- 11/12/31
- 昨晩、何気なく映画鑑賞リストを眺めていたら、今年あと1本見たら「2006〜2011年の6年間に、映画館で500本鑑賞」になることに気づき、急遽大晦日の映画館へ行くことに。今年最後の1本に選んだのは、トム・クルーズのMI:4こと『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』、実は過去3作は見たことがない。けど、せっかくフリーパスがあるのだから、自分では選ばないような作品も見ないとね。
ハードなアクション物が苦手な私、予告編のカーチェイスや銃撃戦で既にお腹いっぱい。見始めてすぐ、IMFが罠にはめられる辺りまでは「やめときゃよかった…」と後悔していたけど、ドバイの超高層ビルに侵入した辺りからは楽しめるように。だって、あまりにあり得なさすぎて(^^;)。トムの超人的な身体能力も然ることながら、最先端(?)のスパイグッズやコンピュータルームのサーバーの取り扱いまで何でもこなす姿に、「スパイってスゴイ」の一言。日頃、どんな訓練受けてるんでしょうね〜。で、世界を股に掛けたスパイのお仕事、今回もロシア、ドバイ、インドが舞台に。クレムリンは威厳ある佇まいに見せていたけど、あとがスゴイ。ドバイの砂嵐、本当にあんなに凄いの?? あれじゃ観光に行く気にならない! 一方のインド、メディア王が開くパーティでは西洋風の会場の真ん中でインドの伝統的な衣装を身に纏った美女たちが踊りを披露。嗚呼、こうやって"日本=芸者"のような、インドのイメージが流布されていくんだなと思ったのでした。
最終的に、今年は108本を映画館で鑑賞しました。昨年は102本だったので、着々と記録更新。つい邦画に偏るので、意識的に邦画以外も見ているのですが、それも50本(46%)見れていてまずまずの成績。が、さすがに段々何を見たのかが怪しくなってきているので、来年はもう少し厳選するようにしたいです(といいつつまた見てしまうのでしょう)。ちなみに、今年良かった作品→
邦画: 僕たちは世界を変えることができない。、エンディングノート、うさぎドロップ、大鹿村騒動記、アンダルシア、もしドラ
邦画以外: 恋とニュースの作り方、英国王のスピーチ、永遠の僕たち、ソーシャルネットワーク、マネーボール
- 11/12/28
- NYの大晦日の人間模様を描く『ニューイヤーズ・イブ』。幾つかのエピソードが組み合わさっていて、それぞれに私でも名前を知っている(笑)俳優が出る豪華作品。こういうオムニバス形式が好きなこともあるけど、何だか楽しそうな雰囲気で、楽しみにしていました。メインはタイムズスクエアで開催されるNY名物のイベント「ボール・ドロップ」。イベントを主催する人たちと、楽しむ人たち。イベントなど関係なく病院に勤務する人と、新年一番乗りの出産を狙う人。過去の恋にとらわれる人、古い自分を捨てたい人。などなど、他人から見れば他愛もないけど本人にとっては一大事!を抱えて夜は過ぎていく。そんな中、大晦日にもかかわらず、戦地の兵士に招集がかかるという小さなシーンがある。ここで、どんなに騒いだって大晦日と元旦は地続きで、実際には何か大きな変化があるわけではないということを思い出す。自分だって、たいていは紅白を見て、除夜の鐘をTVで聞きながらいつの間にか新年を迎えるわけだし。それでも人は新しい年に何かを期待する。どうか、良い年になりますようにと。
タイムズスクエアのボール・ドロップは今回初めて知りましたが、賑やかで楽しそうなイベントですね。これを軸にしたことで、作品自体も「見ると運気が上がりそう」な感じです。そういえば、西洋の年越しは"カウントダウン"なんですよね。日本もするところはするけど、やはり除夜の鐘を聞いて「あ、いま年が明けた」、という感じですかね。
- 11/12/27
- ここのところアメリカ映画で「余命短い若者」の話が続いている。今回の『永遠の僕たち』では、まだ10代であろう少女アナベル(ミア・ワシコウスカ)。あるきっかけで彼女と出会い、短い恋をする少年イーノック(ヘンリー・ホッパー)の目を通して描かれる。イーノックは、幼いときに交通事故で両親を失い、自分も臨死体験をしたことで生きる意味を見失っている。生きる意味を得るために見知らぬ人の葬式に出たり、さらには事故が原因で表れるようになった日本の特攻隊員の幽霊・ヒロシ(加瀬亮)と会話したりという状態。一方のアナベルは、幼いときからの闘病生活の結果、今回の再発も受け入れてしまっている。どちらも生身のままの意識ではあり得ない、耐えられない―― ということなのか、作品全体が詩的な雰囲気。絵に描いたような美しい少年少女の隣に特攻服を着た加瀬亮が淡々と英語を喋っていても、なぜか違和感がない。話の展開も無理がなく、どんどん二人の末期的な行動に巻き込まれていく。そしてついに彼女がこの世に別れを告げる日、タキシード姿のヒロシが彼女の前に表れ、彼女をエスコートしていく。
イーノックは、大切な両親は為す術もなく奪われたけど、アナベルを丁寧に見送ることができて心の隙間を埋められたかもしれない。葬儀でさまざまな彼女との思い出が彼の心を去来するシーンが、見る者の心も満たす。同時にヒロシの心も観客は知る。戦時中の日本では口にできなかった愛の言葉が、甘く切なく詩のように響く ――なんで監督が日本の特攻隊員の幽霊を出そうと思ったのかわからないけど、加瀬亮は素晴らしかった。淡々とした中に秘めた熱情に吸い込まれそうでした。
- 11/12/25
- 昨年末にどっぷりはまったNHKドラマ、セカバーこと『セカンド・バージン』が、この年末に一挙再放送。今夏の劇場版は不評だったけど、やはりドラマ版は今見ても勢いがあり、今日も見入ってしまった。官能シーンやドロドロ不倫劇が刺激的ではあったけど、やはりヒロイン・中村るいの潔い生き方に惹かれたのだと改めて思った。鈴木行役の長谷川博己は「家政婦のミタ」では全くのダメンズだったけど、こっちではやっぱり王子様。陰影のある照明も二人を美しく見せていましたね。
- 11/12/21
- かつてパリで行われたユダヤ人迫害。少女は自分が連行される前に幼い弟を納戸に隠した―― ふだん、あまり戦争物は見ないのですが、弟がどうなったかが気になって見た、『サラの鍵』。チラシに大きく写る大人の女性と、弟を隠した少女・サラとの関係をよく理解しないまま見てしまったので、最初大混乱(というか、戦時中に隠した弟をサラが捜す話だと思ってた)。しかも、大人の女性=ジュリアはNY生まれのパリ在住、出てくる人物も年配の人ばかりで区別がつかず、ますます人間関係が「?」の状態。。。でも、見終わって大きな充足感を得る作品でした。物語は、記者であるジュリアがサラの足跡を追うという形で進行。フランス人夫婦に極秘裡に引き取られて育てられたのち、一人アメリカへ渡ったサラ。そこで結婚をし、息子を産み、短い生涯を終えていた。迫害からすでに70年が過ぎているし、ジュリアとサラに直接の接点はない。ただ、サラが住んでいたアパートの部屋の、哀しい歴史がつなぐだけ。しかしジュリアは、周囲の苦言にも耳を貸さず、何かに憑かれたようにサラと関わりのあった人を追っていく。しかし、探れば探るほど、傷つく人も現れる。サラをユダヤ人と知らなかった、彼女の息子のように。ジュリアは一体どんな真実が欲しかったのか? ――物語は多面的な顔を見せる。肝心の弟は、"ナチスもの"だけに悲惨な最期。サラの人生を追い、関係者に重い口を開かせていく様は重厚なミステリー。しかし、時代を生きた男女の物語でもあり、最後は運命論的な物語に。いや、ジュリアが自らサラを自分の人生に取り込んだ――自分の手で人生を切り拓くことを選んだと感じさせるラストに、大きな安堵感を得るのでした。
帰宅後、日テレドラマ『家政婦のミタ』の最終回。3か月間笑顔を見せなかった家政婦の三田灯(松嶋菜々子)がついに微笑む・・・!
<後日追加>結局、最終回は視聴率40%という、快挙を達成。初回から見ていた私としては、してやったり。父親役の長谷川博己目当てで見始めたけど、はっきりいって見ていて楽しいドラマではなかった。ストーリーは毎回キワモノ。松嶋菜々子は無表情だし、長谷川博己は完全ダメ男。4人の子どもたちは他人に要求するばかりで毎回超イライラ。叔母の相武紗季も隣人の佐藤仁美も色んな意味でイライラ。けど、ナゼか目が離せず毎回見てしまった。次第に灯の過去が明らかになり、彼女自身にも変化が表れ始める。先週、涙ながらに「放っておいてください」と訴えるシーンではかすかに感情が顔に表れ、それがとても美しく見えた。別に松嶋菜々子のファンではないのだけど、これは本当に凄いと思った。最終回で見せた笑顔も"ギリギリ"だけど、これでも十分。人間ってほんの少しの笑顔で幸せになれるし、こんな表情の変化だけで高視聴率を叩き出せるなんて、まだまだ日本のドラマも捨てたもんじゃないと思った。
- 11/12/6
- TOHOシネマズの昨年分のマイルが今月末で失効。いつもは1000マイルをドリンクと交換する程度だけど、今年はあと3、4本見れば6000マイル(=1か月間のフリーパス)に届きそう。というわけでしばらくTOHOに集中することに。
まずは、藤原竜也主演の『カイジ2 人生奪回ゲーム』。前作は見たし、藤原くんのファンでもあるけど、あまりに劇画調なので今回はパス・・・しようかと思ってたけど、まぁマイルのために。どこかで「前作は人間対人間の闘いだったが、今回は相手が機械なのでイマイチ」というような映画評があったけど、全く同感。パチンコの台を相手にビルを傾けるような大策略・・・に見えるけど、所詮パチンコ。前作のゲームがバラエティに富んでいただけに、今回は話が小さく見えるのが残念。それに、カイジのキャラもどう見せたいのか。地道な生活ができないダメ人間なのか、鋭い洞察力でゲームを勝ち残る切れ者なのか。人情に篤い寅さんであることは確かかな。
- 11/11/28
- 桑名の妹が、予定より10日ほど早く男児を出産♪ ついに私も伯母になりました!
- 11/11/26
- 本日、会社恒例の秋季レク。今年は横浜市磯子区にある、はまぎん こども宇宙科学館を舞台にクイズラリー。ちょっとシブイけど(マジで今年は予算がなかったらしい ^^;)、子どもも楽しめて、200人近くが入れる場所ということですね。私も子どもの頃はこういう場所も好きでしたが、さすがに最近はね… でも、科学館にまつわるクイズを探しつつ、放電ショーとか光のマジックなどの科学実験装置で遊んだり、プラネタリウムを見たりするのはなかなか新鮮。いちばん凄かったのは、宇宙トレーニング室にある重力を体験する部屋。小部屋の中に坂があるだけなのだけど、これが思い切り傾斜してて、入った途端に足が重く、立てなくなる。錯覚を利用しているらしいんだけど、なんかスコーンと殴られたような体験でした。ちなみに私たちは社員4名+2歳の子どもというチーム編成。お子様は大人のクイズの正解探しに飽き、途中でパパとトレーニング室で遊んでいました。
科学館を出たあとは、中華街の重慶飯店でディナー。去年もディナーはここでしたが、美味しかったので嬉しい。ここでも合間にクイズやじゃんけん大会などがありましたが、わがチームはことごとく負け、箸にも棒にも引っかからない成績で終わりました。。。ふっ。
- 11/11/22
- 旅行も最終日。滞在は半日だけなので法隆寺エリアを中心に散策。まずは法隆寺。広い境内に五重塔や夢殿など、有名な建物の数々。今日は天気も好く、青空に端正な姿が映えます。そして金堂や大宝蔵院はの釈迦三尊像や、夢違観音、百済観音など優美な仏像に玉虫厨子。想像以上の大きな百済観音より、夢違観音の方が優しげでいいな〜、とここまで来て、実は3年前の奈良旅行で奈良国博の法隆寺展に来ていたことを思い出しました・・・釈迦三尊や金堂壁画もさることながら、天蓋の飾りの楽器を持つ飛天に再び会うことができ、ふと涙がこみ上げます。今月末まで秘宝展もやっていて、大半はシブ〜イ絵画や伎楽面なんだけど、最後に3年前に複製された"平成の玉虫厨子"というのが異彩を放つ。本物は煤けてどこが玉虫なのかわからないけど、複製は本当にきらびやかで、当時の人はひれ伏しただろうなぁと。
思いの外、法隆寺に時間がかかったけど、次は中宮寺。やはり半跏思惟の如意輪観音ですよね。って、これと天寿国曼荼羅繍帳のレプリカしかないのだけど。黒光りする観音様、実は長い間燈明の煤を受けられたものと初めて知りましたが、そのアルカイックな微笑みはやはり格別。がんばって歩いた甲斐がありました。
今回の旅は紅葉のトップシーズンだったわけですが、それは修学旅行や遠足のシーズンでもあり、京都でも奈良でもたくさんの制服姿の若者や小学生を見ました。法隆寺では韓国の高校生も。実は、奈良は3年前に来たときも「中学の修学旅行で来たはずなのに記憶がない」と思いましたが、やはり今回も記憶は蘇らず(京都の記憶はあります)。今回出会った若者たちには、長く記憶に残ることを祈ります…
本当は斑鳩エリアの四つの寺(法起寺、法輪寺)を回ろうと思っていたのだけど(観光センターの人は「歩くだけなら30分位の距離」と言っていたので)、全然無理。。。寺を巡って1日中歩き回る旅程も今日で3日目。足も痛い。そもそも寺の中の移動を全く考慮してなかったのが敗因・・・醍醐寺も永観堂も東寺も法隆寺も歩くあるく…(しかも法隆寺は駅から寺までも遠い)。中宮寺にお参りした時点で今回の旅はエンドに。あとはランチとお土産。JR奈良駅周辺は何もないので、京都駅の伊勢丹で買いまくってから帰途につきました。
今日のグルメ:朝はまたもホテルの中華薬膳でお粥。トッピングの具が何種類かあり、美味。特に大豆肉の山椒煮が素晴らしい。昼は法隆寺前の食事処で名物・茶粥。お餅は入ってたけど、、、奈良はずっとヘルシーでした。夜は恒例の駅弁。京都駅で一番人気のものをチョイスです。
- 11/11/21
- 昨日は紅葉デーでしたが、今日は古物デー。午前中はCちゃんと東寺の弘法市(骨董市)へ(ダンナさんは一人で鈴虫寺へ願掛けに行ったとか)。骨董市も一度行ってみたかった所。弘法市は毎月21日に開催されるそうで、それを先月見た樹木希林の骨董紹介番組「温故希林」(の再放送)で知ったこともあって、この日程にしました。いや〜、イメージどおりの光景。古着に古道具、新旧の器に雑誌や浮世絵、と何でもあり。番組で希林さんが買ってた菓子型や、尾久先生が悩んでた古瓦も多数あり、興味津々。Cちゃんは人形制作に使う端切れと、小物を置く足つきの小台という明確な目的があり、懸命に物色。端切れは色々買い込んでいたけど、台の方はなかなか良いものがなく(あっても、上に立派な壺が載っていて、バラでは売ってくれない(^^;))、残念そう。私の方は特に目当てがあったわけじゃないけど、素敵な器かガラス器があったらいいなと思っていたら、ハデな金魚柄のガラス器に一目惚れ。店の兄ちゃんはどうも日本人じゃなさそうだし、ぼられてるんだろうなと思いつつ、大枚差し出してしまいました(でも悩んでじっと見つめていたら、1割負けてくれた)。「何に使うんだ?」と聞かれてもね、いいのいいの♪
2時間ほど市を徘徊したあと、東寺の境内へ。公開中の国宝・五重塔の初層内部をぐるっと一周し、金堂と講堂で黄金の仏像を拝む。講堂には所狭しと並んでいらっしゃって迫力。時折差し込む薄日を頼りに懸命に目を凝らし。。。と、世界遺産をゆっくり堪能するはずだったのだけど。お賽銭を投げた拍子にバッグの取っ手の金具が外れるというアクシデント(御利益ナシ!?)。拝観もそこそこに東寺をあとにし、京都駅の伊勢丹で代わりのバッグを買うハメになったのでした・・・Cちゃん、付き合ってくれてありがとう!!(ちなみに、私は「百貨店といえども、関西のバッグは柄が華やかなものが多いなぁ」と思い、できるだけシンプルな柄のものを探す横で、長崎出身のCちゃんは「これくらいの方が落ち着く」と、私が選ばないような柄を色々勧めてくれたのでした)。
京都駅ビルでランチをしたあと、Cちゃんとはお別れ。彼女はこのあとダンナさんと合流し、今夜帰途につきます。私の方はもう1泊、午後は壬生寺近くの京都清宗根付館へ。ここは現代の根付け作家の作品を中心にした美術館で、以前から行きたかったところの一つ。季節ごとに1か月間だけ開館し、常設展のほか、特定の作家やテーマの企画展をしています。この秋の企画展は『浮世絵展』。北斎の「神奈川沖浪裏」を立体的に表したものや、江戸時代の人物や風俗を表したものなどを展示。常設の方も数多くの作品が展示され、その小さな世界にしばし引き込まれました(ちなみに私は美女などを彫ったものよりも、景色やメタファ的なものが好み。伝説や諺を彷彿とさせるものが好きです)。
まだまだ遊びたかったけど、昨日から歩き回り過ぎてそろそろ足腰もガタガタ。今夜は奈良泊(京都で2泊は取れなかった)なので、一休みしたあと近鉄で京都をあとにしました。
今日のグルメ:京都の宿では朝食を付けなかったので、コンビニのパン。東寺に行く途中に美味しそうな定食屋があるのに気づき、ちょっとがっかり。昼は京都駅ビル The CUBEの田ごとで鰊そば。甘い鰊にホッとします。夜は奈良・新大宮前のホテルで。料理自慢のホテルで、夜は中華薬膳のコース。一見フランス料理のようなお洒落な料理が幾つも出て、満腹。どれも美味しゅうございました♪
- 11/11/20
- 昨年入社20周年を迎えた私、今年は3回目のリフレッシュ休暇をいただけます。当初は同期の友人と海外旅行を計画していたのだけど、諸事情により断念。急遽一人で2泊3日の京都・奈良旅行を計画。"秋の京都"というのも一度行ってみたいと思っていたのですが、週末は混んでいるだろうし、平日に休むのは気が引ける。いつか会社を辞めたら行こうと思っていましたが… まぁ、いったん決めれば話は早い。決めたのが11月に入ってからだったので、宿が取れるか心配だったけど、何とかget。しかも、なんとCちゃん夫妻が同じ日程で京都旅行をすることがわかり、現地で合流することも決定。過去2回のリフ休もCちゃんにお世話になりましたが、よもやねぇ。でも楽しい旅行になりそう!
10時過ぎには京都に到着。まずは地下鉄東西線のほぼ終着にある醍醐寺へ。ここは豊臣秀吉の"醍醐の花見"で有名なところですが、庭園から見る紅葉も素晴らしいということで選択。が、、、実は、今年の京都の紅葉は少し遅れているらしく、予報も「見頃は11月下旬」。京都駅前のイチョウは黄色く色付いていたけど、モミジは…。醍醐も周囲の山は緑色、境内も全体的には緑色が勝っていたけど、ところどころにあるモミジはそこそこ紅葉。国宝の三宝院から見る庭園は優美で、薄日が射すとはっとします。ただ、三宝院は撮影禁止。奥の弁天堂で半分ほど色付いたモミジと池をカメラに収めるのみ。受付の人は「上醍醐まで行けば紅葉が綺麗」と言っていたような気がするけど、弁天堂より奥に進む道がわからず断念。まぁ、日も少し翳って薄ら寒かったので、また今度ね。
次に東西線を少し戻り、蹴上で下車。"見返り阿弥陀"で有名な禅林寺こと、永観堂へ。こちらはかなり色付いていて良い雰囲気。秋の寺宝展を開催していて、長い回廊を巡りながら書画や屏風を鑑賞。最後の阿弥陀堂で"見返り阿弥陀"と対面。思ったより小さな仏像でしたが、凛とした、けど優しい眼差しのお顔に心が落ち着きます。お寺自体が、醍醐寺の重厚さとは対照的に、開放的な感じがして、阿弥陀様も優しく見えるのだろうなぁ。
その後、京都市役所前まで戻り、美術はがきギャラリー・京都便利堂へ。町屋風の店内の壁面には、一面の絵はがき♪ 実は今日はお寺で良い絵はがきに出会えなかったので、ここで"旅先から"用を購入。東京エリアの美術館のものはいつも目にしているけど、それ以外のエリアの美術館のものや、便利堂オリジナル作品も多数あり、またまた大量に購入してしまいました…
最後にCちゃん夫妻と圓徳院の夜間ライトアップを鑑賞。八坂神社のそば、高台寺のすぐ近くにある圓徳院は、秀吉の妻 寧々が最後を過ごした場所。こぢんまりとした作りだけど、前後に美しい庭があり、中の襖絵も美しく、女性らしい雰囲気の寺。こちらも紅葉は薄付きだったけど、灯りに照らされる庭は幻想的。風が冷たいなぁと思いつつ、縁側でゆっくりと鑑賞しました。
Cちゃん夫妻とはその後バーで一服。京都には毎年来るという彼女たち、今日も永観堂には行ったけど、なぜか阿弥陀様は見なかったとか、ダンナ様は今回は縁切り寺巡りをしてるとか、ディープな話題で盛り上がりました。
本日の宿は、九条駅から徒歩10分のホテル。朝、先に荷物を預けるために寄ったのだけど、迷子になって15分ほどウロウロ。住宅街で夜が暗そうなので、帰りは京都駅からタクシーに乗ったのだけど、運転手に地図を見せても住所を言っても「わからない、そんなところにホテルはない」と言われ、近くの交差点で下車するはめに。。。ホテル自体はお洒落で綺麗なんですけどね・・・
今日のグルメ:昼は醍醐駅近くの焼き鳥屋・鳥せいで親子丼。夜は先斗町のうどん屋・おめんで鯛とかぶのみぞれうどん。うどん、お出汁と鯛の旨みが美味。
- 11/11/12
- 先週に引き続き、今週末も資格試験。今日は語彙・読解力検定2級を受けてきました(今日は準会場の団体受験。明日が一般試験日)。こちらは本業であるライターの力試しのために挑戦。業務ではテクニカルターム(しかもIT関連)しか使わないけど、ライターとして語彙が豊富なのに越したことはない。一応毎日、新聞も読んでるし、Webの腕試し問題も難なくクリア。2級なら大丈夫、と思ってタカをくくっていたけど、いざテキストを見ると・・・厳しい!。ベネッセと朝日新聞が共同で主催しているこの試験、内容も朝日新聞の記事から出題される。自分の好きな分野(文化、科学)だけでなく、当然政治経済国際などの時事問題も含まれるので、何だか大学受験のような気分でした。幸いにも今回はどちらかといえば自分の得意分野が多く出ていたので何とかなったけど、80分しかないので時間ギリギリでした。大丈夫かなぁ。。ちなみに、先週のメンタルヘルスの試験はふつうの会社員風の人ばかりでしたが、今日の試験はご老人も多く、「さすが!」という感じ。もっとも、試験はマークシートなので、やり方がわからなくて大変だったみたいですが。。。
試験会場は茅ヶ崎だったので、終了後に茅ヶ崎市美術館で開催中の『川上音二郎・貞奴展』へ。音二郎・貞奴といえば、大河ドラマ「春の波涛」ですが、二人が茅ヶ崎ゆかりの人だとは知りませんでした。明治の人なので写真も多く残されていて、貞奴はさすが日本初の女優となった人物だけあり、凛とした顔立ちの美人。興業先の欧米で人気を博し、彼の地の雑誌に幾つも取り上げられたり、芸術家たちに描かれたりしたようです。100年以上も前の、そんな華やかな話が今も写真とともに残っているというのが不思議な感じです。同時に、明治は浮世絵版画最後の時代でもあります。音二郎たちの興業は多くの錦絵に描かれ、今も色鮮やかなそれらは、モノクロでピントもぼけている写真とは対照的。正に新旧の文化の過渡期を駆け抜けた感があります。ちなみに、錦絵に音二郎とともに描かれている目元涼やかや女形・藤澤浅次郎は、写真で見ても切れ長の目の優男。元の顔と浮世絵風の顔の両方が見られるのも、この時代ならでは、ですね。
- 11/11/6
- 毎期の初め、課員との面談で今期の目標を立てさせたり資格取得を促したりするわけだけど、たまには自分も勉強せねばと一念発起、久しぶりに資格試験の申し込みをしました。しかも2週連続で。というわけで、本日メンタルヘルスマネジメント検定 III種を受験。テキストは一通り読んだし、一部は職場で実践していることでもあるので、何となくわかった気になっていたけど・・・いざテスト問題になって出てくると迷いまくり。特に法令関係が危ない。というか、やはり記憶力が黄色信号なんですね。まぁ、120分あるので時間が足りないということはなかったですが。
- 11/10/29
- 横浜高島屋で開催中の『大河ドラマ50の歴史展』へ。親の影響で小学生の頃からほとんど見ている私、いちばん古い記憶は平将門を描いた「風と雲と虹と」。いちばん入れ込んでいたのは源頼朝&北条政子の「草燃える」。その後も、「北条時宗」「義経」「篤姫」とはまり、今は来年の「平清盛」を心待ちにしています。展覧会は、50作品の中から名シーンをばかりを集めたビデオクリップが中心で、あとは撮影に使われた衣装や甲冑などの展示が少々。ビデオを見ながら「懐かしい〜」「若〜い!」と大興奮。若い頃の江守徹や平幹二郎なんて全然わからず。緒形拳や西田敏行は改めて常連だなぁと思うし、意外と松坂慶子も多い。そういえば、川上音二郎とマダム貞奴は未だに中村雅俊と松坂慶子のイメージです。大河って、そういう役割もありますよね(ただいま「江」で向井理が演じている徳川秀忠を、かつて西田敏行がやっていたのには驚きましたが)。全くもって、ビデオばかりの展示なのにすっかり見入ってしまいました。そうそう、衣装コーナーには「草燃える」の政子の着物が展示されてましたが、30年も前のものなのに全くきれいでこれにも驚きました。
- 11/10/26
- 小林聡美、加瀬亮、もたいまさこ…という毎年恒例のメンバーでやってくる女性監督の作品群、今年は『東京オアシス』。いつも展開がゆるくて(というかセリフが静かで)大体2作品に1回は眠ってしまう。今回も、ちょっと疲れ気味なこともあって「きっと寝る」とは思ったけど、意外と眠らずに見られました(すれすれだったけど)。今回は、小林聡美扮するトウコという女性が、街で3人の人と束の間の出会いをするというオムニバス。レタスを運ぶ青年(加瀬亮)、昔の仕事仲間で今は映画館で働く女性(原田知世)、動物園で出会った美大5浪中の少女(黒木華)。それぞれふと出会って、会話して、また別れる。3人が物語の中で出会うこともなく、本当に淡々と話が進むだけだけど、トウコがつかみどころのない話をすることで、みな自分を見つめ直していく―― 話の断片から、トウコがそこそこTVや映画に出ている役者であることがわかってくる。出会った人たちは「どこかで見た顔」と心の奥底で親近感を覚える。そのやすらぎが、オアシスなんだね、きっと。東京の人混みの中を颯爽と歩くトウコの足取りは、軽やかで着実。今日もどこかで人と出会ってる、そんな期待が残ります。
- 11/10/19
- "市川海老蔵と瑛太が親子?"という意外な組み合わせが話題の『一命』。時代劇初の3D作品(でも3D上映が意外と少なく、2Dで鑑賞)ということも話題でしたが、その実とてつもなく暗くて、痛い作品。三池監督、作り込みすぎ。。。物語のキーワードは、貧乏浪人の間に流行ったという"狂言切腹"。「生きていく望みもないので、大名屋敷の庭先を借りて切腹させてほしい」と申し出るも、屋敷側は面倒を避けて金品を渡して引き取らせるというもの。物語の大半は、この狂言切腹に走るほどの武士の困窮振りを描く。瑛太は海老蔵の娘の夫という役どころ。海老蔵は主家が取り潰しに遭い、傘張りで生計を立てている。瑛太は身体の弱い妻(満島ひかり)と暮らすため、寺子屋で教えているが、妻の薬代が嵩むため、持っていた書籍をどんどん手放さざるを得なくなる。家はボロボロで隙間風、やっと手に入れた卵は子どもにぶつかられて落としてしまう。が、諦めきれずに口で吸い取るシーンは、今までに見たことがない悲哀に満ち、背筋が凍る。きっと当時はこんな話も珍しくはなかったのだろう。困窮の果て、生まれたばかりの子どもが病気になり、医者に診せる3両を得るために狂言切腹に走る瑛太。しかし「狂言」では済まなくなってしまい―― 大きな庭先できれいな死装束を着せられ、竹光で腹を切るシーンは壮絶。いつまでも続く痛いシーンは、観ている方が拷問。おまけに後半で無惨な姿もさらし、物語の悲惨さをさらに高め―― 高まったところで、海老蔵の殺陣シーン。歌舞伎で鍛えた美しい型に、急に違う話のように見えたりして。。。 さて意外だったのは満島ひかり。これまで気の強そうなエキセントリックな役が多かったけど、今回は今にも死にそうな薄幸の女性。痩せて目ばかりが大きい顔が一層悲惨。しかし、彼女の最期は潔くて良かった。貧しさとは無縁のあの世で幸せに暮らしてほしい。
- 11/10/16
- 蒼井優主演の『たまたま』。オール アイルランド撮影ということで、美しい景色の中の彼女は妖精のよう。そう、彼女は実は"人間ではない"役。自分が何なのか、本当はどこへ行くべきなのかを探して、アイルランドの山や川、牧草地や街中を飛び回る。どこに行っても、誰に聞いても「知らない、よそへ行ってくれ」と追い払われるが、へこたれずに先へと進む。たまには家に泊めてくれる人もいるし、「私のものよ」という人もいる(違ったけど)。"たまたま"生まれた自分、"たまたま"出会った人たち。けど、物語の最後には行くべき所にたどり着く。さて、彼女の正体は・・・? 答えを知ると、ずっと彼女の写真集かプロモーションビデオにしか見えなかった映像が、一転して温かい作品に見えてくる。そんな不思議な作品です。
- 11/10/1〜2
- 母と二人で、三重県桑名市に住む妹夫妻に会いに行ってきました。実は妹は12月に出産予定。母にとっては初孫です。というわけで、お腹の大きな妹を見るのもこれで最後だろうと、押しかけた次第。ちょうど土曜が定期検診の日ということで、産科に同行。初めてエコーとやらを見ました。あぁ、これがドラマなどでよく見るヤツね… けど、もう8か月になろうというのに、親の妹ですら「たぶんこれが頭」というレベル。そういうものなんだ、ドラマとは違うのね〜。そのあとは夕飯を一緒に食べて別れました。出産まで元気にね!
さて、せっかくの旅行なのでグルメの話。といっても、桑名名物ではなく、名古屋もの。昼は名古屋発のチェーン店「若鯱家」というカレーうどんの店で、カレーうどんと味噌カツのセット。どちらも食べやすい味で美味。濃い食べ物が苦手な母にも好評でした。夜は妹オススメの「赤から」、名古屋味噌と唐辛子をブレンドした味噌鍋の店です。本当は、母は辛い物(というか、味が濃いもの)が苦手なので、この店は無理だと思ってたのですが、同じく結婚前は薄味主義だった妹が「全然大丈夫!」というのでチャレンジ。辛さも11段階あり、お店オススメの「赤3番」より一つ下の「赤2番:初めてで少し不安な方に」を選んだのですが… これが、多少辛い物は平気な私でも顔が引きつりそうな辛さ。母は一口食べてダウン。お・美味しいんだけどね・・・結婚して、すっかり濃い味文化に慣れた妹に改めて驚いたのでした(ていうか、妊婦が食べて平気なのか…??)。
2日目は名古屋に移動して観光しようと思ったのですが、朝から母の足の調子が悪く動けなくなったので、桑名の駅前できしめんを食べて帰りました。生まるるものあれば、老ふるものあり。孫が生まれたら、母がしばらく桑名に手伝いに行く予定なのだけど、これじゃ足手まといになるんじゃないかと心配です。。。