シドニー五輪アジア最終予選、カザフスタン戦のチケットを取るために、時間ぎりぎりまで自宅で電話。
しかもつながらず…… チケットは結局譲っていただけることになりましたが(ありがとうございます)。
結果、競技場への到着はキックオフ直前になったため、ソシオレディースの試合は観れませんでした。
バス七台で浜松から──という事前情報は大嘘だったが、それでも横浜近郊からかなりの人数が駆けつけ、
陽射しは九月下旬とは思えないほど強く、観戦場所の視界も充分ではなかったため、
横浜FCの布陣
本田技研の布陣
5分
10分
14分
17分
19分
26分
41分
本日のTIFOSI
本日のグラウンドコンディション
45分
49分
49分
67分
73分
75分
選手交代:井川剛志→田島宏晃
リティは明らかな誤審に怒ったのか、それとも突き飛ばした田島に怒りを覚えたのか。
79分
86分
88分
ロスタイム
後半の感想
本日の審判
上荒は1996年からJリーグで副審を務めており、FIFAの国際副審だそうだが……正気か、FIFA?
松田正俊
井幡博康
本田技研 評
選手個々の評価
FW有馬賢二 6 ………終盤に股抜きで見せてくれたが、足の状態は結構悪かったようだ。
監督
注釈:時間は手元の時計で計っていますので、1分程度の誤差はあります。
もちろんアウェイゴール裏に陣取ったのは、浜松から駆けつけたと思しき本田技研サポーター。
テープを貸していただいたふりえのお父さん、ありがとうございました。
GKは吉田。最終ラインは右から幸田、高田、稲垣、公文。
中盤はボランチが後藤と高尾、右に重田、左に小野。前線は松田と藪田。
真中、高木、増田を出場停止で欠く一方、松田が初先発、公文の復帰といった明るい話題もある。
またセンターラインの薄さをカバーするため、今季初めて中盤にダブルボランチを採用した。
GKは水原。最終ラインは右から大久保、森、向島、吉澤。
中盤はボランチが安間と前田、右に井川、左に井幡。前線はマルクスと鈴木。
マルクスを先発で起用してきたあたり、本田技研のこの試合に賭ける意気込みが感じられる。
センタースポット付近からのFKを、稲垣が右サイドの重田に大きく展開する。
重田は中に切れ込んで吉澤を振り切り、左足でゴール右隅を狙うが、水原にしっかり押さえられる。
左サイドから、井幡のロングスローがゴール前に上がる。
ディフェンスが跳ね返したボールを池田がダイレクトで合わせるが、クロスバーのはるか上を越える。
すかさずTIFOSIからは「ホームラン、ホームラン、い・け・だ」のコールが。
井幡のロングスローはスピードがあって到達距離も長く、対戦相手にとっては大きな脅威となる。
幸田の無理な体勢からのクリアがマルクスにカットされ、さらに稲垣がこぼれ球をクリアし損なう。
井幡が拾って右足で強烈なミドルシュートを放つが、吉田が横っ飛びで弾いてコーナーに逃げる。
稲垣は戻りながらのプレーだったので、足を出すだけで精一杯だったとして、
芝が悪いんだから、浮き球(しかも味方のバックパス)くらいはきちんと処理してもらいたいもの。
森と松田がヘディングで競り合って浮いたこぼれ球を、藪田がやわらかいタッチで左の小野に出す。
小野は反転して前を向き、やや外に流れながら左足で狙うが、クロスバーを大きく越える。
ペナルティエリア内でディフェンスを振り切っていたので、ちょっとシュートを焦った感がある。
鈴木が左サイドを突破して、幸田をあっさりかわして低いクロスを入れるが、高田の腿に阻まれる。
右サイドから入った低いアーリークロスを受けて、井幡がゴール前で反転して抜きにかかったところ、
審判の笛が吹かれ、続いてその右手がペナルティスポットに向けられる。
吐き捨てるような声が今にも聞こえてきそうである。
もっとも間にいた後藤なり公文なりが、クロスをカットしていればなにも問題はなかったのだが。
井幡が吉田の動きをよく見て、PKをゴール左下に落ち着いて蹴り込む。
小野が左サイドでスルーパスを通し、藪田がドリブルしてゴール前にグラウンダーのクロスを入れる。
ディフェンスと重なった松田にはわずかに合わず、オーバーヘッドでクリアされる。
遠いサイドに走り込んだ重田までボールが流れれば……というのはあまりに相手に失礼か。
松田が左サイドで粘って、ディフェンスをかわしてゴール前に低くて速いクロスを入れるが、
自陣右サイドから重田がドリブルで上がり、またぎフェイントで揺さぶりながら中に切れ込み、
横浜FCにボールをもらいに行く動きも見られなかった。というか、戸惑ってたのかも。
右サイドからの幸田のFK。遠いサイドで松田がヘディングで合わせて、
グラウンドコンディションと審判の判定の酷さについては、別項でたっぷり語るのでそれ以外で──
松田の高さを活かすべき試合にもかかわらず、一向に彼にボールが集まらない。
重田がドリブルで右サイドを崩し、派手さはないが小野も左サイドから効果的なパスを送るのだが、
守備陣にも単純なミスが多発し、全体的にちぐはぐな印象を与えている。
PK? あれは野良犬に噛まれたみたいなもんでしょ。
前回追い出された、念願のバックのテニスコート前に陣取ることができた模様。
前半から積極的に声を出し、後半開始直後には飛ぶわ跳ねるわの大活躍。
ちなみに私の前に座っていたFC東京サポに大ウケしていた。どうやら波長が合うらしひ。
最悪。
芝は大部分が禿げ上がっており、地肌が完全に露出している部分も見られる。
明らかに緑色よりも茶色のほうが目立ち、その緑色にしても伸び切った雑草が多々交じっている。
草サッカーならともかく、とてもじゃないがトップレベルの試合ができる状態ではない。
ボールがぽんぽん跳ねたり、不規則なバウンドをするグラウンドで、細かいパスがつながるわけがない。
夏の間に手入れを怠ったか、それとも体育祭のような芝の痛むイベントでも開催されたか。
七月に訪れたときもきれいに見えて結構荒れてはいたが、ここまで酷くはなかった。
会場を提供したもらったことには感謝するが、もう一度ここに戻ってくるかと思うと正直気が重い。
選手交代:高尾啓治→有馬賢二
藪田をトップ下に下げて前線を松田と有馬で組ませ、ボランチを一枚にして本来の布陣に戻した。
右サイド、センターライン付近からの小野のFK。裏へ抜け出した有馬にボールが渡るが、判定はオフサイド。
はぁ? どこをどう見たって、向島がひとり残っていたのは明らかじゃん。
自陣からのロングフィードを、鈴木が稲垣を背負いながら巧みなポストプレーで井幡にさばく。
井幡は右サイドを突破して右足で狙うが、アウトにかかってしまいゴール右に外れる。
小野がヘディングで前方に流し、松田が森と向島の横からミドルシュートを放つが、ゴール左に外れる。
敵陣でのFKから右サイドに展開し、大久保がドリブルで中に切れ込んで藪田と公文をかわすが、
水原のゴールキックは重田に向かって一直線。ジャンプして頭で合わせたボールは最終ラインの裏へ。
松田が抜け出して向島を振り切り、右足で豪快に蹴り込んで同点に追いつく。
ゴールキックの際はどうしても緊張が緩むものだし、反応できなかったディフェンスは責められない。
重田のヘッドがきれいに返ったのは、まぁ偶然だとは思うが。
それにしても横浜FCは劣勢になると、計ったかのように棚牡丹(たなぼた)な得点が舞い込むよなぁ。
最終ラインのクリアボールが横浜FCの最終ラインの裏まで到達し、マルクスが抜け出すが、
右サイドからのFK。重田の素早いリスタートから、藪田が左足で強烈なミドルシュートを放つが、
上記のプレーで得た、小野の右CK。
松田が近いサイドに走り込みながら、森を振り切ってヘディングで合わせ、ゴールに叩き込む。
手元のメモには得点経過を差し置いて、まず「さすが市船、今が旬」と記してある。
#市立船橋高校出身の選手は、とかくプロに入ってから伸び悩むことが多いので。
#高田昌明はその"はしり"といえるかもしれない。だから松田を観るなら今だよ、というわけ。
選手交代:稲垣博行→渡辺一平
井幡と競り合った際に足をつって×印の出された稲垣に代わり、四ヶ月半ぶりに一平が出場。
てっきり員数合わせかと思っていたが、コメントを聞く限りは似たようなものらしい。
ほとんど実戦練習はしていない、ってんだからちょっと呆れる。
公文のヘディングが田島の頭に当たってタッチラインを割り、リティがボールを足で押さえる。
しかし主審は本田技研ボールと判定し、田島がリティからボールを強引に奪ってスローインしようとする。
リティは田島に詰め寄るが、ベンチから出てきた人々に制されて、苦笑を浮かべつつベンチに戻る。
前者だと思ったからこそ「審判がヘボなんだから放っておけよ!」と野次を飛ばしたのだが、
それよりも勢いよくベンチを飛び出して、阪倉コーチに追い返された藪田の印象が強くて強くて。
自陣のパベルから最前線の松田を経由して重田に渡り、重田がドリブルで中央を突破。
森の横を抜ける際に、森の残った右足に引っかかって転倒するが、主審は本田技研ボールを指示。
主審は転倒した際に重田の手がボールに触れたことか、もしくはオーバーアクションを取ったのだろうが、
少なくとも本田技研が横浜FCの自陣深くまでボールを運ぶ前に、だ。
なんとか復帰を果たしたものの、一度はドクターから×印が出されるほどの負傷だったのだから。
自陣深くからの高田のクリアを、自陣で小野がさらにクリア。
このボールが上がり気味の向島と下がり気味の森の間を抜けて、上がっていく松田に渡る。
松田はペナルティエリアの直前で右足でシュートするが、前に出てきた水原にブロックされ、
小野から松田につながったのは偶然だよなぁ、いくらなんでも。
ゴール正面からのパベルのFK。右足で壁を越えてゴール左を狙うが、水原に簡単に弾かれる。
コントロールは素晴らしいが、あのスピードではゴールを割るのは難しいだろう。
右サイドを突破した大久保のドリブルが流れ、ペナルティエリア内で戻った後藤が左足でクリア。
カーブがかかってタッチラインを割ったボールを、背番号13のボールボーイの少年が足の裏で押さえる。
リティが少年を誉め、メインから拍手が送られる。
実際にはちょっと流れたけど、それでも自分の足下に押さえた技術は素晴らしいと思う。
最終ラインと前線が間延びして、ロングボールの応酬になったのは致し方ないだろう。
それほど諸条件が悪かったわけだが、どちらかといえば本田技研の運動量の低下に救われた感が強い。
松田の得点はいずれも素晴らしかったが、本田技研のディフェンスを決定的に崩したわけではない。
これを数少ないチャンスを物にしたと見るか、攻撃に工夫がないと見るかは難しいところである。
主審の上荒敬司、バックを担当した副審の暈良基。
このふたりが試合を混乱させ、つまらないものにした張本人である。
細かいファウルで試合をぶちぶち切る一方、潰された重田がファウルを取ってもらえなかったこと二度。
横浜FCのハンドや、ペナルティエリア目前で公文が相手を倒したといった明らかなファウルは見逃され、
とまぁ、枚挙に遑(いとま)がないのである。
しかも昨年のJ.LEAGUE AWARDSでは、二年連続で受賞していた廣嶋禎数(次節の主審)を差し置いて、
この試合がJリーグの試験だったそうだが、この程度で舞い上がるようでは先が思いやられる。
悪いことは言わない、一生副審をやってなさい。Jリーグのサポーターが迷惑する。
#ただでさえ、サポーターが迷惑するような主審が闊歩しているというに。
#越山賢一とか、北村央春とか……(もう二、三人は挙げられるが、実際に生で観てないので割愛)
昨年の「かながわ・ゆめ国体」では、優勝した千葉県代表に注目して一回戦からずっと観ていただけに、
確かに足下の技術はまだまだ未熟だし、全体的に粗削りな感があるのは否めない。
習志野の吉野智行、菅野拓真、玉田圭司、市立船橋の西紀寛などと比較すると、やはり見劣りするとは思う。
それでも長身を活かした打点の高いヘディングと、右足から繰り出される強烈なシュート、
FC東京からのレンタル移籍、しかもサードステージ終了までの三ヶ月という短い期間ではあるが、
来年も貸してくれないかなぁ……鏑木豪も順調に育ってるしさぁ……レンタルするにしてもJ2かなぁ……
演技賞をあげやう。
倒れ方が巧妙で、露骨に時間稼ぎをしていたというか、二匹目のどじょうを狙っていたというか──
中学卒業と同時にブラジルに渡り、パレストラ・デ・サンベルナードで一年間プレーしていただけあって、
ロングスローという武器もあり、ボランチの安間と並んで本田技研の中盤の要となる選手である。
前半は互角の戦いをしていたとは思うが、後半目に見えて運動量が落ちた。とくにマルクスと井幡。
にもかかわらず、逆転されるまでベンチに動きは見られず、あわてて田島を投入してみたものの
現時点でのベストメンバーなのは理解できるのだが、敗因はやはりベンチワークの拙さだろう。
松田佑也が見たかったなぁ……(ジェフユースのころからのお気に入り)
GK吉田明博 6.5 ………危なげないセービングを見せ、上海での評価の高さを窺わせた。
DF幸田将和 5 ………トラップミスが多く、重田とかみ合っていない……というか信用されてない?
DF高田昌明 5.5 ………戻りながらのクリアは安定していた。あのPKはなぁ……
DF稲垣博行 6 ………空中戦は確かに強いが、サイドに引っ張り出されてスペースが空くことも。
DF公文裕明 5.5 ………後藤と組んでの上がりはいいが、単純なパスミスが目立つ。
MF重田征紀 6.5 ………自陣からのドリブル突破で見せてくれるが、フォローがなく展開できていない。
MF後藤義一 5.5 ………中盤で不用意な奪われ方もしたが、オーバーラップのタイミングはいい。
MF高尾敬治 5.5 ………いい意味で堅実、悪く言えば目立たない。記憶に残らないんだよなぁ。
MF小野信義 6.5 ………トップ下よりも、左サイドに開いているほうが向いていると思う。
FW松田正俊 7 ………別項参照。
FW藪田光教 6.5 ………中盤に下がってからは、視野も広くなり左右に効果的にボールを散らしていた。
DF渡辺一平 5.5 ………セットプレーで上がるのはいいが、悠長に戻りながら指示を出すのはやめれ。
FWパベル 5.5 ………明らかに調子が落ちている。プレッシャーがなければいいパスを出すのだが。
リトバルスキー 6 ………ダブルボランチは一朝一夕にできるものじゃない。松田の先発起用で相殺かな。
横浜FC
2
0 前半 1
本田技研
1
2 後半 0
会場:綾瀬市民スポーツセンター陸上競技場/観衆:2292人
得点:0-1 井幡博康(19分、PK)
1-1 松田正俊(65分、アシスト=重田征紀)
2-1 松田正俊(69分、小野信義)
横浜FC 本田技研
GK 吉田明博 GK 水原大樹
DF 幸田将和 DF 大久保貴広
DF 高田昌明 DF 森 智浩
DF 稲垣博行 DF 向島 満■
DF 73渡辺一平 DF 吉澤英生
DF 公文裕明 MF 井川剛志
MF 重田征紀 FW 75田島宏晃
MF 後藤義一 MF 安間貴義
MF 高尾敬治■ MF 前田仁崇
FW 45有馬賢二 MF 井幡博康
MF 小野信義 FW マルクス
FW 松田正俊 FW 鈴木 滋
FW 藪田光教 SUB 浜野征哉
FW 76パベル SUB 石橋眞和
SUB 大石尚哉 SUB 安池貴志
SUB 根子達也 SUB 松田佑也