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本ページは1998年当時の平日朝に放送されていたJ-WAVEの番組『Singin' Clock』(大槻りこさん、倉島直子さんナビゲート)のコーナー【Today's File】の内容を、J-Wave好きの私個人がテキスト化したものです。
本ページの情報についてJ-WAVEは何ら責任を持つものではなく、掲載情報により被害を被った場合もJ-WAVEには一切責任がないことをご了承ください(私にも責任取れません)。また情報は放送当時のものであることをご了承ください。

書館に行こう!

最近の公立図書館

図書館本のリサイクル

図書館で生まれた作品

ユニークな私立図書館

ライブラリー・イン・シネマ

今、公立の公共の図書館が使いやすく親しみやすく変身中です。
また企業や団体が開いている専門図書館、例えばスポーツに関する本ばかりを 集めたところだとか、玩具の本がずらっと揃ったところだとか、そんな図書館も 都内にはとても充実しています。
という訳で今週は『図書館に行こう!』。読書の秋に使える情報をお届けします。

 
1日目は最近の公立図書館
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一日目の今日は、公立図書館の変身ぶりをご紹介しましょう。

例えば開館時間。以前は夕方の5時頃までという図書館が多かったんですが、それでは 社会人は利用しにくいじゃないか、という事で、この頃は夜7時あるいは8時くらいまで オープンしているところが増えています。広尾の都立中央図書館は平日は夜8時まで。 これだったら帰宅途中のビジネスマンも利用できますよね?

さらに夜10時まで開いているというところもあります。こちらは千代田区立の昌平 街角図書館です。銀座線・末広町の駅から徒歩4、5分というこの図書館は、 第2日曜日の休館日を除く毎日、朝9〜夜10時までオープンしています。 これだったら残業して軽くご飯を食べた後から、電車に乗る前に本を借りる という事も出来る時間ですよね?近くにお勤めしている方には嬉しいお話しです。 実際サラリーマンの人の利用が多いそうです。

因みにこれは東京でのお話しではないんですが、長野県川上村の図書館は何と!24時間 オープンしているんだそうです。これは日本で一件?一軒?だけ。何でも農家の方は 日が出ている時間はとても忙しいので図書館に来ることが不可能。 そこで図書館の一部を24時間利用できるようにして、夜間はIDカードを使って 自動貸し出し機で本を借りられるようになっているだそうです。 文庫本やビデオに限られるそうなんですが、これは便利ですよね?是非都心にも 持ってきて欲しいものです。

それから開館時間以外にも利用者のためのサービスは充実してきています。

例えば池を見渡すテラスで本が読めるというおしゃれな図書館もあるんですよ。 これは昨年改装工事を行った大田区の洗足池図書館です。洗足池に面した絶好の ロケーションを活かして気持ちのいい空間を設計しました。池を望むオープンエアーの テラスは、お日さまの陽射しも優しくて本当にいい気持ちです。借りた本を読む事も できるし、図書館の中の食堂で買ったコーヒーをここで飲む事もできます。 カフェ・レストランでくつろぐ気分で、しかも本も読めるし利用するのはもちろん無料。 こんなところでデートなんていうのも、いつもと違って新鮮じゃないでしょうか? 洗足池図書館は第1、第3月曜日と第2木曜日がお休みで、平日は夜7時まで、週末は午後 5時までオープンしています。

他にもサービス充実の図書館は色々ありますよ。 お家の近くの図書館もたまには覗いてみるのもいいかも知れません。

Google


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2日目は図書館本のリサイクル
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今日は図書館の本のリサイクルのお話しです。
図書館の本のリサイクル、つまり書庫の収蔵し切れなくなった本を 再利用してもらおうと、無料で市民に分けるというシステムを今、各地の図書館で 積極的に進められているんです。

そもそも図書館の本というのは話題の本や新刊の本を、図書館司書の判断または利用者 からのリクエストなどで購入して貸し出しています。例えばある本がベストセラーに なりますよね?そうすると借りたい借りたいという人が殺到して、その為に 同じ本を何冊か購入する事になります。でも一時のブームが去ると、せいぜい 区内のどこかの図書館に所蔵していればいい、という程度に落ち着きます。 という事はダブってくるんです、本が。

所蔵スペースにも限りがありますし、結局ダブってる本は処分せざるを得なくなって しまいます。以前はこうした古本は古紙回収業者に払い下げていたそうなんですが、 ここ数年は市民に無料または安く譲るようなシステムが主流になってきた というお話しなんです。

かくして図書館によってはリサイクル専用の棚を設けて、いつでも市民に本を 譲れるようにしてるところもありますし、また年に一度や二度イベントを開いて 市民に古本を放出するところも増えています。ちょっと前のベストセラーから 子供の絵本、料理の実用書、さらには買うとなるとけっこう値段のはる写真集や画集 はたまたマンガまでジャンルは様々です。読みたかった本がそんなチャンスに見つかれば ほんとお得ですよね?

今のところこうした図書館本のリサイクルは、それぞれの図書館が自主的に行なって いるそうなので、まずは近所の図書館で”リサイクルやってますか?”と聞いてみるか、 あるいは区や市の公報などでチェックする事です。 意外にお得な情報 キャッチ出来るかも知れません。

Apple Store(Japan)


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3日目は図書館で生まれた作品
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図書館って、シ〜ンとしていて本の独特の匂いがしていて何となく神秘的と言うか ミステリアスな空気を感じさせる所ですよね? そこからインスピレーションを得て長編小説に仕上げたのが、かの村上春樹です。

彼の『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』という作品では、 図書館という場所が重要な要素になっているんです。高い壁に囲まれて 外界との接触がまるで無いある街にやってきた主人公の僕は、門番から 図書館に行って古い夢を読むのがお前の仕事だと伝えられます。 でもそれはその街に住む一角獣の頭蓋骨から古い夢を読み取れという事でした。
やがて僕は白く乾いた骨の中から古い夢を読む作業に没頭していきます。 そして世界は奇妙に歪み始めるという物語なんですが...

この物語 題名から分かる通り世界の終りというのとハードボイルド・ワンダーランド という2つのストーリーが同時に進行していくんです。そして最後にドッキングする というものですが、実は私、大学の図書館で読みふけってたんです。自分が今いる 世界まで歪んできそうでちょっと怖かったですね。

図書館というのは有りとあらゆる本があります。
小説あり歴史物あり、それから辞書あり。その中の登場人物は数え切れないほどいて、 それぞれがそれぞれの世界を持っていますよね? 図書館にいるといつの間にか外が違う世界に変わっている、そんな錯覚に陥りませんか?
そんな捉えどころのない気分をファンタジックなミステリアスな小説に仕上げたのが この『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』です。これは上下巻で 新潮文庫から出ています。

それから今年出版された海外のミステリーにも、図書館を舞台にしたものがあります。 例えば早川文庫から出ているのは、その名も『図書館の死体』というミステリーです。
この小説の主人公はアメリカの田舎町で図書館の館長を務める若い男性。ある時、 彼に殺人の容疑が掛かってしまうというところから物語がスタートします。そして 田舎町は図書館を中心に奇妙な事件に巻き込まれていくんです。

それから巨匠スティーブン・キングも図書館をモチーフにした作品を発表しています。 タイトルは『図書館警察』。これは未来の図書館を舞台にしたというもので、 図書館の本を返却しなかったらどうなるか?というキング自身の体験から インスピレーションを受けて書かれたという事なんですが、面白そうですよね? 本返却しなかったらどうなるんでしょうか?私ちょっと延滞したら かなり怒られましたけれどもね。



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4日目はユニークな私立図書館
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今日は一般の公立の図書館ではなくて、企業が個人が開いているユニークな図書館を ご紹介します。これはプライベート・ライブラリって言うんですけれども、実は都内には こうした図書館がけっこう沢山ありまして、それぞれ独自の専門書を扱っています。

例えばお魚の本ばっかり集めたところとか、食に関する本ばかり集めたところ、 本の数で言ったら公立の図書館にはかなわないんですが、専門分野ならお任せ。 小さなスペースにぎっしりユニークな本が並んでいます。探し物、調べ物には ばっちりなんです。

今日は3つご紹介します。

まず有名なところでは、戦後に発行された単行本や雑誌など、マンガに関する ありとあらゆる資料が揃っている、新宿区早稲田にあります『現代漫画図書館』。
ここの蔵書、何と14万冊!戦後すぐの貸本漫画、鉄腕アトムの最初の連載が載っている 昭和26年の漫画雑誌『少年』、はたまたベルサイユのばらが載っている週間マーガレット など、 題名聞くだけで懐かしくなってしまう嬉しい漫画がずらっと並んでいるんだそうです。 こちら個人の図書館なので入館料が必要で、大人は\300、一冊閲覧する毎に\100という システムになっています。

ただ昭和45年以前の本は傷みが激しいので一般には閲覧できないんですが、 それ以降のものならOKです。火曜日、金曜日を除く毎日正午から夜7時までオープンして いますから、 今度の週末にでも懐かしいあの漫画ヒーローに会いに出掛けてみるのもいいですよね?
電話番号は、03-3205-0910、地下鉄有楽町線の江戸川橋で降りて徒歩5分です。

さぁ2つ目。
昨日、私 旨味しい日本酒頂いてきたんですが、この季節になると 何故か飲みたくなるんですよね?日本酒っていうのは。 その日本酒に関する本が揃っているのが銀座5丁目の 『銀座日本酒センター』の中にある図書スペースなんです。ここには日本酒の歴史とか 作り方、楽しみ方、また食器や食べ物に関する本などがおよそ5,000冊ほど揃っていて、 無料で見る事が出来ます。貸出しはちょっと無理なんすけれども、銀座の買い物の途中で ちょっと良ってみるのも楽しいですよね。

そしてここには全国の日本酒の酒蔵の所在地、銘柄から販売店を検索できる リファレンス・サービスがあるんです。幻と呼ばれているお酒とか、あそこで呑んだ 旨味しいお酒何だっけ?という風に、どこで手に入れる事ができるかという事も チェックできますので、お酒好きにはたまらない場所です。
日本酒センター、こちらのお問い合わせ番号は、03-3575-0656 です。こちらは 銀座線・銀座駅徒歩3分です。

3つ目は『ワールドマガジン・ギャラリー』です。
その名の通り、外国の雑誌が扱われているんですけれども、そんな雑誌を無料で しかも落ち着いたティー・ルームで読むことができるんです。 大手出版社マガジンハウスが一般へのサービスとして開いてるんですけれども、 ここには海外53カ国から1,000種類以上の雑誌が収集してあって、ジャンルは スポーツからファッション、映画、漫画、経済など色々あります。 そのうちの5割が国内ではここでしか見れないものばかりだそうです。半年前までの バックナンバーが取り出せるようになっていますので、本当に便利ですよね。

館外の貸出しは無理なんですが、読みたい雑誌は自由に何時間でも ティー・ラウンジでゆっくり読むことが出来ます。入館料は無料です。

海外の雑誌って、欲しくても値段が高くてなかなか買えないです。でもここなら自由に パラパラ見ることが出来ますし、在日外国人の利用者も多いんだそうです。 オープンは土・日・祝日を除く毎日11時から夜7時までです。銀座での待ち合わせにも 是非ご利用下さい。




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5日目はライブラリー・イン・シネマ
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今日はライブラリー・イン・シネマ。
映画の中に出てくる印象的な図書館のシーンをピックアップしてみましょうね。

まずは図書館で恋が生まれるというお話。
有名なのが『ある愛の詩』。1970年に作られた歴史的な純愛メロドラマの主人公たちは、 映画の冒頭で大学の図書館で出会います。 オリバーはハーバードに通うお金持ちのお坊ちゃん。ジェニーは近くの女子大に通う 苦学生。そしてジェニーその女子大の図書館で司書のアルバイトをしているところに オリバーが現われるんです。それで中世の没落という本を貸して欲しいという彼に、 ジェニーは冷たく”ハーバードにはうちの100倍の本があるでしょ、 お金持ちのお坊ちゃん”と憎まれ口を叩くんです。

ムッとするオリバーなんですけれども、その皮肉な口調と腰まで長く延ばした黒い髪、 そして四角い眼鏡のジェニーに何故か心惹かれてしまうんですね。
そして二人でコーヒーを飲みに行って、 いつしか恋ば芽生えていくというストーリーなんです。でもラストシーンが悲しい... ジェニーが白血病で亡くなってしまいます。
アメリカの大学生活が非常にリアルに描かれた映画だったんですけれども、 印象的なのがやはり大学の図書館。非常に重厚な造り、素敵な舞台でした。

それから意外なところでは、オードリー・ペップバーンの『ティファニーで朝食を』。 えっ?図書館なんて出てきたっけ?と思う方もいらっしゃると思いますが、 出てくるんです。

ニューヨーク市立図書館でのシーン。これは同じアパートに住む若手小説家に誘われて、 生まれて初めて図書館にやって来た高級ガール?のホリーが、 彼の小説がちゃんと図書館に所蔵されている事に驚いて、 ”ねぇ、この本にサインなさいよ”と大はしゃぎするんです。 でも図書館司書に”困ります。市の公共物ですから”と言われてガッカリ。 ”ケチね。こんなところ、ティファニーの方がずっといいわ”なんて悪態を吐いて 出てきてしまいます。まぁ自由気ままなホリーには図書館のお堅い雰囲気は、 どうやらお気に召さなかったようです。

それからもう一つ。
ちょっと変わったところなんですけれどもお薦めの映画があるんです。 刑務所の中の図書館なんていかがでしょうか? これは'94年のヒット映画『ショーシャンクの空に』。これは無実の罪で ショーシャンク刑務所に入れられた元銀行マン、アンディーの物語なんですが、 この物語の中でアンディーは受刑者たちのために刑務所の中に立派な図書室を作るべく 6年もの間、”図書館を是非作りたいんです。お願いします”という手紙を毎週州議会に 書いて、やっと予算をもらって苦労して本を集めて、ネズミの走り回って

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