FM-77
FM-7の後継機種として、3.5インチFDD搭載、拡張スロットの強化など機能を大幅にアップして投入されたマシンです。当時8ビットパソコンでシェアのあったPC-8801を意識して作られていることは間違いないと思います。
●当時の売りUPDATE
●3.5インチディスク搭載
なんと言っても「3.5インチディスク搭載」と言うことではないでしょうか。確か「時代は3.5インチ」なんて言うキャッチコピーを使って広告していたと思います。
当時の主流はFMシリーズ以外を含めても5インチでした。そんなときに「時代は3.5インチ」などと言われても信じられませんでした。ところが結果は・・・御存知のとおりです。
●キーボードの分離
FM-7はキーボードと本体が一体となったデザインでした。これは当時のパソコンとしては一般的でしたが、PC-8801シリーズやX1シリーズはいち早くキーボードと本体を分離したデザインを採用していました。FM-11もこのようなデザインでしたが、高級感があって、かっこいいと思ったものです。
これがFM-77にも採用されたわけです。
ですが、ケーブルの太いこと。プリンタケーブル(USBじゃないよ)をイメージしていただければわかると思います。しかもカールしていて・・・半端じゃ無い太さでした。
●拡張スロットの強化
強化というか数が増えました。また、ダブルサイズ(2枚分の大きさ)のカードとスロットが干渉しないように配置も工夫されていました。
●FM-7と完全上位互換
FM-8とFM-7の関係とは異なり、完全にFM-7のソフトがFM-77でも使用可能でした。ハードウェアも外付けの拡張ユニットを除いて互換性があり、Z80カードを含めそのまま流用可能でした。
グラフィック周りもFM-7に比べて強化されていて、速度が向上していたと思います。でも、基本的にはFM-7と同じアーキテクチャで、F-BASICのバージョンも上がっていなかったし、目新しいことはこれくらいだったと思います。
とは言え、FD搭載というのはインパクトが大きく、うらやましかったことは間違いありません。
と、ここまで書いて、640×400の表示を可能にする400ラインカードも装着できる専用スロットを持っていたことを思い出しました。当初はFM-77D1、FM-77D2という2モデルだったはずですが、その後FM77L2という200ラインモデル、FM77L4という400ラインモデルになったはずです。
●私のマシン
私が買ったのは大学生になってからだったと思います。それも相当後で、あまり使わずに押入に押し込んであります。
どうして買ったかというと、安かったからと言うのが一番大きな理由で、シリーズで揃えたかった、FM-7のスロットの少なさを何とかしたかった(実際にはFM-7ではスロットが干渉して使えないものがある)という理由が続きます。
ところで、FM-77は3.5インチFDですが、FM-8、FM-7と渡り歩いてきたので、基本的にソフトが5インチFDで揃えてあったので速攻で外付けのFDを用意しケーブルを自作して外付けがドライブ1、2になるように細工しました。実はこのケーブル、純正で売っているのですが、自作方法がOh!FMに出ていたのを覚えていたので作ってしまったのです。
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