FM TOWNS
FMTOWNS
富士通が満を持して投入したホビー向け32ビットパソコン。CD-ROMを標準で装備し、当時としてはハイエンドに属するi386を採用。そのくせ定価が40万以下に押さえてありました。これは当時としてはお買い得の部類でした。これが出たときはちょっとがっかりしました。やっぱり68系のCPUを採用して欲しかった。TOWNSが出た結果、富士通に見切りをつけて、X68000に鞍替えした人も多かったと思います。
●当時の売り
●CD-ROM標準搭載
まずはCD-ROM標準搭載。当時CD-ROMはまだまだ普及しているとは言い難く、標準で搭載している機種は無かったと思います。そこに鳴り物入りで投入されたのがTOWNSで、「乾燥機のようなデザイン」でしたが標準で搭載したことで、色々なアプリ(ゲーム)が出てきました。確か「AfterBurner」とかいうアーケードゲームがあって、それがTOWNSに移植されてCD-ROMで発売されたような気がします。CD-ROMの普及に貢献したはずです。そういえば富士通は、フリーウェアコレクションと言うCD-ROMを出していました。CD-ROMに色々なフリーウェアを入れて結構安く売っていたのです。ちなみに私も持っています。TOWNSは持ってないけど・・・
●32ビットCPU採用
もう一つがインテルのi386搭載と言うことです。当時32ビットCPUを搭載しているマシンは、ハイエンドビジネス用で結構高価でした。少なくとも40万円を割っていたマシンは無かったと思います。ところがTOWNSは一番最下位のモデルとは言え、一応40万円を割っていました。もっともキーボードを買うと(別売りだったんです)40万円を超えたはずですけど。
●32ビットネイティブ動作
32ビットCPUを採用しても、OSがDOSだったりしたら御利益がありません。TOWNSはこのあたりも「一応」解決していました。DOSから32ビットのモードを使うためのソフトウェアで「DOSエクステンダ」と言うものがあって、それを使ってネイティブモードのプログラムを動作させていたのです。で、そのことをユーザに意識させないようにTOWNS-OSというGUIベースのOS(と言ってもDOSにGUIをかぶせただけですが)を採用して、ユーザが使いやすいように工夫がしてありました。
●思い入れ
実は欲しかったんです。最初は本気で買うつもりでした。電脳遊園地も毎年行きましたし、フリーウェアコレクションも数枚持っています。電脳遊園地でOh!FMが行ったディスクサービスも何枚か持っています。
でも、買わなかったんですね。今でも時々欲しくなりますが、正直言ってどうでも良くなっています。
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