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本ページは1998年当時の平日朝に放送されていたJ-WAVEの番組『Singin' Clock』(大槻りこさん、倉島直子さんナビゲート)のコーナー【Today's File】の内容を、J-Wave好きの私個人がテキスト化したものです。
本ページの情報についてJ-WAVEは何ら責任を持つものではなく、掲載情報により被害を被った場合もJ-WAVEには一切責任がないことをご了承ください(私にも責任取れません)。また情報は放送当時のものであることをご了承ください。

般人も歯が命

今時の歯医者さん事情

...

未来人は歯が少ない

お歯黒

噛む


皆さんはもう歯磨きました? ところで朝起きてまず顔を洗って歯を磨くタイプでしょうか? 或はご飯を食べてコーヒーも飲んでから出掛ける前に歯を磨くタイプでしょうか? どちらですか?あなたは。
Today's File、今週のテーマはこの歯についてです。 最近、きれいな歯、健康な歯についての感心が特に高まっています。 そこでこの一週間は歯にまつわるお話しあれこれ、タイトルはずばり! 『一般人も歯が命』。
 
1日目は今時の歯医者さん事情
ではまず一日目の今日は今時の歯医者さん事情です。
かつては虫歯が痛くてずっきんずっきんして、もうどうしようもなくなってから 嫌々出掛けるというのが歯医者さんの?パターンでしたが、 最近は自ら進んで虫歯じゃないのに歯医者さんに予約を入れる人が増えてるんです。 その目的というのが歯列矯正や歯のブリーチなんですね。そう! 歯並びを美しく整えて白く輝く歯になるためなんです。

そもそもヨーロッパやアメリカでは 整った歯並びと見栄えのいい歯はステータスの一つ。 小さい頃から矯正をしたり熱心に歯磨きをしたり、努力して手に入れた歯、 美しい歯は他人の信頼を得るためのエチケットのひとつと言われています。 そう言えばテニスの全米オープンで惜しくも負けてしまったヴィーナス・ウィリアムズ 選手。歯、矯正してましよね? そんな歯についての考え方が日本でもだいぶ広まってきたという訳なんです。

しかも歯列矯正というのは美しいかどうかだけではなく、 噛み合わせを調整するための方法の一つです。噛み合わせがちゃんとしてないと、 知らず知らずのうちに頭痛の原因になったり肩凝りが起こったりしますから、 そうした健康上の理由からも歯列矯正は重要な歯のチューンナップなんだそうです。

この歯列矯正、以前は成長期の子供じゃないと難しいと思われていたんですが、 年月は掛かるものの大人でも充分可能な治療だそうです。 八重歯や出っ張り気味の前歯を治したら、ものが旨味しく食べられるようになった、 頭痛が治っちゃった、笑顔にも自身が持てるようになった、と 人生前向きに変わるようですから、 ウジウジ悩んでるんだったら思い切ってトライする価値はありそうです。

とは言ってもですね、やはり時間もお金も相当掛かるのは事実です。 まずはいい矯正歯科を探してじっくりカウンセリングを受ける、 そして納得のいく先生にお願いするのが一番のポイントになるそうです。

また歯列矯正の他に最近注目は、新美?歯科で行われる歯のブリーチやクリーニング。 これまさに白く輝く芸能人のような歯のためのお医者さんで、 歯列矯正だけではカバー出来ない歯の悩み。例えば歯が黒ずんでいる 前歯が大きすぎて印象が悪いみたい、なんて悩みに応えてくれます。

例えばブリーチは薬を使って歯を漂白する方法、 またティース・マニキュアはネール同様、 歯の表面を白く塗って一時的に白くする方法です。 さらにこんな方法があるんですよ。 歯の表面を薄く削ってそこにセラミックなどで造った板を張り付ける ラミネートベニアと呼ばれるもの。口元の美しさを引き立たせてくれる、 まぁ言ってみれば歯のエステティックですね。

健康な歯であるのはもちろん、美しさにもこだわりたいという人も増えて こうした新美?歯科の人気は最近ますます高まっているようなんですが、 歯列矯正同様こちらも保険の効かない世界です。事前にカウンセリングを受けて 方法や値段を確認する事が大事だそうですよ。

白く輝く美しい歯のために、歯医者さん怖い〜なんてのは もう過去のものになったんでしょうか? 私にとってはまだまだ怖いお医者さんナンバー1なんですけどね。

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2日目は
落としちゃいました。

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3日目は未来人は歯が少ない
最近は人間のみならず、犬や猫などペットたちも歯が命です。 人間同様、歯槽膿漏が増えている彼らに、ちゃぁ〜んと歯磨きをして 歯こうが溜まらないようにケアして上げることが飼い主の勤めだそうですよ。 自分の歯磨きとペットの歯磨き、なかなか忙しそうではありますが...

さて、歯にまつわる話題の3日目、今日は未来人は歯が少ないというお話しです。

ご存知のように私たち人間の歯は、成人で32本というのが常識です。 そのうち親知らずと呼ばれる歯が上下左右1本ずつで合計4本。 この親知らずは人によって生えてこない場合があるのを皆さん知ってますよね? まったく生えてこなかったり、方向がズレて生えてきてうずく羽目になったり、 また歯茎の中に埋まったままで調子が悪くなると、そこだけズキズキとうずいて しまったりと、何かと問題の多い場所?なんですが、 でも実は最近この親知らずに加えて第2親知らずの存在が話題になっているんだ そうです。

これは本当の親知らずの手前の歯、専門的には第二大臼歯?と 呼ばれている奥歯の事で、これが親知らずと同じように生えて来なかったり、 生えても歯茎に埋まったままだったりするケースが最近目立ち始めてるんです。 つまり親知らずの4本も生えずに、さらに第2親知らずの4本も生えない。 と言うことはこれまでの成人の歯の常識32本から比べると、何と!8本も歯が 少ない。そんな人が目立っているという事なんです。

その理由とされているのが食生活の変化なんですね。 柔らかい食べ物を好んで硬いものを遠ざける食生活を続けていると、 アゴを動かさないので発育が阻害されて、歯が生えるスペースも失われてしまう という事なんです。

良く言われる事なんですが、かつての日本人はアゴがしっかりしていた、 言わばエラが張った顔が多かったのに対して 最近はアゴが小さくて細長い顔が増加中です。 それに伴って歯並びの悪い人が増えて、さらには生える場所が見つからなくて 歯の数さえ見つからなくなってしまう。これを進化と言うのか退化と言うのか 難しいところですね。

さらに専門家によると最近日本人の中で何千人か何万人かに一人の割合で 先天的に歯の数が少ない子供も生まれているんです。 例えば糸切り歯が親子ともに少ないというケースが何件か確認されて、 少歯現象として報告されているそうです。これは最近の食生活の変化とは無関係で 人の長い進化の歴史の中で生じた変化ではないか、と言われているそうなんですが、 第2親知らずの話しといい、この少歯現象の話しといい、未来の日本人の歯は やっぱり少なくなってくるのかも知れませんね。



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4日目はお歯黒
時代考証のきちんとされた歌舞伎や時代劇なんかで、歯を真黒に塗った女性の姿 あなたも見たことある筈ですよね? おほほほほほ...と笑うと真黒な歯が覗く。今日は江戸時代まで続いていたという この日本独特の風習、お歯黒についてです。

古墳時代の埴輪にもお歯黒をしたものが見つかるというくらい、古い歴史を持った この風習。一説にはインドから伝わったものだと言われています。 平安時代には女性だけではなく男性も17才から18才になると歯を黒く染めて それが成人の証とされていたそうです。 これが江戸時代になると女性だけのもの、 しかも結婚した女性だけがつけるものになります。

黒は何ものにも染まらないという言わば貞節の証ですね。 娘たちは結婚が決まった結納の日から歯を黒く染めて 亡くなるその日までそのままだったんです。何とも封建的なお話しなんですが、 でもこのお歯黒、実は虫歯予防に非常に有効だったんだそうです。

その秘密は歯を黒く染める材料にあります。

あの黒い色はタンニンの粉末と 鉄を酢に溶かした溶液、これを筆で歯に塗った訳なんですけども、 このタンニンと鉄分が虫歯予防の決め手なんですよ。 まずタンニンは歯と歯茎を丈夫にする作用があって、鉄は歯のカルシウムを 強化します。さらにタンニンと鉄が結合して黒い膜になって 虫歯菌が歯の表面にとりつくのを防ぐという事なんですね。 この事は科学的にも証明されています。実際 お墓などから掘り出されたお歯黒の歯には虫歯はほとんど見つかっていないそうです。

さらに歯槽膿漏さえ少なかったと言われています。 また例え歯槽膿漏になっても歯と歯茎がお歯黒のお陰でとっても丈夫なので 歯がグラグラになったり歯茎が腫れたりしても冷たい水がしみることも無し 傷みも無しにポロッと歯が抜ける程度だったそうです。

またお歯黒をうまく歯に塗るには、歯の汚れ いわゆる歯こうをきれいに落とす必要があったそうで、女性たちはお歯黒を 塗る前にいつも楊枝で丁寧に歯こうを取っていたそうなんですよ。 これはきれいに磨いた歯に虫歯予防の薬を塗るようなものです。

一見奇妙で封建的に見える風習の中に、立派な虫歯予防の効果があったなんて ちょっとびっくりですね。但し昔の人が効果を知って お歯黒をしていたかどうかは定かではないそうなんですが。 今は白く輝く歯は健康な歯のイメージですが、実はかつての日本では 黒く妖艶な美しさを持って光る歯が健康な歯の象徴だったというお話しでした。




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5日目は噛む
最終日の今日のテーマは噛む。

最近の日本人はアゴの力が弱いとか、 アゴが小さくなり過ぎて歯がきれにはえて来ないとか、 はたまた顎関節症が起こりやすいとか、口元に関する様々な問題がありますが、 そうした状況を打破する決め手が、”噛む”ことなんです。 現代人が忘れかけている、この噛むという行為をもう一度見直してみましょう。

まずはものをよく噛むとどんな良い事があるのか?

その第一の効果はアゴの力を強くする事です。
奥歯で物を良く噛むと、歯を支えている 歯茎を強くして、ひいてはアゴの筋肉、咀嚼筋?と言うんですけれども、 そのアゴの筋肉が鍛えられます。また噛むことによって唾液の分泌が促進され 消化が進んで満腹感が得られて腹八分目で済むようになると言われています。 腹八分目というのは健康のためにもいいし、もちろんダイエットにも効果ばっちり! 軟らかいものばっかり、するするっと噛まずに食べていると、 なかなか満腹感は得られないものなんですが、良く噛んで食べればお腹が一杯になって 食べ過ぎも防げるという事なんですね。

そしてもう一つ。見逃せない噛む効果は、脳の活性化なんです。
噛むことによってアゴの筋肉が鍛えられて、 それは脳を刺激することにもなるんだそうです。専門家によれば食べ物を良く噛む という事は、単に消化器官を助けるばかりではなく、脳の古い血液を汲み出し、 新しい血液と酸素を送り込む役割を果たしているとの事。

またアメリカの歯科医学者は 歯の噛み合わせが悪い子供は物事の理解力が低い、とまで言ってます。

さらに噛むという運動は、脳の反射神経を鋭くするという報告もあるんです。 久留米大学と九州大学の共同研究グループはコンピュータグラフィックを使った 模擬運転装置で、赤の信号を見たらブレーキを踏む、黄色を見たらアクセルを離す という反射神経の実験を、噛む行為と合わせて行いました。 具体的にはガムを噛んで運転した場合と、 何もなしで運転した場合の反射神経の違いを調べてみたところ、 男性も女性もガムを噛んで運転した方がブレーキを踏むタイミングが 確実に早くなるという結果が出たそうです。これは噛む動作が脳を刺激して、 覚醒水準を高めるからなんだそうですが、この結果は驚きですよね?

良く眠気覚ましにガムを噛んで運転しますけれども、 眠くない時でもガムを噛んでいれば 反射神経が良くなって信号の認知やブレーキ操作が早くなる。そう! 安全運転のために噛むという運動はとても有効なものなんですね。

中国の古い医学書によると、口の運動はとても大切で、気功の世界では奥歯を強く 21回連続して噛むことが体に良い方法と伝えられているそうなんです。

何も口に入れずに噛むというのは辛いんで、おいしいガムで噛む運動そしてもちろん 食事の時にしっかりとアゴを動かして食べる事。 消化を助けて脳の働きを高める噛む運動。 今日から朝食から意識してみてはどうでしょうか?

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