2001年度まとめのワークショップ第2回
2002/4/16(火)14:00-16:00 於:なぎさふれあいセンター ボランティア活動室
○ 出席者:[華]IZ、OG、KF、KT、SS、SI、SB、T、NT、MN
[クロス]U、ON、TR、TT、MY
[らぶ]OK、OM、KW、KK、KI、SZ、HH、MA、MI
[さわやか福祉財団]木原、TU
[県地域福祉推進課]NKK、KR、YA、SE
[市社協]A
[市福祉政策課]KS、SK、NKT、YT[市健康課]NKS
1 チーム活動の今後の展開について
(1) 第1回まとめのワークショップ(3/26)で提示された次の5項目についての発表
1. チームの存続(現在のメンバーでやっていくのか)
2. 緩やかなチーム制(他のメンバーの参加方法の検討)
3. 新規募集(積み残した課題に基づく新しい人の構成)
4. チーム間の連携(グループの全体化、プロジェクト化)
5. チームの目標設定
※資料『花水地区福祉コミュニティづくり・チーム活動の今後の展開について』参照
<華チーム:MN>
1. このまま続けたいというのがメンバーの考えである。アンケートも十分活用できていないので、有効に活用していきたい。
2. 賛成です。他の方が参加してくれることは、マンネリ化を防ぐためにも、新鮮さを失わないためにも良いことだと思う。
3. 新しい人を公募することは必要。今まで勉強したことを地域に返して、広めていくためにも大事なことだと思う。
4. まだ決まっていない。
5. 以前から数回やってきた座談会を続けながら、みんなで話し合えるサロンができたらいいと思う。それは、組織を作らないで誰でも参加できるもの、情報交換のできる場、自由に意見交換ができる場所であって決定とか実行をする場ではない。人が変わってもそういう場所があったらいいと思う。
木原:チームの目標に、座談会的なものとかサロンとあるが、もう少しイメージがあるか。まだ、決定ではなくていいので、例えばこんな形とか…。
SB:私がこの話を持ち出した時に考えていたのは、経済同友会だった。日本の財界には経団連、日経連、経済同友会、商工会議所があるが、過去の経済同友会は、財界のシンクタンクであり、財界の知性の場であったと思う。大げさな言い方だが、このチームは、花水地区における福祉のシンクタンクになれないかと思った。また、一種のヴァーチャル・コミュニティを私たちの頭の中で作ってみたらどうだろうか、と提案した。これは漠然とした言い方だが、これを受けて皆さん一人一人が自分の頭の中でが考えていくと、それぞれ違うと思う。その違うもの全部を出し合うことを、我々のメンバーだけではなく、今後、公募により新しく入って来る方も含めてやっていきたい。つまり、花水地区の福祉のシンクタンクになって、ずっと続いていく。そして、そこで出た議論や知恵は、地区社協や町内福祉村など地域の諸団体活動に反映されていくのが望ましいと思う。いささか、思い上がった考え方だが、このようなイメージをもっている。
<クロスチーム:ON>
※各チームに資料としてマップを配布。(各チームへ1セット)
1. マップは、サンプルとなるものを作った。作成過程では各自治会単位の小さいマップと花水地区全体の大きなマップの2種類を作ろうということだったが、小さいマップは、元の図が一軒一軒名前が入った明細地図からのコピーだった。そのため検討して、もう少しよい原図を利用しようということになって、地区のマップに絞ることになった。その結果、「あなたの街の施設です 気軽にご利用を!」として施設紹介を入れたり、「こんな時は 一人で悩まず 相談を!」として、相談先を紹介したり、下段には「気軽にお電話を!」として、民生委員と自治会長を入れた。チーム活動は14年度も続けていく。
2. これまで3つのチームに分かれてやってきたが、今日のような交流の場を時々設けながら進めていくのが良いのではないかと思う。
3. 私たちはメンバーが8人で一番少ないので、新規のメンバーに参加してもらいたい。後から参加した方には、新しい視点からの地域福祉の提言をいただきたい。
4. これまでマップの作業が多かったので、検討中である。
5. これからは若い人の力も取り入れていかなければならないので、夜間や土・日の地域活動も取り入れていく必要があるのではないかと思う。
(補足として)今年度の計画は、「はなみず たすけあいマップ」を100部作って地区内の各自治会に配り、モニターをお願いする。モニターの方々へのアンケートも準備しており、これを5〜6月に実施して6月下旬に集計する。
木原:アンケートは、どの方にどのような形で行うのか。
ON:地区内に自治会が8つあるか、各自治会10人ぐらいずつにお願いしたいと思う。特に大きい
自治会、具体的に言うと会員世帯数が1000以上の自治会が2つあるので、ここにはもう少し大勢の方にお願いしたいし、地区内の民生委員児童委員にもお願いする予定である。また、昨日の話し合いのなかでは、モニターは高齢者に偏らず、青少年から高齢者までの広い範囲の方々にモニターになっていただき、アンケートに答えていただく、という考え方も出てきている。
木原:いつ頃から始めるのか。
ON:5月の半ばに資料まとめをして、配り始めて、1か月間ぐらいでアンケートをお願いしようと考えている。
<らぶチーム:HH>
1. チームは、このまま続けていく。他のメンバーの方にも参加していただき、最終的には福祉村をバックアップしていきたい。
2. 年齢、男女を問わず、参加していただきたいので、そのためには公民館や自治会など各方面への呼びかけが必要である。
3. らぶのパート2ではなく、構成は1つで。
4. 3つのグループを全体化していく、つまりチームの枠を外して合同で何かをやっていく。
5. らぶチームには、次世代を担うボランティアを育てようという目標があり、学校週5日制が始まったことから土日の子どもの活動について、自治会等と合同で中高生の福祉体験講座を企画したいと考えている。はじめに車椅子の講習会を行い、その後「ひなたぼっこ」の協力を得て施設体験までできたら、ボランティア講座に繋がるのではないか、と思う。まず、今年は手始めに、七夕の車椅子ボランティア講習会に参加して、七夕で実践したいと思っている。あまり手を広げずに今年度は車椅子に絞り、将来は中高生を対象にしたボランティア講習会(インスタントシニア体験、白杖)を開催したい。
木原:車椅子体験のところでは、「七夕で」など具体的な話しが出ていたようだが、その点を詳しく。
MI:毎年6月頃に開催される社協の車椅子講習会にらぶチームで参加して、7月の七夕には車椅子のボランティアとして参加することを決めた。
(2) 各チームの考え方の整理・まとめ(木原)
1. チームの存続については、3チームとも継続して活動するということが確認できた。
2. 緩やかなチーム制については、現在のチームが核となってグループ活動を広げていくという点で各チームが賛成している。
※ この時点で気をつけなければならないのは、皆さんはこの8ヶ月間、ある意味では先頭を走ってきたという思いがあるだろう。後から入って来た人に対して先にやっている方が優位に立った発言や行為が出てきたり、または逆に、後から入った人からも「先にやられている皆さんが、どうぞ進めてください」ということが起きてしまうと、どうしても上下関係や自分たちが第一で、後から入った人が第二であるという状況が生まれがちになる。でも、地域というものは、誰が先に住んでいて、誰が後から引っ越して来ようが関係なく、地域の中でのルールづくりがあると思う。つまり、後から入って来た人にもきちんとしたケアが必要となる。また今、各チーム8〜10人くらいいるが、この人数は話し合いの環境を考えると適度な数だと思う。会議体は上限15くらいだと思う。これを越えると全員が集まることが難しくなる。三つめに大事なことは、生活者という同じ立場で参加してもらうのか、専門的な知識や技術を持っている人に参加してもらうのかによっても参加メンバーの形態が違ってくる。つまり、誰を入れるかによっても様子が変わってくる。
※ 緩やかなチーム制にはデメリットだけでなく、次のようなメリットもある。
※ [メリット]
(1) 新しい目が増える ⇒右から左に目を向ける人が出てくると、違う良さが出てくる。
(2) 異なった世代、年齢層からの参加が期待できる
(3) 家族等を巻き込んでいける可能性がある
(4) 自由に出入りできる ⇒参加しやすい環境づくり
3. 新規募集については、2.緩やかなチーム制を参考にして補ってほしい。
4. チーム間の連携については、全体会の話し合いの中で方向性を決めていく。
5. チームの目標設定については、3チームから個性をもった進め方が出されたのには驚いた。華チームのサロンは、空き店舗や学校の空き教室の利用などが考えられる。場所の提供があり、出入りが自由で意見が言える地域がここにはあるんだよ、ということは価値があると思う。また、シンクタンクを目指すなら、そこから様々な情報を得て、地区社協や福祉村にはない機能をもつようになって面白いと思う。クロスチームのマップは、裏面の扱いが重要だと思う。医療機関などを載せる場合、お役所が作ると縦割り的になり、この地区にこういうのがある、あの地区にはこれがある、となる。しかし、住民から見ると、「そこのお医者さんは、話しをよく聞いてくれるけど、こっちのお医者は薬だけなので、本当に評判はいいのかしら」となるだろう。だから、住所で追う方法でいくのか、それとも周りの人の評価を載せるのかによって違ってくる。その時、単に安易な決め方をしてしまうと悪いうわさしか立たなくなるので、例えば、その医院の特色を備考欄に載せる。「車が置けますよ」とか「トイレは男女別になっていますよ」、あるいは「待ち時間が比較的短い」「ここの窓口の方は手話が出来ますよ」など。マップづくりは、これで完成ではないと思うので、隠れている情報を集めていくことも大切である。制度から出て来ない情報、例えば「第1火曜日は自宅を開放して、一般の人に囲碁を楽しんでもらっていますよ」とか「○○公園では、ボール遊びは出来ないけれど、砂場があって動物は出入り禁止にしてあるので、子どもでも安心して遊べますよ」など、もうひと押し、皆さんが見ている目線で書き加えるといいのかなと思う。らぶチームは、車椅子やインスタントシニアや白杖の講習会の企画がいいと思う。七夕というイベントを通して、まずは知ってもらうが、継続的にチャンスがあるといい。イベントは特殊なものなので日常生活の中で出来るといいと思う。また、マップづくりやまちづくりで関わってくるのは、「街の総点検」で車椅子で街に出ていき、段差や歩道を調べたり、交差点を青信号の間に渡りきれるかなどを確認したりすることがある。
2 木原さんからの提案
いくつかの点を決めていきたいが、この場では議論できないので、チームに持ち帰って話し合って ほしい。
◎定例全体会の開催について
各チームがそれぞれに活動しながら、月1回か2か月に1回くらいのペースで定例の全体会を持ったら良いと思う。その中でのポイントは、
1.広報紙の編集(担当者)
2. ホームページの取り扱い(担当者)
3. 共通目標の設定
4. 世話焼き(世話役)
5. 書記(記録の仕方) …の5点が考えられると思う。
1. 広報紙の担当者は、今のグループの中から選出していくのか、それとも新規加入の人に手伝ってもらうかなどの選択肢がある。今のところは各チームで自分たちの活動、作業をどう伝えていくかだと思う。
2. ホームページは、3月までは平田さんに打ってもらっていたが、これからは、誰が作成の主体になっていくかを、どのように花水ホームページを活用していくのかということと併せて考えていく必要がある。
3. 共通の目標については、自分たちのチーム活動を通して、目標をどこに置くかだと思う。例えば、クロスチームの場合、マップの完成か、中間のまとめかで違ってくる。マップは、×月×日頃に完成するだろうとなったら、他のチームがそこに合わせていく方法もあるだろう。または、行政の行事との絡みもあるので、市へ日程調整を一任するやり方もある。
4. 世話焼き(世話役)は、チームの取りまとめ役。これからは、各チームの活動が活発化すると思われる。リーダーとか責任者というと重くなってしまうので、「窓口になる人」のイメージである。例えば、市から各チーム全員に周知するのは難しくなるので、市から3チームの世話焼き(世話役)の人にやサブの人に伝えていくことで、チーム内に情報が流れていくような仕組みになる。
5. チーム活動が活発化してくると、どうしても記録が後回しになると思うので、要約筆記の形で記録をまとめていけばいいと思う。地区報告会のような重要なところでは、行政に入ってもらって補ってもらえばよいと思う。また、一人の書記に負担をかけないように、ローテーションで回していく方法もあるただ、個人的なことを言わせてもらうと、ホームページの中にあった皆さんの発言は、読んでいて面白かった。だから、あまり要約しすぎると面白味がなくなる恐れがある。
木原:今までのところで市から何かあるか。
NKT:ホームページは、HMさんのを使っている。現在は、チームの代表の方に活動記録の要約を市に出していただいて、それを市が確認してHMさんにアップをお願いしている。ホームページには、まだ行政が関わらなければならないところがあると思うので、ホームページの担当の方が決まったら、話し合いをさせていただきたいと思う。また、記録の件については、要約は各チームの書記の方にまとめていただき、詳細な記録は、基本的には行政や市社協が担当してきた。詳細な記録を残していくことに意義があることは勿論だが、皆さんに書記をお願いするには、次の理由がある。
・平成14年度も引き続き、市がこの活動を支援していく。しかし、チーム活動における書記の役割を考えると、皆さんに担っていただくことも、今後も活動を続けていく上で大事なことではないか
と思う。
・ 市の業務量の問題。平成14年度は、地域福祉計画のほかに保健福祉に関係する様々な個別計画が 改定・策定の作業に入る。それらの調整等も福祉政策課の福祉政策担当が当ることになっている。よって、書記の問題は、各チームで要約、要点筆記やローテーション制などを含めて方法を検討してほしい。
木原:今の市の話しを含めて、各チームで話し合ってきてほしい。
1. 今後は、チーム活動以外の取り組みも出てくると思う。
例えば、今、湘南映像サークルを中心に花水地区福祉コミュニティづくりの8ヶ月の活動をビデオにまとめる作業に入った。不定期ではあるが、ビデオ制作に関する打合せ等に参加して、手伝っていただける方がいたらお願いしたい。
2. 福祉コミュニティの事務局の仕事も出てくる。
世話焼き(世話役)が確立するまでは、会場づくりや資料の準備などがあると思う。市の体制から世話焼き(世話役)への移行期に協力いただける方がいたらお願いしたい。
3. 全体会の開催日を決めたい。
定例化するため、毎月第×曜日の××時〜と決めたい。とりあえず、今の段階で次回5月の全体会の日程を決める。
⇒(決定)5月14日(火)午後2時〜 花水公民館会議室
<討論>
KT:これまで全体の運営や記録など裏方の仕事を行政がやってくれたからこそ、各チームが活動できたのだと思う。それが、今までと同じようにはいかないことは、はっきりしているのか。また、私たちは、福祉コミュニティ全体の事務を考えていかなければならないのか。
木原:これまで行政がやってきた事務を、皆さんにやってもらうことになる。
KT:その事務量が見えてないと思う。例えば、書記については、これまで逐語記録を残しているが、各チームがペーパーで残している部分と、ホームページの場合は、打ち込みやアップする作業をやらなければならない。事務の全体量が見えないと各チームとも役割が見えてこないと思う。全体会のセッティングについても事務量が見えない。
NKT:全体会には市も関わっていきたいと考えている。また、ホームページは、当分の間は市が受けてアップする流れは続けていく。よって、先ほども話したが、ホームページの担当者と市との話し合いの場を設けたい。
KT:「共通目標」があったが、全体のスケジューリング(地区報告会への流れ)については、どうするのか。
NKT:全体の目標については全体会で検討していただきたいが、最終の報告会の日程調整は、市も関わることになると思う。
KT:ファシリテートについては、これまで木原さんにお願いしてきたが、今後はどうなるのか。
NKT:市としては、キーポイントとなる全体会や報告会は、引き続きさわやか福祉財団の木原さんにお願いしたいと考えている。
TR:今日は、このコミュニティづくりグループが、考えるチームと行動するチームと物をつくるチームに分かれていることがわかった。私たちの原点は、「今までの福祉は行政とかボランティアが頑張ってここまで来たが、それ以上どうしましょうか?ということを花水地区では、どう考えるか」だった。
我々のチームは、地図を作ることになった。ただ単に地図を作るのではなく、この中に何を含ませるかを考えましょう、ということで始まった。ところが、地図を作ろうとしたら、市で断られ、市社協で断られ、福祉村の予算で何とかやってくれといわれた。私は、これは間違いだと思う。物事をやるのに、行政が入って計画・企画で何を考えてもいいけれど、「私たちは、これだけのバックアップができる」「予算はここまでですよ」「皆さんは考えるだけですよ」と最初から言ってくれれば、諦めがついた。ところが、そうではなく「どうぞ」と言っておきながら、いざ具体的な話しになったら「できない」となった。最終的には、市が白黒で印刷してくれることになったが…。我々は、組織をつくったり、勉強の方法は、学ぶことができた。ところが、地図を一つ作るにしても、自分たちだけで作っている。らぶチームの来年やることについて、詳しく聞きたいこともある。それを我々は生かしていこうと考えている。ところが今、その機会がない。行政は、バックアップする、しないは別として、「このチームは、来年はこういう方向でやっていってください」と言ってくれればいい。問題は、やるならやる、考えるなら考える、行動するならする、とはっきり方向付けしてほしい。少なくとも14年度は方向付けをしなければならない。13年度はわさわさとやって終わってもいいが、14年度は、そうはいかない。そうでないと、新しい人を呼べない。
SZ:らぶチームは、月2回の会合をもっている。このうち1回を全体会議にしてもらいたい。お金の問題は、チームメンバー各自が1,000円ずつ出し合って、今後の活動費にすることを前回話し合った。それから、書記やホームページの件は、今後の体制では難しくなるので、5/14までにチームで話し合いをして答えを出したい。
木原:予算のことで市から何かあるか。
KS:今日が市としての主催は最後になる。今後のチーム活動のあり方については、継続して行こうとなれば、自立性をもった組織にして、できる範囲で続けていってほしい。先ほど世話焼き(世話役)という名称が出たが、会の代表者(会長など)は必要だろう。また、ホームページを続けていくかについては、皆さんで決めていくことになると思う。ホームページが負担となって、本来の活動に支障がでるのなら、無理して続ける必要はないと思うが、皆さんが活動する上で必要と考えるならば、やるべきだろうと考えている。行政がどのように支援するかは、地域福祉をどう進めるかの問題であり、地域福祉は、住民の自主的な活動から、お互いの助け合いが生まれてくるものだろうと思う。できるだけ皆さんにはボランティアとしてお願いすることになるが、マップづくりなど材料費を伴うものについては、各自のお金を使ってまでやるとなると大変である。そのような中でも、花水には町内福祉村があり、また、地区社協もある。今の時点では、町内福祉村や地区社協の予算の中で支援していただく方法を考えており、調整していきたい。
TR:花水地区福祉コミュニティづくりは、コミュニティ全体が、どのように助け合いができるかを考えるのだから、既存の福祉を出たところでアイデアを出し合おうということだった。でも、福祉村の予算を使うとなると、「既存の組織の予算を減らして、私たちの考えを実行させてください」といことになってしまう。だから、みんなで1,000円でも2,000円でも出し合ってやっていけばいいと思う。「第一番目の福祉」「素人の福祉」でやろうという意欲で集まっているのだから、それの芽を摘むような考えが行政にあるようなら、もう少し話し合いをしましょう。
OM:基本的に地域福祉をつくるのは、住民であり、行政がここまでやってくれたことに感謝して、あとは自分たちでやるべきだと思う。それで予算がないのならば、例えば寄付を集めるとか、最初の資金として入会金制度を採ればいい。そうやって、この会を存続していけばいいと思う。それでどうしても、この部分はやってほしいということだけを、市や県に提案して、あとは自主運営するのが基本だと思う。行政は、あとは口を出さないと言っているのがいい。例えば、「福祉村を使うのはよせ」とか「社協を使うのはよせ」とかは、一切言ってないのだから、私たちの方から働きかけて、提案しなければ何も進まないと思う。この3つのグループが、これだけやってきて、これから代表者会議をもって、重なっている部分を精査していって、いいものを作り上げていく過程で予算が必要になれば、それを持ちかえって、みんなで対策を話し合っていけばいい。市はもう、これ以上やってくれなくていいし、記録がほしいならば、「会議に出席させてほしい」と市から言ってきてほしい。この過程が大事だと思う。「市民が何を考えているのかを知りたいので、この会議の書記をやらせてほしい」という依頼が市からあったら、みんなでどうするか、情報提供するのか、それとも自分たちだけでやるのか、もっと開かれたものにするためには市へプロセスを見せていこう、などといった反対のスタンスでやっていった方が絶対にやりやすいと思う。
KS:今日は、もう時間がないので、次回に今後の進め方について話し合ってほしい。花水地区の福祉団体と、どのように連携していくかも含めて、議論していただければありがたい。
TR:今のOMさんのは意見である。しかし、「OMさんの考え方がいい」ということを論議する場がない。物事は論議した上で始めていかなければならないので、まだ結論は出さないでほしい。
KS:市としては、ここで一つの区切りとして終わる。今後も支援や協力はしていかなければならないと考えているが、最終的には自主運営していただくのが地域福祉の課題と思っているので、これらを含めて次回、議論してほしい。