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本ページは1998年当時の平日朝に放送されていたJ-WAVEの番組『Singin' Clock』(大槻りこさん、倉島直子さんナビゲート)のコーナー【Today's File】の内容を、J-Wave好きの私個人がテキスト化したものです。
本ページの情報についてJ-WAVEは何ら責任を持つものではなく、掲載情報により被害を被った場合もJ-WAVEには一切責任がないことをご了承ください(私にも責任取れません)。また情報は放送当時のものであることをご了承ください。

物語

風の名前

風の奏でる音楽

風の神話

風の気持ちいいカフェ

風と上手に遊びたい



今週のToday's Fileのテーマは『風物語』。
5月と言えばさわやかな風のイメージですよね? 並木道の緑がどんどん濃くなって行って その上をさわやかに吹く風に忙しい風がふっと和む、そんな瞬間皆さんにも きっとある筈です。だから今週は風が主役。 心にも体にもさわやかな気分を運んでくれる5月の風に スポットを当ててお送りします。
 
1日目は風の名前
1日目の今日はまずは世界中から集めた風の名前について。

私たちの暮らす日本にも、例えば春一番とか東の風と書いて東風(こち)とか、 季節毎に吹く風に親しみと詩心を込めて付けられた名前がたくさんありますが、 ヨーロッパやアフリカ、それからアメリカなどにも 古くから伝えられた風の名前が多くあります。 幾つか例を挙げてみましょうね。

例えばアメリカの初夏ちょうど今頃の季節に池の水面にさざ波を立てる風の名前は キャッツパウ、猫の前足という意味です。
地中海マジョルカ島で海からサァーっと吹いてくる風は空の掃除屋。
ギリシャからローマまで吹き抜けて来るという海からの風はペネンテ。これは 侵入者という意味です。このさわやかな侵入者はあらゆる路地に入り込んで、 人々をそぞろ歩きに誘い出す風と言われているそうです。 将にイタリアの初夏をイメージさせる風の風景ですよね?

それから風の吹く行き先を元に命名された名前としては 例えばフランス・プロヴァンス地方に吹くセガン。これは太陽を追う者 という意味で、東から西へ吹き抜ける風のことなんです。
また、南米コスタリカでは涼しい北風をパパガヨス、伊達男と呼んでいて、 インドの沖合に吹く強い風はエレファンタ、そう象という名前。
さらに中国では夏の午後に吹く涼しい風をイテェンテェンフウ? 空の溜息って言うんだそうです。 エスキモーのアルゴンキン族は東の風を朝を運ぶ人と呼んできたそうです。 太陽が昇る方角の風だから朝を運んでくる人。
強風とか西風なんて呼び方よりもどれもイマジネーション豊かな名前です。 昔の人が如何に自然に親しんで毎日を送って来たかが分かるようですよね?

朝から何だかのんびりした話題ですが、気持ちがふんわりリラックスして 来ませんか?因みに英語でそよ風を吹かせる、フランス語で風の中で話す、 イタリア語で風に話すと言えば、それは無駄話の事なんですって。

風にまつわる一見無駄話、でも心が和む物語。 明日は風の奏でる音楽をお聞かせします。どうぞお楽しみに。

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2日目は風の奏でる音楽
5月と言えばさわやかな風のイメージですね? 暑くもなく寒くもなく気持ちのいい風がいつも頬をなでてってくれます。 都会に暮らしてると気付かないですか?
今朝はそんなあなたの為に風の奏でる音楽、ご用意しました。 ちょっと耳を傾けてみましょう。

<テキストなのでお伝えできません...>

目を閉じてみて下さい。
何だか心の中にサァーっとさわやかな風景が浮かんでくる気がしませんか? 実はこれは日本の秘境と言われる奥島の風が奏でる音楽なんです。水の流れ そして鳥たちのさえずりの中に小さく大きく聞こえてくる音色、 これは奥島の原生林の木立の間につるされた1,000個以上の風鈴を 風が奏でているその音なんです。 考えてみれば風は木を揺らし砂を舞い上げ私たちのほほをなでて通るときも 何とも言えない表現力豊かな音を聞かせてくれます。

その風の音をもっともシンプルな音楽にして私たちの耳に届けてくれる楽器が 風鈴。わずかな風にも反応して美しい音色を聞かせてくれたり、 激しい強風に壮大な自然の交響曲を繰り広げたり、日本人が昔から親しんできた そんな風鈴という楽器を様々な自然の中に置いて 新しいサウンドを造りだしたというのが、今聞いて頂いているCD 『ミュージック・オブ・ウインド』なんです。

南部鉄で出来た風鈴を1,000個以上アウトドアに置いてその音を体験するという ユニークなアイディアを考えたのは、新世代の音楽家おかのひろきさん。 彼は'91年から例えば京都の上鴨?神社、島根県の出雲、山形県の月山などに 風鈴を抱えて出かけては、その土地に吹く風との言わばコラボレーションを 行ってきました。

風の通り道に縄を張ってそこに数えきれない程の風鈴をつるしていく。 そこまでが僕の演奏だ、と彼は言います。その後は風にバトンタッチ。 穏やかにそして時に激しく風が吹く度に、風鈴は表情豊かな音色を鳴らして 何とも幻想的な音楽が生まれるという訳なんです。

風を感じることの少ない都会のビルやマンションの中でこんなCDをプレイしたら きっと耳にも心にもさわやかな風を感じる事が出来る筈ですよね? 風の音楽、リラックスタイムにお薦めです。このCDはプレム?プロモーションから 『ミュージック・オブ・ウインド』というタイトルで発売されています。

そしてこの風の音楽、 今週の日曜日からお茶の水の湯島聖堂で実際に体験する事が出来るそうです。 都心ながら静かな森と伝統ある建物のフィールドに1,000個の風鈴をつるしての 空間サウンドアート、湯島聖堂の境内で風の音を聞けるのは6月1日 日曜日から 8日まで。初夏の東京の風が一体どんな音楽を奏でるのか 聞きに行ってはどうでしょうか?

お問い合わせはアースガーデン 03-5814-1729 です。何と、ここで使った風鈴、 発売してくれるそうですよ。但し、限定100個までです。

風物語、さて明日は風に導かれて出来た都のお話しなど、風の神話をお送りします。 どうぞお楽しみに。

Apple Store(Japan)


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3日目は風の神話
風薫る5月という言葉もあるように薫風(くんぷう)やさしい風、 この薫風が気持ちいい季節に世界中の風の物語をピックアップしてお送りしています。
今日は風にまつわる伝説や神話の数々、地球上には 風が作った街だってあるくらいなんですよ。私たち人間と風には 深い深い関係があるんです。

ではまずは風が作った街のお話しから。

ここ数年日本でもとてもポピュラーになった風水にまつわるお話しです。 私たちの間で話題になる風水は、個人的な幸せや家族の現在・過去・未来を司る 占いのような印象がありますけれども、そもそも中国に古くから伝わる風水とは 大地の気の流れを整えるという考え方なんですね。

災いを避け人々が平安に暮らすためには山や川、家や建物など大地を構成する要素を うまく組み合わせて気の流れつまり風の流れを妨げないようにしなければならない、 言ってみれば都市計画の哲学だったそうです。

古くからのそうした教えに従って作られたのが、例えば唐の時代の長安、 そしてそれを真似て日本でも平城京や平安京、今の奈良や京都そして江戸 つまりこの東京も作られたと言われています。

気の流れつまり風の流れを上手に導いて邪気を祓い幸せを祈られた都市、 それは膨大な知識が駆使された難解な哲学ですが、シンプルに考えれば 空気が淀まずに風が気持ち良く通り抜ける場所には確かに悪い事はなさそうですね? 風水の教えを活かしたインテリアなんていうのも最近ブームですが、 窓を開けていい風を取り入れることでラッキィを呼び込む、 そんな考え方には素直に納得できます。

風水の他にも 風が人間に密接に関わっているという伝説や神話は世界中に見つけることが出来ます。 例えばカナダのバンクーバー島の船乗りたちは 大きな聖なる岩を正しい方向に動かして次の航海に必要な風を起こした という伝説をもっているそうですし、 スコットランドでは船乗りたちのおまじないとして赤い紐のお守りを売るおばあさんが 必ず港にいたんだそうです。そのお守りには結び目が3つあって、 1つ目は美風を呼ぶもの、2つ目は強い風を吹かせるもの、 そして3つ目は無事に港に戻るための風のお守りだったとか。

もちろん日本にも風神様という存在がありますよね?地球上のどんな場所にも 風は時には恐れられる自然の脅威として、 そして時には穏やかに人を幸せさせる存在として親しまれてきたという存在です。 風の神話や風水の伝説は 遠い昔から常に自然と供に暮らしてきた人々の豊かなイマジネーションの賜物 と言えるのかも知れませんね?

でも風水...実際に自分の暮らしに取り入れるのはなかなか難しいですけれども、 いつも気がついた時に窓を開けて風を入れてあげるだけでも気持ちがいいです。 その時にちゃんと風の通り道を作ってあげましょう。窓を開けたら反対側の窓、 なければ玄関を少し開けてあげてください。部屋の淀んだ空気と一緒に ちょっと疲れたあなたの気持ちもどこかに消えていく筈です。

さて5月の風物語、明日は実際に風に吹かれてみませんか? 風の気持ちのいいカフェ&レストラン、ご紹介します。どうぞお楽しみに。



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4日目は風が気持ちのいいカフェ
今日はいよいよ街に出て思いっきり風を感じて頂けるお店をご紹介しましょう。 場所は飯田橋の駅より徒歩1分、あるいは神楽坂の坂の下と言った方が ピンとくる方も多いかも知れませんが、あの坂のたもとに 川のように見える見えるお掘りがある事にお気付きでしたでしょうか? 江戸城の外堀にあたるお掘りなんですが、今日ご紹介するお店 ”キャナル・カフェ”はお掘りの上に浮かぶ水上のカフェテラスなんです。

実はここ、以前からボート乗り場があった場所なんですが、そのボートクラブを フルシーズン朝から夜まで利用できるスペースにしようという事で 去年7月にオープンしました。

ところで水上カフェってどんな感じ?今イチ感じが掴めない方は、映画 『ローマの休日』を思い出して下さい。髪を切ったオードリー・ヘップバーンが、 夜誘われてダンスに繰り出す川の上のダンスクラブみたいな所ありましたよね? あんな感じです。

橋のたもとにテラスが広がっていて、桟橋を兼ねたデッキテラスが長〜く 延びています。テラスに座ると目の前には水面が低く広がっていて、 のんびり優雅にカモも泳いでいます。お掘り沿いの土手には 両サイドに桜並木が続いてますから、その向こうにビルが並んでいても まず目に入るのは水と緑のグリーンだけ。

で、ここで水と風の関係を考えてみますと、都会では水が近くにあると 風はとっても優しくなるんです。冬は水温に暖められて寒さが和らぎ、 夏はアスファルトの上を泳ぐ風に比べてひんやりさわやかさが増します。 ですからこのカフェでは水のお陰で都会にしてはかなりおいしい風が感じられる という訳です。

天気のいい日、そうですね 今日のような日は窓もルーフも取り払ってオープンにしますから、 確かにこんな水際で水面を渡ってくる風に吹かれていると、 東京にいる事をしばし忘れてしまいそうです。

この飯田橋という街は近くに日仏学園や大学などが集まっている街で、 このカフェを真っ先に愛用したのも 実は語学学校で教えるフランス人の先生だったそうです。

気になるメニューの方も充実していて気取りがありません。ランチなら毎日4種類。 カレー、パスタ、パニーニなどのサンドイッチ系、それに肉か魚の一品料理と サラダ、ドリンク付きで\1,100〜\1,500くらい。 ランチ以外でも夜ならすずきのムニエルのバジルソースとか、かりかりチキンの きのこクリームソースなど軽いお料理にパンをもらってドリンクと一緒に楽しめます。

私も昨日いいお天気の中 行ってきました。オーダーしたのは チーズケーキとアイスコーヒー。チーズケーキにはブロゼイユの実という 食べたこともない真っ赤な甘酸っぱい実が添えられていて、クッキークランチに おおわれたチーズケーキとの相性もバッチリ。これがキャナル風だそうです。

そしてアイスコーヒーは普通のアイスコーヒーとエスプレッソのアイスコーヒーの どちらかを選びます。私が頂いたのはエスプレッソの方。あんまりないですよね? エスプレッソのアイスコーヒーって。 そしてここのコーヒーはエスプレッソを中心に生クリームを乗せたり アーモンドやキャラメルなどのフレーバーコーヒー等もあって、 どれも飲んでみたいものばかりでした。

さわさわさわさわっと水の上を渡ってきた風が頬をなでると、一瞬時が止ってしまう あの感覚、是非味わってみて下さい。”キャナル・カフェ”、飯田橋の駅を降りて 四谷方面に行くとすぐに看板が見えてきますよ。
お問い合わせ番号は、03-3260-8068 。営業時間は11時から夜の11時まで。 日曜日・祝日は夜10時まで。月曜日が定休日です。

明日は風物語の最終日。『風と上手に遊びたい』と題してお送りします。 どうぞお楽しみに。




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5日目は風と上手に遊びたい
最終日の今日は”風と遊びたい!”。

そう、風と上手にパートナーを組んで楽しくお遊び、スポーツ。 例えばウィンドサーフィン、パラグライダー、ハンドグライダーに熱気球。 意外にたくさんあるんですがその中でもToday's Fileが注目するのは 『スポーツカイト』。

カイトというのは”たこ”の事です。とは言っても子供の頃お正月に上げたような やっこ凧とかではなくて、軽量の化学繊維で作られた凧で、それを2〜4本の ラインつまり糸でコントロールして大空高く飛ばしていくという スポーツとしての凧なんです。

アメリカで'60年代に開発されて日本には10年程前に上陸しました。 ここ数年でだいぶポピュラーなものになってきましたから 知ってる方もいると思います。遊びとしてだけではなくて 競技会やワールドカップも行なわれているという事ですが、海辺や河川敷で 鮮やかな色の三角形のカイトを上げているフライヤーたちの姿を見た事がある っていう人もいるのではないでしょうか?私もよく湘南の海で見掛けましたが、 やってる人も空に上がってる凧も気持ち良さそうなんですよね。

今回、恵比寿にあるスポーツカイトの専門店『エアーズ・カイト・ワークス』 さんにお話しを伺って来たんですが、 カイトを上げるのにちょうどいい風が吹くのは、5月の今頃を含めて春から夏 そして秋。

最近はどんどん軽い素材のハイテク・カイトも出ているので、 風速0.3mなんていう微風でも空に舞い上がる凧があるそうですが、 スポーツカイトにとってのベストウィンドは風速2〜3m。 そして全く障害がないところから吹く安定した風、つまり海から陸に向かって 吹く風、on shoreな風が最高なんだそうです。海辺で風と一緒に遊ぶ。 もう考えただけでも気持ち良さそうなスポーツですよね?

是非やってみたいと思った私と同じ気持ちの人は、まず実際に海辺に出掛けて みましょう。湘南なら鵠沼海岸、都心から近いところでは葛西臨海公園。 この2ケ所ではほとんどの日曜日 今ご紹介したショップ『エアーズ・カイト・ワークス』のスタッフの皆さんが カイトの練習をしているんだそうです。 風と自由に遊ぶその姿を見て興味を持ったら、気軽に声を掛けて下さいとの事。 カイトの事を色々と教えて下さるそうです。 今のところ定期的なスポーツカイトのスクールというのはないそうなんですが、 まずはこんな風にショップの方と仲良くなってあれこれ教えてもらうのが一番 みたいですね。

因みに気になるカイトのお値段ですが、本体とラインと呼ばれる糸、 ラインを操るためのグリップ、あの手に握る部分ですね、その他の小物等を 含めてお薦めは3万円程度のものだそうです。

風を読んで風と遊ぶ。スポーツカイトの世界トライしてみては如何がでしょうか? 尚、頼りになるショップ『エアーズ・カイト・ワークス』は、恵比寿駅から徒歩 2分。電話番号は 03-3760-7341 。
オーナーの村上さん始め、95年度アメリカチャンピオンというキャリアを持つ 鈴木さんたちが親切に相談に乗ってくれますよ。

今週一週間お送りしてきました風物語いかがでしたか?
ここで私から風を見に行きませんか?の提案です。夏の田ンぼです。 夏になったら青々となった稲穂の茂る田ンぼを是非見て下さい。 稲穂を右へ左へ揺らしながら風が田ンぼの上を渡っていくんです。 風の通り道が分かるんです。何かに行き詰まったとき 思いっきり深呼吸したいときにお薦めですよ。

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