FDISK は、Windows95 や Solaris にもありますが Linux の FDISK は、他の OS のパーティションID も設定できるので便利です。Linux の FDISK のコマンドの 使い方は説明しないので他の資料をご覧下さい。 先ず、以下のいずれかを用意します。
(1) Linux のインストール用のフロッピーディスク(bootディスクと rootディスク)(2)は当然ながらマシンが CD-ROM ブートに対応している必要があります。 私は、Plamo Linux のインストール用 CD-ROM を使用しました。メニューが日本 語化されていること、立ち上げ後早い段階で FDISK の設定に入れるという点が 良いです。
(2) CD-ROM から直接インストール可能な Linux インストール用 CD-ROM
フロッピーディスクの場合は、bootディスクでマシンを立ち上げ、続いて root ディスク、そして FDISK でパーティションを切ります。
CD-ROM の場合は、マザーボードの設定が CD-ROM ブートになっていることを確
認します。AWARD BIOS の場合はマシンの立ち上げ時に Del キーを押して BIOS
設定画面を表示させ BIOS FEATURE SETUP という画面で Boot Sequence という
項目を "A,C,SCSI" から "CDROM,C,A" に一時的に変更しました。
(注) マザーボードによっては BIOS 設定画面を表示させるためのキーが F1
キーだったり、設定画面の名称や用語なども異なります。AMI BIOS の場
合は ADVANCED SETUP の画面で 1st Boot Device を CDROM にします。
Plamo Linux の場合、以下のようにしました。
boot: (Enter を押す)
Plamo login: root (root でログイン)
# setup (setup コマンドを起動)
キーボード配列の選択後、fdisk を選択する。
Linux で従来からパーティション設定用ツールとして使われてきた fdisk で すが最近は Disk Druid というツールも同梱されています。操作や見た目が分 り易いという特徴があるものの現時点ではまだ機能的にこなれていない点があ ります。従ってここでは fdisk を使います。まず下記のようにパーティション を設定して書き込みます。
デバイス Boot Begin Start End ブロック ID システム ------------------------------------------------------------------- /dev/hda1 * 1 1 64 514,048+ 6 DOS16-bit >=32M /dev/hda2 65 65 250 1,494,045 83 Linux native /dev/hda3 251 251 383 1,068,322+ 5 Extended /dev/hda4 384 384 635 2,024,190 82 Linux swap (空き領域 636 636 638) /dev/hda5 251 251 375 1,004,031 83 Linux native /dev/hda6 376 376 383 64,228+ 83 Linux nativeBegin,Start,End の数字の単位はシリンダ番号です。
ここでのポイントは、パーティション ID が 82 (Linux swap) のものは 1つだけにしておくということです。つまり hda6 は本来82 (Linux swap) にすべきですが Solaris 7 のインストール時にこの領域を Solaris の インストーラに見せないようにし Solaris 用の領域は hda4 だけであると 思わせるのです。Solaris のインストールが終り、Linux をインストール する際に hda6 を 82 (Linux swap)に変更します。
また、最初にインストールする OS は Windows95 なので hda1 をアクティブ パーティションにしておく必要があります。hda1 の Boot の欄に *印がある ことを確認しておきます。アクティブパーティションの設定は FDISK の a コマンドを使用します。