FM-8 バブルカセット

前置き

FM-8には謎の箱がついていました。「灰皿ボックス」などという異名をとるこの箱は、実はバブルカセットというメディアを装着するためのバブルホルダのために用意された場所だったのです。
私のFM-8にはFM-8についてきたデモカセット(テープ)が入っていたり、小物入れとして活躍していましたが、師匠からもらったFM-8にはバブルホルダとカセットが2個装着されていました。

バブルカセット

バブルカセットは1個あたり32KByteの容量を持ち、それなりに高速でした(カセットテープに比べれば)。
気になるお値段は、バブルホルダという装置が8万5千円、メディアが1個あたり3万5千円、今から思うと恐ろしく高いと思いますが、他の補助記憶装置(とうぜんオーディオカセットは除く)に比べるとそれほど高価ではありませんでした(でも、装置は確かに安かったけど、メディアは高い)。ま、富士通独自のメディアだったこと、メディアが高価だったことなどが原因(だと思います)で普及はしませんでした。一説によると、安定性も良くなかったと言われています。
その後、FM-7では採用されませんでしたが、FM-11では互換性の無い128KByteのバブルカセットが「懲りずに」発売されました。

写真

このバブルカセットは師匠からもらったFM-8に装着されている物です。師匠も良く買ったと思います。
これ、実は音がするんです。「ジージー」って。仕組み的に音がする物なのかどうかわかりませんが、気が付くくらいのおとが常にしているんです。

FM-8のバブルカセット:2個装着時

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