1999年2月20−21日 仙台,山形へ(くりはら田園鉄道,左沢線に乗車)


   1999年2月20日 東京から仙台へ

 東京駅には6:50位に到着した。たまたまホームにやまびこの仙台行きがいたので2号車の禁煙自由席に乗ってみた。がらがらであったのでいいなと思っていたら、車内放送を聞いていると大宮,小山,宇都宮と各駅に停車するタイプであることがわかり、あとの7:24のやまびこ,つばさ113号にした。やはり、ひかり,こだまのように名前で種別が区別できるほうがいいと実感した。とても不便である。

 仙台には9:17に到着。やまびこの車内はとくに混雑するほどのものではなかった。降りるなりすぐに3階の宿泊案内所で予約した。担当者は空きがあるかどうかわからないと言っていたが、無事確保。担当者の応対も非常によかった。いろいろと歩いてみると2階と3階にそれぞれ宿泊案内所のあることがわかった。

 今日の仙台は-5度であったらしいが、確かにこれを書いている列車の外でもかなり寒い。ちなみにこの車両はクハ416-3。最近の719系の増車にしたがって少なくなっている。




仙台駅の車両。台車には雪が残っている。



 仙台からは、松島ゆき普通列車と一関ゆき普通列車を乗り継いで石越で下車した。ここからくりはら田園鉄道に乗ってみた。乗車券は、めずらしくなった硬券である。今日は東京と仙台では晴れていたが、福島付近とここ栗原ではときおり雪が舞う天気である。

 乗ってきた列車は富士重工の赤いレールバスでKD953の単行である。車内はセミクロス配置のシートになっていて、きれいである。閉塞はこれまためずらしい腕木式信号機とタブレットを使用している。ここ最近では、相模線と深名線でタブレットや腕木を見ているが、それ以来であろうか。








くりはら田園鉄道の車両



 終点の細倉マインパークで下車して付近を歩こうと出てみた。すると、800mほど離れたところに観光坑道があり鉱山博物館もあるが、今回は時間の都合により見送る。今度はゆっくりと見ることにする。昼は、駅近くのだるま食堂で食事にした。今日は焼き肉定食を食べたが、本当はラーメン屋らしい。味は家庭的な味でよかった。

 食事後は付近を記念撮影して待合い室に戻り、これを書いている。あいかわらず雪が舞っている。パンフレットによると、近くに温泉もあるようなので次回は楽しみにしたい。これから、沢辺にもどってシャトルバスに乗り、くりこま高原から新幹線で仙台に戻ることにする。




細倉マインパーク前駅



 シャトルバスは沢辺駅前で待っていた。このバスは以前松江のレイクラインバス(市内循環バス)とほぼ同じデザインの観光用バスである。バスメーカーが同じかもしれない。くりはら田園鉄道はそれほど乗客がなく,シャトルバスも乗ったのは自分一人だけであった。これではかなり経営が苦しいのではと思 ってしまうが、とにかく、くりはら田園鉄道とシャトルバスとも田園地帯を完乗したのでよしとする。


 仙台では、DOS/Vパラダイスへまず行ってみた。以前にDOS/Vパラダイスがあることを確認済みだ。店舗が駅の東側に移って店内も倍以上広くなった。ここでもやはり、HDの価格が下がっている。E-IDE8.4Gでも2万を切るものもある。その後は、ラオックスやヨドバシカメラを見て回った。地元の店と比べると店舗面積が格段に広く、品数も多い。

 明日は、仙山線で山形方面へ出てみる。





 1999年2月21日 仙台,山形へ

 今日は、仙山線の作並ゆきにまずは乗車。719-7車両に乗って作並まで乗ってみた。愛子くらいまでは山間の水田地帯を走るが、その先は少し雪化粧をした山中を走る。作並までの列車はほとんど乗客はなくがらがらである。作並では一度下車して後発の快速「仙山」を待った。ここは、スキー場があって待合室はスキー客であふれていた。




仙山線のデッキから外を撮影。



 10:09の快速「仙山3号」に乗って、山形に向かう。仙山線は単線なので途中で何度か登り列車と交換する。とくに、作並を出てしばらくするとトンネルの中で交換するところがある。自分の乗った快速「仙山3号」が先に待避して登り列車がスルーする格好であった。この列車は作並ゆきとは対照的にスキー客で混雑した。しかし、途中でスキー客はどっと降りたので、その後は山形まで座ることができた。景色は再び田園風景になって北山形で仙山線は奥羽本線と合流する。


  山形では、駅前付近を歩いてみた。ただ、今日はかなり寒かったのでコンビニで買い物をしてからはすぐ駅の中に入ってしまった。ホームに入場してからは左沢線に乗ろうと乗り場へ向かう。ホームで左沢線の100系気動車や留置線に停車している車両などを撮影した。とくに、左沢線の車両は水色で塗装されており、「FRUITS LINE」の愛称が書かれている。これは、山形特産のさくらんぼから由来して愛称を付けたのだろう。






左沢線のキハ100系車両



 あと、気づいたのはホームの番線案内板に「つばさ回数券」「びゅーカード」などと宣伝が入っているのが目についた。今までいろんな駅を見てきたが、ここまで宣伝を入れている駅はちょっと見たことがなかった。増収しようという意気込みのあらわれともいえる。


 とにかく、今日は寒かったのであとは左沢線の気動車の中で、雑誌を読みながら時間を過ごす。途中の寒河江までは高校生などの乗客で混んだが、終点の左沢まではかなりすいてしまった。本当はここでゆっくりと下車してみたかったのだが、たまたま次の列車が2時間も来ないので元の列車で山形まで戻るはめになった。この間いくらも時間がなかったのでもったいない。今度はさくらんぼの季節にまた来ようかと思う。その代わりに、山形ではおみやげとしてさくらんぼパイを購入。

  これで、とりあえずは乗車目標を達成したので、最後は「つばさ」で東京まで戻ることにする。14:37「つばさ136号」の発車までは1時間ほどあったが、念のため乗り場へ行ってみるともう自由席車両のところには列ができていたので、寒いと思いながらも並んだ。14:00にはすでに20人以上の行列ができていた。かなりの利用客である。入線は14:22というアナウンスがあったので、それまではホームで通信もしてみたがとにかく時間までは寒かった。

 つばさが入線すると、いくらもしないうちに車内が乗客でいっぱいになった。これでは写真を撮ろうにも身動きできない感じである。しかも、つばさの外観の格好の良さとは裏腹にかなり車内は狭い。フル規格の新幹線は2列,3列のシートであるが、つばさは2列,2列であるし、シートピッチも狭いようだ。それでも、1時間前から並んでいたので座ることができたのはよかった。

 つばさは直線では100km/hくらいは出していると思うが、福島までは山間を走るためにカーブが多くあまり速度は出せない。約1時間ほど走ると福島に到着してやまびこと連結。このあとは、最高275km/hで走ることができる。合計で新幹線には約3時間ほど乗っていたことになる。

 以前はこのような時間では移動できなかったが、たしかに速いと思う。しかし、この自由席の混雑は自由席車両を増やさないとイメージダウンになりかねないと思う。

 以上、かなり忙しい乗り継ぎとなったが今度はぜひゆっくりと旅をしたいものである。とりあえず、久しぶりに気動車にも乗ることができたので気分転換にはなった。

合計  1,064.2km



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