本ページは1998年当時の平日朝に放送されていたJ-WAVEの番組『Singin' Clock』(大槻りこさん、倉島直子さんナビゲート)のコーナー【Today's File】の内容を、J-Wave好きの私個人がテキスト化したものです。 本ページの情報についてJ-WAVEは何ら責任を持つものではなく、掲載情報により被害を被った場合もJ-WAVEには一切責任がないことをご了承ください(私にも責任取れません)。また情報は放送当時のものであることをご了承ください。 |
最近のお母さんと娘の関係 | ||
映画に登場する魅力的なママ | ||
動物のお母さん | ||
カーネーション |
まず一日目の今日は、最近のお母さんと娘の関係について。最近TVで見かける化粧品のCMにこんなものがあります。
母と娘が二人でショッピング。 娘が選んだちょっと今風のワンピースを鏡の前であててみるママ。 華やかな二人の笑顔はよく似ていて、でも親子と言うより姉妹のような感じ。 そして”最近娘に似てきたわ”とナレーションが入ります。そう!まさにこれが最近の母と娘の典型的な関係です。
娘と友達のように姉妹のように仲が良くて、 一緒に買い物に行ったり映画に行ったり、 そして娘がお母さんに似てくるのではなくてお母さんが娘に似てくる。
親として娘を教育するというよりも時には娘と同じ若々しい感覚で物事を 判断する、そんなお母さんが本当に増えているんだそうです。言われてみれば実はうちもそうなんですよねぇ。 とにかく私が興味を持っている事に興味を示したり、ちょっとした言葉尻、 私が使っているものを使ったり、それからショッピング、 私が買ったものと同じものを買ってみたり。
こんな姉妹のような母と娘が増えている背景には、産むなら絶対女の子という この頃の母親の強い気持ちもあるそうです。
厚生省人口問題研究所が5年毎に行っている調査では、 82年までは男の子を産みたいという親が圧倒的に多かったのに対して、 5年後の87年になると、特に若いママの間で女の子を望む傾向が現れて、 そして92年にはどの年代のママも男の子より女の子がいいと答えるように なっています。まぁかつては家の跡継ぎとして男の子が望まれたのに、 最近は一人産むなら絶対女の子。ママたちがそう願うのは、一緒に買い物に出掛けたりおしゃれしたりしたい という気持ちの他に、将来 年老いたら娘と同居して面倒見てもらいたいから。 息子と同居してもお嫁さんとうまくやっていけるか分からないし、 気兼ねもある筈です。でも実の娘なら言いたいことも言えるし、何より 安心という訳ですね。
そう言えば最近、結婚しても実の親と住んでる女の子も 多いみたいです。 まぁ離婚して実家に帰ってきたらママが喜んだなんて話もありますが、 これはちょっと複雑ですね。こうした現象を社会学者たちは母権社会の兆しだと受けとめているようです。 確かに母と娘という関係が、 父親や息子の関係よりも強くなってきているのかも知れません。
産むなら絶対女の子。 そして母と娘でお揃いの洋服を着て姉妹のような仲良し親子。
あらららららら...お父さんどこ行っちゃったんでしょうねぇ。
ウ〜ン、家庭におけるお父さんの影は益々薄くなってしまうんでしょうか? はてさて...
今日は映画の中に登場するお母さん像を探ってみましょう。母親と子供の関係を描いた作品と言えば古今東西色々とありますけども、 例えばベッドミドラーが主演した'90年の映画『ステラ』なども 代表的な母子もの。
未婚の母として娘を育ててきたけれども、そもそも育ちが悪いために 娘のためにと思っての言動がすべて裏目に出てしまう、 それがミドラー演じる母親で、 最終的にはお金持ちの御曹子と結婚する娘に迷惑を掛けないようにと、 彼女は豪華な結婚式にも出席せずに独りで去って行きます。
そのシーン、思いだすだけでグッときます。
ニューヨーク、セントラルパークの中にある有名なレストラン 『タバン?・オン・ザ・グリーン』でのパーティを窓越しに見つめて、 娘の幸せを一心に祈りながら雪の中を去っていく母親。 文句なく泣かせるシーンでした。それからつい先日まで劇場公開されていた『秘密と嘘』。
カンヌ映画祭で、パルームドール?賞を受賞したこの映画も母と娘の物語です。 16才の時に産んで、顔も見ないで養子に出した娘に20年後突然再会します。 陽気だけれどもだらしがなくて感情的な白人の母と、聰明で冷静な黒人の娘が とても奇妙な愛情で結ばれていくという、なかなか興味深いお話しです。
先日、私この映画見て来ました。ウ〜ン考えさせられましたね。 お母さんにだから言えない事、娘にだから秘密にしておきたい事、 たくさんありますよね? それは相手への思いやりだったり、 今の関係を壊したくない気持ちだったり、 そして見栄であったり理由は様々です。
でも真実の向こうにはもっと素敵な関係が生まれるかも知れませんよね?そしてもう一つ『マディソン郡の橋』。
家族の留守中にたった4日間だけの生涯の恋に出会うという 本当に究極のラブロマンスとしてヒットした作品なんですけれども、 ある意味ではこれは母親と子供の関係を描いた映画ではないでしょうか。 死ぬまでこの恋のことを秘密にしていた母親が残した日記、 それを読んでいくうちに子供たちは母親もまた一人の女であった事に気付いて、 自分の家庭をそして生涯で一番大切なものは何かという事を改めて考えていく ストーリーです。
”幸せを恐れないで進みなさい” という母親の最後の言葉がとても胸に染みる映画でした。スクリーンの中のママたち、さてあなたはどのお母さんに共感しますか?
Thanks! Mama、明日は動物のお母さんに注目します。
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母の日を前にお母さんにまつわる様々な話をピックアップしています。
そして今日は動物のお母さん。人間のみならず、いやいやいやいや もしかしたら人間以上に深い愛情で子供を育てる動物のお母さんに注目。まずは大きな大きな大きなお母さん アフリカ象のお母さんです。
アフリカ象のお母さんは動物社会の中でもそうとうの子煩悩で知られています。 まず驚くのはその妊娠期間の長さ。何と象の赤ちゃんは22ケ月もの間 ママのお腹の中で過ごします。人間の倍以上ですよね。 これは産まれてすぐに立ったり歩いたり出来るくらいに お腹の中で充分に成長する必要があるからなんです。
そして実は産まれてからも長い間 象の赤ちゃんはママに優しく育てられます。 まず、おっぱいをもらう期間は2年以上。 時にはどうしようもない甘えっ子もいて、5才を過ぎても自分の弟や妹ができても
”ママ、おっぱいちょーだい”
という事もあるんだそうです。 そんな時、母親は自分が食事中であろうがすぐに子供の求めに応じてあげます。象の社会は基本的に母系社会で、 お母さんやおばさんといった血のつながったメスの群れの中で育てられ、 しかも他人の子供であろうと優しく時には厳しくというのがポリシー。
ある程度子供が物事を分かってくるようになると、時には そうそう悪い事をした時にはお母さんもおばさんも足で蹴って躾けるそうです。 ちょっと痛そうですけれどもね。 でも象は非常に知能が高い動物。特に年長者に対する礼儀には厳しいそうですよ。 まぁ私たちもそう躾けられた気がしますが...続いてはペンギンのママご紹介しましょう。
共働きで忙しいワーキングママなのが南極のペンギンさん。 ペンギンの子供はとにかく食欲が旺盛なので、パパとママ両方で食べ物探しに 出掛けなくてはなりません。 そこで何と赤ちゃんペンギンは保育園に預けられるんです。両親に置いてかれた 子供たちがひとつの所に集まって、しかも保母さんや保父さんがいるというから これはちょっと驚きですね。
親子は互いの声をちゃんと覚えていて、 親に呼ばれたペンギンは保育園を出て親の元へかけよっていく。 どこかで見た事のある情景ですね。そうまさに人間の保育園のお迎え状態。 親同志世間話なんかしちゃうんでしょうか? 可愛い情景ですねー。
動物に見る本能的な愛情の世界、 時には人間も見習わなくちゃいけないかも知れませんね。いや見習うべきです。
いよいよですね?
今週の日曜日5月11日、母の日が近づいて来ましたけれども あなたはお母さんへの感謝のプレゼント、何を贈るかもう決めましたか?ママに似合う洋服でしょうか?それともちょっと豪華に温泉旅行? あるいは小さい頃みたいに肩たたき券なんていうのも 意外にお母さん喜んでくれるかも知れませんよね? 私、小学校の頃よく肩たたき券くばってました。
まぁでも母の日のプレゼントとして一番ポピュラーなものと言えばやっぱり花束。 最近はカード会社や通販からインターネット、コンビニエンスストアなどでも 母の日のブーケの予約を4月初めくらいから受け付けています。 早々に注文したという親孝行な方もいるかも知れませんよね。
そうしたブーケの中心となるのが、もちろんカーネーション。
この花なんで母の日の花になったんでしょうか?実は今から90年ほど前 1908年アメリカで最初に母の日を提案した アンナ・ジャービスという女性が、亡くなった自分の母親が好きだったから という理由で母の日の礼拝イベントでカーネーションを配ったんです。 それがルーツだと言われています。
色は赤が基本で、 でもお母さんが亡くなっている場合には白いカーネーションをという話も ありますが、最近日本では赤よりもピンクのカーネーションが人気だそうです。
そんな母の日のカーネーション、最近は輸入物がずいぶん増えています。 花屋さんの店先を彩るカーネーションのおよそ3割が海外で育てられたもの。
一体どこから来てるんでしょうか?
実は一番多いのは南米コロンビアだそうです。
赤道直下、標高2,800mの高地で、さんさんと降り注ぐ太陽の光りを浴びて 元気に美しく育ったコロンビアのカーネーションが飛行機に乗って 日本のママたちのためにやって来ます。 2,800mと言うと富士山のだいたい8合目くらいの場所ですよね? 昼間と夜の気温差が10度ほどあるんだそうですが、 このくらいの気温差が花を叱咤激励して美しいいい色に育つんだそうです。 やはり花も甘やかしてばかりいてはいけないんですね。そしてそのコロンビアに次いで多いのが花の国オランダのカーネーション。 以前は海外からの輸入花と言えば このオランダからのものが一番多かったんですが、 最近では様々な国の花が美しさとコストを競っていて、
例えばカーネーションならコロンビア、 そしてバラならインドが注目株。他にもケニアやエクアドルなど 花にとっての環境が整った 気候のいい国々からの輸入がとても増えてるんだそうです。もちろん日本でも花は造られているんですが、 今お花とはあまり縁がない会社が花の生産に力を入れてるんです。
それはビール会社。
ちょっとびっくりですね?
ビールの元になるのはホップ。そのホップ、 良質のものを造るためにクローン化して育てる生産方法が採られているんです。 その方法を花の生産に活かしたという訳なんですね。
出来上がったクローン花は丈夫で色も良くて 新しい品種も生まれているそうなんですけれども、母の日のカーネーション、 何と5月11日ちょうど咲くようにコントロールされているそうですよ。 技術もここまで来ています。日本を初め世界中から集められた花々は、 あなたのお母さんありがとうの気持ちを素直に伝えるメッセンジャーです。 カーネーションにこだわらずにお母さんのお気に入りの花、 是非贈ってみてはどうでしょう?きっと飛び切りの笑顔が見られる筈ですよ。
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