ここではインストール後にとりあえず必要と思われ、且つ Solaris 特有のコマン ドを少しだけ簡単に紹介します。
- CD-ROM の取扱い
CD-ROM を挿入するだけで自動的に File Manager のウィンドウが現れ CD-ROM の 内容が表示されます。テキストファイルのアイコンをダブルクリックすると Text Editor にその内容が表示されます。HTML ファイルのアイコンをダブルクリックす ると HotJava という Java で書かれたブラウザで表示されます。 CD-ROM を取り出す時は、File Manager の File メニューの Eject をクリックす ると CD-ROM がイジェクトされて File Manager も消えます。
- フロッピーディスクの取扱い
先ずフロッピーをドライブに挿入します。CDE の場合、画面下部にあるツールバー の Files というタブの中にある Open Floopy をクリックするとフロッピー用の File Manager が表示されます。既に CD-ROM 用の File Manager が表示されてい る時は、File メニューの Open Floopy でも OK です。 フロッピーのフォーマットは UNIX形式, DOS形式, NEC形式に対応していてリード /ライト/フォーマッティングができます。 フロッピーをを取り出す時は、いきなり取り出してはだめです。 先ず File Manager の File メニューの Eject をクリックして /vol/dev/rdiskette0/fcs_d1 can now be manuary ejcted のように表示されることを確認してからフロッピーを取り出します。3モードの FDD による 1.2MB フォーマットの取り扱いは、
/platform/i86pc/kernel/drv/fd.conf にある mode_3D=0 を 1 に書き換える 必要があると思います。
- Solaris のバージョンを知る
/var/sadam/system/admin/INST_RELEASE
を見る。
- ユーザアカウントの追加など
admintool
でGUI でユーザを登録するのが簡単ですが、コマンドラインで
useradd
というコマンドもあります。 admintool も useradd もローカルシステムに対してのみ有効です。
admintool は、ユーザアカウントの追加以外に以下のことができます。Browse メニューで選択します。
■ ユーザ管理 (ユーザ一覧、新規ユーザの追加、既存ユーザの変更や削除)
■ グループ管理 (グループ一覧、新規グループの追加、既存グループの変更や削除)
■ ホスト管理 (ホスト一覧、新規ホストの追加、既存ホストの変更や削除)
■ プリンタ (プリンタ一覧、新規プリンタの追加、既存プリンタの変更や削除)
■ シリアルポート管理 (ポート一覧、ポートサービスの追加、変更、削除)
■ ソフトウェア管理 (パッケージの一覧、追加インストール、アンインストール)
- シャットダウン
shutdown -y -i0 -g0
これはシステムをすぐに停止させたい場合です。 -i0 は、run level が 0 という意味です。オプションについては、
man shutdown
で調べて下さい。 BSD 互換のシャットダウンコマンドとして、
/usr/ucb/shutdown
というのもあります。オプションが BSD の shutdown と同じなので例えば reboot
と入力するとシステムが停止した後、再度ブートします。
- ハードウェア情報やシステム情報の表示
デバイス情報を表示する。
sysdef
システム設定やドライバ情報を表示する。
prtconf
CPU 情報を表示する。
psrinfo
- パッケージの情報を表示する。
pkginfoLinux でも RPM パッケージとか DEB パッケージなどディストリビューション に特有の形式のパッケージが存在するように、Solaris にも Solaris 特有の 形式のパッケージがあります。パッケージとは、ソフトウェアのインストール やアンインストール作業を標準化し容易にするための機能です。
- パッケージのインストール
installer
これは Java によるインストールツール WebStart Wizzard が起動します。 コマンドラインからは、
pkgadd
というコマンドがあります。オプションについては、
man pkgadd
で調べて下さい。
- ハードウェアの追加、変更
インストール時に使用した Device Configuration Assistant というフロッピ ーを入れてマシンをブートします。 また、キーボード、ディスプレイ、マウスの設定変更は kdmconfig (Keyboard, Display,Mouse の configuration の略)という設定ユーティリティを使います。