もっと細かく!どんな車?

インプレッション

 見た目の印象はどうでしょうか? 私の印象には「ルパン三世 カリオストロの城」で峠道をガンガン走る印象が強いんですが、それはあくまでもアニメの世界。
 実車を見ての第一声「ちいせえ・・・。」
 納車後早速、箱根を駆けずりまわっての印象は「車の原点を見た」でした。すべての感覚がソリッド。現代の車には「快適化」の為に消え去っってしまった車からの情報がフィルター無しに伝わるのです。ステアリングの手応え、エンジン音、車の振動がなんの躊躇もなくドライバーに伝わることはひじょうに新鮮でした。また、これらが決して苦痛にならないのが良いところ。これぞ「味」。
 パワーは今や250ccのバイクだって倍は出すであろう、たったの18馬力。いくら車重約500kgとはいえ決して余裕のある力ではなく、箱根などの登りでは全開でも1BOXカーはおろか、トラックにも煽られる始末。・・・これは諦めるしかない。ところが下りは恐ろしいまでにハイスピードでスイスイ走ってしまう。重心が高いはずなのだが、絶対的軽さは想像以上の軽い身のこなしを可能にしている。「視点が高いカート感覚」と言えば理解して貰えるだろうか。ソリッドなステアリングインフォメーションは曲がっていて楽しい。
 都市部に戻って、交通の流れに乗ってみる。意外にも普通の流れには問題なく乗れてしまう。さすがにズボラに乗ってパワーバンドを外すとアッと言う間に置いて行かれるが。そう、気合いを入れてそこらを走れる。パワーがないが故の楽しみ。全開走行はストレスが溜まらない。なぜか。やはり五感に訴える部分に不快感がないからなのかもしれない。
 と、いろいろ言葉を並べてみたものの、この車には理屈は要らない。結局、そんな結論しか未だ出せない。黙って味わえ、旨いモノは旨い。

周辺事情

購入について

 私が購入したのが94年9月。当時から比べても専門店が増え、価格も下がっている(というか同じ価格で質が良くなった)ように思います。雑誌などで取り上がられることも多くなったので、情報も入りやすい傾向にあります。
 まず、よく言われる壊れるだの高く付くだのという情報に関しては肯定しておきます。しかし、これもあくまでもケースバイケースで、しっかりしたショップでしっかりした車を買うことが出来ればこの定説は当てはまりません。
 本来であればお勧めショップなどの細かい情報も掲載したいのですが、私自身、全ショップの情報を網羅していませんし、やばいところはホントにやばいので書けません。(笑)

修理

 気になる修理ですが、意外と普通の修理工場で受け付けてくれます。少なくとも板金修理は経験上問題ないと言えます。ただし、場合によっては外車料金を取られるかもしれません。また、固有のノウハウの有無で専門店ではあっという間に直ることがなかなか出来なかったり、部品代が高く付いたりします。まあ、少しの勇気と努力で自力修理可能な場合が多いので、ある程度は自分で挑戦してみましょう。全て人任せではお金もばかになりません。

お仲間

 どんな車にも大概オーナーズクラブがありますが、こいつの場合、大きいところではFIAT500クラブイタリア日本支部があります。私も入会していましたが、集まりなどもあるので周りに理解者がいなくとも(笑)寂しい思いはしないですむでしょう。ショップが窓口になっているので、商売が絡む部分もありますが、逆にプロからの細かなアドバイスも期待できるので損はないと思います。もちろん、オーナーでなくても入会できます。その場合は割は合いませんけどね。あ、今は継続忘れてそれっきりです。
 また、小規模なオーナクラブやショップには常連さんが何人かいたりしてそれなりに輪は出来ているようです。最近出入りしているデータコミュニケートでも常連さんがクラブを作っています。

情報源

 私の場合はパソコン通信を大いに活用していました。@ニフティの輸入車フォーラムが主な情報源でしたが、他にも雑誌を読み漁り、ショップに顔を出し、インターネットを渡り歩く。これで特に不自由することはありませんでした。ま、昨今、サイトも充実していくらでも情報が入りますので、困ることはないですね。

駐車場

 有料駐車場には外車お断りや割増料金設定があったりしますが、見事に適用されます。納得いかない部分もありますが、諦めましょう。また、一部立体駐車場(タワーパーキング)に入れない事もあるようです。物理的には入るはずですが、現在の軽よりトレッド(タイヤとタイヤの幅)が狭いので干渉するギリギリな場合があり、入り口で断られる可能性があります。けっこう頻繁に大丈夫か聞かれます。でも、入れてみなけりゃ分からないんで、強引に入れてしまいます。
 また、保管場所である駐車場。こちらも車が目立つだけに目立つところは悪戯されます。しかし、目立たないところでも見つかれば悪戯されます。ボディーに小傷は付きますがボディカバーを使用することをお勧めします。

高速道路

 これでも「普通車」です。有料道路も原則的に小型車料金です。ただ、希に軽自動車料金で済んでしまう場合もあります。こういう場合、「5ナンバーだよ」と言って料金払うか、黙っているか。正直な私は給料日前でもない限りは前者です。見栄っ張りですね、ほんと。現在はETCで楽々。
 もちろん東名では100km/hで走れます。法律上は。私自身は流れに乗って走っていますが、やはり100km/hでは少々危険を感じます。しっかりしたメンテナンスをしていない車ではやめた方が良いと思います。

資料館

数値館


諸元一覧

 型式  110F
 全長×全幅×全高  3020×1320×1335(mm)
 ホイールベース  1840(mm)
 トレッド前/後  1211/1135(mm)
 車両重量  520(kg)
 軸重(前/後)  200/320(kg)
 エンジン 形式  110F
 種類  4サイクル空冷2気筒OHV
 総排気量  499.5cc
 ボア×ストローク  67.4×70(mm)
 圧縮比  7.1
 最高出力(HP/rpm)  18/4600(DIN値)
 トルク(kgm/rpm)  3.1/3000(DIN値)
 トランスミッション  4段
 サスペンション(前/後)   ウィッシュボーン横置きリーフ/スイングアクスルコイル
 ブレーキ(前後)  2リーディング/リーディングトレーディング
 タイヤ  125-12

写真館



サウンド館

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シアター

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