隠す様にスポーツバックに入れていた花束は、見事な移り香となって、開ける度にフワリと、甘く優しい時間を運んでくれました。

コメント1　東京都　S.O.さん

私が一番印象に残っているのは、九段のフィリピン大使館の桜です。
もともと九段下は千鳥が淵や靖国神社など都内屈指の桜の名所ですが、わたしは中学高校と毎年この桜を見ながら学校に通ったものでした。
中学の入学式のあと教室に入って、新しい担任の先生や、同級生と初めて対面した日。わたしも机の上に真新しい教科書を並べて先生の話を緊張と不安のなか聞いていました。そんなとき学校の隣にあるフィリピン大使館から、風に舞った桜の花びらが、窓際のわたしの教科書の上にひらひらと落ちたのです。なんだかそれだけのことで「いい学校だなぁ」と思った覚えがあります。

コメント2　東京都　G.T.さん

桜は散ってしまうと華やかさがなくなり寂しさを漂わせます。
咲き始めから満開までが華やかさの局地。
散り始めから哀愁の世界に入り、桜の花びらが地面を覆うとき、美化された桜の生命を感じる。
今や葉桜、桜の終焉です。花の命は短くて...可憐な花は美しい。 あー、桜よ桜、汝は何故斯くも可憐なのか....。

コメント3　やすこ

私が通っていた高校は「桜丘高校」といいます。
その名の通り学校の周囲は桜の木だらけで、入学式のころなどそれはそれは美事です。
入学したころはそれほど思い入れもなかった桜ですが、今ではすっかり好きな花の一つになりました。
桜は青空に向かって咲き誇る姿もよいし、夜桜もまた色っぽくて好きです。