目の前の試合に注意を払いながらも、サッカー談義に花を咲かせてしまったものですから。
もっとも、実際には内容の濃い試合だったのかと問われると、返答に窮するのだが。
横河電機の布陣
GKは高祖。最終ラインは右から矢口、波立、立花、渡辺英寛。
中盤はボランチが依田と田上、右に池上、左に野杁。前線は藤掛と登内。
大塚製薬の布陣
GKは監物。最終ラインは中央に土居、右に谷池、左に大谷。サイドハーフは右に大場、左に片岡。
中盤はボランチが吉成と筒井、中央に大島。前線は大坪と林。
4分
登内がミドルレンジから左足でシュートを放つが、ボールはクロスバーを越える。
26分
池上が左サイドから中央に切れ込んで、右足でミドルシュート。ゴールの左に外れる。
29分
右サイドでフリーの大島にボールが渡り、深い位置から右足でクロスボールを上げる。
近いサイドに走り込んだ林が、その勢いのままゴール右隅にヘディングを叩き込む。
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渡辺に対して、立花が「大島に当たりに行け」と指示を出したのだが、両者の位置関係を考えると……
結果的に渡辺が一瞬躊躇したこともあって、大島に余裕を持ってクロスを上げさせてしまった。
31分
片岡の左CK。ゴール前、ディフェンスのクリアしたボールが、谷池の足下にこぼれる。
体勢を崩しながら右足で合わせたシュートは、ワンバウンドでゴール天井のネットを揺らす。
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先制された場面を反芻していたもので、歓声にふとピッチに目をやると、まさにシュートの瞬間。
コメントのしようがありません(謝)
38分
大谷の左サイドからのアーリークロスに、ゴール前で合わせたのは大坪。
ゴールに背を向けてトラップすると見せかけて、胸でボールをすらすと、右前方のスペースに抜け出す。
ディフェンスを置き去りにして、そのまま右足でシュートを放つが、わずかに角度が足りない。
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39分
右サイドから入ったクロスボールを、ペナルティエリアの中で林がゴールに背を向けてキープ。
振り向きながら後方に戻して、片岡が右足でミドルシュート。わずかにクロスバーを越える。
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前半の感想
もしかして既視感(デジャビュ)? 試合展開だけを見れば、非常に佐川急便東京SC戦に酷似している。
これまでの大塚製薬が相手であれば、同点あるいは逆転することも充分に可能なのだが……
矢口と渡辺英寛の後方、両サイドの裏にできたスペースを、大塚製薬に頻繁に狙われている。
そもそもふたりとも、スペースの埋め方が下手なんじゃないだろうか(苦笑)
45分
選手交代:藤掛大輔→村山浩史
48分
村山が左サイドからペナルティエリアに切れ込むが、土居がスライディングで倒してしまう。
横河電機、PKを獲得。
49分
登内のPK。左足で落ち着いてゴール右下に蹴り込んで、ようやく反撃の狼煙を上げる。
52分
池上の中央からのFK。右足でカーブをかけて直接狙うが、わずかにゴールの右に外れる。
58分
ゴール正面で大島からボールをもらうと、大坪が右サイド深くにパスを通す。
走り込んだ大場が、ペナルティエリアの外から右足でシュートを放つが、高祖がかろうじてかき出す。
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66分
昨年は途中出場だけで6得点の活躍。相変わらず、前線にはいい選手が揃っているなぁ……
68分
選手交代:渡辺英寛→石本 慎
依田が最終ラインの左に下がり、中盤の布陣を変更。ボランチが田上、右に野杁、左に石本、中央に池上。
79分
大島がミドルレンジから、高祖の位置をよく見てループシュート。ボールはクロスバーを越える。
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82分
大坪が右サイドを突破し、中央からは大島が上がる。前方には、高祖を含めてわずかにふたりだけ。
ディフェンスを充分に引きつけてから折り返し、大島がゴール正面で高祖と1対1の場面を迎える。
躊躇することなくシュートを放つが、ふかしてしまいボールは枠の外へと消えていく。
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大塚製薬、後半最大の決定機。このようなシュートミスなどは、JFLでは珍しくもないが。
89分
池上の右サイドからのFK。カーブをかけたボールに、村山がヘディングで合わせるが、左に外れる。
後半の感想
横河電機の攻勢を大塚製薬が必死に耐え忍ぶ、というほど単純な図式であるはずもなく。
経過を見ても記録を見ても、風上に立ちながら攻めあぐねていた様子しか浮かんでこない。
土居義典
徳島市立高校出身。大塚製薬を経てフロンターレで5年間プレー、今季から故郷に戻ってきた。
誰からも愛されるその人柄は、こうして駆けつけたフロンターレサポーターの数からも窺い知れる。
それはさておき、大塚製薬の守備の不安定さが、彼に起因しているのは紛れもない事実。
本職のボランチであればともかく、最終ラインで起用するにはリスクが大きすぎる。
大坪博和
昨年の11月10日、ここ夢の島で行われた全日本大学選手権(インカレ)1回戦。
ユニバーシアード代表3選手を擁する福岡大学を相手に、見事勝利した福山大学のエーストライカー。
最悪のピッチコンディションの中、格の違いを感じさせる技術力の高さには、目を奪われたものだ。
当時から定評のあったスピードにもさらに磨きがかかり、横河電機ディフェンスを寄せつけなかった。
前線には林という絶対的な存在がいるだけに、コンビネーションの成熟に期待がかかる。
大塚製薬 評
土居を中心とした4バックから、土居の拙さをフォローする3バックへ──
3点差すら守り切れなかった守備陣も、前節から新布陣を採用したことで、ある程度は改善された。
勝利したとはいえ、決まって1点差にまで追い上げられる悪癖は、一向に改善される気配がないが(苦笑)
こと攻撃に関してはJFLでも群を抜いているだけに、守備、とにかく守備さえ安定すれば……
横河電機 1
| 0 | 前半 | 2
| 大塚製薬 2
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1 | 後半 | 0
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会場:江東区夢の島競技場/観衆:336人
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得点:0-1 林 威宏(29分、アシスト=大島康明)
0-2 谷池洋平(31分)
1-2 登内将志(47分、PK)
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横河電機 | 大塚製薬
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GK | 高祖景一 | GK | 監物政希■
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DF | 矢口 敬 | DF | 谷池洋平
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DF | 波立紀夫 | DF | 土居義典
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DF | 立花由貴■ | DF | 大谷祐馬■
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DF | 渡辺英寛 | MF | 吉成浩司
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MF | 68石本 慎 | MF | 筒井紀章■
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MF | 依田博樹 | MF | 大場 啓
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MF | 野杁生麿 | MF | 大島康明■
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MF | 田上和彦■ | MF | 片岡功二
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MF | 池上寿之 | FW | 大坪博和■
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FW | 藤掛大輔 | FW | 林 威宏
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FW | 45村山浩史 | FW | 66平岩裕治
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FW | 登内将志 | SUB | 山口篤史
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FW | 83上田英生 | SUB | 行友亮二
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SUB | 城定和治 | SUB | 上田晋也
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SUB | 江川耕二 | SUB | 竹森一明
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注釈:時間は手元の時計で計っていますので、1分程度の誤差はあります。
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