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本ページは1998年当時の平日朝に放送されていたJ-WAVEの番組『Singin' Clock』(大槻りこさん、倉島直子さんナビゲート)のコーナー【Today's File】の内容を、J-Wave好きの私個人がテキスト化したものです。
本ページの情報についてJ-WAVEは何ら責任を持つものではなく、掲載情報により被害を被った場合もJ-WAVEには一切責任がないことをご了承ください(私にも責任取れません)。また情報は放送当時のものであることをご了承ください。

ルギー

ベルギーの基礎知識

ベルギーグルメ物語

ベルギー・ビール

フランダースの犬

タンタン


今週のテーマはベルギーにスポットを当ててお送りしたいと思います。
以前追跡取材した事もありましたが最近巷ではベルギー・ワッフル大人気ですね。 あの旨味しさはベルギーからやって来たものだという事は皆さんご存知だと 思うんですが、ワッフルだけじゃなくてビールも旨味しいとか、はたまた フランダースの犬の舞台だとか、意外に面白そうな国なんです。
そこで今週はヨーロッパの心臓とも言われるベルギーに注目してみたいと思います。
 
1日目はベルギーの基礎知識
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今日はベルギーの基礎知識を勉強したいと思います。

まずベルギーという国はどこにあるのか皆さん分かります?
答えはヨーロッパのちょうど真ん中あたりです。フランスとドイツ、オランダと 国境を接していて、しかも海岸線の向こうドーバー海峡を挟んではイギリスとも 通じているという場所で、EUの本部が置かれているのも納得の、まさに ヨーロッパの心臓部に位置しているんです。

大きさとしては九州よりひとまわり小さいくらいなんですが、この小さな国では 3つの言葉が公用語として使われているのですからちょっとビックリです。 これには複雑な歴史の物語があって その話はローマ時代まで逆のぼります。

ゲルマン民族の大移動で北部に移り住んだ人たちはフラマン人と呼ばれて オランダ語の方言であるフラマン語を話します。 南部の人々はラテン文化の影響を強く受けてラテン語から派生したフランス語を話す そうです。そして第一次大戦後にベルギーとなった、かつてのドイツ領に住む人たちは もちろんドイツ語を話すという具合で、 小さな国の中で3つの言葉の文化圏がある訳なんです。

だから首都ブリュッセルなどでは駅の名前や案内板なども3つの言葉で書かれてますし、 3カ国語を自由に操るバイリンガルならぬトライリンガルも多いんだそうです。 島国に暮らす私たちにはちょっとピンと来ないんですが、これがまさに ヨーロッパなんですよね。

因みに話題のベルギー・ワッフルの”ワッフル”というのは実はオランダ語です。 正確には”ワーフル”と発音するんだそうですが、これがフランス語では ”ゴーフル”になります。呼び名が違うようにフランス語圏とオランダ語圏 とでは、このお菓子の味も随分違うそうなんです。日本でもお馴染みのものは オランダ語圏でもブリュッセル風、そしてフランス語圏のリエージという街のものは 小判型で中身が詰まったどちらかと言えば重いワッフル(ゴーフル?)になるそうです。

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2日目はベルギーグルメ物語
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今日はベルギーの旨味しいもの話です。

女性の方だとベルギーと聞くとチョコレートを思い出す人も多いでしょうね。 そんなチョコレートやワッフル以外にもベルギーには旨味しいものが沢山あるんですよ。 その案内役としてピッタリなのが今年の夏に出版されたばかりの本です。その名も ”ベルギー・グルメ物語”。 ヨーロッパのグルメ事情に詳しいあいはらきょうこさんが、ベルギーの食の魅力を 自ら食べて飲んで綴ったエッセイ風の旅行案内なんです。

彼女によるとベルギーと言うのはフランスよりも旨味しいフランス料理、 ドイツよりおしゃれなビールがある国だそうで、例えばビール、この国には何と! 400以上の銘柄があるそうなんです。一日一種類飲んでも一年楽しめますよね? まぁフレンチとかイタリアンのように世界中に知られたベルギー料理のジャンルが ある訳ではないんですけれども、様々な文化が交流する場所だからこそ、 旨味しいものを作るセンスに溢れた、そんな国のようです。

実際、国民一人あたりのレストランの数がヨーロッパで一番多い国で、 ビールを気軽に楽しめるビアカフェや、旨味しいチョコレートの有名なティールーム、 それにビストロや三つ星レストランまで、犬も歩けばレストランに当たる程だそうです。

そんな中でも特に人気のメニューと言いますと、例えばムール貝。
ヨーロッパではとてもポピュラーなシーフードなんですが、このムール貝を 本当に山盛りで頂くのがベルギー流だそうです。食べ方は簡単です。大きなお鍋に ムール貝とニンニクそして白ワインを入れて蒸すだけなんです。薄味で 言ってみればアサリのワイン蒸しのムール貝バージョンと言った料理が、 ベルギーの人たちの大好物なんだそうです。

1kg程もあるムール貝を一人でペロッと食べてしまうほどムール貝好き。まぁ 海ものが好きな私たちにはとても親近感がありますよね? このムール貝の旬は、夏の終りから秋、冬そして3月いっぱい、中でもちょうど 今頃くらいが最高のシーズンだそうで、そうですね冷たい白ワインなんかと ピッタリなのではないでしょうか?

こういったムール貝の事、それから 旨味しいレストランの事など、ベルギーの旨味しいもの事情満載の本 ”ベルギー・グルメ物語”は、主婦の友社から\1,800で発売されています。

Apple Store(Japan)


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3日目はベルギー・ビール
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今日の話題はベルギー・ビールです。

日本でもここ数年、地ビールの話題が盛り上がっていて各地で特色のあるビールが 誕生しているんですが、言ってみればベルギーはそのお手本なんです。 九州よりも小さな国土と東京よりも少ない1千万人という人口の国に、何と! ビールの醸造場が106もあるんです。 ビールの銘柄が400以上もあるって言うんですから、凄いですよね?

私たちのイメージではビールと言えばドイツなんですが、ベルギーも負けず劣らず ビール好きなんですね。しかもベルギーはその種類の豊富さでは世界一。私たちが 通常飲んでいるタイプ、最も一般的なピルスナーというビールはもちろんなんですが、 ワインのように何年も寝かせたビールや白いビール、赤いビールなんかも あるんだそうで、ビール好きにはたまらない国なんです。

ではその基本的な種類を簡単にご紹介していきましょう。
まずはランビック。これはいわゆるビール酵母を使わずに木の樽の中で自然発酵させる というタイプです。一年もの三年ものなんていう風で、樽で寝かせる訳なんです。 ほとんどワイン感覚ですね。
そしてこのランビックに生のサクランボを漬け込んだものがクリークと呼ばれていて、 フルーティな味わいのビールになります。 またランビックの古いものと新しいものをブレンドさせて作るグーズや、 グーズに黒砂糖を加えた甘口のビール、ファロンなども人気のタイプだそうです。
さらにブランシュと呼ばれるのが白ビールなんです。これは本当に白く濁った色合いの ビールで、ハーブやオレンジの香りがプラスされています。ちょっと酸っぱいビール だそうです。また大麦の培煎の仕方によって出来る赤いビールもありますし、 そもそもベルギーのビールのルーツとも呼ばれている修道院で作られるビール、 トラピスト・ビールも有名ですよね。
なるほどここでは、 取敢ず喉乾いたからビールお願いします、なんて単純なオーダでは済まない、奥が深い ビールの世界があるんですね。

でも一回飲んでみたいけどベルギーまで行ってる暇ありませんと嘆いている方、 大丈夫です。実はこの豊かなベルギー・ビールの世界を東京でも体験出来る ビア・レストランがあります。原宿、神田、茅場町、神楽坂の4ケ所にあります お店はブラッセルズと言います。ここには常時80種類以上のベルギー・ビールが 置いてあって気軽に楽しむことが出来るんです。 昨日ご紹介しましたベルギー名物料理のムール貝も置いてあるそうですから、 まずは東京でベルギー体験してみてはいかがでしょうか?

ブラッセルズ、因みに原宿店の電話番号は、03-3403-3972 です。夕方4時半〜深夜 2時までの営業なんですが、バラエティ豊かなベルギー・ビール、あれこれ試すうちに つい飲み過ぎて、あっ!電車なくなっちゃった、とはならないようにご注意下さい。



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4日目はフランダースの犬
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今日はあの懐かしのTVアニメ『フランダースの犬』の世界へご案内しましょう。

絵を描くのが大好きな少年ネロと、彼を助ける大きな犬のパトラッシュ。 周囲の人々に冷たくされながらも優しい心を持ち続けて純粋に生きた二つの魂の物語。 この日本の少年少女の永遠のベストセラーの物語の舞台が実はベルギーなんです。 知ってました? 

タイトルのフランダースというのは英語でフランデュー地方の事で、 ベルギーの中でも北の方の地方、ここのアントワープという町と近くのホーボーケン という村が、ネロとパトラッシュの故郷という事になっています。

もちろんこの物語自体はイギリスの女流作家ウィーダの作り上げたフィクションですが、 舞台となった町の様子や建物は、物語の中で印象的に描かれています。

例えばネロが一度は見てみたいと夢見ていたノートルダム大聖堂のルーベンスの絵、 聖母飛翔天の絵など、ルーベンスの最高傑作と言われる4点の宗教画は、今も大聖堂に 存在します。物語の最後にようやくこの絵を見ることの出来たネロは、”ぼく眠たく なっちゃったよ”と言いながら、パトラッシュと共に天国に旅立っていく。

それからネロたちが牛乳を積んで町に通った石畳の道も、物語の書かれた1800年代 そのままです。さらにホーボーケンの村のシンボルとして描かれた風車小屋も ちゃんとあったりして、ファンにとっては今にもネロとパトラッシュが現れそうな 物語そのままの風景なんです。

となればここを訪れたいという希望も多くて、 アントワープの観光案内所にはネロとパトラッシュの散歩道という地図と 日本語のパンフレットが揃っているそうです。

ン!?日本語?と思うでしょ。

そうなんです、実はこのフランダースの犬は数年前まで地元ではほとんど知られて いなかったそうで、日本人観光客がやたらとネロの故郷はどこですか?とか、 ネロが見たルーベンスの絵はどこにあるの?と質問した事から、やっと地元でも 知名度がアップして、ネロとパトラッシュの銅像まで建てられる事になったという 経緯があるんだそうです。

因みにパトラッシュのような犬は実在するかと言うと、ハイ、いるんですよ。 この地方でも古くから牧用犬として、それから荷車を引く犬として親しまれてきた その名もブーピエデ・フランドルという犬がモデルと言われています。 たくましい体つきとモジャモジャの毛並み、パトラッシュに似た犬に会いに行く ベルギー、そんな秋の旅も楽しいかも知れませんね。




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5日目はタンタン
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今日は最終日です。お馴染みのキャラクター、タンタンくんについてスポットを 充てましょう。

タンタンと言ったら相棒の白い犬スノーウィを連れて様々な冒険の旅に出る おしゃれな漫画の主人公ですよね。子供向けの絵本としては勿論の事、Tシャツや トレーナー、それから文房具や時計など様々なグッズになっていて、 若い女の子を中心に人気のキャラクターです。

でも実は彼の故郷もベルギーなんです。
エスプリが効いたおしゃれな色使いとか、使われている言葉はフランス語 という事もあって私はタンタンはてっきりフランス生まれだと思っていたんですが、 実はベルギー、ブリュッセルの漫画家のエルジェが1929年に創り出したキャラクター なんです。'29年と言うことは今から70年近くも前に生まれたんですよね。 まったく古さを感じさせないタンタンの物語です。

当時まだ20代だったエルジェが 20世紀こども新聞という子供向けの新聞に、夢の溢れる漫画を連載して下さい というリクエストで描き始めたのがタンタンなんです。

15才の勇敢で好奇心旺盛な少年が、新聞の特派員という肩書きで世界中を飛び回って 様々な冒険に巡り合って不思議な事件を解決していく、そんな物語でした。 アメリカそれからコンゴ、当時のソビエトや中国まで、エルジェ自身が旅をして 細やかな取材を行って、それを元にブリュッセルのスタジオで物語を描いていた そうです。

そして'83年にエルジェが75才で亡くなってからもフランスを始め 世界40カ国でタンタンは人気を持ち続けているという訳なんですね。 勿論本国ベルギーでも、タンタンは誰もが知っている人気者です。'89年にはタンタンを イメージの中心に据えた漫画博物館がブリュッセルにオープンしました。

ここにはタンタンを始めとしてヨーロッパで人気の漫画の原画が展示されていたり、 漫画の世界がそのまま再現された遊園地気分のコーナーがあったり、子供のみならず 大人にも人気のミュージアムなんだそうです。 そしてタンタンファンの皆さん!是非行ってみたいでしょう?一階には ミュージアムショップがあります。最近は日本にも沢山のタンタングッズ 置いてあるんですけれども、さすが本場です。ここでしか手に入らないカードやグッズ 沢山置いてあるそうですよ。

ブリュッセルにはブリューゲルやルーベンスの作品が充実したオーイ?個展美術館など 有名なミュージアムがあるんですけれども、そんなクラシックな芸術観賞に飽きたら 気軽な漫画博物館でタンタンに会う、そんな旅の時間も楽しいかも知れませんね。

一週間に渡ってご紹介しましたワッフルだけじゃないベルギーの魅力、さて貴方は 誰と出掛けたいですか?

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