旅行で使用した「お年玉フリーきっぷ」
今回は2000年記念として元旦早々から旅行をしてきました。これからそのレポートを綴ってみます。
まずは、相鉄線2000系車両で横浜へ向かう。車内は寒川神社あたりでカウントダウンをしてきた若い人たちがほとんどで、お酒でほろ酔い気分であった。
二俣川では下り各停とすれ違うが、下り列車は通勤ラッシュなみの混雑だ。寒川神社へ初詣へでかけるのだろう。2000年ということもあるかもしれないが、それなりに終夜運転の利用者があるようだ。
今回のように終夜臨時列車に乗車するのは初めてであるが、正月元旦らしい?気分にさせてくれた。
横浜からは209系で東京へ向かう。私が乗車した列車は平日初電となる列車なのだが、みなとみらいあたりでカウントダウンをしてきた若い人でやはり混雑。それでも、何とかシートに腰を下ろすことはできた。2000年という効果というか魅力みたいなものがこれだけの人たちを動かすのだろう。
京浜東北を降り新幹線改札まで来たが、すでに東北上越新幹線改札前は長蛇の列ができていた。こちらはお台場あたりにいた人たちが帰るのに新幹線を利用するようだ。
それにしても元旦からこんなにどこも混雑しているのには驚くばかりであった。周りの人たちからもこんな会話が聞こえた.
やまびこでは進行方向右側の席に着いた。初日の出を見るためである。やや雲がかかっていたが、宇都宮駅6:56ごろに「よい年になりますように。」と願いながらご来光を拝むことができた。
一関駅に飾られていた龍
この龍の前で記念撮影をするひとが多かった。私も頼まれて撮影をしてあげた。
一関ではまず朝食として「いくら弁当」900円を食べた。いくらというと函館など北海道を思い浮かべるのだが、東北にもあることを知る。
食べ終わるとおもむろにキハ100に乗って気仙沼,盛へ向かった。途中の景色はすっかり落葉した山々と水田地帯であった。気仙沼で下車しようと思ったが、駅前の感じと元旦であること、寒かったこともあって今回は下車をせずにそのまま盛まで向かった。
一関から乗ってきたキハ100(盛駅)
盛で下車して駅前を歩くが、さすがに元旦ということでどこも店は締まっている。キヨスクくらいしかやっていなかった。したがって、昼飯はパンを買って我慢することにした。普段はきっとうまい魚が食べられるにちがいない。
盛では三陸鉄道南リアス線へ乗り換えた。乗車時間は約50分だったが来たリアス線と同様トンネルが多く、線形が直線なのでかなりの速度で飛ばしていた.でも、トンネルの間から見える三陸海岸はとてもきれいだった。
大船渡線,南リアス線とも乗車率は7から8割くらいで、首都圏のような混雑はなかった。
三陸鉄道の車両はだいぶ塗装が剥げていたので、やはり資金的な問題があるのかもしれないが、でもがんばってほしい。
三陸鉄道南リアス線(盛駅)
急行陸中(盛岡駅)
釜石からは急行陸中6号へ乗り換えた。はじめは1時間くらいは途中下車をしようと思ったのだが、寒かったことと数少なくなった急行に乗ってみようと思ったからである。
景色は大船渡線とほとんど変わらないがやや山間部が多くトンネルも多い。私が乗ったキハ110-5のシートは2-2の4人1列でリクライニングシートである。モケットもしっかりと作られていた。天井の照明カバーも付いていて、キハ100とはちょっとグレードが違う。急行料金を収受するのだから当然である。
キハ110は新花巻,花巻と停車する。盛岡方から東北本線に合流して花巻駅上り線に入線し盛岡へは進行方向が逆になる。盛岡へは東北本線の上り線から下り線に渡り盛岡へ向かう。東北線内ではかなり飛ばしてもほとんど揺れがない。軌道の状態がさすがに違う。
盛岡では1時間ほど途中下車をした。盛岡駅にも龍の大きな飾りが出してあった。
龍の飾り(盛岡駅)
盛岡は何度となく訪れている(決まってこの石川啄木の方へ出てくる。)が、今日はまた違った印象を受けた。
ただ、夜になってかなり寒くなってきたので早めに駅に入って2階のコンコースで駅弁とみやげものを買う。駅弁は「牛めし」(すき焼き風)にした。量と味が自分の好みにマッチしていたのでいい弁当だと思う。みやげは「わんこそば」にした。帰宅してあけてみればさすがに「わんこそば」用なのでそばが短い。でも食べやすいのでたまにはいいのでは。
最後は新幹線で帰途についた。ホームに上がるとすでにかなりの列ができていたのが、何とか通路側の席を確保した。窓側の人も自分と同じように1枚の乗車券を車内改札で出していたので、同じお年玉フリーを使っていたのだろう。正月にもかかわらず東京行きの車内は立つ人がいるほどかなりの乗車率になった。
これまでは、正月から旅行をしたことはなかったので新しい試みとして気分転換にもなったと思う。2000年ということでいい年であってほしいし、いい年にしたいものだ。