暑い夏に庭を彩る花を集めました。
 夏休みといえば、宿題の観察日記。今思うと、懐かしい気持ちでいっぱい…


芙蓉

芙蓉
(リクエストNo.043 涼さん)
 中学卒業の頃まで住んでいた家には、庭に父がつくった小さな池があって、そのそばに夏になると白い芙蓉の花が咲いていました。
 芙蓉の茎には、その頃飼っていた白い犬を昼間のあいだ、つないでいました。
 ひょうたん型の小さな池には、やはり父が好きだった鯉。家の窓から見えるその光景が、とても好きでした。
 中学3年の時、父が癌で亡くなり、私たちは父母のふるさとである今の海辺の町へと帰ってきたのですが、今でも芙蓉の花を見ると、子供の頃馴染んだあの家が、特に父が好きだった池の周りの風景が とてもなつかしく思い出されるのです。
アオイ科 花言葉:しとやかな恋人 


朝顔
朝顔 〜Morning glory

小1の夏休みといえば、朝顔の観察。姿の割に丈夫な花なので、特に苦労した記憶もない。
ところが翌夏。我が家は家の建替えのために一時的に引越していた。家の様子を見にきてふと庭を見たら、前年朝顔を植えていた場所にたくさんの朝顔が咲いていたのである。
今思うと観察内容よりも印象的な出来事であった…

ヒルガオ科 花言葉:固い約束


ひまわり 〜Sunflower
1 genge
 夏の「ひまわり」の所を見ていて、子供が宿題でそだてていた「ひまわり」を思い出しました。
 長いメジャーが無いときには、ひまわりの花の下から毛糸を茎に沿って下の方にのばしていくのです。
 茎に細かい毛が生えているので、毛糸はよくつきます。地面のところで切って、あとは家の中ではかります。種の数も数えました。遠い遠い、思い出です。
 私は、今年も去年もミニひまわりを育てました。やっぱりプランターのは小さく、直播きのは、50cm弱でした。残念ながら、今年はもうおしまいになりました。

2 
 小1が朝顔なら、小2の夏はひまわりでした。
 ひまわりというと背丈が2m位になるものもあるのに、うちの庭の日当たりが悪かったせいか、ずいぶんヒョロっとした感じに育ってしまいました。花の直径10cm、茎の太さは5mm。今でも忘れられません。
ひまわり
キク科 花言葉:あなたを見つめる、光輝


ポーチュラカ 〜Portulaca

ポーチュラカ
(リクエストNo.036 横浜市 N.K.さん)
 今日は久しぶりに花をリクエストさせてください。
 その花とは、ポーチュラカ。ハナスベリヒユともいいます。
 赤、白、ピンク、オレンジ、黄色などたくさんの色がある小さな花で、これらが混ざっていっせいに咲くと、まるでニコニコ笑っているようでとってもかわいらしいのです。
 夕方近くになると花びらを閉じてしまうのですが、暑さにとても強い、元気な花なのです。
 描くときは、ぜひいろんな色がまざった状態でお願いします。この花は、単色より混色で植えた方がずっとよいのですよ。
スベリヒユ科


凌霄花 〜Chinese trumpet flower

 

 数年前の夏休み、ダンナと長野を旅行した。
 私は、長野といえば学生時代の合宿で行った高原付近しか知らなかったので、「長野=涼しいところ」というイメージだった。
 しかし、今回は学生時代を長野で過ごした彼の思い出旅行。 諏訪や戸隠などの涼しげな観光地も回ったが、メインは松本市や長野市など、盆地の暑いところばかり。あまりの暑さに、ただでさえ夏に弱い私は半分死にかけていた。

 そんなとき目に入ったのが、このノウゼンカズラ。
 何故か小布施には、ノウゼンカズラを植えている家が多く、丁度満開のオレンジ色が、さらに暑さを倍増させたのであった…(ううう、ホントは好きなのよ、この花)

ノウゼンカズラ
ノウゼンカズラ科 花言葉:名誉、光栄


ほおずき 鬼灯 〜Japanese bladder cherry

小さい頃、母からほおずきの実を鳴らす遊びを教わった。けど実から種を出すのが一苦労の上、やっと出せても今度は上手く鳴らせない。そのうちその遊び自体やらなくなってしまった。
けど、自分ができない遊びを自分の子供に教えられる訳がなく、この遊びもそのうちなくなるのだろうと思うと何だか淋しい。誰か上手く鳴らせる人、いませんか?

ナス科 花言葉:ごまかし


月下美人 〜Dutchman's pipe cactus 月下美人
(リクエストNo.009 横浜市 cherryさん)

えーと、描いてほしい花は月下美人です。
あの透き通るような花弁がたまらなく好きです。私も銅版画の腕が上がったら、一度は挑戦したいモチーフです。
サボテン科 花言葉:はかない恋


花言葉の出典:週刊花百科 Fleur(講談社)/花ことばと贈り方(同文書院)/〔花の家〕