国士舘大学戦 観戦記

昨年から川崎フロンターレのシーズンチケットを購入しているので、勝手知ったる等々力競技場。
ガイドブックを購入するまで、すっかり駒沢競技場と勘違いしていたことは内緒である。

横河電機の布陣
GKは山岸。最終ラインは右から渡辺英寛、波立、立花、金載東。
中盤はボランチが依田と田上、右に池上、左に野杁。前線は藤掛と登内。

国士舘大学の布陣
GKは金子。最終ラインは右から内藤、照井、竹内、佐藤。
中盤はボランチが大谷と景山、右に清水、左に朝日。前線は橋本と白尾。

前日が関東大学リーグ(前期)の開幕戦だったこともあって、当然のことながら主力組は不在。
とはいえ、前日にベンチ入りや途中出場した選手が主体なので、サテライトのようなものか。
それにしても、あの久島寿樹が主将にまでなるとわ……(苦笑)

21分
左サイドに展開されたボールを、走り込んだ金載東が左足ダイレクトでゴール前に折り返す。
登内が左足でダイレクトボレーを狙うが、クロスバーを大きく越える。

26分
左サイドから佐藤が左足でクロスを入れ、飛び込んだ景山が山岸と交錯。ボールは山岸がしっかりキャッチ。
せっかくプレッシャーをかけて攻撃を遅らせたのに、なぜにクロスボールは簡単に入れさせるかね。

36分
右サイド深くからの大谷のFK。
遠いサイドの竹内のヘディングシュートは、ゴールマウスの中にいた渡辺にヘッドでクリアされる。
前半に観客が最も沸いたのがこの場面。裏を返せば、それだけ見せ場が少なかったということ。

41分
ペナルティエリアのすぐ左からの池上のFK。
右足でカーブをかけて直接狙うが、金子が落ち着いてワンハンドでゴールの上に弾き出す。
一見、惜しいシュートのように見えるが、GKにしてみればそれほど難しいボールではない。
所詮は巻いて自分に向かってくるボールなので、飛ぶタイミングさえ間違えなければ、処理は容易い。

前半の感想
サイドに振られると、いとも簡単に不安定になるディフェンス。前途多難……

45分
選手交代:橋本尚樹→蒲原達也
選手交代:景山健司→片岡洋介
国見の三冠、そして選手権連覇の立役者のひとり、期待の新入生・蒲原が満を持しての登場。
この交代は戦術的なものというよりは、前半に警告を受けた選手を早めに下げる意味合いの方が強いか。

56分
池上の左CK。近いサイドの渡辺がヘッドですらすが、わずかにゴールの右に外れる。

57分
選手交代:野杁生麿→小泉輝行
前節とまったく同じ交代、同じ布陣変更。

57分
右サイドの清水がフリーでクロスを上げて、遠いサイドに走り込んだ朝日がヘディングシュート。
ボールは弧を描いてゴール右隅に吸い込まれる。釣り出された山岸は一歩も動けず、ただ見送るだけ。
弁解のしようがないほど、完全に崩されての失点。クロスを上げさせた時点ですでに勝負あった。

64分
ペナルティエリアで大谷のパスを受けて、白尾が振り向きざまにシュート。これは山岸の真正面。

65分
選手交代:渡辺英寛→矢口 敬
"2"の数字を選手交代ボードに見た瞬間、幾多の疑問符が私の脳裏を駆け巡った。
この状況でさしたる布陣変更もなく、サイドバック同士を交代させる意味がどこにある?
なにより、セットプレーで得点が取れなくなるというのに?(失礼な)

80分
選手交代:登内将志→上田英生
ディフェンスの枚数を削るくらいの気概が欲しい、登内の出来が本調子からは程遠いとはいえ。

86分
朝日のポストプレーから、白尾がゴールネットを揺らすが、わずかにオフサイドの判定。

87分
ハーフウェーライン付近からの金載東のFK。ゴール前に一気に放り込み、空中での競り合いに。
落とされたボールを矢口が押し込むが、無情にもオフサイドの判定。
あれは……まぁ……オフサイドだろうなぁ、傍目にもそう映ったのだから。

89分
国士舘大学の中途半端なバックパスに、詰めた藤掛と飛び出した金子が交錯。
宙に浮いたボールは、期待を持たせつつゴールラインを割る。

後半の感想
試合終了間際の数分を除いては、国士舘大学の基本に忠実な攻撃を堪能した45分間だった。
早々に足の止まった横河電機を尻目に、左右のサイドを鋭くえぐっては次々とクロスを上げる。
おぼつかないクリアボールを一方的に拾っては、大きくサイドに振って波状攻撃へとつなげていく。
追加点こそならなかったが、コンビネーションを合わせている段階では、それも致し方あるまい。
横河電機? なにそれ(嘲笑)

白尾秀人
波立をあっさり置き去りにするスピード、堅実なポストプレー、そして精度の高いシュート。
というか、一昨年の関東大学リーグ得点王ともあろう者が、なぜにJFLで調整しているかな。
ちなみに国見出身で、立花や田上の一年後輩に当たる。先輩の威厳はどこへやら……

国士舘大学 評
昨年のJFLでの戦いぶりは見ていないが、選手が変わっても質の高いサッカーは健在だな、と。
"後半の感想"であらかた語り尽くしたのでこの辺で(笑)

本日のふなっちさん
あまりにふがいない試合内容に、「今月中に勝てればいいかな」と吐き捨てるように言う私に対して、
同行したふなっちさんは、「それよりも(横河電機の)ゴールシーンが観たいです」とのこと。
あれ、だって前節……そういえばそうでしたね(苦笑)

国士舘大学

前半横河電機

後半
会場:等々力陸上競技場/観衆:282人
得点:1-0 朝日大輔(57分、アシスト=清水康也)

国士舘大学横河電機
GK金子芳裕GK山岸範之
DF内藤雅也DF渡辺英寛
DF照井 篤DF65矢口 敬
DF竹内 彬DF波立紀夫
DF佐藤純平DF立花由貴
MF大谷哲也DF金 載東
MF景山健司MF田上和彦
MF45片岡洋介MF依田博樹
MF朝日大輔MF池上寿之
MF清水康也MF野杁生麿
FW橋本尚樹MF57小泉輝行
FW45蒲原達也FW登内将志
FW白尾秀人FW80上田英生
SUB東風 淳FW藤掛大輔
SUB治尾泰之SUB高祖景一
SUB鈴木弘大SUB寺崎一郎

注釈:時間は手元の時計で計っていますので、1分程度の誤差はあります。

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