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本ページは1998年当時の平日朝に放送されていたJ-WAVEの番組『Singin' Clock』(大槻りこさん、倉島直子さんナビゲート)のコーナー【Today's File】の内容を、J-Wave好きの私個人がテキスト化したものです。
本ページの情報についてJ-WAVEは何ら責任を持つものではなく、掲載情報により被害を被った場合もJ-WAVEには一切責任がないことをご了承ください(私にも責任取れません)。また情報は放送当時のものであることをご了承ください。

の靴音

この秋冬注目の靴

スニーカー・イン・シネマ

健康面から見た靴の選び方

靴にまつわるの可愛いジンクス

靴のお手入れのプロ


今週のテーマは『秋の靴音』。
よく本当のおしゃれは足元からなんて言いますけれども、靴はファッションの全体の コーディネイトをピシッと引き締める大切なポイントです。
かつてフィリピンの大統領婦人だったミセス・イメルダは何と 靴専用のウォーク・イン・クローゼットを持っていて、そこに収納されていた靴の数は 5,000足とも10,000足とも言われたそうです。そこまでいかなくても お気に入りの靴を何足か持ってれば、おしゃれのレベルもアップするかも知れません。
と言う訳で今週は靴がテーマです。 話題のブーツからサッカーシューズを手入れするプロ、 ホペイル?の話までお届けします。
 
1日目はこの秋冬注目の靴
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今日はこの秋冬注目の靴についてです。

この秋冬注目の靴...お分かりですよね?街で良く見掛けるストレッチ・ブーツです。 ふくらはぎの部分に伸縮性のある素材を使って作ってあるのでストレッチ・ブーツと 呼ばれている訳なんですが、このデザイン、実は去年あたりから出回っていたそうです。 去年の秋、新聞の一面に”次のブーツはこれだ!”と、ドドーンと紹介されていた気が するんですけれども、今年はもう大ブレークです。

例えば伊勢丹・新宿店の婦人靴売り場などでは何と!売り場の半分がこのタイプの靴で 占領されているという状態です。250もの様々なタイプがあって、売れ行きでも 婦人靴全体の4分の1を占めるほどなんだそうですよ。

これまでのブーツとは違ってふくらはぎにピッタリと張り付く素材なんで、 足が綺麗に見えて特に今年流行のスリットの入ったスカートと合わせると 足が本当に綺麗に見えますよね。男性の皆さま、グッときてませんか?

それからもうひとつ、カジュアルなパンツスタイルの女性に今年人気の靴が ワラビーです。 ワラビーと言えば'80年代前半に大学生だった方にはとても懐かしい響きだと思いますが、 当時男の子も女の子も誰もが一足は持っていたカジュアルシューズがワラビー。それが この夏あたりから再びブームになっているんです。

素材はスウェードや柔らかい革、 一枚の革を両方から包み込むようにデザインしてありまして、'80年代当時は ブラウンにブラック、ベージュというあたりが一般的な色だったんですけども、 今年は赤やライトグリーン、ブルーなど鮮やかな色合いのものが登場しています。 こちらが人気になってるんだそうです。私が今狙っているのはくすんだオレンジ色 なんですけれども、なかなか格好いいんですよ。

巷では相変らずスニーカー・ブームが続いてるんですけれども、その中で スニーカーにはちょっと飽きちゃったかな、 もう少しおしゃれな靴をパンツに合わせたいという10〜20代の若い人たち、 特に女性の間で注目を集めているとの事だそうです。

もちろんナイキ、アディダス、ニューバランスなどのスニーカーブームは健在ですよね? エアー・ジョーダンなどのNBAシグネチャモデルもブレーク中です。特にシカゴ・ブルスの マイケル・ジョーダン選手、今シーズンで引退するんじゃないかという噂ありますよね? という事はこの秋発売されたエアー・ジョーダン・シリーズの最新作 エアー・ジョーダンVIII、これがシリーズ最後のものとなる可能性もあるという事で、 マニアの間では大注目されてるんだそうです。

そんな'97年、秋冬の靴事情、さて貴方はどんな靴で出掛けるんでしょうか?

Google


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2日目はスニーカー・イン・シネマ
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今日はスクリーンに登場するヒーロー、ヒロインたちの足元に注目していきます。

映画の中の登場人物が着ている服、時計それからアクセサリー、そういった物って その人の生活様式だとか趣味、それまでに育ってきたバックグラウンドを物語って くれますよね?
特に靴。もしかしたら靴は着る物以上に大切な小道具なのかも知れません。

では早速、スクリーンを縦横無尽に大活躍するアクション・ヒーローの足元を チェックしていきましょう。彼らの足元をサポートする靴と言えばスニーカーです。

例えば『ビバリーヒルズコップ』の中でエディマーフィーが演じるハチャメチャ刑事 アクセルが履いているのは、シリーズを通じてすべてアディダスのスニーカー なんです。それもパート1ではカントリー、パート2ではジャバ、パート3では スーパースターという具合に、アディダスのスニーカーの中でも人気のモデルを次々に 履きこなしてくれるんですよね。気取らないジーンズ姿のエディマーフィーらしい スニーカーです。

それからこちらも熱血警官『ダーティハリー』。
'83年に制作されたその4作目で、ジョッギングするクリント・イーストウッドの足元を ニューバランスのスニーカーが飾っています。 これまた渋目のイーストウッドに相応しい選択です。

それから女性のスニーカー姿で印象的だったのが、'88年の『ワーキング・ウーマン』。 こちらはメラニー・グリフィスが演じていますが、マンハッタンのオフィスで働く 彼女が出勤する時のスタイルは、キャリアウーマン風のスーツに真白なリーボック でした。ニューヨークの街をリーボックでさっそうと出勤して、オフォスに着いてから パンプスに履きかえるんですよね。日本でも通勤はスニーカーでパンプスは持っていく というのが流行りませんでした?確か皆さんリーボック履いていたような気がします。

それから最近巷で人気のアウトドアーテイストのごっついブーツも冒険物の映画に 多く登場しています。

例えばあの『ジュラシック・パーク』、から続編の『ロスト・ワールド』。
この中で登場人物の足元をサポートしているのはティンバーランドのイエローポーツ でした。歩きやすくてとにかく頑丈なブーツなんですけれども、スピルバーグ監督 自身のお気に入りでもあるそうです。

他にもエレガントなヘップバーンの足元を飾っているのはあのフェラガモの靴だった とか、『アメリカン・グラフィティ』で、?が履いていたのはコンバースのハイカット でしたよね?映画を隅々までチェックしていると様々な表情が見えてきます。 今度映画館に出掛けたらその辺り注意して見るのもいいかも知れません。

Apple Store(Japan)


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3日目は健康面から見た靴の選び方
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今日はおしゃれという観点からではなく、足そして体全体からの健康を考えた場合の 靴の選び方についてです。

昨日もお話しましたけれども、ニューヨークのキャリア・ウーマンの出勤スタイルは スーツにスニーカーが'80年代以来の伝統です。足に負担の掛かるパンプスよりも 歩きやすいスニーカーを選択するという実に合理的な選択なんですが、この頃は パンプスと言っても、足の事を考えた歩きやすいデザインが開発されてますよね。

例えば外反母趾を予防するために、つま先をあまりシャープにしないものだとか、 また最近は左右の足のサイズが違う人のために左足用と右足用と それぞれに違うサイズを買うことが出来る、そんなお店もあるんです。

実際、厳密に計ってみると 右と左では足のサイズが違うという人がけっこう多いんだそうです。 それを無理に同じサイズを履いていると、いつも左だけ靴ずれが起きるとか、右足だけ カポカポして脱げちゃうとか、そんな事になるんです。足の事を考えたら 左右それぞれに合った靴を選ぶ事、これがポイントなのかも知れません。

都内では伊勢丹・新宿店の夫人靴売場がこうした左右サイズの違う靴を扱っています。 但し対象はごくプレーンなパンプスのみです。21.5cmから0.25cm刻みのサイズが揃って いるので、例えば左が22.75cm、右が23cmなどという組み合わせで一足のパンプスを 選ぶ事が出来るんですね。お値段は\12,800くらいからです。もちろん左右合わせて 一足のお値段です。

それから最近歩きやすい靴にこだわる人たちの間で常識なのが、靴の中敷き、 インソールにこだわる事です。足の形は本当に千差万別です。オーダーでもしない限り 自分の足にぴったりの靴なんてなかなかないものですが、それを調整するのが インソールです。最近はこの分野でも新素材の研究や開発が進んでいまして、 足にフィットしてしかも疲れ難いインソールが色々発売されてます。

例えば人気なのが水の入ったインソール。これはその名の通り、靴の中敷きに 水がパックされたものです。足の疲れは血行不良が原因と言われますよね? ウォーターパックのインソールだったら連続的に移動する水の動きでマッサージ効果が 生まれて血行が良くなって疲れないんです。 ウォーターベッドで寝ると体重が均等に支えられて疲れないっていいますけれども、 あれと同じ原理なんでしょうね。

また他には自分で自分の足の形にあった中敷きを作れるタイプもあるんです。 熱を加えると形が変わる新素材を使ってまして、ヘアードライヤーなどで これを暖めた状態で靴に敷きます。で、足を入れて馴染ませると自分の足に合った インソールが出来るという訳なんです。

色んな商品が出てますが、こうしたインソール・グッズはデパートなどの靴売場、 あるいはスポーツ用のトレッキング・シューズ売場などに充実しています。 どうも足が疲れやすいムクみやすい、つい机の下で靴を脱いでしまうという貴方、 一度探してみてはいかがでしょう?



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4日目は靴にまつわるの可愛いジンクス
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今日は靴をめぐる物語。昔から様々なエピソードやジンクス、物語が靴には 秘められているんです。

例えば小さい頃女の子が憧れた靴と言えば、シンデレラのガラスの靴です。
憧れの王子様と楽しい舞踏会を過ごした後に12時の鐘を聞いて、慌ててお城の階段を 駆け降りるシンデレラ。そしてそこに片方だけ残された本当にきゃしゃな綺麗な ガラスのパンプス。それはシンデレラ以外の他の誰の足も入らない、正に魔法使いの オーダーメイドなんですよね。

限りなくきゃしゃなサイズには、昔の中国の纏足(てんそく)同様、 女性を縛り付けておくため自由に出歩くのを防ぐためのものだ なんて解釈もあるようなんですけれども、少女たちにとってはやっぱり憧れの靴ですよね。

それからもうひとつ、童話の中に登場する靴で印象的なのはオズの魔法使いです。 ヒロイン・ドロシーが履いていたルビーの靴。願い事を唱えてその靴のかかとを3回、 トントントンと合わせれば、どこでも好きなところへ飛んで行けるという夢の靴でした。

ジュディ・ガーランドが主演した映画の中でも、赤く光るこのルビーの靴は とても印象的だったんですけれども、そのガーランドの履いた靴は実は今アメリカ ワシントンのスミソニアン博物館に展示されているんだそうです。キラキラ輝く 赤のスパンコールに飾られたドロシーの靴。この靴の前には 永遠に少年少女の心を持った人たちが、いつも熱心に集まるそうなんですけれども、 夢の国に連れて行ってくれる魔法の靴が博物館に展示されてるなんて、 何だか素敵な話しですよね?

それからお馴染みの靴にまつわる話しでは、コインローファーをめぐる こんなジンクスがあるんです。'60年代アメリカ、アイビーリーグの学生たちの間で 流行ったものなんだそうですけれども、お目当ての彼女を初めてデートに誘うときは、 愛用のコインローファーのベルトに一週間挟んでおいた1ペニーコインで電話を掛ける、 そうすればどんな高嶺の花でも射止めることが出来る、だそうです。

この恋のジンクスのせいでペニーローファーという別名もあるという話ですけども、 古き良き時代の可愛いエピソードです。今だったら携帯電話ですぐ電話しちゃう ってところでしょうけれども、今ならではの携帯電話のジンクスなんかあるかも 知れませんね。

それからもうひとつ、靴にまつわる言い伝えというか良く言われる事なんですけれども、 靴を買う時は夕方がいい。実際夕方は足がむくんで大きくなるので、 それを計算に入れてサイズを決めるという事。もちろん皆さん納得ですよね。 日本の話で、下駄や靴を投げて、表が出たら天気とか裏が出たら雨、横になったら曇り って良く言いますけれども、あれもやはり靴のジンクスのひとつなんでしょうか?




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5日目は靴のお手入れのプロ
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最終日の今日取り上げるのは、靴のお手入れのプロたちです。
と言っても靴磨きの名人たちではありません。その名もホペイロ。

それはサッカーチームの用具係と選手たちのユニフォームからボールそして大事な スパイクを手入れする縁の下の力持ちなんです。彼らは正にサッカーシューズ、 スパイク手入れのプロフェッショナルなんです。

そもそもホペイロというのはブラジルの言葉なんですね。サッカー大国ブラジルでは、 チームに必ず1人か2人、ホペイロと呼ばれるメンバーが存在します。彼らの仕事は 先ほども言ったように選手たちが試合で使うユニフォームを洗濯したり、ドリンクの 準備をしたり、ボールを揃えたりスパイクを磨いたり、サッカーに関する用具すべてを 管理、保全する事なんです。

運動部のマネージャー的役割なんですが、 その仕事は正にプロフェッショナルの仕事です。

どうプロフェッショナルかと言いますと、選手それぞれの好みや癖に合わせて ユニフォームをきちんと揃えます。スパイクを磨きます。すべてを常に新品の状態に キープします。そして修理が必要なスパイクをチェックして、すり減り具合で 選手の体調や癖までも把握するんです。そして選手には常に最良のコンディッションで グラウンドに立てるように努める、というのが目立たないけど大事な役割なんですね。

実はJリーグが始まるまで日本のサッカーチームにはこうしたホペイロの存在はなくて、 マネージャーとかクラブハウスの雑用係がその役割を兼任していたんです。 でもホペイロの重要性を重く見たベルディー川崎が、ブラジルから評判の高いホペイロを 日本に呼びました。それが日本初のホペイロとして今も活躍中の ルイス・ベゼーハ・ダッシルバさんです。

彼はサンパウロFCなど名門チームでホペイロとして活躍していますが、 その腕を買われての来日でした。ラテン系の陽気なブラジル人というイメージ ありますけれども、それを覆されるほど寡黙で純朴、仕事熱心。夜中の2時3時まで 洗濯をして、朝は誰よりも早くグラウンドにいてスパイクをチェックします。

技術の差が最も出ると言われるスパイクの手入れ、これは彼独特のもので、クリームは 自分で市販のものを合わせたオリジナルの物を使っているんだそうです。 そしてブラジル製のブラシを使って汚れたスパイクを新品同様に磨き上げます。 そしてここが凄いんです。ほとんどの選手メーカーと契約してますよね。そしてその ブランドが良く分かるようにラインを浮き出るようにするんです。そして革の状態を 選手の好みに合わせて、柔らかく整えたり時にはハードに仕上げたりと、 その技術と工夫は長年の経験から得たものなんだそうです。

そしてもう一人、清水エスパルスのホペイロもブラジルからやって来たプロ、 ヤズガー(?)さんです。'92年に来日した彼も ブラジルのチームで経験を積んだホペイロで、 しかもマッサー(これは選手にマッサージをする人の事なんですけれども)の仕事も していたという人です。選手の体調、気分も考えて細かな気配りをするのもホペイロの 仕事のうちなんだそうです。

彼らが整えたスパイクなら安心してグランドに立てると、選手の信頼も厚いという プロのホペイロ。選手の華麗なプレイの影には、 こんな靴のプロたちの活躍があるんですね。

これからサッカーの試合を観る時は、その辺もちゃんとチェックしつつ 楽しまなきゃいけないかも知れません。

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