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8. コマンド紹介

ここではインストール後にとりあえず必要と思われ、且つ Solaris 特有のコマン ドを少しだけ簡単に紹介します。

  1. CD-ROM の取扱い
    CD-ROM を挿入するだけで自動的に File Manager のウィンドウが現れ CD-ROM の 内容が表示されます。テキストファイルのアイコンをダブルクリックすると Text Editor にその内容が表示されます。HTML ファイルのアイコンをダブルクリックす ると HotJava という Java で書かれたブラウザで表示されます。 CD-ROM を取り出す時は、File Manager の File メニューの Eject をクリックす ると CD-ROM がイジェクトされて File Manager も消えます。

  2. フロッピーディスクの取扱い
    先ずフロッピーをドライブに挿入します。CDE の場合、画面下部にあるツールバー の Files というタブの中にある Open Floopy をクリックするとフロッピー用の File Manager が表示されます。既に CD-ROM 用の File Manager が表示されてい る時は、File メニューの Open Floopy でも OK です。 フロッピーのフォーマットは UNIX形式, DOS形式, NEC形式に対応していてリード /ライト/フォーマッティングができます。 フロッピーをを取り出す時は、いきなり取り出してはだめです。 先ず File Manager の File メニューの Eject をクリックして /vol/dev/rdiskette0/fcs_d1 can now be manuary ejcted のように表示されることを確認してからフロッピーを取り出します。

    3モードの FDD による 1.2MB フォーマットの取り扱いは、
    /platform/i86pc/kernel/drv/fd.conf にある mode_3D=0 を 1 に書き換える 必要があると思います。

  3. Solaris のバージョンを知る
    /var/sadam/system/admin/INST_RELEASE
    を見る。

  4. ユーザアカウントの追加など
    admintool
    でGUI でユーザを登録するのが簡単ですが、コマンドラインで
    useradd
    というコマンドもあります。 admintool も useradd もローカルシステムに対してのみ有効です。

    admintool は、ユーザアカウントの追加以外に以下のことができます。Browse メニューで選択します。
    ■ ユーザ管理 (ユーザ一覧、新規ユーザの追加、既存ユーザの変更や削除)
    ■ グループ管理 (グループ一覧、新規グループの追加、既存グループの変更や削除)
    ■ ホスト管理 (ホスト一覧、新規ホストの追加、既存ホストの変更や削除)
    ■ プリンタ (プリンタ一覧、新規プリンタの追加、既存プリンタの変更や削除)
    ■ シリアルポート管理 (ポート一覧、ポートサービスの追加、変更、削除)
    ■ ソフトウェア管理 (パッケージの一覧、追加インストール、アンインストール)

  5. シャットダウン
    shutdown -y -i0 -g0
    これはシステムをすぐに停止させたい場合です。 -i0 は、run level が 0 という意味です。オプションについては、
    man shutdown
    で調べて下さい。 BSD 互換のシャットダウンコマンドとして、
    /usr/ucb/shutdown
    というのもあります。オプションが BSD の shutdown と同じなので例えば reboot
    と入力するとシステムが停止した後、再度ブートします。

  6. ハードウェア情報やシステム情報の表示
    デバイス情報を表示する。
    sysdef
    システム設定やドライバ情報を表示する。
    prtconf
    CPU 情報を表示する。
    psrinfo

  7. パッケージの情報を表示する。
    pkginfo

    Linux でも RPM パッケージとか DEB パッケージなどディストリビューション に特有の形式のパッケージが存在するように、Solaris にも Solaris 特有の 形式のパッケージがあります。パッケージとは、ソフトウェアのインストール やアンインストール作業を標準化し容易にするための機能です。

  8. パッケージのインストール
    installer
    これは Java によるインストールツール WebStart Wizzard が起動します。 コマンドラインからは、
    pkgadd
    というコマンドがあります。オプションについては、
    man pkgadd
    で調べて下さい。

  9. ハードウェアの追加、変更
    インストール時に使用した Device Configuration Assistant というフロッピ ーを入れてマシンをブートします。 また、キーボード、ディスプレイ、マウスの設定変更は kdmconfig (Keyboard, Display,Mouse の configuration の略)という設定ユーティリティを使います。


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