志穂美悦子さん:筋肉質の清純派女優!!

志穂美悦子さんとは?:

志穂美悦子さんといっても、長渕剛さんの奥さんという以上には、若い人はあまり良く知らないないかもしれません。夫の一連の不祥事以降、志穂美さんの一般的なイメージも悪くなっています。また、その潜在的な能力の割にはあまり作品に恵まれず、ある意味では不遇な女優さんでした。そこで、志穂美悦子さんがどのような女優であったか知らない人のために説明しておくことにしましょう。

アクション女優:

志穂美悦子さんは、本格的なアクションができる日本ではじめての女優であり、70年代から80年代にかけて活躍した女優さんでした。日本映画とくにアクション映画の衰退もあり、彼女の後には、日本映画界には彼女と並ぶような本格的なアクション女優は現れていません。志穂美さんがアクション女優としていかに優れていたかは、立ち回りシーン以外でも、福井の海岸の25メートルの断崖からの海への飛び込みのシーンを吹き替えなしに自分でこなしていたことや、舞台『魔界転生』のデモンストレーションでの新宿コマ劇場屋上からの飛び降り(興味がある人はここをクリックして下さい。)などで実証されています。しかしながら、先にも触れた日本のアクション映画の衰退のため、その能力を十分に生かした映画が残せなかったことは本当に残念なことです。


清純派女優:

最近は、Vシネマなどを中心に女性が主演のアクションものが比較的多く制作されるようになっています。そこに主演している女優達と彼女の違いの一つは、アクションの本格的な訓練を受けているかとどうかいう点です。ただし、 最近では、アクションの訓練をきちんと受けている女優さん(例えば、高橋めぐみさん)も出てきています。しかしながら、もう一つの大きな違いがあります。それは、最近のVシネマの女優さんは、アクションとともにお色気を売り物にしているのに対し、志穂美さんは(いまではこの言葉はほとんど死語となっていますが)清純派女優であったという点です。彼女はヌードになったことはありませんし、さわやかなスポーツウーマンの雰囲気が売りでした。また、アクションなしの役、たとえばテレビのホームドラマの普通の娘役や「瞳の中の訪問者」の女学生役などでも清純派女優としての魅力を十分に発揮していました。とくに、「瞳の中の訪問者」での清純な美しさは輝くばかりであり、主演の片平なぎさを完全に食ってしまっていました。


筋肉質の肉体:

志穂美悦子さんは、当然のことながらアクション女優としての鍛え抜かれた肉体を持っていました。彼女は着やせする方なので、服の上からは余り良く分かりませんでしたが、女性ボディビルダー顔負けの筋肉質の逆三角形の肉体を持っていることはファンの間ではよく知られてました。そのことは、ここをクリックすると見れる写真や左下の写真からも想像できることと思います。 彼女の肉体の凄さをしめすものとして当時よく挙げられたことに、バストより胸囲の方が大きいという点があります。背中の上部から脇の下にかけての筋肉がものすごく発達しているためそのようになったわけです。また、腕も太く、力を入れれば力こぶができ、腹筋は鍛え上げてカチカチで、しかも割れ目が出来て段々になっていたと自分でも話していました。太もももカチカチの筋肉質で周りが55センチほどもあったそうですスピードスケートの岡崎朋美選手とほとんど同じ数字です。(証拠として当時『平凡パンチ』に載ったインタビューの一部を引用しておきます。興味のある人はここをクリックして下さい。)

男性の中には、このような筋肉質の体を嫌っている人も少なくありませんでした。ある雑誌にのった発言を引用しておきましょう。

「筋肉質の女の子ていうのは好みじゃないなあ。この人の体って近くで見ると力こぶだらけなんだもん。女性ボディビルダーで食っていけるよ。」(当時の三流月刊誌『ウィークエンドスーパー』の女性タレントのブロマイドを多数集めて、タレントを批評するという記事の中での発言。)

私のまわりの男性でもそんな人が結構多かったのは事実ですが、私を含めて彼女のファンはそんなことは気にしてませんでし、むしろアクションができるスポーティーな肢体を魅力的だと思っていました。


圧倒的に多かった女性ファン:

志穂美悦子さんのもう一つの特徴は、もちろん男性のファンもいましたが、女性ファンの方が多かったことです。とくに、熱烈なファンには。、アクションが出来てさわやかな印象の彼女に憧れた年下の女性の割合が非常に高かったのです。このようなファン層は、男性客向けの映画作りが看板であった当時の東映とはマッチしませんでした。実際、やくざ映画や『トラック野郎』などが上映されている当時の東映の映画館の雰囲気は、若い女性にとっては非常に入りにくいものでした。それが、彼女をうまく生かした映画が製作されない遠因となったことも事実です。余談ですが、熱烈なファンだった女性の多くは、結婚とその後の夫の一連の不祥事には、男性ファンにもまして大きなショックを受けているようです。ついこの間、偶然そのような女性のつくったホームページに遭遇しましたが、好きな芸能人の欄に、高校時代以来志穂美さんのファンであることが書いてあった後に、「おい、長渕剛。えっちゃんを不幸にしたら、殺す!!」と書いてありました。


筋肉質の清純派女優:

今から思えば、彼女は単なるアクション女優ではなく清純派アクション女優であったのであり、筋肉質の清純派女優だったのです!!

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