2つある内陸部縦断ルートの1つ、スプレンギサンドゥールはあまりおもしろくないルートと言われていますが、ヴァトナ氷河(Vatnajokull)、Tungnafellsjokull、ホーフス氷河(Hofsjokull)の
眺めの良いポイントはいくつかあります。また同じようにアスキャ(Askja)、ヘ
ルズブレイズ(Herδubreiδ)山の西からの眺望がすばらしいです。
Sprengisandurの名の由来は森林や草原などがない不毛の土地(desert moor)が20キロの長さに渡って鞍部(2つの峰の間の尾根のたるみ)をつくり、北部の果てまでつづくことから付けられています。
アイスランド人にとってSprengisandurはアメリカ人にとってSanta Fe Trail
のようなもので(サンタフェ街道、1821年頃から鉄道開通の1880年頃まで使われ
たSanta FeからMissouri州のIndependenceに至る交易産業道路)、Sprengisandurは無法者であったカウボーイのイメージを目の前に思い出させるものです。かつては羊を連れてた人々が、長い距離、不毛の土地(barren wasteを通過していきました。この歴史的なルートは、現在では荒廃し、現在のルートはそのルートより数キロほど西にあります。
さて、内陸部を南部から進んだSprengisandurルートは北部で3方向に分岐し
ています。西からF72(Skagafjorδur Route)、F82(Eyjafjorδur Route)、
F28(Barδardalur Route)と呼ばれています。
Sprengisandurは4WDの車でなければなりませんが、Godafoss経由で北部から通過するならかなり容易です。
背の高い玄武岩の円柱があるAldeyjarfossという美しい滝を通過して山を登り
始めると、スクレーパー(道直し機)で敷きならした道は荒れたtrackになります。
晴れ渡った日にはOdadahraunを越えてアスキャ(Askja)に向かって素晴らしい
景色が見えます。Trolladyngjaの盾状火山(shield volcano、標高1460メートル)
はGaesavatnaleidルートの一部で、地平線の上にきれいに見えます。西の方へ向
くと、Laugafell(ここには旅行者向けの小屋があります)があり、ここから本当
のSprengisandurルートが始まります。そこでは壮大なバトナ氷河への見通しの
眺めを楽しむことができます。さらに小さなTungnafell icecap(標高1392メート
ル)も眺められます。
多くの川を渡ると、氷河から流れ出した舌状氷河(tongues of glacier)を見る
ことができます。trackは東に分岐します。Gaesavotnへ続く砂れきの平原
(gravel plain)に道が延び、そこには小さな黄緑色のオアシスや非常に明瞭な
(crystal-clear)湖が真っ暗な劇的な景色の中に点在しています。Gaesavotnや
Askjaの眺めを過ぎると、Tungnafellの真下にある編み目状の川が合流する地点、
Tomasarhagiになります。
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