「アレックス」
監督:ギャスパー・ノエ
出演:モニカ・ベルッチ、ヴァンサン・カッセル、フィリップ・ナオン
恋人アレックスがレイプされた上に顔を無残に潰されたマルキュスは友人で以前アレックスと付き合っていた
ピエールと共に、犯人に復讐するため犯人たちの巣窟「レクタム」に向かう。

「メメント」と同様に時間軸が逆に進む構成で犯人を襲撃した二人が捕まるシーンからスタート。
次の犯人襲撃のシーンのエグさにまず驚かされました。
犯人の顔面に消化器を何度も叩き付けて殺すシーンの打撃音が耳から離れません。
中盤のアレックスのレイプシーンもエグかったのですが、序盤のこのシーンの強烈さには適いません。
カンヌ映画祭で席を立つ人が多かったのもうなづけます。
しかし、エンディングのモニカ・ベルッチの平和な姿に救われます。
モニカ・ベルッチは相変わらず綺麗でした。
元だんなのヴァンサン・カッセルは坊主頭にして、ちょっと悪党面になっちゃってました。


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「ゴーストシップ」
監督:スティーブ・ベック
出演:ジュリアナ・マグリース、ガブリエル・バーン、ロン・エルダード、アイザイア・ワシントン
1962年、ある豪華客船が航海中に何者かにより乗客が殺され消息を断った。
40年後、この豪華客船を発見した飛行機乗りの情報を基に、エップスをはじめとするサルベージ船の
クルーたちがこの客船に辿り着く。
ところが無人の船内では、奇妙な現象が起こりクルーたちが次々に死んで行く。

オープニングのピンクのタイトルとBGMに豪華客船の旅と言う爽やかな雰囲気をかもし出していますが、
オープニング直後の大量殺戮にこの映画がホラーであることを思い知らされました。
最近では「ホワット・ライズ・ビニーズ」程の恐さはありませんでしたが、幽霊少女の最初の登場シーン
など恐いシーンがありました。
この少女に導かれたエップスは40年前に起こった大量殺戮の犯人の正体を知り、前後してガブリエル・バーン
扮するクルーのリーダーも犯人の正体を知るのですが、犯人の正体が以外に早く分かってしまいサスペンス
が薄れたかな?
犯人とゴーストシップの関係も「ふーん」と言う感じでしたが、最後のゴーストの「開放」のシーンは
オープニング同様爽やかでした。
主役と思っていたガブリエル・バーンにはもう少し捻りを効かして最後まで残ってほしかったが、最近影薄いなあ。


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「ボーン・アイデンティティー」
監督:ダグ・リーマン
出演:マット・デイモン、フランカ・ポテンテ、クリス・クーパー、ブライアン・コックス
記憶を失い漁船に引揚げられた男ボーン。
自分名義で銀行に預けられた複数のパスポートと拳銃を見つけ、パスポートに記載されたパリの住所に向かう。
しかし、彼はCIAのエージェントに追われながらも次第に自分の正体に近付く。

ロバート・ラドラムの「暗殺者」の映画化。
原作のジェイソン・ボーンのイメージから見てマット・デイモンは若造に見えるのが欠点。
それとボーンを追うCIAエージェントも頑張っていたけど、原作での宿敵カルロスが出て来ないのは原作ファン
としてはガッカリでした。
カルロスの存在を省略したため映画の終わり方もよく分からなかった。


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「マイノリティ・リポート」
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:トム・クルーズ、コリン・ファレル、マックス・フォン・シドー、ピーター・ストーメア
西暦2054年、3人の予知能力者を使って犯罪を未然に防ぐシステムにより犯罪件数は激減。
そのシステムのチーフのジョンは、ある事件をシステムで捜査していると、殺人犯の顔が...
ジョンの顔だった。
逃亡するジョンをかっての自分の部下たちが追って来るが、やがてジョンは3人の予知能力者の予知
にも違いがあり、少数意見は破棄されている事実を知る。

アイデアとしては面白かったがサスペンスが盛り上がらずアイデア負け。
中途半端なアクションを極力カットして、ジョンが本当に殺人を犯すのか、真の黒幕は誰かを追求
するサスペンスで引っ張った方が良かったと思う。
コリン・ファレル扮する司法省のホイットワーには現場でジョンを追いかけるよりもシステムを
使ってジョンをハメたトリックを追っていた方が終盤のラマー長官との対決に違和感が無かったと思う。
映画観た限りではセリフだけで説明していて余りのも唐突。
アクションはジョンの部下に任せて、推理でジョンを助ける役の方が彼のキャラに合ってた。
でも、ジョンの部下たちがイマイチ影が薄かったからホイットワーが助太刀するしかなかったのかも?
マックス・フォン・シドーは久々でしたがあまり変わってなかったね。
彼が前半もっと出て頑張っていれば、この映画ももう少し印象変わってたかもしれません。


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