神奈川県愛甲郡愛川町、愛川町三増公園陸上競技場。
いろいろな噂を耳にしていたのでどんなところかと思ったが、なんだうちの大学の方がよっぽど田舎じゃん。
ドコモの携帯が圏外だったり、トイレが不足したり、公衆電話がなかったりしたのは事実だけど。
でも、本厚木駅から直通バスで30分以上片道510円もかかるので、車でなければ行かなかったかもしれない。
ふりえの父さん、運転して頂いてありがとうございました。機会がありましたらまたお願いしますね。
近くの空き地(普段はゲートボール場かな)が駐車場として整備されていたし、手際もよかった。
しかし、横浜FCというよりは神奈川FCだな、こりゃ。
座席があるのはメインスタンドのみ。バックは斜面になっており、その上には遊歩道が。
ゴール裏の芝生席だけでは収容しきれないので、トラックのすぐ外側の芝生まで解放されている。
コーンとロープで仕切られているため、レジャーシートを敷くとまるで運動会の父兄席。
今日集まった人たちは、ここで試合をしてもかまわないと考えている人たちなんだよなぁ。
競技場には陸上3000m障害の水濠があるため、この日に限ってはホーム側とアウェイ側が反対になっている。
しかしなぜかメンバー表はいつものままで、ホーム側にはアウェイの、アウェイ側にはホームのメンバー表が。
しかも、FW藪田の右にはDF重田の名前が。試合直前にFW有馬に訂正されたが、正直ちょっと焦った。
前座試合というか記念試合というか
相馬 愛川町長挨拶
選手入場
国士舘大学の布陣
7分
12分
35分
44分
オフサイドを取ってらえたが、失点した直後に同じかたちで崩されたのは問題。
前半の感想
本日の横断幕
本日の応援
45分
選手交代:中畑辰弥→原大史朗
52分
58分
64分
選手交代:小野信義→中丸貴之
75分
それ以降、というか後半の感想
最終ラインのパス回し→危なっかしい→ブーイング→でもリティの指示→最終ラインは信用されてない?
後半も引き続きオフサイドの判定に悩まされる。被害の方が圧倒的に多かったのは言うまでもない。
国士舘大学 評
この日も、国立西が丘サッカー場で関東大学選手権が行われており、Aチームは決勝で筑波大学を下している。
ポールにはためいていたのは、国士舘大学の校旗。なんかかっこいい。
観衆 2271人
余談・日刊スポーツ
選手個々の評価
MF中丸貴之 6.5 ………得点に結びついたのはプレスキックだけだが、質の高いプレーを見せた。
監督
注釈:時間は手元の時計で計っていますので、1分程度の誤差はあります。
試合に先立って、15分ハーフの少年サッカーの試合が行われた。
背番号の大きなちっちゃい子供たちだったので、おそらくは小学校低学年と思われる。
チーム名までは覚えていないが、スタンドで携帯で話していた母親の言葉から察するに、
しかし、この年代の子供たちにオールコートで試合をさせるのは少々酷な気もする。
感想、やっぱ上手いわ。私が子供のころにやっていたのは、サッカーじゃなくてただの球蹴りだな。
奥寺GMと辻野社長を従えて登場(太刀持と露払いか)。
「町の歴史に残るイベント」だの「競技場始まって以来の観衆」だのと持ち上げてくれる。
贈られた横浜FCのユニフォームを着込んでのPKセレモニーには、GKとして中村が登場。
シュートを真正面でキャッチと思いきや、体を後方に投げ出してボールをゴールに放り入れる。
さすがは関西出身、受けを取ることも忘れない。
相手は学生ということで、体格の差は歴然。肩幅のある大石などと比較すると、明らかに見劣りする。
GKは宮澤。最終ラインは右から関根、松田、齋藤、村田。
ボランチが吉村、小松と板橋が左右に開き、中畑がトップ下。前線に高橋と佐野。
詳しくは後述するが、これはBチームである。
遠藤が自陣から中央をドリブルで上がり、最終ラインまで突破。たまりかねたディフェンスに倒される。
足技を交え、上手に体を入れながら、見事な中央突破を見せた。
パスコースを探しているうちに、前方にスペースがあって、本人もあれあれ? という感じだったのでは。
有馬がディフェンスをかわして左サイドのタッチライン際を突破。
遠いサイドへクロスを上げて、小野のヘッドの折り返しを藪田が合わせるが、宮澤の真正面。
後藤が中央やや左からゴール前にクロスを入れる。
GKの宮澤がかぶってしまい、増田がヘッドで合わせるが、バーに嫌われる。
その跳ね返りを、藪田がゴールに背を向けながら無理矢理後方にシュートするが、力なく宮澤に押さえられる。
右サイドで幸田がスルーパスを出す。
抜け出した藪田が角度のないところからシュートを放つが、枠を捕らえられない。
左サイドを上がった有馬から、大きくサイドチェンジするパスが増田に渡る。
中に少し切れ込んで、中央右からフリーで左足の強烈なミドルシュートを放つ。
宮澤はかろうじてバーの上へ弾く。
小野の左CK。近いサイドの遠藤がヘッドで流して、有馬がヘッドで押し込んでやっと先制。
いつものかたち。淡々と戻る遠藤に気を取られていたが、クラゲダンスは披露したのだろうか。
カウンターから藪田が中央を持って上がり、左サイドに開いた後藤にパス。
後藤がゴール前に放り込んで、有馬の折り返しを増田が右足をシュートして2点目。
CKをキャッチして素早く左サイドにスローを投げた、大石の好判断。
藪田にボールが渡った時点で、国士舘のディフェンスはわずかにふたり。
左右に揺さぶられ、最後は増田にフリーでシュートを許してしまった。
理想的な速攻といえるだろう。
高橋がスルーパスを出し、中央やや左から佐野が抜け出して大石と1対1になる。
ペナルティエリア内で右へ二、三歩ステップを踏んで大石をかわし、右足でシュートを放つ。
戻っていたディフェンスの足をかすめてゴールネットを揺らす。
おそらくはオフサイド。Sky Perfec TV!を録画された方、チェックしてみて下さい。
ロスタイムで、微妙だが明らかにオフサイドではないプレーで旗が上がったが、罪滅ぼしのつもりか。
この試合は、副審のオフサイドの基準があいまいだった。
前節の本田技研戦でも39分、40分と立て続けに失点した反省が活かされていない。
決定機は圧倒的に横浜FCの方が多かったが、とてもじゃないが誉められた内容ではない。
高木とセンターバックのふたり、幸田と高田の息が合っておらず、公文は単純なパスミスを連発。
増田が前がかりになっているために幸田が上がれず、最終ラインと前線が間延びする。
終いには、国士舘大学に中盤を支配される始末。何をやっているんだか。
「チームOK会社??最高のチーム作りたいのに何にもわかってくれないフリエスポーツクラブ」
駐車場から競技場までの道端で、スプレー塗料を吹き付けてつくっていたのはこれか。
TIFOSIは前半はバックの中央、後半はアウェイ側芝生席に陣取っていた。
メインスタンドホーム寄りに、ASAとは別に声を出している数人が出現。
いいんじゃないかな、気に入らない応援に無理に合わせる必要もないだろうし。
マスゲームは嫌いだしね。
小松が中央を持って上がり、高橋が右に大きく開き、佐野が左に流れる。ボールは右に出る。
高橋がゴール前にクロスを上げて、佐野がヘッドで押し込んで、あっさり同点。
クロスが上がった瞬間に「入る」と叫んだほど。
問題なのは、最終ライン(とくに中央のふたり)の対応の拙さ。
小松がボールを持った時点では3対3だったにもかかわらず、ラインを保ちながら下がるだけ。
チェックにも行かず易々と展開され、クロスに対しても体をまったく寄せに行っていない。
どうぞ入れて下さいと言わんばかりだ。
小野の右CK。ショートコーナーになり、幸田が右サイド深くからクロスを入れる。
遠いサイドの藪田がヘッドで折り返し、有馬が低いダイビングヘッドでゴールに押し込む。
左コーナー付近からの小野のFK。
遠いサイドの有馬がヘッドで叩きつけるが、叩きつけすぎてバーを越える。
宮澤は飛び出していたので、枠へ行けばハットトリックだったのだが……
後藤が中央からスルーパスを通し、有馬が宮澤と1対1に、いや藪田がいるので2対1になる。
有馬は宮澤を引きつけて右の藪田に出し、藪田が無人のゴールに右足で蹴り込んで突き放す。
有馬のパスが藪田の足下に入ってしまい、結構危なっかしかった。有馬が狙ってもよかったと思うが。
右サイドからの中丸のFKに、近いサイドにいた遠藤が合わせて5点目。
小野と後藤が退いていたため、プレスキックを蹴ったのは中丸。小野以上に正確なキックだった。
この日の中丸の出来は素晴らしく、とくに前線での判断が早くて正確だった。
選手交代:遠藤昌浩→稲垣博行
すでに交代が表示されていたので、遠藤はゴールを決めたその足でピッチを出た。
攻撃がかみ合わず、最終ラインでのキープやパス回しが多くなる。
大石が足下でボールをキープしていてチェックされるなど、危なっかしい場面も見られた。
大学の公式戦とJFLの日程が重なることが多いため、今年はチームを完全にふたつに分けている。
大学の方を優先しているので、JFLに参加しているのはBチームである。
選手にとっては出場機会が増えるわけで、試合を経験することによってレベルアップにもつながる。
むろん並外れた層の厚さを誇る国士舘大学だからこそ、そんなことができるわけだが。
愛川に応援団が来ていなかったのはそのためである。ファンも多くが西が丘に行ったものと思われる。
参考までに、決勝に出場したメンバーを記しておく。
GKは高木。最終ラインは右から榎本、石井、竹谷、大槻。
ボランチに佐伯、右に鈴木、左に渡辺誠、中央に山根。前線は白尾と吉田。
サブは立石、堤、木谷、板垣、外薗、鮎貝、富田。
高木、佐伯、鈴木は7月に行われるユニバーシアード代表、竹谷は昨年の大学選手権の最優秀DFである。
Aチームについてなら、いくらでも書くことはあるんだが……
ふと思ったのだが、JFLは大学とは異なるので、何年留年しても選手登録することは可能なわけだ。
それどころか、国士舘大学の教職員を部員として選手登録しても問題はなさそうだし、
節を追うごとに観衆が減っているとの指摘もあるようだが、単純に数字を比較すればいいというものではない。
保土ヶ谷は、300の座席と芝生席からなるこじんまりとしたサッカー場だし、
それでもこれだけの観衆が集まったのだから、評価されてしかるべきだろう。
もっとも次節の三ッ沢でさらに観衆が減るようなら…… 本当に危ないんだけどね。
私設応援団長・川村環さん
「平面なので動きやすいし、応援にも力が入った」
それは、試合終了後のサンバが踊りやすいというだけでは?
GK大石尚哉 5.5 ………失点は仕方がないが、ひやひやする場面が多い。2点目につながるスローは見事。
DF幸田将和 6 ………高田との連携に課題を残したが、スルーパスもクロスも正確。
DF高田昌明 4.5 ………遠藤とも幸田とも合っていなかった。不安要素。
DF遠藤昌浩 6 ………攻撃は○、守備は×。しっかりラインをコントロールして下さい。
DF公文裕明 5 ………単純なパスミスが多すぎて、前半に中盤を支配される一因になった。
MF高木成太 5 ………増田が前がかりになったため、守備の負担が増大。もっとまわりを動かして。
MF増田功作 5.5 ………攻撃では目立っていたが、前線に張っている選手ではない。少し自重を。
MF後藤義一 6 ………精度の高いクロスをゴール前に上げる。報復行為と疑われるプレーはしないように。
MF小野信義 5.5 ………中盤を支配されていたのは問題。プレスキックは貴重な得点源だが……
FW有馬賢二 7 ………途中から調子を上げ2得点2アシスト。パベル不在を感じさせなかった。
FW藪田光教 6 ………同じく途中から調子を上げた。得点は完全なプレゼントゴール。
MF根子達也 5 ………前節は大活躍だったようだが、引っかかる場面が多く見られた。
DF稲垣博行 5.5 ………最終ラインでボールをまわしている印象しか残っていない。
リトバルスキー 5 ………疑問の残る指示も見られ、選手交代にも特筆すべきものはなかった。
横浜FC
5
2 前半 1
国士舘大学
2
3 後半 1
会場:愛川町三増公園陸上競技場/観衆:2271人
得点:1-0 有馬賢二(33分、アシスト=小野信義、遠藤昌浩)
2-0 増田功作(35分、後藤義一、有馬賢二)
2-1 佐野智洋(44分)
2-2 佐野智洋(46分、高橋 隆)
3-2 有馬賢二(52分、幸田将和、藪田光教)
4-2 藪田光教(58分、有馬賢二)
5-2 遠藤昌浩(75分、中丸貴之)
横浜FC 国士舘大学
GK 大石尚哉 GK 宮澤 仁
DF 幸田将和 DF 関根真吾
DF 高田昌明 DF 松田和之
DF 遠藤昌浩 DF 齋藤 竜
DF 76稲垣博行 DF 村田 準
DF 公文裕明 MF 吉村匡史
MF 高木成太■ MF 小松和彦
MF 増田功作 MF 板橋裕也■
MF 後藤義一 MF 中畑辰弥
MF 72根子達也■ MF 45原大史朗
MF 小野信義 FW 高橋 隆
MF 64中丸貴之 MF 66宮地 宏■
FW 藪田光教 FW 佐野智洋■
FW 有馬賢二 SUB 小山将訓
SUB 吉田明博 SUB 照井 篤
SUB 重田征紀 SUB ファゾリン