新潟大学戦 観戦記

東戸塚のトレセンで行われるパルメイラスの練習も気になったが、チケットは買っちゃったしなぁ。
というわけで、後ろ髪を引かれつつも平塚競技場へ足を運ぶことにする。

選手入場
おいおい、なんか新潟大学のGK、先発メンバーの中で一番身長が低くないか?
(あわててプログラムを引っ張り出して確認する)身長165cmって書いてあるけど嘘だろ?
橋本(165cm)、市川(165cm)、元山(166cm)などと比べても、明らかに低いってわかるもん。
ちなみにそのGKの清水だが、髪を金髪に染めており顔も真中にそっくり(笑)
184cmの五十嵐が負傷しているため、新潟県大会からゴールマウスを守っているそうだが──
大丈夫か、新潟大学?

横浜FCの布陣
GKは大石。最終ラインは右から幸田、真中、一平、稲垣。
中盤はボランチが後藤、右に増田、左に藪田、中央に小野。前線はパベルと有馬。

新潟大学の布陣
GKは清水。最終ラインは右から元山、福島、澁川、仲宗根。
中盤はボランチが田村と長谷川、右に田中、左に橋本。前線は市川と重松。

1分
左サイドから稲垣が入れたボールを受けて、パベルがペナルティエリアを左に流れる。
左足で放ったシュートは、ディフェンスの足に当たって大きな弧を描き、ゴールへ吸い込まれる。
ボールが浮いた瞬間は絶対に外れると思ったけど、なんか入っちゃったね(苦笑)

3分
長谷川がワンツーリターンで真中を置き去りにして、左サイドに抜け出してゴール前に折り返す。
市川がシュートを放つが、ディフェンスにブロックされる。

5分
左コーナー付近からの小野のFK(それからいろいろあったけど、よくわからないので省略)。
ゴール左のエンドライン手前から一平がヘッドで折り返し、真中がさらにヘッドでつないで、最後は有馬がこれまたヘッドで清水の頭上を抜き、ゴール右隅にボールを沈める。
清水の頭上っていったってねぇ、普通のGKの頭上と違って無限に広がってるからねぇ(苦笑)
真中が絡んでいたのには気がつかなかったが、公式記録に書いてあるのでそうなんだろうなぁ。

8分
有馬が左サイドでキープして小野に渡し、エンドライン手前から小野がクロスボールを上げる。
パベルがヘッドで合わせるが、清水が短い腕を懸命に伸ばしてかろうじてかき出す。
ボールをかき出した後、清水はお約束のようにネットに引っかかってました。

18分
ゴール正面、やや右からのFK。
パベルがボールをまたいで、藪田が左足で直接ゴールを狙うが、わずかにクロスバーを越える。

22分
小野の左サイドからのアーリークロスに有馬がヘディングで合わせるが、叩きつけすぎてバーを越える。

23分
スルーパスを受けて重松がペナルティエリア内に切れ込むが、ボールコントロールを誤り、ディフェンスに追いつかれてシュートはブロックされる。

36分
小野の右CK。一平が顔……もとい頭ひとつ抜け出して、ヘディングシュートを叩き込む。
清水の伸ばした手の上から、一平の顔が出ているような印象があるんだもんなぁ(苦笑)

43分
左サイドから稲垣がアーリークロスを上げて、ゴール前の藪田がヘッドで左前方に落とす。
パベルが走りこんで、左足でゴール右隅に蹴りこむ。
ウォームアップを始めた重田に気を取られていて、すっかり見逃しました(苦笑)

前半の感想
感想を述べるような試合展開でもなかろう。

45分 選手交代:幸田将和→重田征紀

62分
藪田が左サイドを突破して、折り返しを有馬が右足で合わせるが、清水が横っ飛びでコーナーに逃げる。

62分
その小野の右CK。パベルが戻して、稲垣が左足で放ったミドルシュートが、ゴール左隅に突き刺さる。
これも見逃しました、はい。
目撃した人によると、一平のFK以上にわが目を疑うようなシュートだったそうで(苦笑)

65分
選手交代:パベル→中丸貴之
選手交代:後藤義一→松田正俊

67分
小野の左CK。増田が右足で合わせたシュートは、体を張った清水にブロックされる。
こぼれ球を有馬と松田が交互に押し込もうとするが、ディフェンスにことごとく跳ね返される。
最後はなんとか松田が押し込んで、ゴール前の低レベルな争いに終止符を打つ。
公式記録には松田の名前しか記されていないが、間違いなく有馬も参加していたと思う。
それにしても、何回シュートしているんだか(苦笑)

69分 選手交代:田村直起→小林啓介

75分
選手交代:福島宏幸→阿部一也(交代は認められず)
しばらくすると主審は試合を止めて、予備審判と何事か協議を始める。
そして阿部はピッチを去ることを命じられ、代わりにベンチに下がっていた福島が呼び戻される。
どうやら背番号3の阿部を誤って背番号13で登録していたため、交代が認められなかったようだ。

81分
小野の左CKから。有馬のシュートがブロックされた跳ね返りを、もう一度右足でゴールに蹴りこむ。
こればかりは公式記録とは見解が異なる。一平、ボールに絡んでたかなぁ(苦笑)

82分
選手交代:清水大輔→斎藤慎一
斎藤の身長は178cmでGKとしては決して高いわけではないが、やはり高く感じてしまう。

84分 選手交代:福島宏幸→松島 慎

86分
右サイドで中丸がスルーパスを通し、増田がゴール前にクロスボールを上げる。
小野が落として、藪田がフェイントを挟んでシュートするが、ディフェンスに当ててしまう。
藪田もさぁ、わざわざフェィントでディフェンスを倒しておきながら、そいつに当てるかぁ?

ロスタイム(公式記録では89分)
左サイドから稲垣がアーリークロスを上げ、松田の頭を越えて一平の頭をかすめ、そのまま流れる。
右サイドから走りこんだ増田が、右足のスライディングシュートでゴールに沈める。
ほら、また空中高くに打ち上げないように体を倒したんだよ、ジョホールバルの岡野みたいに(苦笑)
言いたい放題である。そういえば、このプレーにも一平は絡んでなかったような気が。

ロスタイム
重田が右足でミドルシュートを放つが、わずかにゴールの左に外れる。

試合終了直前
メイン下からひとり警備員があわてて飛び出してくるが、誰も飛び降りないって、こんな試合で。

後半の感想
前半に同じ。この程度の相手であれば、充分得点を二桁に乗せられたはず。
ちなみに得点シーンをすべて"苦笑"でまとめたのは、ただの遊び心なので深くは考えないように。
実力差の大きい対戦では、観客も一瞬の気の緩みが致命的になることを実感した一戦だった。

本日のTIFOSI
「ゴールが見えたら、シュートしろ♪」
「ゴールを向いたら、点入れろ♪」
試合中に笑いを誘うコールもあったが、試合前の「二連覇」発言だけはいただけなかった。

横浜FCと横浜フリューゲルスを同一視することは、横浜フリューゲルスの名を貶めることになる。
すでに横浜FCは、横浜フリューゲルスとは異なる道を歩み出しているのだから……
反論もあるだろうが、横浜フリューゲルスの延長線上に横浜FCが存在するというのであれば、もう私が横浜FCの試合に足を運ぶことはないだろう。

稲垣博行
ぼさぼさのヘアースタイルといい体格といい、後ろ姿がコナン・ザ・グレートにそっくり。
これで体が締まっていて、美しい逆三角形を描いていればねぇ。
#ロバート・E・ハワード原作のファンタジー小説で、邦訳は早川書房と東京創元社から出版されている。
#1982年にアーノルド・シュワルツェネッガー主演で映画化され、彼の出世作となった。

新潟大学 評
なぜか今大会は、多くの国立大学が都道府県代表として本大会に駒を進めたが、ここもその中の一校。
サッカー経験者が揃っているとはいえ、スポーツ推薦のない国立大学に有望な選手は集まらない。
新潟県予選決勝、新潟蹴友会戦の6−4というスコアが実力を物語っている。
要するに、両チームとも"ザル"でノーガードの撃ち合いをしたわけだ。
まぁ、本大会出場を目標にしたチームだろうから、こんなもんだとは思うけどね。
最後にまた身長の話になるが──
スタメンに160cm台の選手が4人もいるのは、本大会では他には香川紫雲FCくらいなものだろう。

試合終了後
平塚駅へ急ぎ、東海道線と横須賀線を乗り継ぎ、東戸塚駅からタクシーを飛ばしてトレセンへ。
練習試合には間に合わなかったものの、なんとかサンパイオからサインを貰えたからいいか。
でも「練習試合とは思えないほど当たりが激しく、気迫に満ちていた」とかいう話を聞くと、横浜フリューゲルスのファンとしては、選択を誤ったのではと後悔もするんだなぁ。

横浜FC
前半新潟大学
後半
会場:平塚競技場/観衆:1903人
得点:1-0 パベル(1分)
   2-0 有馬賢二(5分、アシスト=渡辺一平、真中幹夫)
   3-0 渡辺一平(36分、小野信義)
   4-0 パベル(43分、稲垣博行、藪田光教)
   5-0 稲垣博行(62分、パベル)
   6-0 松田正俊(67分)
   7-0 有馬賢二(81分)
   8-0 増田功作(89分、稲垣博行、渡辺一平)

横浜FC新潟大学
GK大石尚哉GK清水大輔
DF幸田将和GK82斎藤慎一
DF45重田征紀 DF元山忠史
DF真中幹夫DF澁川直弘
DF渡辺一平DF福島宏幸
DF稲垣博行DF84松島 慎
MF後藤義一DF仲宗根清雄
FW65松田正俊MF田村直起
MF増田功作MF69小林啓介
MF藪田光教MF長谷川慎
MF小野信義MF田中 洋
FWパベルMF橋本陽介
MF65中丸貴之FW重松厚彦
FW有馬賢二FW市川貴啓
SUB吉田明博SUB阿部一也
SUB公文裕明SUB青木美洋

注釈:時間については競技場の電光掲示板の時計を参考にしましたが、1分程度の誤差はあります。

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