Paul McCartney
OUT THERE JAPAN TOUR
11.19.2013 TOKYO DOME
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- 公演チケットは売り切れ、ニュー・アルバムは1位となんでこんなに盛り上がっているのだろう?不思議。
自分はというとニュー・アルバムどころか、前作「KISS ON THE BOTTOM」もいまだ買わずじまい。リマスター版も買わずじまい。過去3回の来日公演は2度ずつ行っていたが、今回はチケットの馬鹿高さもあって1度きり。11年ぶりと言ってもあまり世間ほど盛り上がっていないのだ。
直前の「SONGS」でみたポールもちょっと不安な感じ。いつのライヴだかわからないが声が出てなくて、聞いてるほうがはらはらする。
東北大震災直前のイーグルスのコンサート以来の東京ドーム。
どうせ定時には始まらないと思いつつも、6時過ぎにはドームへ到着。うわさ通り、グッズ売り場は長蛇の列。何を売っているのか?どうせ買わないのでのぞきもせずに、パンフレットだけの短い列があったのでそちらでパンフレットのみ購入。
噂では写真撮影自由という話もあったのだが、実際はスマートフォン程度ならいいということらしい。
席は1塁側スタンド。先行予約とかで何かの会員に入会させられ、特別料金を取られたりしたわりにはこの程度の席(笑)。
そういえば以前は私設販売業者からチケットを買ったこともあったのだが、今回はそういう業者を見ることもなかった。私設グッズ販売はあったようだけど..。
開演前、スクリーンにはビートルズやポールのをサンプリングした音楽が、これもまたビートルズやポールをコラージュした映像とともに延々と流されて、こらがまた結構いらない感じ(笑)
スクリーンは縦長のものが全面に2つ、サイドに1つづつあったのだろうか、反対側はわからなかったが。当然ステージ背後もスクリーンなんだろう。
今回はオープニングが「エイト・デイズ・ア・ウィーク」という以外はあえてセット・リストを調べずに来た。もう大方BEATLESナンバーはやりつくしただろうと思うので、WINGSの曲に期待していたのだれど、やはり大半はBEATLESナンバーが占めているようだ。せめてYOU TUBEでみた「VENUS AND MARS〜ROCK SHOW」や「JUNIOR'S FARM」をやってくれないだろうかと思っていた。
7時開の演予定を20分ほど過ぎて、いよいよ「エイト・デイズ・ア・ウィーク」でスタート。アリーナと違いスタンドは総立ちになることは無く、これは落ち着いて座って見られるかと思っていたら、立つ人が徐々に広がりだして結局総立ちに。立ちたくないのに(笑)。
2曲目はいきなり知らない曲。新曲か?4曲目にジェット機が飛び交う映像とともに「ジェット」。それが終わるとヘフナーから花の模様のついたレスポールに持ち替えた。このあたりでレスポールということは、と思っていたら、案の定「レット・ミー・ロール・イット」だ。あいかわらずこの曲は欠かさないんだね。聞いているほうはちょっと飽きた感じがないでもないのだけど。
ポールがしゃべると、スクリーンの下のほうにMCの和訳が表示される。これは前回の公演のときも行われていたこと。前回は訳の入力が間に合っていなかったみたいだったけど、今回はタイミングが少し遅れるものの訳としてはましな感じか。でも、いらない感じ(笑)。
知らない曲をはさんで「バンド・オン・ザ・ラン」から「西暦1985年」。これは初めて聞く。「ザ・ロング・アンド・ワインディンゴ・ロード」に続いて「ハートのささやき」。1回目、2回目の来日公演の時は聞けなくて、前回の公演でやっと聞くことができた曲。今回もやってくれたのは嬉しい。この曲をやるくらいだから声のほうは調子がいいのだろう。
いつのまにかスタンドは立つ人はいなくなったが、私の前だけぽつんと一人立つ人が(笑)。ステージが良く見えないんだけどまあいいか、盛り上がっているんだから。
さらに今度は「アナザー・ディ」まで。これも初めてだと思うけど、よくもまあこんな懐かしい曲を。「ブラック・バード」はアメリカの公民権運動に触発されたというようなコメントだったと思う。歌いながらステージの一部がせりあがるという演出。「ヒア・トゥディ」はジョンのために作ったというような話だったが、前回の演奏のときはそんな話してたかな?「ミスター・カイト」ではタコ糸に見立てたレーザー光線が天井に向かって放たれる演出。
ニュー・アルバムからの曲も時々やりつつ、BEATLESナンバーなのだが、いくらんなでも「オール・トゥゲザー・ナウ」や「ミスター・カイト」、「ラブリー・リタ」はマニアック過ぎだろ(笑)。こういうのをやるくらいだったらもっとWINGSの曲をやってほしいのに!
ウクレレからバンドスタイルへ展開する「サムシング」は前回同様、というか「ジョージ・ハリスン追悼コンサート」と同じ。「ジョージ、素敵な曲をありがとう」と。
「イッショニウタッテ」と言っていた「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」、私は当然座って聞いていたのだが、隣の席の女性が立ち上がり歌いながら腕を振り回すので、肘が私の頭をかすめる(笑)。まあいいか。盛り上がっているんだから。
「バンド・オン・ザ・ラン」、「バック・イン・ザ・USSR」と怒涛の盛り上がりの後、ピアノについて「レット・イット・ビー」。
基本的にほとんどの曲はライヴでもあまりアレンジを変えることなく演奏されるのに「レット・イット・ビー」だけはなぜかかなりアレンジした歌い方。この曲はむしろあまり変えずに聞きたい気がするけど(気にらなかったのは「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」ではなく「レット・イット・ビー」のほうだったのか(笑))。
いつものピアノのイントロで始まるのは「死ぬのは奴らだ」。テレビで見た背景の建物が爆発音とともに崩れる映像。テレビで見たときほど花火が上がるようなことはなかったが爆発音と、火柱が上がた。
ちなみに「WINGS OVER AMERICA」ではアナログだったせいか、爆発音がカットされていて何か物足りない感じ。CDになったのだから、次のの再発の時にはぜひ爆発音をオーバーダビングしてほしい。
「死ぬのは奴らだ」が演奏されて、そろそろコンサートも終盤だろうか。次の「ヘイ・ジュード」は観客にコーラスを促し「ダンセイダケ」とか「ジョセイダケ」とかいっていたけど、結局みんな一緒に歌っていた(笑)
ところがこの頃からあわただしく帰りだす人多数。まあ、これも現実です。
曲が終わってアンコールのコールの間も結構大勢の人が帰りだし、隣の席の人もいなくなった。でも前の一人立つ人はそのまま(笑)
アンコールの1回目は日本公演では半世紀ぶり(かな?)の「デイ・トリッパー」からWINGSの「ハイ・ハイ・ハイ」、「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」。
ぞろぞろと退場していく人たちがいるなかアンコール2回目は「フクシマノタメニ」と「イエスタディ」(震災に言及したのはこれだけなのだけど)。続いて「ヘルター・スケルター」から、最後はいい年したおじさんたちが感涙ものとの噂のアビーロード・メドレーで締めくくり(私は泣きませんでしたが(笑))。
最後は日の丸を振るサービス。朝日新聞の主催なのに(笑)
(先日の朝日新聞にも見開きで日の丸を振るポールの広告が掲載されていた。朝日新聞なのに(笑))。
終わったのが10時。休憩なしで一気に2時間40分というのは歳を考えたらさすがと言うしかない。まあ、曲のほうは何をやってもやらなくても不満は残るので仕方がないか。だけど、値段を考えたらもう一度見たいという気には...。
これで最後との噂もあったけど、私はまた来る可能性はあるのではないかと思う。福岡〜東京、この程度の移動距離でこれほど稼げる国はあまり無いのではないか(笑)
私から見たらそれなりに若い人はいたが、小さな子どもは見なかった気がする。親が子供を連れて気軽に観に来られるような金額ではないから。若いファンを増やさなくてどうするんだと思う。おじさんたちはいつまでもそんなに体力は無いんだから(笑)
帰りはやっぱり今回も最終新幹線での帰宅だった。
- Set List
- エイト・デイズ・ア・ウィーク
- セイヴ・アス(新曲)
- オール・マイ・ラヴィング
- ジェット
- レット・ミー・ロール・イット
- ペーパーバック・ライター
- マイ・バレンタイン(新曲?)
- 西暦1985年
- ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード
- ハートのささやき
- 今日の誓い
- 恋を抱きしめよう
- アナザー・ディ
- アンド・アイ・ラヴ・ハー
- ブラックバード
- ヒア・トゥディ
- ニュー(新曲)
- クイーニー・アイ
- レディ・マドンナ
- オール・トゥゲザー・ナウ
- ラヴリー・リタ
- エブリバディ・アウト・ゼア(新曲)
- エリナー・リグビィー
- ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト!
- サムシング
- オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ
- バンド・オン・ザ・ラン
- バック・イン・ザ・USSR
- レット・イット・ビー
- 死ぬのは奴らだ
- ヘイ・ジュード
--- アンコール1 ---
- ディ・トリッパー
- ハイ・ハイ・ハイ
- アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア
--- アンコール2 ---
- イエスタディ
- ヘルター・スケルター
- ゴールデン・スランバーズ/キャルリー・ザット・ウェイト/ジ・エンド