ある日ステレオのアンプのスイッチを入れたが電源が入らなかった
これがこの物語の始まりであった。

これは10年以上使っていたヤマハの
A−2000というアンプである 、電源が
入らないので中を開けて点検してみることにした。

中を開けてみるとヒューズが切れていたことが解った、ヒューズを交換して電源を入れるとまたヒューズが切れた、切れたヒューズはパワーアンプ専用のトランスに入ってる回路の物だとわかりテスターで点検すると右チャンネル用の1次巻線のショートであると判明したので修理を諦めることにした。

 そんなわけで、代わりのアンプをどうするか考えた末に最近静かなブームになっている
真空管式のアンプを作ることに決めたのであった、真空管というと日本の場合もう既に
生産していない代物であるが、未だ外国では細々と作られている、事にロシア製の物が
最近安く出回っていて、オーディオアンプ用には価格破壊が起きているらしい。
そんなわけで今回私は秋葉原の三栄無線と言う専門店でオリジナルのキットを買い求めた。

 そのキットはKT−88と言う4極ビーム出力管と言う真空管をメインに使った4球
シングルステレオアンプと言う構成のキットです。

これが箱を開けたところ、糸半田以外は全ての部品が入ってます。

この様なカラーの実体配線図に従って組み立てていきます、実体配線図は1枚コピーを取ってチェック用に使うと良いでしょう。(配線済みの所をマーカーでチェックする)

シャーシーにソケット、トランスを取り付けたところ

これは裏返したところ、ソケットやラグ板に抵抗やコンデンサーを半田付けしていきます。

配線が終わって真空管を取り付けて完成です。

 完成したアンプにCDプレイヤーを繋いでテストしてみました、オーケストラは定位が
良くて、各楽器の音も綺麗に再生されます。

やはり手作りのアンプの音は格別ですね、オレンジ色に輝くヒーターも味が有ります。


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