十面相・伝」
監督:佐藤嗣麻子
出演:金城武/松たか子/仲村トオル/國村隼/高島礼子/鹿賀丈史

北村想のミステリー「怪人二十面相・伝」の映画化。

第二次世界大戦が勃発していない別の世界の1949年の帝都を舞台に、ニコラス・テスラの発明を巡る二十面相と明智小五郎、更に二十面相の濡れ衣を着せられた主人公遠藤の三つ巴の争いと言う何でもアリの展開です(^^;)
私は原作を読んでいなくて、二十面相の正体を別の人物だと予想していたのでラストに明らかになった二十面相の正体に意表を突かれました。
これだけで☆一つプラスです(^-^)
加えてスパイダーマン、バットマンもどきのアクロバティックな空中アクションも違和感無く楽しめました。

役者では、松たか子が冒険好きな令嬢役にピッタリだったのと、國村隼が人の良い泥棒役で良い味出してました。


BACK

「地球が静止する日」
監督:スコット・デリクソン
出演:キアヌ・リーブス/ジェニファー・コネリー/ジェイデン・スミス/キャシー・ベイツ

ロバート・ワイズ監督の古典SF映画のリメイク。

ジェニファー・コネリー扮するベンソン博士がFBIに連行される序盤から先はどうなるのか盛り上げてくれますが、ゴートが何とも弱そうで恐くない(^^;)
出来たら軍隊相手に暴れてほしかった。
都市を破壊して行く粉塵の正体がゴートの分身だと分かってからは怖かったですが、終わり方がちょっと呆気なかったなあ。
結局、予告編の迫力、緊張感を残念ながら本編が超えることは出来ませんでした。

ジェニファー・コネリーが相変わらずきれいだったので多少採点は甘めと言うことで(^-^)


BACK

TOP