ミーヴァトン湖は溶岩の流れがラクスアウ河をせき止めて生まれた、アイスランドで第3番目に大きい湖です。そこには大小約50の島々が浮かび、その最大の島には火山活動によって出来た有名なクレーター、プセイドがあります。この湖は37平方キロと大き
な湖で、水深は1〜4メートル程度の浅瀬で成り立っています。湖底がちょうど活
発な地熱・火山地域で、温かい地下水が供給されています。海抜が277メートルと
いう高度で、北部という緯度の同じ地域よりも温度が高くなっています。年によ
っては冬期でも温かい地下水のために、湖面が完全に凍結しないこともあります。
夏期は鳥類の大繁殖地になっており、世界的にもっともカモ類の繁殖密度が高い
地として知られています。
さらに、ミーヴァトン潮周辺にはアイスランドで最も火山活動が盛んな地域です。温泉活動と月面のような荒涼とした景観で知られているナウマフィヤトル山、火山の爆発によって出来たクレーター、ヴィーティの丘、1984年9月に噴火し、アイスランドで2番目に若い活火活動地帯で地熱発電所があるクラプラとその噴火の際に生れた新しい溶岩地帯レイルフニュークル、また、硫気孔の沼がポコボコと音を立てて吹き出ているナウマスカルズ、天然温泉が岩の割れめに沸いているユニークなグリョウギャウ、火山活動で形成された溶岩がまるで迷路のように入り組んでいる溶岩迷路ディムポルギル、この地帯で最も有名な2500年前に誕生したクレーター、クヴェルフィヤットルなど地質的にも興味深いスポットが集まっています。 |