本ページは1998年当時の平日朝に放送されていたJ-WAVEの番組『Singin' Clock』(大槻りこさん、倉島直子さんナビゲート)のコーナー【Today's File】の内容を、J-Wave好きの私個人がテキスト化したものです。 本ページの情報についてJ-WAVEは何ら責任を持つものではなく、掲載情報により被害を被った場合もJ-WAVEには一切責任がないことをご了承ください(私にも責任取れません)。また情報は放送当時のものであることをご了承ください。 |
改正外為法の施行 | ||
4月からの変化2つ |
1日目は改正外為法の施行 |
![]() |
まずこの4月、私たちの生活にも影響のあるsomethingはズバリ! 改正外為法の施行です。改正外為法、ここ1、2週間ニュースなどでこの言葉が頻繁に登場して、金融ビックバンの フロント・ランナー等とも言われていますが、 実際具体的に私たちの生活がどう変わるかと言いますと、 まずは海外の銀行で気軽に預金口座を開いたり、 海外の証券会社と直接取引が出来るようになるという事なんです。
バブル崩壊後ほんとに悲しいくらいの低金利が続いている日本の銀行に見切りをつけて、 海外の銀行でドル等の外国通貨建ての預金口座を開こう という人たちが増えると見られています。
既に若い人の間でもCITIBANKの人気が上昇中で、海外の銀行などの口座を持てば、 その国に旅行した時などに自分の通帳から カードを使ってその国の通貨で預金を引き出す事ができます。或はもっと身近な話だと、 海外通販、メールオーダーをする時にドル建ての口座を持っていれば、 ドルで引き落としてもらえて便利でお得という訳なんです。
実はこうした外資系銀行の進出を受けて、日本の銀行もあれこれサービスを充実させる という事ですから、私たちにとっては比較検討して 自分にオイシイものを選べるチャンスです。
そして改正外為法の影響その2は、銀行以外でも円と外国通貨の両替ができるようになる という事なんです。将来はコンビニエンス・ストアでもドルに両替できる なんて事になりそうですが、とりあえず4月1日から登場するのは、 両替のできる金券ショップです。
例えば東京駅・八重洲口近くにある”パピルス八重洲口店”、ここでは明後日1日から まずドルの買い取りサービスをスタートさせます。 例えばハワイ旅行で余ってしまったドルを円に気軽に両替する事ができます。レートは 銀行のものを基準に、その時々の需要と供給のバランスで変動するそうですが、 手数料はありません。 さらに記念に取っておくくらいの使い道しかなかったコインも引き取ってくれるそうです。
他にも日本国内でもドルで買い物ができるドルショップが登場の予定でし、明後日からの 改正外為法で日本、特に東京は益々インターナショナルな街になりそうですね。
2日目は4月からの変化2つ |
![]() |
今日は昨日に引き続き4月1日から始まるsomethingチェックします。今日は4月から変化があるもの2つご紹介します。
まずは話題になっているガソリンスタンドのセルフサービスシステムです。
ドライバーが自分でガソリンを給油するいやゆるセルフサービス方式、 これまでは安全性の問題からこのシステムを禁止していた消防法が、 4月1日に改正されて法的には解禁となります。とは言っても実際には 明日から消防庁に申込みを申請して、その後検査などをクリアしてスタート という予定なので、ここ東京でセルフスタンドが目立ち始めるのは もう少し先の事になりそうです。例えば船橋市内に準備されているコスモ石油のセルフスタンド1号店の場合は、 4月中旬オープンを予定しています。危険がないように24時間監視する係り員はいるものの ドライバー自ら給油するシステムはついに実現する訳なんですが、日本の場合、現在既に 低価格競争が激しくなっている為に、セルフシステムで人員はある程度削減できたとしても 価格がドド〜んと下がる事はなさそう...というのが今の状況なんです。
セルフ化の為の設備投資などを考え合わせると、急激にセルフスタンドが増えるという事も 今のところなさそうなんで、もうちょっと待ちかな、といったところでしょうか。 でも、近所でもちょっと走ればセルフスタンドがあるって聞いたら、そこまで ドライブしちゃうかも知れませんよね。一度は自分で給油してみたくないですか?
それからもうひとつ、あまり嬉しくない変化としては診療報酬が実質で1.5%引き上げになる という話があるんです。
診療報酬というのは私たちが加入している健康保険から病院に支払われる代金の事 なんですが、毎月払ってますよね?健康保険料、これの自己負担の割合は 変わらないんですけれども、実際に私たちが病院で払うお金、要するに お財布から出ていく額が高くなるという事なんです。
例えば厚生省が試算したモデルケースでいきますと、風邪を引いて 病院に2日間かかりました。サラリーマンなど組合の健康保険の加入者本人が支払う額は これまで\1,150だったとすると、4月からは\1,220、\70の差です。 微々たる差だと思いますか?でも大きな病気やケガをした場合には これが結構痛手になるかも知れませんよね。
今回の改訂は医療費全体の増大を規正するというのが狙いという事なんですけれども、 こうなるとやっぱり常に自分の健康に注意して、病院にかからないように元気でいる事 それが一番大事という事になるんじゃないでしょうか?
これから新しい生活のリズムになる方、体の調子を壊さないように心掛けて元気な4月 迎えましょうね。
![]()