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本ページは1998年当時の平日朝に放送されていたJ-WAVEの番組『Singin' Clock』(大槻りこさん、倉島直子さんナビゲート)のコーナー【Today's File】の内容を、J-Wave好きの私個人がテキスト化したものです。
本ページの情報についてJ-WAVEは何ら責任を持つものではなく、掲載情報により被害を被った場合もJ-WAVEには一切責任がないことをご了承ください(私にも責任取れません)。また情報は放送当時のものであることをご了承ください。

イ・バーベQ

バーベQうんちく

私だけのバーベQスタイル

安岡力也さんのマイ・バーベQ

『オージーズ・カフェ』マスターのマイ・バーベQ

ダッチオーブン



私も大好きなアウトドアライフの季節が到来しました。
海に山にせせらぎの音に、 あなたはこの夏どんなアウトドアバカンスの計画を立ててますか? 私は八ケ岳あたりのきれいな川で山女を釣ってその場で焼いていただいて、 その日にその場でキャンプをする。なんて考えてるんですけど、ちょっと無理かな〜。
そんなどこか行きたい気分の今週 Today's File、アウトドアなテーマでお送りします。 題してマイ・バーベQ。  
1日目はバーベQうんちく
アウトドアに出掛けて楽しい事のひとつが何と言っても野外でとる食事ですよね? しかも皆なで火を囲んでワイワイできるバーベQは最高のイベントです。

火を起こして肉や魚を焼く、そのシンプルな調理方法は 多分人間が火というものを始めて使ったその瞬間から誕生したものなんでしょうね。 何でもケニアのチェソワンジャ?遺跡、 この遺跡では今から140万年前のたき火の痕が発見されているそうなんですが、 人類最古のものと言われるそのたき火でも動物の肉を焼いて食べた、 そうそうバーベQをした人間もいた筈です。

それから遥かな時を経て、手の込んだ料理やゴージャスなレストランの溢れる今でも、 野外で火を囲むバーベQはなぜか心が踊る、 それは遠い昔に私たちの心のどこかに埋め込まれたDNAなのかも知れませんよね?

中でもそのDNAに強く影響されている人たちと言えば、アメリカ人の皆さま! もぅ天気がいいととにかく外で裏庭でも公園でも海でも山でも 時には駐車場の真ん中にもバーベQセットを持ち出して モクモクとおいしそうな匂いの煙を漂わせています。 バーベQというのは 彼らの日常的な風景の中にすっかりと溶け込んだもののようですね。

調べてみますと何とアメリカでは年に一回 バーベQクックオフというバーベQコンテストまで開かれているそうで、 去年の会場はテキサス州のヒューストン。 ここに全米からたくさんのバーベQ自慢が集まって、 その旨味しさとこだわりのグッズを競ったそうなんです。

アメリカ風のバーベQで良く見掛けるのがバーベQピット。 丸いフタの付いたバーベQ用のコンロですね。 これのユニークさを競うモースト・ユニーク・ピット部門。 一体どこを改造すればユニークになるのか見当がつかないんですけれども。 それからベスト・チキンにベスト・リブといった料理部門。 さらにはアウトドアでいかにゴミを少なく自然に優しいバーベQをするかを審査する ベスト・リサイクル部門などがあるんだそうです。

バーベQに関する団体やインターネットのホームページもほんと実に多くてですね、 バーベQに賭けるアメリカ人の情熱は相当のものみたいです。

でもこの日本にだってこだわりのバーベQスタイルを追及してる人がいます。 そこで明日からは各界の有名人に聞いたマイ・バーベQのインタヴュー、 たっぷりお届けします。

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2日目は私だけのバーベQスタイル
今日から3日間はバーベQにこだわりを持っている人に聞いた ”私だけのバーベQスタイル”です。

まず今日はアウトドアの達人として知られる夕陽評論家の”ゆいまさひろ”さん。 アウトドア・グッズの輸入からアウトドアに関する番組の制作、本の執筆 さらには黒澤映画の俳優さんとしても活躍中のゆいさんは、 世界でただ一人の夕陽評論家という肩書きで 世界中の素晴らしい自然を旅してらっしゃいます。 もちろんアウトドア・クッキングの達人でもある彼に、こだわりのバーベQスタイル を伺ってみました。

ではまずは今までで最も印象に残っているバーベQから。

ゆいさん
あのね、いつぞやですがね、チュニジアというとこに行ったんですよ北アフリカのね。 あそこは不思議なとこでね食い物旨いんですよね。北アフリカ、 南もそうだけどアフリカ何コか行ってますけど、旨味しかったって印象が強いのは チュニジアですね。

あそこでですね、砂漠の探検に行ったんですよ。で、それ招待旅行で、 チュニジア政府観光協会みたいなところのね、で砂漠で俺は夕陽が見たいんだって言うと、じゃぁ分かった砂漠に沈む夕陽を見に行こうってんで、 車をしつらえてですねワァーって行ったんですよ。 で、夕陽も沈んできれいだったねホントにきれいだったんだ。 俺写真に撮ってそこに飾ってあるけど。

で、その砂丘にですね2つほど山を越えて、 そっから先歩こうなんて作戦だったんですけど敵の。 で歩いて行ったら砂丘の谷間にですね灯かりが点っているじゃありませんか。 そこに一大バーベQセットがありましてね、そこであっちはラム食いますからね 羊の肉が中心でですね、もちろん牛もありましたよ。 宗教上彼らは豚は食わないとかあるんですけど、そういうこっちは和人ですからね、 そういうものは全部用意されてるんですね。

あれね、何で外でやるバーベQがあんなに旨味しいのかって、 実はですね野外に出ますとね人間やっぱり動物ですから本能的な五感が目覚める ってやつが起こるんですこれが。特に野生が強いところ原始性の強いところ 突然自分の中に眠っていた都会で眠らされてしまっていた野生が絶対に見えてくる訳。 そうすっと触覚はもちろん嗅覚、視角、聴覚すべてが目覚めていって 確かに目もモノ凄く良くなるしね一週間もいればかなり視力も回復するみたいな、 そういう意味も含めて食覚もかなり鋭敏になるんです。 子供たちなんか死ぬほど目輝かして食べますよね。そりゃ腹も空いてるんだけど、 そりゃ野生が目覚めて味覚や嗅覚がねかなり鋭敏になってるって事がありますよね。


ニクイ演出ですよね?砂丘の谷間のバーベQ。
光景が目に浮かびますが、しかし”野生に戻る”いい言葉です。 確かにバーベQ囲む友達の顔を見ると本当に動物なんですよね。

そしてチュニジアには行けないんですけども、どこでも手軽に出来る ゆいさんお薦めのバーベQメニュー、 世界中を旅したゆいさんが選んだメニューはコレです。

ゆいさん
案外驚くんですけど、ハワイでやるんですがね、 氷砂糖、ザラメ、氷砂糖を使って肉を焼くんですよ。 これちょっと想像つかないかもしれないけど、要するに甘辛になるんだな。

醤油とザラメ。ザラメが焼いているうちに肉にへばり付くんですよ。 へばり付いて裏返しても落ちない状況になって、それを醤油味で食べるんですけど、 これはね相当安い肉買ってっても、?って思うほど直の砂糖がですね、 ちょうどいい具合のタレを何年も寝かして作ったタレみたいな。

これはねハワイのどっかのホテルでやってるのを見てですね、 まねっこしてやってみたんですけども、もう簡単。 ザラメ、氷砂糖みたいなあのザラメを使うだけ。あれをもう嫌っていう程まぶすんですよ。 いくらまぶすってたって山盛りにしたって裏返しにしたら落っこっちゃうんで、 これは網でも出来ますけど、網だと火が直接過ぎてザラメが役に立たないで、 それは鉄板でやるんですけどね。

そういうのはどうでしょうかね?割とね思いついたのはやってみる、 失敗したら削り取って失敗してないところを食べるとかね、 それがまぁバーベQのおもしろいところで、あまりレシピ気にしないでですね、 ある材料をとにかく全部焼いてみるみたいな事で充分じゃないでしょうかね?


簡単、ザラメを使うだけ、この言葉に影響されまして私、 ゆいさんお薦めのザラメ・バーベQ、家庭でやってみたんですよ。 出来ればね屋外でやってみたかったんですけども、 ほんとに豚肉のお買い得用というのを買いまして ザラメをまぶしまして焼いただけなんですよ。で、最後にお醤油をばぁーっと掛けて。

ザラメと醤油と言うと凄くこってりした味かなと思ったんですが、案外さっぱりしてます このお料理。うん、いけますよ。ぺろっとご飯と共に平らげてしまいました。 非常にね素朴な味だったんですが、 ポイントとしてお醤油をけっこう多目に入れるといいかなという気がします。

でも本当にゆいさんがおっしゃるようにバーベQ失敗は付き物です。 よくね焼き過ぎちゃって焦げたところを取り除いて食べたりする事が多いんですが、 それがバーベQならではの楽しみですよね。

さぁマイ・バーベQ、明日は何と安岡力也さんの登場です。

Apple Store(Japan)


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3日目は安岡力也さんのマイ・バーベQ
落ちました。楽しみにしていた方ごめんなさい。



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4日目は『オージーズ・カフェ』マスターのマイ・バーベQ
今日は肉をおいしく食べさせてくれるプロ、南青山ここJ-Waveのすぐ近くにあります おいしいハンバーガーのお店『オージーズ・カフェ』のマスターにお話しを伺います。

以前番組のスタッフがマスターにバーベQをご馳走になったんですけれども、 そのバーベQがこれまた旨味しかったそうなんですね。そこでこの 『オージーズ・カフェ』のマスターに旨味しいバーベQについて伺って来ました。

まずはマスターがバーベQに出会ったのはどんな時だったんでしょうか?

マスター
う〜ん、家がハワイにあるんでそん時に家の庭とかでやるで、 こっちの今の家に越して来て東京でもそういうのが出来ればいいかなと思って、 そんな感じですかね?
だからハワイに友達が来た時はバーベQやって上げると、 やっぱし日本じゃなかなか出来ないし喜びますよね。でも向こうは材料が安いから、 その辺は日本の場合は難ですよね。 だからご馳走するとね20人近くすると大変な出費になっちゃうし、 ハワイだったらご馳走してもお肉も1kg800円とか安いもんですからね。

ハワイ仕込みなんですねマスター。しかしキロ800円には驚きました。 毎週バーベQやりたくなっちゃう値段ですよね。

それではそんな『オージーズ・カフェ』のマスターにバーベQの旨味しい食べ方、 聞いてみました。

マスター
お肉はちょっと赤ワインに浸して塩とコショウも。塩はガーリック・ソルト、 それで焼くと旨味しいですね。それで焼き上がったのをお醤油と和芥子、 それがすごく旨味しいと思います。バーベQソースはつけなくていいと思いますね。 で、鶏は手羽か何かをお酒をちょっと掛けて塩だけやると ほんとの焼き鳥屋さんの味になります。

バーベQはお肉はやっぱり牛肉か鶏肉。豚肉は僕はちょっと薦められないですね。 豚肉の場合は良く焼かないと旨味しくないし、焼くと脂味が逃げちゃって パサパサして旨味しくない。

あと中では焼おにぎりだとか野菜類は塩かお醤油が好みですね。 とうもろこしはブラシでお醤油つけながら焼きながら食べると すごくバーベQの中のちょっとデザートじゃないけど旨味しいあれになりますね。 あとフランクフルト。

その他はじゃが芋を銀紙に包んでバター乗っけて焼く方法。 あとアスパラもバター包んでアルミで焼くと旨味しいですね。

あと炭をあんまりこんもりしないでなるべく平らに置いて 網を一番高い位置に離すのが旨味しく焼けますね。 牛肉は多少強い火でもいいけどチキンの場合はすぐ焦げちゃうし、 牛は多少中が半生の方が旨味しいから強火でも大丈夫ですね。 鶏肉はなるべく弱くなった火で焼くのが一番旨味しく食べれると思います。


知りませんでした。高い位置の方がいいんですね。どうりですぐ焦げてしまうなぁと 思っていたんですが、それにしてもシンプルです。下準備として牛肉は赤ワイン、鶏 肉はお酒だけというポイントを除けばほんとシンプルですよね?

では印象に残っているバーベQは何でしょう?

マスター
大体毎週か2週間に1回ぐらい僕の部屋でやってるんですけど、 特別にっていうのはないですけど何かあったかな?

この前友達がたまたまサザエを持って来てくれて あれは新鮮なもんで旨味しかったですね。 どうしても魚介類はなかなか東京に居るとね手に入んないから、 そういうのも多分海だったらねサザエだとかアワビだとかやれば旨味しいし、 我々どうしてもこの街中だと肉が専門になっちゃいますね。


海の近くでバーベQをやる方も是非、魚介類はメニューに入れて上げてください。 本当に旨味しいですよね。

でも、僕の部屋バーベQ、魅力的です。
マスターは『オージーズ・カフェ』の向かいにバーもやってまして、 そこのお客さんたちとバーベQをやるそうなんですが、 お客さんで声を掛けてくれればいつでも参加出来るそうですよ僕の部屋バーベQに。

さて最後に 『オージーズ・カフェ』のマスターの、バーベQのいいところは何でしょうか?

マスター
気軽に簡単に調理もしないで出来る。 それと後はワイワイ楽しみながら皆なで焼きながら食べながら出来るっていう事ですね。 太陽の下で出来る野外料理、そんな感じじゃないでしょうかね?

僕んとこのベランダが5階でちょうど東京タワーが見えてすごく景色がいいんですよ。 皆んなもその景色を見ながら、ベランダに水溜めて足もひんやりさせた感じで出来ますんで、 都会の自然に打ち解けるって感じかな。


太陽、緑、友達の笑い声、まとめてご馳走にしてしまえるのがバーベQなんですね。 わざわざ遠くの大自然に出掛けなくても都会の自然を楽しむバーベQは出来るんです。 ちょっとした工夫とあとは気の合う仲間がいればどこにいたってすぐにバーベQは出 来るんです。こんな気軽さが大切なのかもしれません。




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5日目はダッチオーブン
最終日の今日は ワンランク上のバーベQを目指すなら是非手に入れたいグッズのご紹介です。 その名もダッチオーブンというクッキング・グッズが 最近バーベQ好きのアウトドア・ピープルたちの間で憧れになってるんですよ。

ダッチオーブン
この名前から四角く大きくていわゆるオーブンの姿を想像するんですが、 実はそうではありません。 ダッチオーブンというのは簡単に言うとブ厚い鉄で出来た肉厚の鍋の事なんです。 そもそもアメリカの西部開拓時代からカウボーイたちに愛用されてきたものなんだそうで、 彼らは幌馬車で延々と長い旅を続ける間中、この頑丈な鍋をたき火の中に放り込んで 様々な料理を作ったそうなんです。

例えば鶏を一羽と野菜を丸ごとダッチオーブンに入れてブ厚く重いフタをして、 そのままたき火の火の中に放り込みます。 すると大体2時間後くらいには鶏は中まで柔らかく火が通って、ポテトもトウモロコシも ほくほくに出来上がっているという訳なんですね。

重いフタは中身が沸騰して持ち上がってしまう事がなくて、 圧力鍋と同じ機能を果たしているんです。短時間でもしっかり調理が出来るんです。 またフタの上に炭を乗せると上からも加熱が出来る、 という事はこれが将にオーブンと同じ感覚です。パンやケーキだって焼く事が出来るんです。 将にアウトドアクッキングの基本。男の料理っていう感じで格好いいですよね? 90年代の日本のアウトドア・ピープルたちが カウボーイスタイルに憧れる気持ちは良く分かります。

私もこのアウトドア、やり始めた頃にこのダッチオーブンを知って 本当に欲しくて欲しくてたまらないんですけれども、現在まだ手に入れてはいません。

今のところダッチオーブンはアメリカ製のものがほとんどで 購入するにはアウトドア専門店でカタログを見て取り寄せるか、 またはアメリカの会社から通販、メールオーダーで買うかのいずれかですね。

12インチ大体直径30cm前後のものが人気のサイズで、お値段は13,000円程度だそうです。 但しここのところダッチオーブンの人気はもの凄くて、 在庫切れというお店も多いようなんで小まめにチェックして探した方が良さそうです。 でもまだまだ持ってる人は少ないので、 夏のキャンプシーズンの間に手に入れる事が出来たら相当自慢出来そうですよ。 キャンプ場に行くとお隣りのキャンプグッズが気になるんですよね? そんな時ダッチオーブンを持っていれば、オォ〜!っていう事になります。 ワンランク上のバーベQスタイルを追及するならダッチオーブンです。 シンプルで旨味しいカウボーイメニューにこの夏トライしてみたいですね。

因みにダッチオーブン協会というものもあります。通販も行っているそうです。 A&Fというショップ内です。 連絡先ですが、新宿三越店 03-5269-9144 、ダッチオーブン協会です。

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