以下では、C-Kermit ver 6.0.192 を利用した場合の設定方法を述べる。 (C-Kermit ver 5A(190)とは若干設定方法が異なる。)
インストール後には、以下の操作を行う。
dialer:*:68:root,george
kermitとコマンドラインから入力すると起動する。 うまくインストールされていると、以下のようなメッセージを出力してkermitのコマンドモードになる。
Executing /home/george/.kermrc for UNIX... Dial directory is /home/george/.kdd Services directory is /home/george/.ksd Executing /home/george/.mykermrc... Good Morning! C-Kermit 6.0.192, 6 Sep 96, for FreeBSD Copyright (C) 1985, 1996, Trustees of Columbia University in the City of New York. Default file-transfer mode is TEXT Type ? or HELP for help. [/home/george] C-Kermit>kermitのコマンドモードは、?を入力すると、ヘルプを表示してくれるので参考にすると良い。 この状態から、c [return]と入力すると、接続モードに入る。
[/home/george] C-Kermit>c Connecting to /dev/cuaa0, speed 38400. The escape character is Ctrl-? (ASCII 127, DEL) Type the escape character followed by C to get back, or followed by ? to see other options.接続モードでは、キーボードから入力した文字は、通信ポートへ送られ、通信ポートから入って来た文字は画面に表示される。
モデムへ文字を出力できているかどうか、試してみよう。 接続モードから AT [return] と入力してみよう。
AT OKうまく設定できている場合は、モデムからOKが帰って来るはずである。 接続モードからkermitのコマンドモードへ戻るには、通常は CTRL+\ c と入力する。 後で示す .mykermrc を利用している場合は、 DEL c と入力する。 (DEL c は X Window System 上の kterm からは入力できるが、コンソールからは入力できないようなので注意)
kermitを終了するには、kermitのコマンドモードからexitと入力する。
set escape 127という指定で、kermitの接続モードから抜ける時のエスケープキーを DEL キーに割り当てている。 標準の設定では CTRL-\ になっているので、上記の.mykermrcを利用する際には注意が必要である。
; set log file nameというコメントの下では、通信した時のログファイル名を作成する設定がなされている。
.kermrc に定義されている CALLマクロに加えて、.mykermrcにはCALLLOGマクロを定義している。 CALLLOGマクロでは、ログファイル名の先頭につける文字列を第1引数に取り、この文字列を使ってログファイルを作成している。 このマクロは、後で記述する .ksd ファイルから利用される。
.mykermrc には、NIFLOGIN(Niftyserver用ログインスクリプト) や NCKLOGIN(Net-Cook用ログインスクリプト)も定義してある。 これらのマクロも .ksd ファイルから利用されることになる。
nifty2 366-1591 ; Niftyserve Road 2 nifty4 379-6711 ; Niftyserve Road 4 nifty7 320-4525 ; Niftyserve Road 7 inside 03-5966-1054 ; inside-BBS msx 03-3985-6227 ; Mankai Special X680x0 dennou 380-4504 ; Tokyo Dennou Yuuennchi上記のように設定すると、kermitの内部からdialコマンドを用いて名前で電話することができる。
C-Kermit> dial nifty2上の操作で、nifty2(366-1591)にダイアルしてくれる。 モデムが「ぴーひゃららら」という音を出して、接続したら
C-Kermit> cと入力して、kermitの接続モードに入ろう。 普通にパソコン通信できるだろう。 パソコン通信を終了する場合は、DEL cと入力すると、kermitのコマンドモードに戻る。
NIFTY2 niflogin2 GHD00157 call hayes /dev/cuaa0 19200 366-1591私の .ksd ファイルは 自作マクロ CALLLOG を利用しているので、以下のようになっている。
NIFTY2 niflogin2 GHD00157 calllog ni /dev/cuaa0 19200 nifty2 NIFTY4 niflogin4 GHD00157 calllog ni /dev/cuaa0 19200 nifty4 NIFTY7 niflogin7 GHD00157 calllog ni /dev/cuaa0 19200 nifty7 MSX ncklogin George calllog sx /dev/cuaa0 19200 msx INSIDE ncklogin George calllog in /dev/cuaa0 19200 inside DENNOU ncklogin SNET0203 calllog de /dev/cuaa0 19200 dennou decalllogマクロの第1引数はログファイルの接頭語(prefix)にしてあるので、Niftyserveに接続すると ni19970808120000.log というログファイルを自動で作成するようにしている。
.ksdに定義されているホストのリストを表示させるには、listマクロ(.kermrcでデフォルトで定義されている)を使う。
[/home/george] C-Kermit>list 6 items in services directory: NIFTY2 niflogin2 GHD00157 calllog ni /dev/cuaa0 19200 nifty2 NIFTY4 niflogin4 GHD00157 calllog ni /dev/cuaa0 19200 nifty4 NIFTY7 niflogin7 GHD00157 calllog ni /dev/cuaa0 19200 nifty7 MSX ncklogin George calllog sx /dev/cuaa0 19200 msx INSIDE ncklogin George calllog in /dev/cuaa0 19200 inside DENNOU ncklogin SNET0203 calllog de /dev/cuaa0 19200 dennou de実際にアクセスするには、kermitを起動した後、accessマクロ(.kermrcでデフォルトで定義されている)を実行する。
C-Kermit> access nifty2「ぴーひょろろろ」とモデムから音がして、接続した後に
GHD00157's password:に答えてパスワードを入力してやると、SJISモードで自動ログインするようにマクロを組んでいる。
ちなみに、
C-Kermit> access nifty2 passwordと、あらかじめnifty2のパスワードを入力しておくこともできる。 こうすると、nifty2へログインする際にパスワードを聞いてこなくなる。 慣れてきたらこちらの方が便利だろう。
オートログインの動作の詳細を知るには、やはり、.kermrcのaccessマクロを追いかける必要があるだろう。
作成されたログファイルは Shift-JIS なので、mule からは ^u ^x ^f として漢字コードを指定してファイルをオープンすると良いだろう。
オフラインで書いておいたテキストをアップロードするときは、mule から *sjis*mac で書いておいて kermit の transmitコマンドを利用している。