今年も小田急海老名車両基地内でファミリー鉄道展が開催されましたので、出かけてみました。
不景気にもかかわらず、会場内は大勢の家族連れと鉄道ファンでいっぱいでした。
会場へ入ると丁度「レール削正車」の実演が始まるところでした。写真のように火花を出しながらグラインダーがレールを研磨します。40mほどの距離を2往復、ゆっくりと実演しました。
通称「マルタイ」です。装置の動作としてこちらは火花の出ることがないので、グラインダーの方がインパクトがあります。
これらのメンテナンス車両と作業に携わる方々のおかげで、鉄道の安全が守られていることをあらためて感じます。
次はロマンスカー3100形 (NSE車)を見学しました。NSE車は2年前(1999年7月)に最終乗車して以来久しぶりの対面となりました。「The last running」のロゴも入っており、「バーミリオンオレンジ」の車体がロマンスカーらしさを伝えてくれます。
新型通勤用車両3000形です。正面は格好良くできていると思います。また、側面は「環境への配慮」を意識した作りとなっています。(もう少し側面ボディーに光沢があればよいのではないかと思いました。)
さらに、車内にも入ってみたところ通勤車両ということで「つり革の本数が多い」のが目に付きました。
新型車両3000形で使用している防音車輪の展示を車両展示場所から離れた物品販売の方で行っており、子供達が従来の車輪と防音車輪を金づちでたたいていました。従来車輪はたたくと「カ〜ン」と響き渡るのですが、防音車輪は「カンッ」とすぐに音がしなくなります。これは車輪にステンレス製のリングがはめ込まれているので、このリングが車輪の振動を抑制するためです。
ここでは車輪の「たたき比べ」というのが珍しかったので、写真を撮ってみました。
NSE車や新型車両を見てから小田急線海老名跨線橋の下まで歩き、以前から保存されているロマンスカー3000形 (SE車)を見学しました。外装や車内を見学し、シートにも座ってみましたが、現在とはまた違った特急列車の雰囲気に触れることができました。
これからも、このロマンスカーを大事に保存していただきたいと思います。
今回は、ロマンスカーから新型車両まで見学できましたので楽しめたと思います。いろいろと大変とは思いますが、これからもこのようなイベントを続けてほしいと思います。