皆さんこんにちは。
MEGA-SCSIカートリッジには、似非RAMというバックアップRAMが内蔵されています。 これにはディスクROM(DOSカーネル)のプログラムや、SCSIドライバが書き込まれ、 残った部分は電源を切っても内容の消えないRAMディスク、 似非RAMディスクとして使用することができます。
似非RAMディスクの容量は、128KBから1MBまであります。 容量の小さい物にはMSX-DOSのシステムファイル+α程度しか入りませんが、 1MBの物にはフロッピー1枚分より多いファイルを入れておくことができます。 普段使用しているファイルを似非RAMディスクに入れて持ち歩けば、 友達の家でも手軽に自分の快適な環境を、 しかもフロッピーより高速に使用することができます。
似非RAMの便利な機能として、
turbo RなどのMSX-DOS2環境でインストールしたMEGA-SCSIや似非RAMディスクを
MSX2などに差すと、MSX2でもMSX-DOS2を使用することがあります。
(DOS2の使用には、マッパRAMも必要になります)
DOS2とMEGA-SCSIや似非RAMディスクでパワーアップしたMSX2は、
下手をするとフロッピーのみのturbo Rよりも快適です。
また、普通のMEGA-ROMソフトの内容を取り出し、似非RAMに書き込むと、 その似非RAMをMEGA-ROMソフトとして使用することができます。 (具体的に言うと、MEGA-ROMのコピーができます。 ただし、コピーは個人使用の範囲のみにて行ってください)
似非RAMは、MEGA-SCSIがないと使えないと思っている方もいるかもしれませんが、 そんなことはありません。 似非RAMは最初、市販のMEGA-ROMゲームカートリッジに簡単な改造を施して 製作されました。 MEGA-SCSIも、実は単体の似非RAMにSCSI機能を付け加えた物なのです。 (MEGA-SCSI製品版ではMEGA-ROMを使用せずに、 汎用部品で似非RAMの機能を実現しています) この改造方法は製作記事としてまとめられ公開されていますので、 MEGA-ROMカートリッジと少しのやる気があれば誰でも似非RAMディスクを 自作することができます。
また、似非RAMを自作するための部品が
フロントライン
さんからキット化されています。
これには、似非RAM製作に必要な部品一式(含MEGA-ROMカートリッジ)と
詳しい製作マニュアルがセットになっていますので、
部品集めが難しい方や初心者の方にはおすすめです。
さらに、似非RAMを自作したい方へのフォローとして、 ギガミックス さんにより ``似非セミナー''が開催されています。 似非セミナーは、似非RAMの製作のみならず自作ハードウェアの相談や MSX関連ハードの展示実演など、``MSXハード系イベント''として定着し、 東京では6回目の開催を迎えるまでになりました。
次回予告``これからのこと'' …5回にわたって、MEGA-SCSIの活用についてお話ししました。 最終回では、MEGA-SCSIの今後の可能性について探ってみたいと思います。
〒221 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町316-88-102 柏崎太郎 方 似非職人工房
〒145 東京都大田区東雪谷1-29-22-12 辻川和広 方 似非職人工房
※ 辻川は1997年3月に転居の予定です。転居後に上記辻川方に送られた場合には、 郵便物の転送の関係で対応が大幅に遅れる可能性がありますのでご注意下さい。