TULIP "THE LIVE" 40th Memorial Tour

川口総合文化センターリリア





何年ぶりかの川口。ここに住んでいたのはもう20年以上前のこと。電車で通るたびに高層マンションが立ち並ぶ景色は目にしていたが、実際降りてみて駅周辺のあまりの変貌振りにも驚いた。昔住んでいたところを探してみたがあまりにも街の様子が変わってしまい、昔の住所がうろ覚えだったせいもあり、結局見つけられなかった...。

さて、川口リリアはその昔財津和夫のソロ・コンサートで1度来たことがあったはず。会場に着くと開演前に既にグッズが売られていた。どうせパンフレットしか買わないのだけれど先に買っておこうと列に並んでいたら、会場予定の20分前頃になったら販売中止、そのまま開場待ちの列になってしまった。会場までまだまだ時間があるのに”待ちきれなくて並んでいる人”に図らずもなってしまったのだった。
開場後の場内では、あらかじめ今日のコンサートは間に休憩を挟むとのアナウンスが流れる。
コンサートは姫野の「ワン、ツー、スリー」のカウントとともに「夏色のおもいで」で開始。1曲目から場内は総立ち、そのままアコースティック・セットまでほぼ座れない状態に...立ちたくないのに。初日と言うこともあってかなり”盛り上がりすぎ”な印象だった。
安部のギターは今回もギブソン335。姫野のヴォーカルで「明日の風」、「悲しきレイン・トレイン」と再結成では定番の曲が続いたところで安部のMC。安部曰く今日のコンサートは「有料公開リハーサル」だと(笑)。
4曲目にやっと”新曲”「おいらの旅」。もっともその時は曲名が全く分からなかった。以前は曲名は分からなくてもどのアルバムに入っていたかは、大体分かったものなのだけが最近はそれさえ分からなくなりました(笑)。宮城と上田が歌ったところでアコースティック・セットへ移る。
安部が(次に歌うので)緊張でドキドキしていると言って歌ったのが、もしかして73年以来?かと思える「思えば遠くへ来たものだ」。安部が歌っている最中に財津が「拍手」と書かれた大きなプラカードを掲げて客席に拍手を促す。続いてアコースティック・セットの定番「博多っ子純情」、「僕のお嫁さん」と続いてアコースティック・セットは終了。これで一部は終了かと思ったら、またもや曲名不明の”新曲”「Mr.プレスマン」。「ここはどこ」と続いて一部は終了。
結構長い休憩の後二部のオープニングは”毎回1曲取り上げられる二期の曲”、今回はその「The Halo」でスタート。その後の流れは何かいつもの通りに曲が続いた後で、今回はこの位置で「青春の影」。一瞬盛り上がる拍手とその後の静寂。しかし歌い始めるとやっぱり財津和夫の声が出ていない。
「虹とスニーカーの頃」、この時期はちょっと季節はずれな感じの「Someday Somewhere」。ツアーは年末まで続くので、その時には季節に合った曲になっているのだろうが。
でも”またか...”の印象。いっそうの事最初の再結成ツアーでやった「光の輪」でもやってくれたらと思った。
おなじみのイントロが流れ出し「Shooting Star」、これでエンディングかと思いきや、最後は「心の旅」だった。
アンコールは定番「銀の指環」から。財津和夫が珍しく「私のアイドル」ではなく「夢中さ君に」の間奏の最中にギターをネオン・ギター持ち替えるも、調子が今一だったようで思ったように光らなかったうえに照明との意思が会わず、財津が一生懸命ギターが光っていることをアピールして照明をおとさせようとするのだが、かえってライトを浴びせらる始末(笑)。
最後はやっぱり「魔法の黄色い靴」の大合唱で幕を閉じた。

数曲の”新曲”はあったものの結局は”いつもの再結成・いつもの同窓会”だった。わざわざ”40周年メモリアル・ツアー”という必要があったのかは疑問。再結成の口実としては必要だったのだろうが。
今年の初めまで財津和夫のツアーや宮城・上田のソロ・ライブもあり、年末もまたツアーの合間にソロ・ライブがあったりして、40周年に向けて準備万端整えましたというよりは、各人それぞれのスケジュールをかかえた上での”再集結”なんだね。
もうすぐ年金というバンドに過度な期待をするべきではないのだろうが、”メモリアル・ツアー”なんていわれるとちょっといつもとちがうことを期待してしまうものだ。
くしくも同じ年に再結成した「プリンセス・プリンセス」の奥居香は言っていた。「同窓会では意味がない」と。



東京国際フォーラム(2012年10月7日)


ちょうど1月ぶりの東京公演。2度目かつこれで多分見納めのライヴ。以前ならあそことあそこと..3〜4回目位になっていたがさすがに今度のツアーはもう十分だと思った。
日曜日、新装オープンしたばかりの東京駅を眺めつつ有楽町へ。東京駅周辺はカメラを構える人たちで一杯。自分もその一人(笑)。
ちょっと期待したのは某テレビで中継でもしてくれないかと思ったものだが残念ながらなかった。初日同様「SONGS」の花束が届いてはいたのだけど。
内容は一月前と比べて変化なし。さすがにこなれてきて「有料公開リハーサル」と言うことは無かったが、セットには変化なし。オープニングから総立ちになることもなく落ち着いてみることができた。最初のMCで安部さんが「30周年」と言っていたのはご愛嬌。「拍手」のプラカードは初日は2回使われたが今回は一度だけ。その程度ならいっそうの事やめればいいのに(笑)。
上田が直前に手術したらしく、その影響なのかMC開けにドラム・セットにいなくて曲に入れなかったりということがあったが演奏は問題ないようだった。
アンコールで気がつけばネオン・ギターがステージに。初日は「夢中さ君に」の間奏中にギターを持ち替えていたが、今回は最初からネオン・ギターを使用。今度はギターも照明もタイミングよく決まった。
帰りはやっぱり東京駅の夜景を見ながら帰りました。