FM湘南ナパサ「健康福祉ふれあい広場」
2002年度
花水地区福祉コミュニティづくりグループからのお知らせ(第1回:らぶチーム)
○放送日時:2002年8月6日(火) 9:05〜9:12
○放送場所:FM湘南ナパサ・スタジオ(平塚MNビル10階)
○出 演 者:花水地区福祉コミュニティグループ・らぶチーム:
大木博子、金子公子、三杉力男
ナパサ・パーソナリティ:金子由紀子(以下「PN金子」と表記する)
PN金子:平塚市健康福祉部の協力でお送りする「健康福祉ふれあい広場」の時間です。
このコーナーでは、聞いて得する、健康福祉に関する情報を関係者の方々に直接、発信していただきます。
今週から3回にわたって、平塚市の花水地区で進められている「福祉コミュニティづくり」の活動について、お話をお伺いします。
今日は、コミュニティづくりグループの中の「らぶチーム」から、大木博子さんと金子公子さん、そして、三杉力男(みすぎりきお)さんにおいでいただきました。大木さん、金子さん、三杉さん、おはようございます。
大木・金子・三杉:おはようございます。よろしくお願いします。
PN金子:花水地区福祉コミュニティづくりグループの各チームの皆さんには、昨年12月から今年1月にかけて、この番組でそれぞれのチーム活動についてお話をお伺いしましたが、今日、初めてこの「コミュニティづくりグループ」のお名前を耳にされるリスナーの方々のために、三杉さん、簡単に御紹介いただけますか。
三杉:はい。私たち「花水コミュニティづくりグループ」は、市の一般公募の呼びかけで地域の福祉に関心のある方々が約30名が集まって、昨年8月にスタートしました。
最初に、全員で花水地区の福祉の課題について話し合い、その結果、「情報」、「交流の場づくり」、「きっかけづくり」という3つのキーワードが出てきました。
そして、キーワードごとに3つのチームに分かれて、それぞれにテーマを設定して活動してきたのです。私たち、らぶチームは「きっかけづくり」をキーワードにして活動して来ました。
PN金子:確か前回の放送で、らぶチームの皆さんからは、「これからの時代を担う若い世代にスポットをあてるということで、具体的には中学生と高校生に対するアンケート調査や聞き取りを学校に依頼された」というお話をお伺いしました。
その後、アンケート調査はどのような形で進みましたか。金子さん、いかがでしたか。
金子:ボランティアに関するアンケート調査は、1月と2月に実施することができました。
これには、浜岳中学校の福祉委員会の皆さ
ん、県立高浜高校の福祉教養コースと普通科コースの皆さん、そして私立平塚学園高校のインターアクトの皆さんにご協力を頂きました。
PN金子:よかったですね。でも準備が大変だったでしょう。アンケートや聞き取りをやられてみて、いかがでしたか。
金子:準備段階では、「アンケートの質問項目をどのようにしようか」、「選択肢を設けるのか」、それとも「記述式にするのか」についてチームの中でいろいろ議論しました。かなり時間をかけて話し合ったのです。
結局、アンケートの回答は大部分を記述式にしたのですが、実は、これが大正解で、みんなとても真面目に自分の考えを書いてくれました。とても嬉しかったです。
内容も私たちが予想していたより、ずっとしっかりとした意識を持っていることがアンケートから伝わって来ました。
例えば、「あなたが暮らしやすいと思う街のイメージを聞かせて下さい」という質問に対する答えの中には、「困っている人を見かけたら、周りにいる人たちが進んでひと声かけてあげられるような街」とか「福祉とかボランティアという言葉がなくなって、全員が他人のことを考えて暮らしている世界」というのがあり、思わず「ううん」とうなってしまいました。
私たちは、アンケート用紙を一枚一枚めくるたびに、みんなで驚いたり、喜んだり、感動したりしていました。
PN金子:アンケートのとりまとめは、楽しい作業になったようですね。それにしても、「中高生の生の声」というのは貴重ですね。大木さん、いかがでしたか。
大木:私たちも中学生、高校生の皆さんからの回答を、このままにするのは惜しいね、ということになりまして、冊子にまとめることにしました。
7月にようやく出来上がりましたので、今日、お持ちすることができました。タイトルには、このように『暮らしやすいと思う街のイメージを中高生100人に聞きました』とつけました。
PN金子:私も今、この冊子を見ていますが、楽しいタイトルですし、中身は、カラーのイラストがたっぷりで、見やすい冊子ですね。
大木:はい、とても見やすく、楽しいものになっていると思います。新学期になったら、ご協力を頂いた先生方や生徒の皆さんに感謝の気持ちを込めてお届けする予定です。
PN金子:それは、生徒の皆さんも喜ぶでしょうね。らぶチームの名前どおりの「愛」が伝わるのではないでしょうか。
さて、アンケート調査以降の活動は、どのように展開しているのでしょうか。三杉さん、いかがですか。
三杉:7月の湘南ひらつか七夕まつりには、早速チームのメンバーと一緒に活動してきました。老人ホームの方々の七夕見物のお手伝いです。お話をしながら車椅子を押していき、七夕飾りを楽しんできました。車椅子の方と話をする時は、立ち膝をしたり、屈んだりして、こちらの身体をなるべく低くして目線を合わせるようにしました。立ったままでは相手の方に圧迫感を与えてしまいますから。これも、コツを覚えると上手くいきますね。「車椅子や点訳ボランティアをちょっとしています」といった何気ない会話が大切で、これには、相手の方と自分との間に横たわっていた緊張感のようなものを溶かしていく力があるような気がします。お別れする時には、手を握って「最高!」と言って、お帰りになりました。とても嬉しかったです。
PN金子:ちょっとした心遣いで、会話が楽しいものになっていく、というお話を聞かせていただきました。
それでは最後に、女性お二人には、今後の活動予定についてお伺いしたいのですが、いかがですか。
大木:先ほどのアンケートからも分かったことですが、将来の担い手でもある中高生たちは、ボランティアにとても関心や興味を持っています。
ですから、今後は是非彼らと一緒に何かできたらいいね、ということになりました。幸いメンバーの中に『ひなたぼっこ』という宅老所を運営しているNPOの代表者がおりますので、先ずはそこを第1歩としてボランティア体験を企画したり、学習の場を広げていけたらと思っています。
金子:それと、もう一つ。この秋に福祉に関するビデオ上映会を花水公民館で予定しています。住民参加のまちづくりをした秋田県の鷹巣町(たかのすまち)のドキュメンタリーなのですが、私たちの地域でも参考になればと思いまして、一人でも多くの方に、このビデオを観ていただけるよう、これから呼びかけていこうと思います。
PN金子:いろいろな企画を練っていらっしゃいますね。今から楽しみです。
どうも本日はありがとうございました。来週は、もう一つの「クロスチーム」にお話を伺う予定です。