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5. パーティションの作成

5.1 準備するもの

FDISK は、Windows95 や Solaris にもありますが Linux の FDISK は、他の OS のパーティションID も設定できるので便利です。Linux の FDISK のコマンドの 使い方は説明しないので他の資料をご覧下さい。 先ず、以下のいずれかを用意します。

(1) Linux のインストール用のフロッピーディスク(bootディスクと rootディスク)
(2) CD-ROM から直接インストール可能な Linux インストール用 CD-ROM
(2)は当然ながらマシンが CD-ROM ブートに対応している必要があります。 私は、Plamo Linux のインストール用 CD-ROM を使用しました。メニューが日本 語化されていること、立ち上げ後早い段階で FDISK の設定に入れるという点が 良いです。

フロッピーディスクの場合は、bootディスクでマシンを立ち上げ、続いて root ディスク、そして FDISK でパーティションを切ります。

CD-ROM の場合は、マザーボードの設定が CD-ROM ブートになっていることを確 認します。AWARD BIOS の場合はマシンの立ち上げ時に Del キーを押して BIOS 設定画面を表示させ BIOS FEATURE SETUP という画面で Boot Sequence という 項目を "A,C,SCSI" から "CDROM,C,A" に一時的に変更しました。
(注) マザーボードによっては BIOS 設定画面を表示させるためのキーが F1 キーだったり、設定画面の名称や用語なども異なります。AMI BIOS の場 合は ADVANCED SETUP の画面で 1st Boot Device を CDROM にします。

Plamo Linux の場合、以下のようにしました。

boot: (Enter を押す)
Plamo login: root (root でログイン)
# setup (setup コマンドを起動)
キーボード配列の選択後、fdisk を選択する。

5.2 FDISK

Linux で従来からパーティション設定用ツールとして使われてきた fdisk で すが最近は Disk Druid というツールも同梱されています。操作や見た目が分 り易いという特徴があるものの現時点ではまだ機能的にこなれていない点があ ります。従ってここでは fdisk を使います。まず下記のようにパーティション を設定して書き込みます。

    デバイス  Boot  Begin  Start  End  ブロック    ID  システム
    -------------------------------------------------------------------
    /dev/hda1  *      1       1    64    514,048+   6  DOS16-bit >=32M
    /dev/hda2        65      65   250  1,494,045   83  Linux native
    /dev/hda3       251     251   383  1,068,322+   5  Extended
    /dev/hda4       384     384   635  2,024,190   82  Linux swap
    (空き領域       636     636   638)
    /dev/hda5       251     251   375  1,004,031   83  Linux native
    /dev/hda6       376     376   383     64,228+  83  Linux native
Begin,Start,End の数字の単位はシリンダ番号です。
hda1〜hda4 は基本(Primary) または拡張(Extended) パーティションで、 hda5〜が論理(Logical) ドライブです。

ここでのポイントは、パーティション ID が 82 (Linux swap) のものは 1つだけにしておくということです。つまり hda6 は本来82 (Linux swap) にすべきですが Solaris 7 のインストール時にこの領域を Solaris の インストーラに見せないようにし Solaris 用の領域は hda4 だけであると 思わせるのです。Solaris のインストールが終り、Linux をインストール する際に hda6 を 82 (Linux swap)に変更します。

また、最初にインストールする OS は Windows95 なので hda1 をアクティブ パーティションにしておく必要があります。hda1 の Boot の欄に *印がある ことを確認しておきます。アクティブパーティションの設定は FDISK の a コマンドを使用します。


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