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本ページは1998年当時の平日朝に放送されていたJ-WAVEの番組『Singin' Clock』(大槻りこさん、倉島直子さんナビゲート)のコーナー【Today's File】の内容を、J-Wave好きの私個人がテキスト化したものです。
本ページの情報についてJ-WAVEは何ら責任を持つものではなく、掲載情報により被害を被った場合もJ-WAVEには一切責任がないことをご了承ください(私にも責任取れません)。また情報は放送当時のものであることをご了承ください。

ンにまつわる5つの話
食パンのお話
トースターのお話
バターとマーガリンのお話
ジャムとマーマレードの違い
'98年春のパン事情

今週は朝の人気者『パンにまつわる5つの話』と題してお送りしてます。

今は”朝はやっぱり白いご飯”という人よりも、 ”朝はパン”という人が多い日本の朝食事情。 まさに朝のテーブルの人気者であるパンにスポットを当てます。
 
1日目は食パンのお話
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今日は日本人の朝食のパンの代表、食パンのお話です。

食パンというのはルーツを辿るとイギリスの伝統的な山形パンに行き着く と言われています。これをトーストして食べるのもイギリス流なんですが、 他の国ではそのトーストの厚さが極々薄いもの、せいぜい1cmというところで 日本のようなフワフワの厚切りトーストというのは存在しません。

その薄〜いパンをカリカリにトーストして頂くのがイギリス風のブレックファースト、 これにはコーヒーよりも旨味しく入れた紅茶、しかもミルクティーがGood とされています。

因みにサンドイッチにしてもパンは薄ければ薄いほど上品である と定義されているそうで、イギリスの正式なアフタヌーン・ティーに出る きゅうりのサイドイッチというのは、本当に頼りないくらいぺらぺらなもの なんだそうです。物足りなく感じそうですね、日本人にとっては。

ところで日本で食パンが作られ初めたのは、意外にもフランスパンの後なんです。

江戸時代の終り、黒船騒ぎの直後にまずフランス人とフランスパンが上陸しますが、 その後イギリスとの付き合いを重くみていた薩摩藩に政権が移った事で、 横浜にもイギリス人が多く住むようになって、フランスパンからイギリス風の 山形パンつまり食パンへと日本のパンの主流が変わっていったと言われてるんです。

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2日目はトースターのお話
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まずはトースターというパン焼きグッズの歴史を辿ってみましょう。

パンが焼き上がるとポンッと飛び出すポップアップ式トースターのルーツは、 1919年頃のアメリカだと言われています。

それまでは暖炉やカマドの火を使ってトーストを焼いたり、電気を使ったとしても 絶えず人が見ていて焼き上がりをチェックしたりというのが当たり前だったんですが、 そこに画期的な自動的に素晴らしい状態に焼き上がるトースターが登場します。

考え付いたのはアメリカのエンジニア。
彼は自分が働いている工場で出されるトーストがいつも黒焦げだったのにムッ として、バネとタイマーで工夫したポップアップ式トースターを発明するんです。

それまでは朝の貴重な時間を、じっとパンを見張っていなければならなかった主婦、 それから沢山のトーストが注文されるレストランが、これに注目しました。 何度かの改良を経て10年程の間にほとんど全てのアメリカの家庭に このトースターが普及する事になったそうです

真黒焦げのトーストがアイディアの源。まさに必要は発明の母ですよね。

そしてこのポップアップ式トースターが日本で作られるようになったのは、 戦後 昭和21年。当時は電気パン焼き機という名前で発売されるんですが、 その後 昭和47年に発売されたのが、実はパンダトースターなんです。

その前の年に初めて日本にやってきたパンダの大人気を受けて企画されたそうで、 当時でお値段\3,900。たくさんの子供たちが欲しがりましたが、子供に買える お値段ではなかったんですね。

そんな子供たちが成長して、今でもアレが欲しいよね という話になり復刻されたのが、パンダトースター。 当初限定販売だったんですが、大人気で現在売り切れ店続出というヒット商品に なっているという訳なんです。

Apple Store(Japan)


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3日目はバターとマーガリンのお話
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パンにまつわるお話、第三話です。
今日はパンには欠かせないパートナー”バター”が主役です。

バターと言えば最近グルメの人の間で話題なのはフランス産の濃厚なバター。 特にフランスの西に位置するシャラント地方で作られているバターは、 プロのシェフたちの間でも圧倒的な評価を得ている最高級のバターなんだそうです。

冬でも放し飼いにされている延び延び育った牛のミルクは濃厚で深みがあって バターってこんなに旨味しかったの?とビックリする位だそうなんです。 パンにそのまま塗るだけでも朝食のテーブルがリッチになる事受け合いです。 またスクランブル・エッグを作る時にこのフランスのバターを使うと、まろやかで コクのある一流ホテルの朝食メニューが出来るそうなんです。

エシレ・バターという名前でデパートや大手スーパー・マーケットに置いてあります。 一度試してみてはいかがでしょうか。

ところでここで素朴な疑問。
バターとマーガリンの違いは何かご存知ですか?

簡単に言えばこの2つ、原材料が違います。
バターは牛乳から作られる言わば動物性脂肪。マーガリンはサンフラワーなど 植物性脂肪から作られるというものが常識ですよね。

でも実はマーガリンが初めてこの世に誕生した時にはそうではありんせんでした。

それは今から120年程前の事なんです。 当時戦争のためにバターが不足していたフランスで、ナポレオン三世の指示の下、 バターに代わる食品のコンテストが行われたんだそうです。 懸賞金も用意されたその募集に応募されたのが、牛乳に牛肉の油分を混ぜて作られた マーガリン。そうなんです元々はバターの代用品として開発されたのが マーガリンだったという訳なんです。どんな味がしたんでしょう、当時は。

それが現在では原材料を変えて、バター同様、朝のテーブルの名脇役。 皆さん今朝のパンにはバター、マーガリンどちらが塗られているのでしょう。



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4日目はジャムとマーマレードの違い
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今日はパンをさらに旨味しくさせるジャムとマーマレードについてです。

イチゴジャム、あんずジャム、オレンジマーマレードにリンゴジャム、 フルーツベースの旨味しさには色んな種類がありますけれども、では素朴な疑問、 ジャムとマーマレードとでは一体何が違うのでしょう?

答えは実は2通りあります。

日本やアメリカ、イギリスなどでは材料の違いなんです。 オレンジやみかん等、柑橘系の果物で作られるのがマーマレード、 その他の果物で作るものがジャム、という事になっています。

でもフランスでは糖分つまり甘さが名前の鍵を握るポイントなんです。 糖分50%以上のものがジャム、50%以下のものがマーマレードと呼ばれています。 国によって違いがあったんですね。

ところでジャムと言えばお馴染みなのがジャムパン。 パンの中にたっぷりと甘いジャムが詰められたこの菓子パンは、 日本だけのオリジナルなんです。

その誕生は明治33年、当時既にあんパンで有名だった木村屋、 その三代目の頭主がジャムを挟んだクッキーからヒントを得て作ってみたのが そもそものルーツなんですって。

あんパンの生地にあんずのジャムを詰めて あんパンと区別するために形を木の葉形にして”ジャミパン” という名前で売り出したところ、これがヒットしたという事だそうです。

因みにジャムパンと並ぶ菓子パンの人気者、クリームパンは、 その4年後に中村屋から登場する事になります。

今は当たり前のようにジャムパン、クリームパンがパン屋さんに並んでますけれども、 当時の人たちにとってはさぞかしハイカラなものだったんでしょうね。




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5日目は'98年春のパン事情
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最終日の今日は'98年春のパン事情です。

近頃のパンにまつわる噂と言えば、例えば焼きたてのパンが豊富に揃ったファミリー レストラン。フランスパン、ロールパンなどの他にササミ?パンやら ガーリックを練り込んだパンなど何十種類のパンが次々と焼き上げられて、 しかもそれが食べ放題というお店もあって、サンマルクを筆頭に 独特なパンを看板にするファミレスが増加中なんです。

これまでファミレスではセットメニューの場合、 圧倒的にライスを注文する方が多かったんですが、こうした焼きたてパンのお店では、 パンを撰択するお客さんが多くなってきてるという事なんです。 パンの旨味しさというのはファミレス界の成功の鍵になっていくのかも知れません。

そして同様に最近注目なのが、色んな種類のサンドイッチ。

例えばイタリア飯ブームを受けてヒットしているのは、 フォカッチャを使ったイタリア風サンドイッチのパニーニ。 モッツァレラチーズ、トマト、生ハムなどをサンドしたおしゃれなパニーニ、 イタリアンレストランのランチメニューにも登場しています。

また原宿と渋谷を結ぶ明治通りの屋台でもお馴染みなのが、 羊のお肉のローストをピタパンに挟んだピタサンド。ケロブ?ですよね。 本当にあれ旨味しいんですけれども、 エスニックのサンドイッチはすっかり東京人の大好きなメニューになってます。

他にもベーグルを使ったサンドイッチも多いですよね。コンビニに登場していたり、 ここのところ新顔のサンドイッチがずいぶん登場しています。

ところでそもそもは18世紀のイギリスで、 賭けトランプにはまって食事を採る時間も惜しんだ、その名もサンドイッチ伯爵が サンドイッチ考え出したんだそうです。

簡単に食べられるという気軽さが、今でも人々に愛されています。

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