ソニー仙台戦 観戦記

パベル親衛隊、本日の企画は保土ヶ谷に引き続きピクニックランチ。
今回は並び隊に回ったので、ぺ〜ずとせいご〜ずのみなさまにおんぶにだっこでした。
美味しいものを食べると、幸せを感じますねぇ。

本日の前座試合
恒例になりつつある少年サッカーの前座試合。本日の試合は栄区選抜−旭区選抜。
結果は3−0で栄区選抜の勝利。サラサラヘアーの栄区選抜GKに注目が集まる。
選手入場の際にフェアプレー旗を持って登場したが、「君、この辺で人気だったよ」って言われてもねぇ……
困るというか、恥ずかしいよね、そりゃ。

ソニー仙台の布陣
GKは千葉恵二。最終ラインは中央に石川、右が明間、左が武川。ウイングバックは右に建部、左に花坂。
ボランチが阿部裕二と佐藤、攻撃的な位置に橋本。阿部健二は引き気味で、最前線に田端が残る。

13分
ペナルティエリアの手前で選手が倒され、ボールはゴールラインに向かって転々とする。
ファウルと思ったかディフェンスの足が止まる中、幸田がいちはやく反応してライン手前から折り返す。
ゴール前の藪田が合わせるが、右に外れる。

16分
中丸の右CK。遠藤が遠いサイドから近いサイドに走り込みながらヘッドで押し込もうとするが、ディフェンスに阻まれる。幸田が跳ね返りをミドルレンジから狙うが、アウトにかかって枠を大きく外れる。

20分
右サイドからスルーパスが出され、阿部が抜け出して大石と1対1になる。
ペナルティエリアに入ったところで、大石が飛び込んでキャッチする。

21分
左サイドからラインの裏へボールが出て、藪田が抜け出して千葉恵二と1対1になる。
小刻みにステップを踏んでかわそうとしたあげく、ボールを置いてきて千葉恵二に押さえられる。

26分
バックパスがミスパスになり、有馬が奪って右サイドを突破。ディフェンスふたりが追走する。
ゴール前で藪田がフリーで待っていたが、ボールを出せないまま追いつかれる。
有馬には藪田が見えていなかったのか。状況判断がまるでできていない。

前半の感想
ふたりの動きの悪い選手によって、攻撃のリズムが損なわれている。
ひとりは藪田。シュートへの積極性が感じられず、フリーでシュートしても枠を捕らえられない。
もうひとりは増田。右サイドでボールを持った際に足が止まり、相手に守備陣形を整える時間を与えている。
一方その増田へ向けて、遠藤からの大きなサイドチェンジが幾度かあったが、狙いはよかったと思う。
まぁ受け手に問題があったわけだが……

本日の横断幕
「規約の作り方やり方考え方会社以下みんなであせらず1つずつ作ろうぜ 横浜FCを良くする会」
以下さらに続いていたが、意味不明なのでカット。にしても、いつできたんだそんな会。
水戸ホーリーホック戦、国士館大学戦に貼られていた横断幕も見られた。

本日のTIFOSI
アウェイ側のバックスタンドとゴール裏の中間、最上段に陣取っている。
横断幕には「横浜爆走中!(とび丸失業中)Fマリノス御中」と書かれていた。
白くて長い布(?)を左右から垂らして、V字形になるように下の方でまとめている。
日差しが強かったためか、後半には裸族と化していた。

48分
後藤のスルーパスに、藪田が抜け出して千葉恵二と1対1になるが、切り返しに失敗して倒される。

56分
ソニー仙台のCKからのカウンター。中丸が中央を持って上がり、右サイドに開いた増田に出す。
増田が中に切れ込んで、ディフェンスをかわして左足でシュートを放つが、左のポストに嫌われる。
増田は足下でボールを受けると足を止めてしまうきらいがあったが、スペースがある場合は話が別。
ドリブルに緩急をつけてディフェンスをかわし、きっちりシュートで終わっている。
これが藪田との違い。

57分
選手交代:橋本 淳→高野和隆
選手交代:中丸貴之→パベル
ソニー仙台の交代用紙提出の方が早かったため、予備審判は交代のボードを持ってピッチサイドに立っていた。
そのため、パベルは誰に交代用紙を渡していいかわからず、思わず口にした言葉が「誰に?」
結局、プレーが止まってから慌ててボードがもうひとつ用意され、同時に交代することができた。

59分
FKのこぼれ球を右サイド深くで高田が粘って、後方のパベルに戻す。
パベルのアーリークロスに遠藤がヘッドで合わせるが、千葉恵二の真正面。

63分
阿部が右サイドから入れたクロスが、公文のみぞおちに入る。
跳ね返りを再度上げたクロスは、公文の右手をかすめてゴール前に。
田端が飛び込むが、わずかにゴールの右に外れる。
オフィシャルページの速報では、この時間帯に『高田のクリアがあわやオウンゴール』と書かれているので、もしかしたら田端の前で高田がクリアしたのかもしれない。

69分
サイドチェンジから幸田が右サイドを突破し、前方の増田にグラウンダーのパスを出す。
サイドを深くえぐって放ったシュートは千葉恵二にはじかれるが、有馬が低く飛び込んでヘッドで押し込む。
千葉恵二は体を投げ出してしっかりブロックしたが、跳ね返りが有馬の目の前に飛んだのは不運だった。
ゴール裏に向けてパフォーマンスを行った後、メインスタンドに向けて投げキッスを送ったらしい。
メモを取っていたので、見れなかったのは残念。いや、男に投げキッスされても嬉しかないけど……

71分 選手交代:阿部裕二→小林友綱

73分
選手交代:有馬賢二→小野信義
小野がパベルの位置に入って、パベルが前線に上がる。
得点を決めた有馬を下げて、動きの悪い藪田を残したベンチの判断には疑問が残る。
まぁ、残り時間で結果を残せないようなら次節はスタメン落ち、と好意的に解釈しておくが。

75分
選手交代:花坂 徹→嵯峨克修
予備審判はボードを11(田端秀規)にしてピッチサイドに立ったが、それを見て監督が慌てて訂正。
どうやら交代用紙を書き間違えたらしい。

78分
石川がバックチャージで2枚目のイエローカードを出される。
石川雅人、退場。
ディフェンスの選手である以上は、こういったプレーでの警告は致し方ないとしても、最初の警告が、FKの際に意図的にボールの前に立ちふさがった「距離不足」というのはあまりにお粗末。

81分 選手交代:増田功作→重田征紀

83分
ソニー仙台の小林友綱が負傷退場。すでに交代枠を使い果たしており、9人での戦いを余儀なくされる。
これとほぼ時を同じくして、長澤和明監督も退席処分を受ける。
理由は不明だが、ピッチに足を踏み入れたか、抗議をしたかのいずれかだろう。

86分
左サイドから、CKで残っていた小野がゴール前にクロスを上げる。
フリーで合わせようかというパベルの手前に高木が入り込んで、ヘディングシュートを放つがバーの上。
あれは、パベルのタイミングだろぉぉぉ…… パベル親衛隊、非難囂囂(ごうごう)。

87分
藪田が小野とのワンツーでゴール前に抜け出し、ゴール左下を狙ってシュート。
枠には行っていたが、千葉恵二が横に飛んでしっかり押さえる。

後半の感想
チャンスは幾度もあったが、結果的には1点しか取れなかった。
ソニー仙台の選手がふたり減ってからも、数的優位を活かしているようには感じられなかった。
次節のFWは有馬とパベル、トップ下は小野かな。

観衆 6249人
開門前の列の並びも短く、観客の出足も鈍かったので、不安を覚えないでもなかったが……
結果的には、ゴールデンウィーク中に行われた水戸ホーリーホック戦の観衆を上回った。
保土ヶ谷や愛川で長蛇の列ができたのは、収容人数の少ない未知の競技場だったからだろう。

ソニー仙台 評
一言で言えば、堅守拙攻。
184cmの石川と183cmの明間のふたりに制空権を奪われ、遠藤も高田も太刀打ちできなかった。
しかも登録上は3−5−2だが、実際は今季のベルマーレ平塚のように中盤の選手も引いて守っている。
高さで勝てないためセットプレーや単純なクロスは無力化され、スペースがないためボールの出し所がない。
しかも、最後の砦に君臨するのは大魔神・千葉恵二。

守備は不安定でも得点力はある横浜FCを、最少失点に押さえたのは素晴らしい。
上位に強いソニー仙台の面目躍如、といったところだろうか。
攻撃パターンを封じられた際にいかにして状況を打開するか、課題を突きつけられた格好だ。

レプリカを身にまとったサポーターも駆けつけ、スタンドには等間隔にチームフラッグが掲げられる。
横断幕もすべて印刷されたもので、さすがはソニーといったところか。
ユニフォームの胸に「SONY」と、あの字体で入っているだけでも格好いいんだもんなぁ。
え、攻撃? う〜ん、右ウイングバックの建部がそれなりに動いていたくらいしか……

ソシオ・フリエスタ設立総会
集会の禁止されている三ツ沢で、試合終了後に特例措置として開催された。
──が、出席してないんだわ、私。まぁいろいろと諸事情がありまして(苦笑)
聞いた話では、滞りなく終了したそうで。

パベルオフ in 949
熱狂的な横浜FCサポーターが店長を勤める、新横浜駅近くの949で飲み会。
パベル親衛隊の交渉の結果(私がしたわけではないが)、パベルも参加を快諾。
店を間違えるというハプニングがあったものの、短い時間ながらパベルを囲んで楽しい一時を過ごす。
宮崎常務や取締役のnatsukoさんも参加し、宴は大いに盛り上がった。
私は寝不足が祟ったか、強烈な睡魔に襲われて途中で離脱しましたが……

選手個々の評価
GK大石尚哉  6 ………シュート2本では批評のしようがない。不安は感じなかった。
DF幸田将和  6 ………増田のフォローに奔走。得点に絡んだが、前節までと比較するとやや物足りない。
DF高田昌明  6 ………前節感じたような不安もなく、高さのある安定した守備を見せていた。
DF遠藤昌浩  6 ………セットプレーでは活躍できなかったが、増田への正確なサイドチェンジは評価。
DF公文裕明  5.5 ………スピードがないぶん左サイドが狙われる。ロングスローも見せ場なし。
MF高木成太  5.5 ………パスの出し所に困る場面も。最後のシュートは撃つなら決めて下さい。
MF増田功作  5 ………足が止まってリズムを悪くしたかと思えば、得点に絡む。落差がありすぎ。
MF後藤義一  5.5 ………局面を打開するようなスルーやサイドチェンジにベテランらしさを感じる。
MF中丸貴之  5.5 ………スタメンよりも、いい意味で途中から投入したい選手だと実感。
FW有馬賢二  5.5 ………得点を決めたからよかったようなものの、全体的に動きは悪かった。
FW藪田光教  4.5 ………大ブレーキ。裏へ抜け出すタイミングのよさに免じて+0.5。

FWパベル   6 ………彼の投入でリズムは好転したが、欲を言えば最初からFWの位置に入れたかった。
MF小野信義  6 ………運動量が落ちていたので比較的自由に動け、少ない時間ながら決定機にも絡む。
DF重田征紀  --- ………

監督
リトバルスキー 5.5 ………途中交代した選手はそれなりに動けていたが、バランスの悪さは解消されず。

横浜FC
前半ソニー仙台
後半
会場:横浜市三ツ沢公園球技場/観衆:6249人
得点:1-0 有馬賢二(69分)

横浜FCソニー仙台
GK大石尚哉GK千葉恵二
DF幸田将和DF明間正義
DF高田昌明DF石川雅人
DF遠藤昌浩DF武川勝徳
DF公文裕明MF建部大自
MF高木成太MF阿部裕二
MF増田功作FW71小林友綱
DF81重田征紀MF佐藤英二
MF後藤義一MF花坂 徹
MF中丸貴之DF75嵯峨克修
FW57パベルMF橋本 淳
FW藪田光教MF57高野和隆
FW有馬賢二FW阿部健二
MF73小野信義FW田端秀規
SUB佐々木仁SUB内田謙一郎
SUB稲垣博行SUB遠藤粛礼

注釈:時間は手元の時計で計っていますので、1分程度の誤差はあります。

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