アローズ北陸戦 観戦記

江東区夢の島競技場。
"東京湾大華火祭"が開催される日を除けば、観戦するたびに決まって雨に降られるのはなぜだろう。
JFLとインカレ(全日本大学選手権)を合わせても、年に数試合程度ではあるが……

困惑
吹き込む雨がある程度凌げて、かつ観戦に適した場所となると──
スタンド中央付近の最上段に席を定める。ちなみに、横河電機のグッズショップの真下。
食事中に実行委員の古矢氏が、「俺の分は?」と上からちょっかいを出してきたのは、まぁ許そう(笑)

閑話休題。
試合が始まると、私たちの前列にはジョルジ、城定、長崎……と、選手や関係者が顔を揃えたわけで。
これにはさすがに閉口した。暴言が吐けないではないか(爆) いや、小声で吐いていたとは思うけど(爆)

横河電機の布陣
GKは山岸。最終ラインは右から渡辺英寛、波立、立花、金載東。
中盤はボランチが依田と田上、右に池上、左に野杁。前線は藤掛と登内。

アローズ北陸の布陣
GKは青木。最終ラインは右から金丸、前田孝、窪田、畑。
中盤はボランチが高橋勇菊と池田、右に川上、左に橘。前線は浅島と小林。

4分
池田の左CK。
右足でカーブをかけたボールに、フリーの畑がヘディングで合わせるが、ゴールの左に外れる。

27分
右サイドで野杁がボールをキープ。渡辺の追い越しを待ってから、前方にパスを出す。
渡辺のクロスボールに、近いサイドの登内がボレーシュートを放つが、ゴールを大きく外れる。

33分
左サイドの金載東が前線にフィード。ポストに入った藤掛が胸トラップでボールを落とす。
青木の位置をよく見て、池上が絶妙なループシュート。ボールは弧を描いてゴールに吸い込まれる。
池上のシュートはもちろん素晴らしいが、不用意に釣り出された青木のポジショニングは問題外。

36分
中盤での細かいパス交換から、依田がゴール前のスペースめがけてパスを出す。
右に流れてボールを受けた藤掛が、ディフェンスを体で制して、倒れ込みながら右足でシュート。
ボールは前に出てきた青木の脇を抜けて、ゴールへと吸い込まれる。
得点が動いた影響か、ショートパスが簡単につながるようになってきた矢先の追加点。

39分
中盤の右サイドに下がった登内がスルーパスを通し、野杁が中をしっかり見てクロスボールを上げる。
遠いサイドに走り込んだ藤掛が、フリーでヘディングシュート。ゴールネットに突き刺さる。
立て続けの失点で、傍目にもアローズのディフェンスが浮き足立っているのがわかる。
上がっていく藤掛に、誰一人として注意を払っていなかったのがなによりの証拠。

44分
中盤に下がった登内のパスを受けて、藤掛がペナルティーアークの中からミドルシュート。
青木が体を横に倒してブロック、こぼれ球をしっかり押さえる。

前半の感想
ごめんなさい。こういう時、どういう顔をすればいいのか、わからないの。

3点差をつけて前半を折り返したのは……ええと……あれ?……記憶にないんですけど(爆)
少なくとも、私が観戦した限りにおいては、関東社会人リーグ時代まで溯らないと(苦笑)

57分
川上が右サイドから上げたクロスボールを、山岸がキャッチミス。
ボールはゴールに吸い込まれるが、その前にエンドラインを割っていたため、なんとか事無きを得る。
雨足が突如として激しくなってきた時間帯。ハイボールの処理には細心の注意を払いたいもの。

59分 選手交代:登内将志→村山浩史

62分
選手交代:高橋勇菊→東 保成
窪田がボランチに上がり、東は最終ラインの中央に入る。

63分
右サイドへの大きな展開から、金丸が右足でクロスボールを入れる。
近いサイドに走り込んだ小林が、ヘディングで合わせてゴールネットを揺らす。
コメント。

65分 選手交代:金 載東→矢口 敬

72分
選手交代:橘 秀仁→油谷秀隆
JFLのガイドブックによれば、「だれもが知っている『フリーキックの芸術家』」とのこと。
いや、確かに私は存じ上げておりますが……(苦笑)

85分
選手交代:小林羊汰→春木貴治
波立との接触で傷めた首にアイシングしながら、小林はなんとか自力でピッチを後にする。

88分
右サイドからのロングフィード。エンドライン目前で、追いついた村山がボールを止める。
すかさず体を入れ替えてディフェンスをかわし、そのままエンドラインに沿って中へ切れ込む。
青木を引きつけてフリーの池上に折り返すが、シュートはクロスバーのはるか上に消える。
このシュートさえ決まっていれば、何も言うことはなかったんだけどねぇ……(嘆息)

後半の感想
余裕の逃げ切り、以上。

青木大悟
激しい雨が降っていたことを考慮に入れてなお、目に余るハイボールへの対応の拙さ。
判断力のなさ──「OK!」と叫んで飛び出すが、全然OKじゃない(しかも敵味方を巻き込んで落下)
選択肢の誤り──池上の左CKを、かき出そうとして失敗する(どう考えても両拳でのパンチングが適当)
基本の欠如──ボールをキャッチし損ねて、真下に落とす(セーフティファーストは鉄則)

昨年はベンチ入りさえままならなかったとはいえ、一昨年のJFLまでは正GKだったはず。
悪いことは言わない、濱辺(東京学芸大卒)の方がはるかにまし。林原も見てみたいけどね(笑)
GKには厳しいよ。一応、本職だから。

小林羊汰
左利きのスピードスター。左右どちらのサイドにも顔を出して、得意のドリブルで切り崩していく。
終盤に対面の矢口を圧倒した川上と並んで、サイドアタックの起点としての活躍が期待される。
それにしても、ジュビロユース恐るべし。

アローズ北陸 評
昨年の成績は16チーム中の15位。14位のソニー仙台とは勝ち点で13もの開きがあり、早い話が降格候補。
ヴェルディサテライトでプレーしていた高橋勇菊は残留したものの、全体的に力不足の感は否めない。
同行したFてーとく氏が語っていたように、これが関東での見納めになってしまうのか?

横河電機

前半アローズ北陸

後半
会場:江東区夢の島競技場/観衆:252人
得点:1-0 池上寿之(33分、アシスト=藤掛大輔)
   2-0 藤掛大輔(36分、依田博樹)
   3-0 藤掛大輔(39分、野杁生麿)
   3-1 小林羊汰(63分、金丸秀和)

横河電機アローズ北陸
GK山岸範之GK青木大悟
DF渡辺英寛DF金丸秀和
DF波立紀夫DF前田 孝
DF立花由貴DF窪田 司
DF金 載東DF畑 克征
DF65矢口 敬 MF高橋勇菊
MF田上和彦DF62東 保成
MF依田博樹MF池田憲治
MF池上寿之MF川上秀治
MF野杁生麿MF橘 秀仁
FW登内将志MF72油谷秀隆
FW59村山浩史FW浅島孝之
FW藤掛大輔FW小林羊汰
SUB高祖景一FW85春木貴治
SUB小泉輝行SUB濱辺 哲
SUB石本 慎SUB前田剛史

注釈:時間は手元の時計で計っていますので、1分程度の誤差はあります。

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